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2020年08月28日 ブログ

     最近、「5G」という文字をよく目にしますね。5Gは「Five-G」と読み、次世代通信規格の第5世代のことです。超高速で情報を伝達できる規格で、今多くの人が使っている4Gで約5分かかる2時間の映画を3秒でダウンロードできます。これを利用するには、5Gに対応したスマートフォンを購入する必要があります。

     日本国内の携帯電話大手でも今年3月から個人向けサービスが始まっており、端末も販売しています。今秋には、米グーグルが日本で5Gに対応した新型スマホを発売します。米アップルも10月ごろに5G対応の「iPhone」を発売する見通しで、5Gが一気に普及する可能性があります。

     5Gは超高速のほかに、タイムラグがなく情報を送ることができる「超低遅延」で多数同時接続ができるという特徴があります。そのため、一度にたくさんの端末や機器をネットに接続することができます。したがって、家電製品などあらゆるモノがインターネットにつながる「I o T」の基盤となります。

     ソフトバンクは、これらの機能を活用し、スマホでの視聴体験を大幅に進化させた様々な新しいサービスを開始しました。そのいくつかを紹介します。

◇「AR SQUARE」=AR(拡張現実)技術でキャラクターなどを拡大、縮小、回転して鑑賞できます。スマホのカメラを通して好きなアイドルを出現させて、写真や動画のツーショットを撮影することができます=写真。

◇「VR SQUARE」=VR(仮想現実)ゴーグルを装着し、音楽ライブやスポーツを立体的(3D)に視聴できます。実際の会場に多くのカメラを設置して撮影し、視聴する側はスマホを使って自由に視点を変え、自分にとっていわゆる「特等席」で鑑賞することができます。

◇「FR SQUARE」=スマホの画面でアイドルグループのメンバーから好きな3人(最大)を選び、そのアイドルばかりがスマホに映るように設定することができます。自分が好きなアイドルが主役の映像です。

◇「GAME SQUARE」=負荷の高いデータ処理が必要なPCゲームをスマホで楽しむことができます。

《ちょっと深掘り》

     移動通信システムの規格は、ほぼ10年ごとに一新されていて、携帯電話はその機能や利便性が進化してきました。5Gは「第5世代」の規格です。

     1980年代の初代はアナログ通信で、自動車に積む電話や肩からかけるショルダーホンでした。第2世代でデジタル化し、音声を中心に個人に携帯電話が普及し、メッセージやメールも送信できるようになりました。3Gで個人携帯からインターネットへの接続が可能となり、現在多くの携帯電話(スマホ)に導入されている4Gで動画配信サービスなどが本格化したのです。

     前述のとおり5Gは、情報を「超高速」で伝達し、「超低遅延」で多数同時接続が可能です。これらの特徴を生かし、機械の自動運転による物流改革や緊急時の遠隔医療、人手不足や高齢化に対応するための無人農機など、社会インフラでの活用にも期待されています。

自動運転の田植え機をスマホで操作する時代が近づいている Ⓒ毎日新聞社

自動運転の田植え機をスマホで操作する時代が近づいている Ⓒ毎日新聞社