カテゴリ | 最新ニュース

日本の災害危険情報と避難指示

近年は気候変動の影響により、大雨による洪水や土砂災害が増えています。そのため、日本では気象情報や避難情報が頻繁(ひんぱん)に発表されます。これらの情報の意味を正しく理解し、早めに適切に行動することが自分や家族の命を守ることにつながります。この記事では、災害危険情報や避難指示について紹介します。※トップの写真はNHKニュース(2026年6月3日)より 〈この記事の内容〉 1.現在の災害情報の概要 2.従来の災害情報との違い ...

2026年07月10日
  • 外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法

    2026年06月04日
    日本は災害が多い国です。地震、台風、大雨などが毎年のように発生しています。災害が起きたときに、その災害に関する知識が少ない場合や備えをしていない場合、避難が遅れたり当面の生活に困ったりします。外国人にとっては、言葉や文化の違いによって必要な情報を正しく理解できず、避難のタイミングが遅れることもあります。この記事では、外国人が災害時にできるだけ安全に行動できるように、防災の基本をまとめました。 〈この記事の内容〉 1.日本で起こりやすい災害 2.大雨や台風のときはどう行動するか 3.地震のときはどう行動するか 4.津波の被害を避けるには 5.火山が噴火したときはどう行動するか 6.災害時の避難 7.災害への備え(備蓄など) 8.災害時の情報収集 9.まとめ 1.日本で起こりやすい災害 日本で起こりやすい災害には次のようなものがあります。地域ごとにハザードマップがあり、災害被害の予測について事前に知ることができます。 台風・大雨 事前に予報が出ますが、雨が長く続くと、川のはんらんや洪水、土砂崩れが起こります。 地震 日本ではどの地域でも地震が起きます。揺れが大きい場合、建物が倒れる、家具が倒れる、窓ガラスが割れる、停電、断水などが同時に起こることがあります。 津波 地震の後に発生し、大きな波が非常に速いスピードで陸地に押し寄せます。第二波や第三波などもありますので、長時間の警戒が必要です。 噴火 火山の近くでは火山灰や噴石の影響があります。大きな火山が噴火すると、遠方にも被害が及びます。 2.大雨や台風のときはどう行動するか 日本では近年、地球温暖化の影響で、各地でしばしば集中豪雨(ゲリラ豪雨)が降ります。また、台風も大型化し、たくさんの雨を伴います。 大雨によって洪水が発生すると、建物が水につかることがあります。また、大雨によって山や斜面が崩れたり、土砂が流れて建物が壊れたり道路がふさがれたりすることがあります。 このような洪水や土砂災害から命を守るために、次のような行動をとってください。 大雨や台風への備え ・普段からハザードマップ(災害の発生するおそれがある場所が書いてある地図)で洪水や土砂災害の危険がある場所を確認しておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト(国土交通省) 大雨や台風のときの行動 ①海や川を見に行かない ・海や川の様子を見に行って、風雨の影響で水中に転落するケースが非常に多く発生しています。絶対に水辺に近づかないでください。 ②早めに避難 ・気象庁の災害情報などをもとに早めに避難しましょう。避難タイミングをのがすと、風雨がひどくなったり道路が通行止めになったりして移動できなくなることがあります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、近くの避難所に必ず避難してください。 3.地震のときはどう行動するか 日本の周辺には、複数のプレートが存在しており、世界有数の地震多発地帯となっています。地震から命を守るために、次のような行動をしてください。 地震への備え 地震が起きた場合に避難する場所を家族と話し合っておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法や避難経路を学んでおいてください。 家具が倒れないように固定しておきます。また、倒れても大丈夫なように、家具の配置にも気をつけます。 地震が起きたときの行動 地震が発生したら、次の点に注意してください。 ① 落下物や転倒物から身を守る ・建物の中にいる場合→落下物から身を守るため、机やテーブルの下に入り、揺れが収まるまで待ちましょう。 ・外出している場合→建物の近くにいると、看板や建物の壁、割れたガラスなどが落ちてくる可能性があるので、カバンなどで頭を守りながら安全な場所に避難してください。 ・車に乗っている場合→車を道路の左はしに停めてエンジンを止め、歩いて安全な場所へ避難してください。 ② 火の始末(火災を防ぐ) ・揺れが収まったら、台所やストーブなどの火を消してください。 ・もし出火した場合は、消火器などでできるだけ消火しましょう。 ・地震の後は、ガス漏れが起きている可能性があるので、火はつけないでください。 ③エレベーターを使わない ・故障して中に閉じ込められる危険性があります。 ④安全な場所に避難 ・揺れが強いと、建物の倒壊や火災の危険があり、山や丘では土砂くずれの危険性もあります。揺れが収まったら、近くの避難場所などへ移動してください。 4.津波の被害を避けるには 海底の下で大きな地震が発生すると、海底が盛り上がったり沈んだりします。これに伴って津波が発生します。 津波への備え 普段からハザードマップなどで危険地域や避難場所への経路などを確認しておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法を学んでおいてください。 津波が起きそうなときの行動 津波が海岸に近づいてくるのを見てから避難を始めても間に合いません。以下のことに気をつけて早急に避難してください。 ①揺れを感じたら避難 ・海や大きな川の近くで強い揺れを感じたときや、弱い揺れでも長い時間ゆっくりした地震を感じたときは、すぐに海や川から離れ、高台や避難ビルなど高い場所に避難してください。 ②警報を聞いたら避難 ・地震を感じなくても、気象庁から津波警報が発表されたときは、すぐに高い場所に避難しましょう。 ③長時間、警戒する ・最初の津波より第二波や第三波の方が大きい場合もあります。地震の揺れが収まってから長時間の警戒が必要です。 5.火山が噴火したときはどう行動するか 日本には多くの火山があります。噴火から命を守るために、以下の行動をしましょう。 噴火への備え 普段からハザードマップで自分の住む地域にどのような災害の危険性があるのか確認しておいてください。 登山をするとき→気象庁のサイトやハザードマップで火山に関する情報を確認▽登山届を提出▽通信機器やヘルメットを準備。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] Compass(登山届けを出すためのサイト) 噴火が起きたときはこうする ①マスクや布で口をおおう ・火山灰を吸い込んではいけません。火山灰には、細かいガラス片や鉱物の破片が含まれており、肺などに悪影響を与えます。 ②避難 ・建物の中に避難し、火山灰や噴石から身を守ります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、すぐに安全な場所に避難してください。 ③登山中に噴火が発生したとき ・すぐに火口から離れ、山小屋やシェルターなどに避難してください。 ・頭を守るためにヘルメットをかぶってください。 6.災害時の避難 避難所の様子(さまざまなタイプの避難所があります) 避難場所 ・災害が発生しそうな場合や発生した場合、早めに安全な場所に避難してください。 ・住んでいる地域の避難場所を普段から確認しておいてください。 ※各市区町村のホームページなどで確認できます。 ・避難場所へ行くことが難しいときは、近くの安全な場所(しっかりした建物など)に逃げましょう。 避難指示 ・災害による被害が発生する可能性が高まった場合、自治体が「避難指示」を発令します。テレビやラジオ、スマートフォンへの緊急速報メールなどで避難指示を知ることになります。「避難指示」が出る場合は命の危険もありますので、近くの避難所などにすぐに避難してください。 避難方法 ・避難をするときには、必ず火を消してから外出してください。また、持ち物をできるだけ少なくして背中に背負うなどし、両手が自由に使えるようにしてください。 7.災害への備え(備蓄など) 災害に備えた備蓄 災害時に当面の生活を続けるために、水・食料や緊急用トイレなどの備蓄が必要です。 基本的な備蓄 飲料水:最低でも1人1日3ℓ×3日分以上備蓄してください。大きな地震などが起きると、水道管が破損して長期間、断水することも多いので、できれば1~2週間分準備しておく方が望ましいです。 生活用水:断水に備えて生活用水の備蓄も必要です。 食料(保存食):缶詰やレトルト食品。大災害が起きたら、店の商品はあっという間になくなり、長期間買えなくなります。道路が寸断されると、品物が長期間入ってきません。数日分の備蓄を推奨する記事も多いですが、できれば2週間分以上の備えがある方が良いでしょう。 災害用トイレ:通常のトイレで水が流れなくなりますので、使い捨てトイレ(または大きなゴミ袋)を多めに用意しておきましょう。 非常用持ち出し袋(防災リュック):懐中電灯やラジオ、電池など災害時に必要なものを詰め込んだ袋です。モバイルバッテリーや現金(災害時は電子決済ができないことがあります)、常備薬なども入れておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 防災リュックを準備しましょう(JP MIRAI) 外国人にとっては身分証関係も重要 ・在留カード、パスポート、在留資格関連書類:本人確認やさまざまな手続きに必要です。 ※コピーだけでも非常持ち出し袋などに入れておきましょう。 避難場所を事前に知っておく ・大きな災害のときには公共施設などが「避難所」として使われます。避難所になる場所はあらかじめ決まっていますので、市区町村のホームページなどで普段から確認しておいてください。 ・災害が起きたら、自治体の情報などを確認して早めに避難してください。 ・避難所では地域住民との共同生活が原則です。日ごろから「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをするなどして、地域住民と良い関係をつくっておきましょう。 連絡方法や集合場所 連絡方法や集合場所を事前に決めておく ・災害が起きた場合に家族や友人と連絡を取り合う方法や集合場所を決めておきましょう。通信障害や停電もありますので、スマートフォンがいつでも使えるとは限りません。 紙に書いた連絡先 ・家族・友人・勤務先・学校の連絡先を書いた紙を持っておくと、災害時にスマートフォンの電波が届きにくい場合や電源が切れた場合に役立ちます。 8.災害時の情報収集 災害が起こりそうなときや災害が起こった場合はどのように情報を収集したらよいでしょうか。 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 災害時に役立つサイトやアプリを紹介します。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語)※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。各自治体の情報(避難情報など)にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語)※さまざまな災害情報を多言語で発信 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 ※アプリは事前にダウンロードしておくことが重要です。 外国人向けの相談窓口 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人在留支援センター(FRESC)※在留資格や生活について相談できる窓口。災害時にも今後の仕事や生活について相談できます。 フェイクニュースに注意 ・災害時にはフェイクニュースが多発します。特にSNSでたくさんのデマが飛び交うこともあります。不確かな情報を信じないでください。 ・公式情報を優先する:自治体や公的機関、報道機関からの情報を確認してください。 9.まとめ 日本は地震や台風、大雨などの自然災害が多い国なので、災害への備えや知識が重要です。 大雨や台風のときは水辺に近づかず、早めに避難します。 地震のときは落下物から身を守ることと火の始末に特に注意してください。 津波のときは一刻も早く高い場所へ逃げることが重要です。 噴火の際には火山灰から身を守るための対策が必要です。 さらに、災害への備えとして、水や食料などの備蓄、在留カードなど重要書類の管理、避難場所の事前確認などが大事です。 災害時には正確な情報を得ることが重要です。SNSの不確かな情報に惑わされず、自治体や公的機関、報道機関の情報を優先してください。多言語対応の情報サイトやアプリも活用しましょう。 日ごろから準備しておくと、実際の災害時に被害を大きく減らし、避難生活にもしっかり対応することができます。できることから防災対策を始めていきましょう。
  • 日本に長く住むあるベトナム人の大みそかとお正月

    2025年09月08日
    私は日本人男性と結婚し、日本に住んで長い年月がたちました。子育てをしていたころは「お正月は日本とベトナムのどちらの国にとっても大事なイベント」と娘に伝えたかったので、毎年年末には日本の伝統的なお正月の準備をして新年を祝ってきました。その習慣は、娘が大きくなった今も続けています。わが家の年末年始の様子を紹介します。〈執筆:日本に長く住むベトナム人女性〉 ※上の写真は日本の「おせち料理」 〈このページの内容〉 ・年末の過ごし方:お正月の準備 ・わが家のお正月 ・お正月のさまざまな過ごし方 年末の過ごし方:お正月の準備 かがみもち 大そうじと正月の飾り わが家では毎年、年末に家族で大そうじをします。みんなで手分けして部屋や押し入れの中を整理し、不要になったものは捨てます。そして、部屋の窓やバルコニーの大きなガラス窓をていねいにふき、日ごろはあまりそうじをしないキッチンの換気扇もきれいにします。家中がきれいになったら、リビングに「かがみもち」を置きます。かがみもちは日本のお正月の風物詩の一つです。 おせち料理作り 年末になると、日本のデパートやスーパーマーケットで、四角い箱(重箱)に詰められた「おせち料理」のサンプルや写真をよく目にしますね。日本では、日持ちする料理を詰め合わせて1月1日~3日(三賀日)に食べる文化があります。これを「おせち料理」と言います。この記事の冒頭の写真がおせち料理です。私は、おせち料理の中で自分で作れるものは自分で作っています。12月30日や31日はその料理作りでも忙しくしています。 ちなみに、日本に住むベトナムの若者たちの中には、日本の正月に、ベトナムの旧正月(テト)のときと同じようにバインチュンや伝統料理を準備して集まり、宴会を楽しむ人も多いようです。 年こしそば 年越しそば 日本では12月31日のことを「大みそか」と呼びます。大みそかの夜、日本ではそばを食べる習慣があります。