わたしの体験

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2020年04月25日 わたしの体験

今回の先輩

LƯƠNG QUANG BÌNH(ルオン・クアン・ビン)さん

1999年生まれ、ハイズオン省出身
2017年 7月 Phuc Thanh 高校卒業
2017年 7月 地元の縫製会社入社
2018年 3月 縫製会社退職
2018年 4月 LACOLI日本語教育センター入学
2019年 5月 中島水産で技能実習開始

はじめに

 東京の水産会社で技能実習を続けるビンさん。残業はないが、実習先の職場環境がよいうえ、寮費が安いので手取り月給は平均水準に達している。また、ベトナムの経済文化研究所や消費者保護センターから「トップ20」企業に選ばれた送出機関を使ったので、送出機関に支払った費用が安く、借金なしで訪日できた。ビンさんの体験談を紹介する。

ハノイの送出機関LACOLIで同級生たちと(右端がビンさん)【2019年】

借金なしで訪日

 私は高校を卒業後、地元の縫製会社に勤めましたが、日本で働く経験をしたかったのと、お金も稼ぎたかったので、技能実習生を目指しました。送出機関はおじが働いていたハノイのLACOLI(Laco Labour Cooperation Company Limited)を選びました。この送出機関は、費用が適正で日本語教育の内容もよいため、日本のメディアからたくさんの取材を受けています。私がLACOLIに支払った費用は、送出手数料・寮費・教育費などすべてを含めて105,000,000 VND(これ以外に食事は自費)だけだったので、借金をせずに訪日できました。

LACOLIは消費者にとって優良な「トップ20」企業として経済文化研究所などから表彰された【2019年】
ハノイのノイバイ国際空港で親族に見送られて日本へ【2019年4月】

水産会社での仕事

 私はLACOLIで1年間勉強して2019年4月に訪日し、東京の中島水産という会社で技能実習を始めました。中島水産は魚の卸売りと小売りを手がける大きな会社で、ベトナムにもお店があります。私の職場は、東京の有名な豊洲市場の中にあります。私はいろいろな鮮魚・冷凍魚を加工する部門で干物をつくる仕事を中心に実習をしています。

実習先の魚の加工場【2020年3月】

 同じ職場にLACOLIの同級生のアイン君もいます。中島水産の人事部長がハノイで行った面接で12人の中から私とアイン君の2人が選ばれ、一緒に日本に来ました。私たち2人がこの会社で初めての技能実習生で、一緒に働いています。私たちの部署は私たち2人と日本人数名で、皆さんが親切に仕事を教えてくださるので、気持ちよく実習をしています。

 ・中島水産

アイン君(左)と私。約10㌔の箱を運んでいます。【2020年3月】
職場の休憩室でアイン君(右)と【2020年3月】

 朝早い仕事です。4時半に起き、アイン君と一緒に5時半に寮を出て電車で会社に向かいます。会社まで約80分かかりますが、東京では珍しいことではありません。勤務は7時~16時(休憩1時間含む)で、冬は夕日を眺めながら帰ることも多いです。

帰宅途中で中島水産の近くで見た夕日【2019年11月】

毎日の実習内容以外の技術も習得

 実習先では魚のさばき方なども教えてもらっています。今では、魚を3枚におろすことは難なくできるようになり、もともと得意だった料理に磨きがかかりました。

干物づくりのプロセスです。先生のやり方をよく見て覚えます。【2019年5月】
自分たちでも魚をさばけるようになりました。【2019年12月】

日本での生活

 寮は横浜市内にあり、会社が所有するマンションです。私もアイン君も別々の部屋で、寝室と台所があり、冷蔵庫や電子レンジなどの家具もそろっています。きれいな部屋です。

 実習が終わったら寮の近くで食材を購入して帰宅し、夕食を作ります。子どものころに母が海外で働いていた時期があり、私はそのころから自分で料理をしていました。今も、昼弁当を含めて3食を自分で作っています。夕食後は家族や恋人とメッセンジャー電話で話し、翌朝に備えて21時半には寝ます。

 残業(残業代)はありませんが、寮費が安いので助かっています。これから実習先を選ぶ人は、給料だけではなく寮費など福利厚生もチェックしてください。また、私が送出機関のLACOLIに支払った費用はほかに比べてかなり安く、借金なしで日本に来られたので、借金返済の必要もありません。自分で調べて複数の選択肢の中から送出機関を選びましょう。

私の家計簿(1カ月の平均)

 ※100円=21,900 VND(2020年4月13日現在)

手取り給料(150,000円)

手取り給料150,000円
※税金、社会保険料、寮費を引いた後の手取り額
※控除額のうち寮費は10,000円
※控除額のうち水道・光熱費は平均6,000円
※寮のWi-Fiは無料
※1年目なので住民税なし(所得税のみ)。2年目からは住民税も控除される。

支出(合計 40,000円)

食費30,000円
※主に自炊
雑費10,000円
※衣類、たまに外食

差額・貯金(平均110,000円)

※3カ月ごとに30万円を両親に送金

※2年目からは住民税を支払うので貯金・送金は少し減る

寮の近くでアイン君とスケボー【2020年2月】

日本語の勉強

 LACOLIでの成績は中ぐらいでした。訪日して半年後の2019年12月に日本語能力試験(JLPT)のN3を受けましたが、だめだったので、2020年7月の再挑戦に向けて勉強を続けています。主に使っている教材は次の通りです。通勤時間には携帯電話でmaziiを見て勉強しています。

・「耳から覚える日本語能力試験」シリーズ(アルク)

・「新完全マスター日本語能力試験」シリーズ(スリーエーネットワーク)

・サイト&アプリ“mazii”(無料)=単語、文法、ニュース

訪日前にLACOLIの教室で

LACOLIの仲間と過ごす休日

 休みの日はLACOLIから一緒に関東に来た仲間と過ごすことが多いです。私とビン君以外に神奈川県内で4人(建設3人、工場1人)が実習しています。毎月1回、仲間の部屋でご飯を食べたり一緒に出かけたりしています。新型コロナウイルスの影響が落ち着いたら、これからは観光地も訪ねたいと思っています。

LACOLIの仲間たちと訪問した東京のベトナムフェスティバル【2019年6月】
LACOLIの仲間たちと横浜市内で【2019年4月】

将来のこの会社で

 中島水産はアジア各国に魚屋や寿司販売店、和食店など99店を展開しており、ベトナムでもイオンの中などに計7店あります。働きやすい会社なので、技能実習も日本語の勉強もがんばって、帰国後は中島水産の現地法人で働けたらと希望しています。よい実習先に来るには、まずよい送出機関を選ぶことが大切です。送出機関によって費用も教育内容も大きく違います。これから技能実習をする皆さまは、KOKOROサイトやKOKORO・FBの情報を読んだり、インターネットの書き込みを調べたり、先輩の実習生から情報を集めたりして、よい送出機関を選んでください。

会社の休憩室で【2020年3月】