日本で暮らす

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2020年10月10日 日本で暮らす

多くの留学生はアルバイトで授業料や生活費などを稼がなければなりません。アルバイト探しにはいくつかのポイントがあります。ここでは、簡単・安全にバイトを探す方法、失敗しないバイト探しの秘策を紹介します。また、アルバイトをする上での注意点もお知らせします。

資格外活動許可

日本の外国人留学生は資格外活動の許可を取得した上でアルバイトをすることができます。「資格外活動許可申請書」に在留カードを添付して出入国管理局・支局に申請しましょう。

日本語レベルと仕事の内容

日本語レベル(特に会話力)によって、できる仕事の内容が変わってきます。日本語のレベルが上がれば上がるほど会話の多いアルバイトができ、さらに日本語が上手になります。

【N5~N4】
・工場、物流センター、食品加工、清掃、飲食店のキッチンなど。
※コミュニケーション力(聞く力、話す力)が低いと、日本人スタッフの指示がわからないため、作業的な仕事になります。

【N3~N2】
・日本語の勉強をしっかりしてN3~N2レベルになると、コンビニエンスストア(レジ係)や飲食店のホール(接客・レジ)で日本語をたくさん使う仕事ができるようになります。

【N2~N1】
・さらにN2~N1レベルになると、ホテルのフロント業務や販売などの仕事もできるようになります。

アルバイトの探し方

(1)学校の紹介、学校の掲示板

留学生先の学校(大学、専門学校、日本語学校)の多くは留学生にアルバイトを紹介しています。学生生活課などが窓口です。学校と提携している企業なら、留学生への理解も高く、採用される可能性も高まります。また、学校から紹介された企業なら、留学生の学業がおろそかにならないように配慮してくれるでしょう(ただし、問題のある学校から紹介された場合は、そうとは限りません)。

(2)先輩や友人・知人からの紹介

アルバイトを探すうえで非常に有力なのは、やはり先輩や友だちからの紹介です。飲食店やホテル、コンビニなどには、ベトナム人の正社員やアルバイトがたくさんいますので、そういう人から紹介してもらえば、採用されやすくなります。居酒屋やスーパーなどで「どうやってこのバイトを見つけましたか?」と聞くと、「友達から紹介してもらいました!」という返事が返ってくることが多いですよ。

(3)ベトナム人コミュニティに参加

日本に住むベトナム人のFacebookグループが全国各地にあります。自分が住むエリアのベトナム人らがつくっているFBグループに参加し、求人情報を探しましょう。東京、名古屋、大阪などの地域ごとにFBグループがあります。

(4)ハローワーク

日本では、国が運営する公共職業安定所(ハローワーク)があります。ハローワークが紹介するアルバイトは比較的安全なケースが多いです。ハローワークのウェブサイトでも求人を検索できますが、日本に不慣れな間は、各地のハローワークを訪問して係の人に相談するとよいでしょう。
external link 全国のハローワーク所在地

(5)人材会社のサイト

民間の人材紹介会社のウェブサイトにも外国人留学生向けのアルバイト情報が紹介されています。外国語の記載がある場合もあります。

external link レジ・スーパー求人ナビ

indeed 「検索:indeed」

external link MPKEN

external link TOWN WORK

(6)無料の求人情報誌

駅やコンビニなどに置いてある無料の求人情報誌(「タウンワーク」など)にもアルバイト情報がたくさん載っています。インターネットが普及していなかったころの先輩留学生たちはこうした求人情報誌を見てたくさん電話をかけたそうですよ。

(7)職場での掲示

コンビニやスーパーマーケット、ホテルの入口、飲食店などの壁などに「アルバイト募集」の掲示をよく見かけます。そこに記載されている番号に電話するか、そこで働いているスタッフに聞いてみるとよいでしょう。

アルバイトを探すときの注意点

仕事を探すときは、時給だけでなく次のようなことを総合的に検討しましょう。

・自宅や学校から職場までの通勤時間、通勤手段、利用駅
・勤務時間帯と勤務時間(体をこわさないか、学業と両立できるかどうか)
・時給
・仕事の内容

時給だけにこだわって遠い場所で勤務したり、毎日、深夜から朝まで勤務したりすると、アルバイトで力を使い果たし、学業がおろそかになります。すると、せっかく日本に来ても、日本語をほとんど身に付けずに帰国することになります。また、残業代がもらえないような“ブラックバイト”もあります。バイトを探す際は、安全性や学業との両立を重視しながら選びましょう

