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2020年06月2日 ブログ

     “入れ墨”はベトナムではクールでスタイリッシュと見られることがありますが、日本ではそうではないようで…

入れ墨はお断り?

     ここ10年ほど前から、ベトナムではタトゥー(刺青)が人気を博しています。若者が溢れるハノイやホーチミンなどの都市を歩けば、男性ならクールな、女性ならかわいらしいデザインのタトゥーをさした若者たちを簡単に見つけることができるでしょう。

     しかし日本人の多くは、刺青に対して必ずしもそういったポジティブな感情を持っている人が多いとは思わない方がいいでしょう。その理由は大きく二つあるようです。一つは歴史的なことと関連します。1700年ごろ(江戸時代)のことを記した資料によると、罪人に対する刑罰として行われていた“鼻削ぎ”に代わり、“入れ墨刑”が行われるようになったそうです。また再犯した場合、今度は顔に入れ墨刑が科されたようです。

     入れ墨は生涯を通じて消えない罪の証として罪人に印され、それが同時に犯罪抑止ともなったのです。そうして時代が移り変わっても、一部の日本人にとって入れ墨は“犯罪者の印”としてのイメージが強く残っているのです。

     二つ目の理由はやはり、反社会勢力(暴力団)の影響によるものでしょう。昔からその世界へ入る時には入れ墨を掘るのが習わしとなっています。これは堅気の世界と決別し、組のために命を懸けるという決意の表明であるとも言われています。

     そのため日本で入れ墨やタトゥーをしている人は、暴力団との付き合いがあるのではないか?と連想されがちなのです。そして実社会でも不都合な時が多い。例えばプールや温泉、銭湯などの公共施設への入場を拒否されてしまいます。そればかりかもし金融関係の職や銀行、保険などの接客する機会の多い職種に就きたい場合でも、入れ墨をしているだけで不採用となってしまう可能性が高いのです。

赤い文字で名前を書くと…?

     ベトナムでは手紙などを赤く塗って装飾したり、目立つように特別な人や自分自身の名前を赤い字で書くことがあります。しかし日本では人の名前を赤で書く行為は別の意味をもつこともあるのです。

     日本でよく名前を赤色で記す場合があるのは…死者を示すときです。皆さんも日本のお墓参りに行ったとき、墓石に掘られた文字が一部赤くなっているのを見る機会があるかもしれません。これは「朱入れ」と呼ばれるもので、建立者がまだ存命しているときに掘られる赤い文字のことです。つまり「朱入れ」は『まだ生きている』という意味ですが、そこから「“墓”を連想するから縁起が悪い」という印象がついたのです。(*ベトナム語にはありません)

     また、昔の日本では、赤文字は“挑戦”を意味したいときに使われていました。日本の侍(サムライ)は相手に戦いを挑むときに挑戦状を書くのですが、その時に『あなたと“必死”で戦う』という意味を込めて赤文字で書いたのです。

     現代においては、“赤字”は企業の決算がマイナスになることで、利益が出ている黒字決算が赤字になることを「赤字転落」と言います。

     つまり人の名前を赤で書くということは、死や血、失敗などのニュアンスを含めてしまうことがあるのです。そういった誤解を生まないよう気を付けましょう。

食べ残しは印象が悪い

     日本では『出された食べものを残す』というのは、失礼にあたります。日本人がお客様に料理を提供するときは、相手への気持ちを込めて作ります。ですからそれらお皿の上で残ってしまうことは、料理してくれた人の気持ちを台無しにしたことになりかねないので、頑張って残さずいただきましょう。

     日本では、そういったマナーの話はもとより、“食べ残し”が深刻な社会問題となっているのです。統計によると、日本で毎年出る食べ残しや食品廃棄物(=食品ロス)の量は、発展途上国の飢餓を救うために使用される食糧よりも多いのです。

     これらの“食品ロス”は、主にレストランやスーパーマーケット、その他小売店で大量にでる廃棄品や売れ残りはもちろん、メーカーで規格外とされた食品、返品されたものなどが含まれています。ですからお皿に盛られたものは残さず食べ、「食品ロス」を増やさない意識を持ちましょう。