このそばを「年こしそば」と言います。わが家でも、大みそかの夜は、家族で年こしそばを食べ、NHKの「紅白歌合戦」を観ながら過ごすのが定番。日本では、大みそかの夜をこのようにして過ごす家庭が多いです。 除夜の鐘(じょやのかね) 大みそかの深夜、お寺に行って108回の除夜の鐘を鳴らす行事に参加してから新年を迎え、そのまま初詣をする人もいます。 わが家のお正月 初もうでの風景 元旦の朝 元日の朝は、家族でおせち料理を囲み、おもちを入れた「雑煮」(ぞうに)を食べます。お雑煮は正月用の特別なみそ汁です。その後、子どもたち(自分の子どもや孫、親せき)に「お年玉」を渡します。お年玉は新年の特別なお小づかいです。 初もうで わが家では、元日の午後は、夫の両親の家を訪問して新年のあいさつをします。その後、神社へ行って「初もうで」。お参りの後は、縁起物の「破魔矢(はまや)」を買い、「おみくじ」を引きます。そして、神社の境内にある露店でたこ焼きなどを買って食べるのも楽しみです。 ちなみに、神社の宗教は神道(しんとう)、寺の宗教は仏教(ぶっきょう)ですが、ほとんどの日本人が宗教の違いを気にせず、神社や寺の景観や立地、にぎやかさなどの基準で行き先を決めます。また、同じ人が日ごろから神社にも寺にも行きます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 初詣で人気の高い全国の社寺 三賀日(さんがにち)の過ごし方 わが家では、1月2日以降は、それぞれの予定にしたがって過ごします。私は関東地方の大学同士が長距離のリレー競走をする「箱根駅伝」が好きで、1月2日も3日もテレビにかじりついています。三賀日(1月1日~3日)はこのように、お祝いの料理を食べたり、親せきを訪問したり、初もうでに行ったり、自由時間をゆったり過ごしたりする期間です。 お正月のさまざまな過ごし方 わが家の年末年始を紹介しましたが、お正月の過ごし方は人や家庭によってさまざまです。 家族の再会 お正月は、家族・親族が再会する時期です。故郷を離れて暮らしている人は年末年始に実家に帰省することも多く、親や親せきといっしょに過ごします。 旅行・レジャー 年末年始には、海外や国内に旅行に行く人もたくさんいます。このため、年末年始の公共交通はとても混雑し、ホテルの宿泊費も高くなります。これは日本のゴールデンウィーク(4月末~5月上旬)や盆休み(8月)と同じです。また、たとえば東京に住んでいる人が遠くに行かない代わりに都内の高級ホテルでぜいたくな年末年始を過ごすというケースもあります。 日本に住んでいる私のベトナムの友人にも、日本の正月休みを利用してベトナムに帰省する人が多いです。ベトナムの旧正月(テト)の時期に日本で長期休暇を取るのは難しいケースが多いためです。 もち 日本のお正月の食べ物で欠かせないのは「もち」です。ベトナム人はもちにハムなどをはさんで食べますが、日本人は焼いたもちを雑煮(ぞうに)の中に入れたり、もちにのりを巻いてしょうゆをつけたり、大根おろしとしょうゆをつけたりして食べます。私はチーズをはさんでしょうゆをつけて食べるのが好きです。 年賀状 日本では、新年のあいさつをはがきに書いて郵便で送る「年賀状」という文化が長く続いています。日本郵便は毎年11月1日に年賀はがきを発売します。絵や図柄が裏に印刷されている年賀はがきもあれば無地の年賀はがきもあります。無地の年賀はがきに家族の写真やあいさつ文をパソコンなどで印刷して送る人も多くいます。 年賀はがきの発行枚数は2003年にピークの約44.6億枚を記録しましたが、近年はメールやSNSで年始のあいさつをすませる人が急増し、年賀状文化は急速に衰退しています。年賀はがきの発行枚数は年々減り、2025年用(2024年12月発売)は約10.7億枚でした。
  • 東京で生活・通学・仕事をする外国人の強い味方「東京都多言語相談ナビ」/無料

    2025年02月26日
    東京都で生活や仕事、勉強をしているベトナム人の皆さん、仕事や生活で困ったことがあったとき、「信頼できる相手に相談したい」と思ったことはありませんか? そのようなとき、あなたはベトナム人が運営するSNSで情報を探すことが多いことでしょう。しかし、SNSの情報の中には重大な間違いが含まれることもよくあります。「確かな相手に相談したい」「法律的な知識についても専門家に相談したい」。そんなときは、「東京都多言語相談ナビ」を使ってみてはいかがでしょうか? この記事では、公的機関が提供する電話相談サービス(無料)や地域の日本語教室(低額)を探すためのサイトについて紹介します。 〈このページの内容〉 1. ベトナム語で生活相談 2. 無料の法律相談 3. 無料の在留相談(ビザ・入管関係) 4. 日本語教室を探すサイト 5. まとめ 1. ベトナム語で生活相談 「東京都つながり創生財団」(つながり財団)はフリーダイヤルで外国人からのさまざまな相談に応じています。不要品を回収してもらう方法(粗大ゴミの出し方)や役所でのさまざまな手続き、年金のこと、保育園や学校のこと、医療のこと、交通事故のことなど、あなたの悩みや質問に、つながり財団のベトナム人スタッフが答えます(ベトナム人以外のスタッフがベトナム語通訳と一緒に答える場合もあります)。 