コミュニケーション力によってできるバイトの種類が変わってきます。訪日して間もないときは、荷物の仕分け(倉庫)や飲食店のキッチンなど、日本語をあまり話せなくてもできる仕事しか見つからないかも知れません。しかし、勉強して日本語を話せるようになってくると、お客さんと接する仕事(コンビニやスーパーのレジ係、飲食店のホール係など)を探しましょう。仕事で日本語を話す機会が多いと、日本語が上達します。また、日本人の上司や店員と話す機会が多いかどうかもポイントです。

給料の相場と勤務時間の制限

留学生のアルバイトは毎週28時間(学校の長期休暇時は40時間)以内と定められていますので、制限いっぱいまで働いても1カ月約120時間です。ここに、日本の法律で決められている1時間の最低賃金(都道府県ごとに違います)をかけると、1カ月のアルバイト代です。例えば、愛知県の場合、現在の最低賃金は926円ですので、120時間だと111,120円となります。ここから税金などが引かれます。
external link 都道府県ごとの最低賃金

さらに、愛知県より最低賃金の安い県もたくさんありますので、留学生の毎月の手取り額は10万円に満たないケースが大半です。日本に来るために多くの借金をし、留学しながら返済や貯金をしようとすると、法律の制限時間を超えて長時間働くことになります。これでは学力も身に付きませんし、違法なので在留期間の更新も難しくなり、短期間で帰国しなければならないはめになります。

doc アルバイト時間超過で帰国に追い込まれ、大学を中退した先輩の体験談

1年前の違法長時間労働が発覚し、日本での進学・就職が決まっていたにもかかわらず、在留期間を更新してもらえず、帰国しなければならなくなるケースもあります。マイナンバーと結びついた個人情報(在留資格情報や納付した税額など)を行政機関が全体的に把握できるため、複数の職場で働いて給料を分散させたり、振込口座を分けたり、給料を現金で受け取ったりしても、行政がアルバイトの合計時間を計算することができます

留学中は勉強を主眼にし、
就職してからお金を貯める
訪日のための借金を最小限にする
そのために先輩の体験談を読むなど情報を集める――ことが大事です。

面接のこつ

それでは、アルバイトの面接のこつを紹介します。事前によく準備し、練習してから面接を受けに行きましょう。

【服装】

アルバイトの面接担当者は「その人がしっかり働いてくれるかどうか」を見ています。質問に対する答えだけではなく、服装でも人柄を判断しています。面接の服装で大切なのは、相手にきちんとした印象を与えることです。シンプルで清潔感のある服装を選びましょう。

【髪型】

髪型はどうしたらいいでしょうか? 男性は、前髪が目にかからない清潔感のある髪型が好印象を与えます。女性の長い髪はまとめましょう。

【志望動機】

志望動機を伝える際のポイントは何でしょうか? 「好きなお店だから」「やってみたい仕事内容だから」などの理由には、具体的にどういうところが好きか、なぜやってみたいかなども付け加えましょう。「家から近い」などの場合は、「家から近いのでシフトに柔軟に対応できる」など、バイト先にとってのメリットも説明すれば、より印象が良くなるはずです。

【持ち物】

必要に応じて、履歴書やパスポート、 在留カード、 学生証、 資格外活動許可証などを持って行きましょう。履歴書には記入漏れがないかチェックしていきましょう。

【余裕をもって到着】

面接場所への交通経路や所用時間も事前にチェックしておきましょう。面接当日は、指定時間の5~10分前に到着するように家を出ましょう。ただし、あまり早すぎても迷惑になることがあります。

だれでも初めてのアルバイトは不安なものですが、十分な事前準備をしておけば、不安は軽減されますので、ぜひ実践してみてください。志望動機や自己PRなど面接で想定される質問も事前に整理し、受け答えの準備をしておきましょう。たとえ緊張して準備通りにいかなかったとしても、ひたむきな態度で臨めば、面接担当者も理解してくれるはずですよ。