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 ベトナムではテトの前、供物台に果物やお花、お菓子などをお供えします。果物は大きいお皿に5種類を置き、これを「Mâm ngũ quả」と言います。ベトナム北部では「幸福、富貴、寿、健康、平気」という意味があります。一方南部では「充実した新年を迎える」という意味です。言葉の意味は地域によって違うので、供える果物の種類も異なります。

 テト料理はたくさんありますが、次のものが一般的で、どの家庭でも食べられます。Bánh Chưng(バン・チュン)は土地をイメージした四角形の食べ物で、dong(ヨン)という葉でもち米と豆と豚肉を包んで、10~12時間茹でたものです。バン・チュンはベトナム北部のテトの伝統的な食べ物です。Bánh tét(バン・テット)は中部・南部の伝統的な食べ物で、丸くて長い形をしています。バン・テットはバナナの葉でもち米と豆と豚肉を包んで、10~12時間茹でたものです。

 お供えする食べ物には、ベトナム風ジャムとお菓子もあります。スイカやヒマワリの種、ショウガやココナッツのジャムのほか、色々なお菓子があります。これらは供物台に並べられるほか、来客にも振る舞われます。またテトでは、家に盆栽を飾ります。盆栽はピンクの桃の花(北部)や、黄色の枚の花(中部と南部)、金柑、黄色の菊の花などです。

 テト前夜、ベトナムの若者は家で両親を手伝う人もいますが、外に出かけて花火を見に行く人も多いです。新暦の正月は0時に花火が始まりますが、旧正月のテトは22時に始まります。なぜなら、花火よりももっと大事なこと、0時前に帰宅しなくてはならないからです。 テト元旦には、早朝から両親や子どもたちにお年玉をあげて、お祝いの言葉を伝えます。家族みんなで新しいきれいな服を着て一緒にお寺に行き、その後に亡くなった人のお墓参りをします。家に帰った後は、親戚や世話をしてくれた人達・先生方・近所の方・友達のお宅を訪問し、新年のお祝いをします。この訪問を通じて周囲との関係が良くなります。

 テト1日目にはゴミを出してはいけません。この日にゴミを出すのは、新年の幸運も一緒に捨ててしまうと考えられているからです。

 新年のための食事も用意します。先祖と神様を、新年の食事会に招待するためです。普通の食事ですが、先祖の供物台と大晦日に外に置いたテーブルの上にお供えします。また、3日にも先祖を天国に送るために、再び食事セットを用意します。大晦日の晩のセットと大体同じです。 ベトナム人にとって、テトは1年で1番楽しいイベントです。テトの準備期間や大晦日は、みんなとてもワクワクします。最近はテト中も家でゆっくりする人が多くなったため、昔より穏やかな雰囲気になりました。