相談は無料です。 このサービスの名前は「東京都多言語相談ナビ」です。ベトナム語も含めてさまざまな言葉で相談することができるので「多言語」という名前がついています。もちろん、日本語が得意な場合は、日本語でも相談できます。 東京都多言語相談ナビ 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもOK) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもOK) 【相談できる日】 ・月~金(10:00~16:00) ※日本の祝日をのぞきます。 【電話番号】 0120-142-142 ※電話料金はかかりません。 ※電話にはベトナム人以外の人が出る場合もありますが、あなたが「ベトナム語でお願いします」と言えば、ベトナム人スタッフに代わるかベトナム語通訳を加えます。 【相談料】 ・無料 ※1回の相談時間は60分までです。 どんな相談が多いの? 「東京都多言語相談ナビ」に外国人から寄せられる相談はさまざまで、相談の種類としては次のようなものが多いです。 ・在留資格(広い意味の「ビザ」) ・住宅 ・医療 ・労働関係 ・結婚・離婚 ・出産・育児 ・保育園や幼稚園 ・学校 ・生活一般 ・交通事故 ◆具体的な相談例 生活一般 ・粗大ゴミ(大型ゴミ)の捨て方がわからない(ベッドを捨てたい、スーツケースを捨てたい、など)。・役所から手紙が届いたが、手続きの仕方がわからない。・保育園の探し方や申し込み方を教えてほしい。 医療 ・虫歯の治療をしたい(どこの歯科に行けばよいか、保険は使えるのか、など)。・予防接種を受けたい。 住宅(賃貸住宅) ・電気やガスを止められた。・アパートの契約期間がもうすぐ満了する。更新するにはどうしたらよいか。・アパートの退去の手続きについて教えてほしい。 その他 ・国民年金の納付書が届いたが、どうしたらよいかわからない。 変わった相談もありますか? 「東京都多言語ナビ」にはさまざまな相談があり、めずらしい相談もあります。相談ナビが分からない質問については、ほかに相談できるところを案内します。 ◆相談例 相談例① ・5、6人の警察官が家に押しかけ、尿検査を強要された。ベランダでお灸(きゅう)を使用していたため、薬物使用を疑った近所の人が通報したようだ。 相談例② ・ベランダに置いていた粗大ごみが台風でふき飛ばされ、階下の部屋の窓ガラスと車を破損させてしまった。自然災害によって予期せず加害者となってしまったが、どこまで責任を負うべきか。→この相談には無料の法律相談を紹介しました。 2. 無料の法律相談 もし、あなたがトラブルに巻き込まれた場合や日本の法律が分からなくて困っている場合は、無料で法律相談を受けられます。日本の弁護士が対応し、通訳もつきます。 【無料法律相談】 ・1回60分まで ・予約が必要です。多言語相談ナビに電話して予約してください。 0120-142-142 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもOK) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもOK) 【相談できる日】 ・月・水・金曜日(①13:30~、②14:45~) ※日本の祝日をのぞきます。 ◆相談例 日本語学校 ・高額な入学料と授業料を前納したが、授業に不満なのでやめることにした。授業料を返してほしい。 離婚 ・日本人の配偶者と離婚したいが、財産分与はどうなるか、どの国の法律が適用されるか。・日本人の配偶者と離婚したが、相手が子どもの養育費を払ってくれない。 賃貸住宅 ・家主から退去するように言われたが、従う必要があるのか。・退去にあたって部屋の修繕費を請求されたが、内容に納得できない。 交通事故 ・仕事でレンタカーを使って事故を起こした。勤務先の会社が保険等で対応してくれない。自分はどこまで責任を負うべきか。 交通事故 ・レンタカーで冷蔵庫を運んでいる途中に駐車車両にぶつかったが、相手と連絡が取れないので、立ち去った。その後、警察から連絡がきた。保険は使えるか。→これについては、警察に通報せずに立ち去ったので、保険は適用されません。交通事故を起こしたら、まず警察(電話で110)に連絡し、警察官に現場に来てもらわなければなりません。 3. 無料の在留相談(ビザ・入管関係) 東京都多言語相談ナビは「無料在留相談」も行っています。在留資格(広い意味のビザ)のことや在留期間のことなど、入管手続きで分からないことがあれば、遠慮なく相談してください。 【無料在留相談】 ・1回60分まで ・予約が必要です。多言語相談ナビに電話して予約してください。そのときに在留カードに書いてある内容を聞きますので、在留カードを手もとに用意して電話してください。 