技能実習・特定技能

★基本情報=技能実習の費用と注意点

★基本情報=技能実習の費用と注意点2
2022年01月06日

技能実習の費用についてはベトナム政府の規定があります。実際にはそれより高いケースが多いので、高い費用の背景と対処法を分かりやすく解説します。また、職歴偽装についても知っておきましょう。

技能実習の費用

ベトナムの送出機関が技能実習生から受け取る費用については、ベトナムの行政(MOLISA)が決めた上限があります。

・3年間実習する場合、送出手数料は3,600 USD以下(1年の場合は1,200 USD以下)

・約520時間の日本語教育に対する「事前教育費」は5,900,000 VND以下

また、日本での失踪防止などの目的で「保証金」を預かることも禁止されています。

ところが、多くの場合、実習生がこれらより多くの費用を支払っており、保証金を預けさせられるケースもたくさんあります。

external link 技能実習の手数料の上限|在ベトナム日本国大使館

external link 日本に行くのにいくら支払いますか?|日本大使館

高い費用の背景

費用が高くなる背景を説明します。

①組合への謝礼=(求人1件に対し)1,000~1,500 USD

送出機関が日本の監理団体(組合)から技能実習の仕事(求人)を紹介してもらった際に謝礼を支払うケースが横行しています。謝礼の相場は求人1件ごとに1,000~1,500 USDです。

②組合や受入会社の接待=(求人1件に対し)数百 USD

面接などで日本からベトナムにやって来た組合や受入会社の幹部に送出機関が食事や二次会などを提供します。

③紹介者(ブローカー)への支払い=(紹介1人に対し)500~1,500 USD

送出機関が実習候補者を紹介してくれた人に謝礼を支払います。紹介手数料をもらう人を「ブローカー」と呼びます。

★多くの場合、①②③の費用が、送出機関が実習生から集める費用に上乗せされます。このため、費用が高くなります。

★このような費用を最小限にとどめ、実習生の負担に上乗せしない送出機関もあります。下記の「送出機関を自分で探す」に参考記事へのリンクがあります。

高い費用を請求されたら

高い費用を請求されたとき

①すぐには支払わず、内容をよく確認しましょう。

②支払ったら、必ず領収証をもらいましょう。後日、だまされたと分かった場合、お金を取り戻すために必要です。

③費用に納得できなかったら、ほかの送出機関を探しましょう。

保証金を請求されたとき

送出機関や監理団体(組合)が保証金を取ることや違約金を取る契約をすることは日本でもベトナムでも認められていません。保証金や違約金付きの契約を求められた場合は、お金を払わず、ベトナムの海外労働管理局(DOLAB)や在ベトナム日本国大使館に通報してください。

external link 保証金などについて|日本大使館

送出機関を自分で探す

・納得できない費用を請求された。
・保証金を強要された。
    ↓
そんなときは、DOLABなどに通報すると同時に、その送出機関と契約するのをやめ、新しい送出機関を自分で探してみてください。

ベトナムでは、親せきや知人に紹介してもらった送出機関を使う人が多いですが、最近は、自分で送出機関を探して費用を数千ドル(USD)節約する人もいます。

送出機関の探し方については、専門家が書いたくわしく分かりやすい特集があります。ほかのサイトにはない必読の内容です。

external link 送出機関の探し方_01|KOKORO

external link 送出機関の探し方_02|KOKORO

職歴偽装に注意

母国で経験したのと同じ種類の仕事を日本で学ぶのが技能実習です。しかし、実際には、送出機関が偽の履歴書を作成して技能実習の在留資格を取得するケースが大半です。これを「職歴偽装」といいます。

技能実習を終えて帰国した後、もう一度日本で留学や就職をしようとする場合、過去の職歴偽装が明らかになると、新しい在留資格を得ることが難しくなります。そこで、入管に出す書類をすべて見せてくれる送出機関を選びましょう。また、書類はコピーして保管しておきましょう。

トラブルに巻き込まれたら

訪日前に送出機関やブローカーとトラブルになった場合は、日本大使館に相談するかIEVJなどの支援団体に相談してください。訪日後のトラブルについては、「★基本情報=技能実習のトラブル解決」で説明します。

external link 日本大使館は皆さんの味方です|日本大使館

external link 越日希望の轍被害救済支援センター(IEVJ):Facebook

訪日前の日本語学習

技能実習生は日本に行くまでに日本語センターなどで日本語を勉強します。せっかく日本で長く暮らすのですから、日本語の準備をしっかりやりましょう。授業の予習・復習が大事です。そうすれば、日本に行ってからの日本語の上達の早さが全然違います。

ある程度日本語力をつけると、日本で周囲と上手にコミュニケーションができ、職場で大事にされやすい傾向があります。また、ベトナム帰国後に日本語を生かした仕事をできるケースもあります。

external link 実習後、ベトナム現地法人の社長に|KOKORO

external link 技能実習の3年間でN1に合格|KOKORO