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2020年05月12日 ブログ

     エスカレーターではどこにでも立ち、お見舞いに花を買ったり、ホテルやレストランでチップを払ったり、夜に口笛を吹いたり…それらの習慣はベトナムではとても一般的ですが、日本では“ダメ”なものばかりです。

     “桜の国”、“日出ずる国”―日本。春には桜、秋には紅葉が楽しめるなど、言わずと知れた独自の文化をもつ国として多くの人に知られています。しかし日本人の日常生活の中にある特徴的な文化、マナーについて、ベトナム人はほとんど知らないのではないでしょうか。今回はそのことについてみていきましょう!

エスカレーターの乗り方

     九州大学(福岡市)在学中の一年生レー ホアン アンは、エスカレーターに乗っているとき後ろから男性に肩をたたかれ「左に寄って」と言われた瞬間を、今でも忘れられないと言います。アンはその見ず知らずの男性の表情が全然愉快でなかったことに少し驚いたそうです。

     アンはベトナムの習慣から、エレベーターに乗り込んだ後、友だちと“並んで”立っていたのです。しかし日本はエスカレーターに乗ったら“列を作る”文化がしっかりと築かれています。通常、エスカレーターに乗った際は左(関西では右)に寄って立つ必要があり、もう一方のスペースは急ぐ人(立ち止まらずに昇ったり降りたりしたい人)のために空けておくのです。


日本ではエスカレーターに乗った際は左(関西では右)に寄って立つ

     ベトナムではそういったことはなく、エスカレーターのどこに立っても問題ないのですが、日本ではアンのような出来事に遭遇しないよう、片側に寄ることをオススメします。

チップをあげると日本人は怒る!?

     次は日本の非常に興味深い文化“チップ”を体験するために、レストランに入ってみましょう。ベトナム、特にホーチミン市では、ウェイターにチップを渡すのが比較的一般的です。ベトナム人の多くは理想のサービスが提供されたら、感謝や満足の意を表現するために多少のチップをわたすのが最良の方法であると考えます。


チップをあげると日本人は怒る!?

     しかし日本でそれをしてしまうと、厄介な状況に陥ってしまうこともあるのであまりオススメできません。日本人(スタッフ)にとってお客が満足するようなサービスを提供することは“当然のこと”と考えらえているためです。むしろチップを渡されることが“侮辱だ”と考えてしまう日本人も少なくないのです。彼らにとってお金は価値を測る尺度の一つではないのです。お金をもらいたいからサービスを提供するのではなく、お客をもてなしたい、という気持ちから行動しているのです。

お見舞いに花を持っていくのはダメなの!?

     次に、あなたには入院している日本人の友だちがいて、その人のお見舞いをしたいと考えているとします。ベトナム人のあなたなら、友だちが喜んでくれると思って花を買ってお見舞いにいこうとしますよね。その時、いくつか注意することがあります。


日本ではお見舞いに花を持っていくのはダメなの!?

     花を贈ること自体は問題ありませんが、例えば日本ではお葬式に白い花を使うので、白い花はNGなのです。また赤い花は病人に“血”を連想させるのでこれも良くありません。さらに縁起が悪いのは鉢植えの花です。

     鉢植えは「根付く=寝着く」という日本語を連想してしまうのです。あなたは友だちに「ずっと寝ててね」と願いますか?一部の地域で鉢植えの花は、その病院にずっと“根付く”ことを願っているのか?というメッセージだとも思われるそうです。

口笛はダメなの !?

     澄んだ月明かりが照らす夜、あなたは気分が高揚し、口笛を何度か口ずさもうと思います。ベトナムではもちろん「どうぞご自由に」ですが、日本ではマナー違反になってしまいます。日本には口笛について多くの説話があります。


日本では口笛はダメなの !?

     一部の地域で夜の口笛というのは、泥棒がお互いを呼び合う方法であったとされています。そのため一たび口笛の音をきけば、人々は反射的にあたりを見回して泥棒を探したのだそうです。

     さらに昔の話では、笛は魂を呼び戻す道具として使われていました。そのため夜の笛の音色は、魂や幽霊が出てくるんじゃないかと人々を怖がらせるものなのです。また地方の子どもたちの多くは、大人たちから「口笛を吹くと蛇が家に入ってくるぞ」と教わります。要するに夜に口笛を吹いたら、良くないことしか連想できない、ということなんですね。

     その国の民話、説話はその国独自の文化に深い影響を与えています。その国で日常生活を送るうえで失礼のない振る舞いするために、タブーを学び、尊重していきましょう!