0120-142-142 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもかまいません) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもかまいません) 【相談できる日】 ・毎月4番目の火曜日(14:00~16:00) ※日本の祝日をのぞきます。 【相談の場所】 ・つながり財団の事務所(西新宿) ・Zoom(オンライン) 【相談例】 ・特定技能外国人だが、妻を日本に呼べるか。 ・入管から書類が届いたが、内容を理解できない。 ・留学生だが、特定技能ビザや就労ビザに切り替えるにはどうしたらよいか。 4. 日本語教室を探すサイト つながり財団は、東京都内の日本語教室を探すためのウェブサイト「東京日本語教室サイト」も運営しています。 日本で仕事や留学をしているベトナム人の皆さんには、「安い費用で日本語をもっと教えてもらいたいなあ」と思っている人も多いことでしょう。「東京日本語教室サイト」はそういう人たちにボランティア団体などが低額で授業を提供している「日本語教室」を紹介するサイトです。 ※「日本語教室」は「日本語学校」ではありません。地域の日本人たちが低額で日本語を教えてくれる教室です。 そのサイトで紹介されている日本語教室には、先生と会って対面で教えてもらう教室とオンラインで教えてもらう教室の2種類があります。紹介されている教室はすべて東京都内の教室で、たくさんの教室が紹介されています。 もし、その中に興味のある教室が見つかった場合は、教室紹介ページの中にメール送信フォームがありますので、そこから問い合わせや申し込みをすることができます。 5.まとめ この記事では、「東京都多言語相談ナビ」の活動を中心に紹介しました。多言語相談ナビは、外国人が日本で生活や仕事、留学などをする上でのさまざまな悩みや質問について、その外国人の母国語で相談に乗ってくれます。 その中で法律に関する専門知識が必要な相談があれば、弁護士と通訳が対応する無料法律相談も受けられます。 また、入管手続きやビザに関する問題については、特別な相談日を設けて対応しています。 休みの日や仕事が終わった後の夜などに教室やオンラインで日本語の勉強をしたいと思っている人には、地域の人と知り合いになれて、低額で日本語を学ぶことができる日本語教室を探すための「東京日本語教室サイト」も運営しています。 「東京都つながり創生財団」は公的な団体で、営利団体ではありませんので、これらの無料サービスはいずれも安心して使えます。東京都に住むベトナム人の皆さん、あるいは東京都で仕事や留学をしているベトナム人の皆さん、「東京都多言語相談ナビ」のサービスをぜひ使ってみてくださいね。

留学生・技能実習生・エンジニアをサポートするサイト

【在ベトナム日本国大使館後援】

  • ベトナムの常識・日本の非常識_19:日本の小学生は毎日同じルートで登下校?

    日本では小学生が毎日決まったルートで通学するのをご存知ですか?また、日本の道路でクラクションの音がほとんど聞こえず静かだと感じたことや、住所から建物を探すのが難しいと思ったことはありませんか? なぜでしょう? 決められた通学路で登下校 日本とベトナムでは、小学生の登下校に大きな違いがあります。 ベトナムで公立小学校に通うほとんどの子どもは、両親など保護者が毎日送迎します。これは「学校が児童に対して管理責任を持つのは校内だけで、校外での管理は家族の責任である」という考え方が背景にあるようです。 しかし、日本ではそうではありません。子どもが小学校に入ると、保護者は学校から地図を渡され、子どもの通学路を記入して学校に提出することが一般的です。学校がその通学路に同意すると、児童は毎日そのルートで登下校することがルールとなります。そして、日本では、保護者が送迎することは、特別な事情がある場合を除いてほとんどありません。その代わり、数人から十数人がグループで登校する「集団登校」というシステムを採っている学校もあります。その場合でも、下校時はばらばらに帰ります。 スクールゾーン また、ベトナムでは子どもをバイクなどで送迎することが多いのに対し、日本の小学生は通常、学校まで歩いて行きます。小学校近くの道路には「スクールゾーン」という表示が記され、通行車両に注意を促しています。そして、児童が登下校中に不審者に出会うなど危険を感じたときに助けを求めるための家が指定され、家に「こども110番の家」というステッカーが貼られています。 短いクラクションは「ありがとう」 ベトナムでの生活に慣れている私たちにとって、道路のあちこちでクラクションが鳴っているのは日常的なことです。ベトナム人はいろいろな目的でクラクションを鳴らすので、道路は金管楽器だけの交響曲を聴いているかのように騒音であふれています。それは主に道路上で他の自動車や歩行者に自分の存在を示すためです。 しかし、日本の道路でクラクションを鳴らすと、周りから不快感のこもった視線を浴びることになります。 日本のドライバーはクラクションをほとんど鳴らさないからです。日本人に聞くと、日本では譲り合いの気持ちを大事にするドライバーが多く、本当に危険なときにしかクラクションを鳴らさないそうです。もちろん、たまには鳴らしますが、それはよほど危険なときか運転手が気の荒い人の場合です。 