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2019年10月18日 ブログ

藤田裕伸

 日本は、国民の象徴である天皇陛下が交代すると「元号」が変わります。2019年5月1日、前元号である「平成」の天皇陛下が退位(君主が地位を手放すこと)され、新しい天皇陛下が誕生して「令和」という時代を迎えました。平成の天皇陛下は生前退位されましたので、この日から「上皇」となられました。

 「令和」の意味について安倍晋三総理大臣は記者会見で、「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいとの願いを込めた」と説明しました。

 外国人には分かりにくいので、日本の外務省は、外国政府に英語で説明する際、「Beautiful Harmony=美しい調和」という趣旨だと在外公館(日本にある各国の大使館)に伝えました。

天皇陛下の即位を広く披露するための「即位の礼」は、10月22日から31日までの間、国の儀式として行われます。天皇陛下が即位を国内外に宣言する「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」は10月22日午後1時から約30分間行われます。天皇陛下がおことばを述べた後、安倍首相が「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を読み上げ、万歳三唱(ばんざいさんしょう)します。当日の宮殿のしつらえ(飾り付け)や天皇皇后両陛下の装束(身につける衣装)なども伝統を踏襲します。

「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日は、日本は「国民の祝日」で休日となります。