旅行・グルメ

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2020年01月10日 旅行・グルメ

 日本の観光スポットで「猿の温泉」を知っているでしょうか。長野県北部の志賀高原にある「地獄谷野猿公苑」で、世界で唯一温泉に入る野生のニホンザルを間近で見ることができます。この猿は、1970年にアメリカの「LIFE」誌に取り上げられ、更に1998年の長野冬季オリンピックでは各国選手など大勢の人が訪れ話題になり、「スノーモンキー」の名で世界中に広く知られました。今や欧米人を中心に外国人に大人気の観光スポットになっています。

 公苑の猿たちが熱い温泉に入るのは地獄谷の厳しい冬の寒さをしのぐためで、主にメスと子猿が入浴し、オスは外敵を警戒し群れを守るために入らないそうです。猿の入浴姿は12月~3月の寒い時期に見られるそうですが、温泉に入るかどうかは猿次第なので、行く前に地獄谷野猿公苑の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

 猿の温泉では、安全の確保と生態系が損なわれないようにするため観光客の餌付けは禁止されています。猿の自然な姿を観察するために必要なルールなので注意しましょう。温泉につかる猿を見た後は、隣の温泉宿で人間も温泉に入ることができます。運が良ければ露天風呂で猿と混浴できるそうです。

 猿の温泉へのアクセスですが、途中まではバスや車で行けますが最後は徒歩で30~40分かかります。山の雪道を歩くことになりますので、防寒対策やスパイクブーツの準備などが必要です。土日限定でミニバス(完全予約制)が運行しており、猿の温泉まで徒歩10分の所まで乗せて行ってくれます。

 また、「野生」ではありませんが、猿がお風呂に入っている姿を見られる場所が他にもあります。「智光山公園こども動物園」(埼玉県狭山市)、「函館市熱帯植物園」(北海道函館市)、「京都市動物園」(京都府京都市)などをチェックしてみてください。 ベトナムにも、海の都市ニャチャンにある「猿の島」という観光スポットがありますが、雪や温泉の文化がないベトナムの人々が「スノーモンキー」を見たらきっと驚くでしょう。せっかく日本にいるなら、ぜひ日本でしかできない体