また、日本人は「プッ」とか「プップッ」と短くクラクションを鳴らすことがあります。これは、例えば道を譲ってくれた人や自動車に感謝の気持ちを伝えるための合図です。 ところで、長崎市に住む私のベトナム人の友人は車線変更のために割り込もうとして何度もクラクションを鳴らし、パトカーに止められたことがあります。日本では、無理な割り込み(危険運転)もそのためにクラクションを鳴らすことも御法度です。 複雑な住所 ハノイでは住所から建物(家)を探すのは比較的簡単です。例えば、25番のHang Dao、95番のNguyen Thai Hoc、複雑な場合でも路地番号200の30番 Au Co ……。また、サイゴンではそれに地区名を追加するだけです。  しかし、日本ではインターネットにつながったスマホ(地図アプリ)などが手元にないと家を探すのは簡単ではありません。日本の住所はエリアやブロックごとに数字が割り当てられています。例えば、町名のあとに1-13-22と続く住所の場合、最初の1は「1丁目(1-chome)」というエリアを示し、次の13は「13番地(13-banchi)」という1丁目エリア内のブロックを指します。そして、最後の22が建物の番号です。 もう1つ大きな違いがあります。ベトナムでは街路に沿って家の番号が連続しているのがほとんどで、例えば、通りの片方に家番号が1、3、5、7…と並んでいると、通りの反対側には2、4、6、8…と並んでいるのが一般的です。しかし、日本の家の番号は、家が建てられた順に新しく割り振られることが多いので、連続した番号が並んでいないケースもよくあります。 ただ、日本には町ごとに郵便番号があり、オンライン検索で情報を入力する際などに便利です。地図アプリなどに郵便番号を入力すると町名が自動的に分かります。さらに建物名も入力すると、郵便番号と建物名だけで目的地への経路が表示される場合があります。

    2021年07月08日

  • Vol. 01 日本語力不足で最初は苦労

    日本に留学するベトナム人の数人に1人が日本語学校を卒業できずに帰国しています。日本で生活に困ったベトナム人が犯罪組織に引き入れられるケースが増えています。技能実習で期待していたほど給料がもらえないケースや残業代が支払われないケースもあります 。一方で、日本の留学や技能実習で学歴や日本語能力を身につけ、いい仕事に就いたり、将来の可能性を広げたりしている先輩もいます。先輩たちはどうやって成功したのでしょうか?先輩達の体験とノウハウをあなたに伝えます。 今回の先輩 TRAN MANH HUNG(チャン・マン・フン) さん 1992年生まれ、ハイフォン市出身2009年5月 THUY SON 高校 卒業2009年9月 ベトナムの外国語学校入学2011年7月 千葉県内の日本語学校入学2013年4月 千葉県内の専門学校      「ニホン国際ITカレッジ」入学2016年4月 開知国際大学入学2020年3月 開知国際大学卒業見込み、千葉県の会社に就職予定 私は日本に来て8年目で、千葉県の日本語学校から専門学校と大学に進学し、来年、千葉県の会社に就職します。最初は苦しい留学生活でしたが、日本語が上達すると、まじめな仕事ぶりを評価してくれる人も増え、たくさんの方々から親切にしてもらいました。 最近は、ベトナムから日本への留学生や技能実習生が大きく増えました。一方で、「日本では、学校に行きながらアルバイトで毎月20万円~30万円(約4300万ドン~6500万ドン)を簡単に稼げる」と聞かされて、準備もせずに来日し、アルバイトで体を壊す人や進級できずに日本語学校を中退する人、専門学校や大学に進学せずにベトナムに帰国する人も多くいます。 しかし、1、2年間の滞在だけでは日本のよさは分かりませんし、進学しないと給料も上がりません。これから日本に来るベトナムの後輩留学生たちに、十分な情報を持ってしっかりと準備をし、日本でいろいろな経験をしてほしいと思っています。 ここでは、▽日本語学校の授業や寮生活は学校によって大きく違う▽日本語を話せないとよいアルバイトがない▽アルバイト先での会話で日本語が上達する▽都心から少し離れた郊外での暮らしがリーズナブル▽留学生を優遇してくれる大学がある――といったことについて書きます。 特に、私が日本で経験したアルバイトの内容や条件、アルバイト先の環境が日本語の上達に関係することなどを詳しく書きます。 これから日本に来るあなたの成功のために必要な情報を拾い読みしてくださいね(^_^) 日本に行こうと思った理由 ベトナムで大学受験に失敗した 日本の大学を卒業すれば、ベトナムより給料がずっと高い 留学初期費用110万円(約2億3700万ドン)はもっと安くできた 情報収集し、準備と選択をしてから訪日を 日本にずっと住みたい(生活が安全、食べ物や福祉も安心できる) 私は2009年5月にハイフォンの高校を卒業し、大学受験に失敗しました。そこで、同年9月、ベトナム北部の外国語学校に入りました。その学校で日本留学の説明会に参加したのをきっかけに日本語の勉強を始めました。日本の大学卒の初任給は20万円(約4300万ドン)以上で、ベトナムよりずっと高いです。