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2019年12月24日 ブログ

 日本のお正月はベトナムの旧暦の正月と違って西暦で行います。したがって、真冬の時期に「迎春」することになります。熱帯地域から来日するベトナム人の皆さんにとって、この寒さの中で新年を迎えるのはちょっと戸惑うかもしれません。でも、思い切って日本人が新年を向かえる習慣などをのぞいてみましょう。

 日本お正月は、家族と再会する時期です。国内外へ旅行に出かける人も多いですが、故郷を離れて暮らしている人はお正月に帰省(故郷に帰ること)することが多く、家族と過ごす大切な時間です。お正月は、準備をするのは忙しいですが同時に楽しい時期でもあります。年末には、1年間お世話になった人に「お歳暮」というお礼の品を送ったり、家を掃除したり、お正月に食べる「おせち料理」を準備したりします。年末のこの時期、デパートやスーパーマーケットでは四角い箱に詰めるおせち料理の見本をよく目にします。自分でおせち料理を作る人もいますが、買ってくる人もたくさんいます。

 また、お正月の食べ物で欠かせないのはお餅です。ベトナム人がハムなどをはさんで食べるのと違って、焼いた餅はお雑煮のなかに入れたり、お醬油を絡めて海苔を巻いたり、あるいはおろし大根と醬油に浸したり食べます。ちなみに私はチーズをはさんで、お醬油をつけて食べるのが好きです。大晦日(おおみそか)の夜にお寺に行って108回の除夜の鐘に参加し、神社で初詣します。これはベトナムでも同じですね。

 ベトナムではテトになると必ず親族、友人の家を訪ねてご挨拶しますが、日本では家を訪ねるかわりにご挨拶を書いた「年賀状」を送ります。日本郵便局は毎年、11月1に年賀状を発売します。この日を楽しみに朝早く並んで買う人もたくさんいます。絵や模様を既に印刷した年賀状もあれば、無地の年賀状もあります。皆、それぞれの家族の写真やオリジナルのご挨拶文書や絵などを書いたり印刷したりします。日本では1人平均約50枚を送るそうです。最近はインターネットの普及により、若い人たちを中心に年賀状の代わりに電子メールで新年メッセージを送る人が増えています。年賀状は抽選番号付きで、1月15日に当選番号が発表されますので、お正月のもう一つの楽しみですね。特に来年、日本は東京オリンピック・パラリンピックの開催国ですから、オリンピックの観戦チケットが当たることもあるそうです。

 最後になりますが皆さん、お元気で日本での良いお年をお迎えくださいね。