生活・ビザ

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2020年03月27日 生活・ビザ

 ベトナム人から見ると日本の教育は大変優れています。様々なメディアも称賛していますし、実際日本に住んでみてそう思います。

 日本の教育制度は、幼稚園から大学までそれぞれが成熟していて、専門的な教育も高い水準です。このため、多くのベトナム人の親は子供たちに日本語教育をさせたいと思っており、日本の学校に入れる方法を探っています。しかし、なかなか難しいようです。

 日本でのベトナム人コミュニティーはまだ歴史が浅く、成長してきたのは最近5~10年です。若くして結婚し子供がいて、ベトナム人の夫が日本で働こうと一緒に訪日した人もいれば、日本人の男性と結婚して生活している人もいます。現在約40万人のベトナム人が日本に住んでいますが、コミュニティーが十分行き届いていないこともあり、日本で子育ての経験がある母親は多くありません。日本の教育が意外と外国人に開かれていないなか、日本での教育を経験した先輩が少ない若者は、自らの力で子供の進学方法を見つける必要があります。

 先日、大阪に住んでいるベトナム人と会って話しました。夫婦でベトナムに住んでいたころはエンジニアとして共働きをしてかなりの高収入を得ていたので、良い生活をしていたそうです。しかし、子供たちの将来のために訪日して日本で働いたところ、母親は「子供を日本の学校に入れたいのですが、公立と市立の学校は何が違うの?子供を公立学校に入れるにはどうすればいいの?」と悩んでいました。さらに、子供にはどんな服を着せたらいいのか、先生に感謝の意味を込めた贈り物をすべきか、子供がベトナムの習慣やベトナム語を忘れないようにするにはどうしたらよいかなど、分からないことがとても多いと話していました。

 それはどうやって問題を解決すればいいのでしょうか。学校に資料請求をして報告書や書類が届いたら、まずグーグル翻訳を利用して報告書の意味を理解します。フェイスブックでベトナム人家族のグループを作成し、学校の報告書及び困っている問題点を掲載して経験者からアドバイスをもらいます。

 学校からは毎日色々な書類が届きます。大切な書類を見落とさないため、学校に頼んで重要書類は子供に渡さずに父母に直接渡してもらうようにします。さらに、書類は英語と併記されているものをお願いします。

 また、子供がベトナム語を忘れないようにするため、家族コミュニティーや団体でイベントを開き、仲間意識を高めてベトナム語を使う機会を増やします。また、週末に無料のベトナム語クラスを行ったりしましょう。

 ベトナム人のような外国人が日本で子供を育てるにあたって直面する困難や悩みを紹介しました。問題解決のヒントや方法も紹介しましたが、経験のある人はぜひコメントを送ってください。宜しくお願い申し上げます。