また、日本語を話せれば、アルバイトで貯金もできます。日本でお金を貯めて両親を日本旅行に招待しよう。そんなことを考えて日本留学を決めました。外国語学校を卒業して2011年7月に来日し、千葉県内の日本語学校に入りました。渡航や日本語学校への入学の手続きは外国語学校がやってくれました。留学の初期費用として両親に約110万円(約2億3700万ドン)を出してもらいました。 [show_more more=▼続きを読む less=▲閉じる align="center" ]ここには、外国語学校への手数料やビザ取得費、航空券、保証金、日本語学校の入学金、1年分の授業料、半年分の寮費などが含まれていました。 初期費用は、今なら、よく調べればもっと安くできますが、当時はベトナムからの留学生も技能実習生もほとんどおらず、情報がありませんでした。しかし、両親からお金を出してもらったのはこの時だけで、あとは日本でのアルバイトと奨学金(=返済不要)だけでやり繰りしてきました。日本語学校での生活は学校によって大きく違います。これから日本に行く人は、このサイトに今後掲載されるいろいろな先輩の体験談などでよく情報を集め、しっかりと準備・選択してから日本に行くことをお薦めします。 [/show_more] 日本で最初は苦しかった 日本語学校の寮は学校によって大きく違う 訪日前に日本語能力試験のN4取得を 日本語を話せないとアルバイトも見つからない やっと見つけたアルバイトも条件最悪 日本語学校の寮は学校によって大きく違います。私の住んだ寮はあまりよくありませんでした。10平方㍍に満たない小さな部屋に2人で住み、家賃は1人2万2000円(約475万ドン)。台所もトイレもシャワーも部屋の外にあって共同使用で、シャワーは10分・100円(約2万1000ドン)の有料でした。シャワー代を節約するために、台所でバケツ数個に湯をくみ、シャワー室で体を洗う寮生もたくさんいました。※ちなみに今は自分で部屋を借りて快適に暮らしています 私の家計簿(1カ月の平均) ※100円=21,600 VND(2019年6月17日現在) 収入(合計120,000円~130,000円) アルバイト2件(いずれも飲食店) 130,000円 支出(合計110,000円~120,000円) 家賃 57,000×0.5=28,500円※同居のいとこと折半※個室×2、広い台所兼居間×1、トイレ、シャワー&バス※南柏駅まで自転車で10分 光熱費 12,000×0.5=6,000円※同居のいとこと折半※電気・水道・ガスの合計 インターネット 5,000×0.5=2,500円 携帯電話 2,500円※LINE PHONE(格安sim) 食費・雑費 40,000×0.5=20,000円※同居のいとこと折半※バイト先の飲食店で格安で食べる日もある※大幅ディスカウントされた総菜を買うことが多い※いなかなので、農産物の安い直売店が近い(友達の車で買いに行く)※衣類は量販店のバーゲンで安く買う 交通費 3,500円 授業料 42,000円 その他(保険) 5,000円 差額(貯金)平均10,000円 ※長期休み(夏休み、春休み)はアルバイトを長く出来るので、1カ月の収入は160,000~180,000円になり、貯金が増える。 私は訪日前にあまり日本語を勉強せず、あいさつ程度の日本語しかできませんでした。今思えば、ベトナムでもっと日本語を勉強して日本語能力試験(JLPT)の4級(N4)を取得してから留学を始めれば、もっと効率がよかったと思います。 私の場合、日本語がほとんど分からないので、学校からアルバイトを紹介してもらえず、最初は収入がありませんでした。 [show_more more=▼続きを読む less=▲閉じる align="center" ] ベトナムから持ってきたお金を取り崩して生活していましたが、3、4カ月経って少し話せるようになり、日本語学校の同級生の紹介で初めてアルバイトを始めました。 最初の仕事は、隣の埼玉県の弁当工場での仕事でした。弁当の調理や盛りつけで、あまり会話しなくてもできる仕事です。週に3、4回出勤して月給約12万円(約2590万ドン)でした。 労働条件は厳しく、勤務は深夜0時から朝6時まで。電車と送迎バスで通いましたが、遠いので、寮を22時過ぎに出て翌朝8時に帰宅する生活でした。その後、学校の授業(午前9時~12時30分)がありましたが、居眠りばかり。学校をずる休みすることもありました。授業後も夕方まで眠り、夜はまたアルバイトに出かけます。アルバイトは20時開始のときもあり、そのときは17時に家を出ました。出勤日は決まっておらず、その日の14時~17時に会社からメールが来ます。メールが届けば休みで、メールが届かなければ出勤です。土日も同じ状況だったので、予定が立てられませんでした。また、50人以上のベトナム人留学生が働く職場だったので、日本語を使いません。授業は居眠り、職場はベトナム語なので、この職場で働いた9カ月間、日本語があまり上達しませんでした。ところで、専門学校や大学に進学できずに帰国する留学生仲間もいましたが、私はアルバイト先の先輩留学生から「日本語学校だけで終わらず、日本で大学に進学した方が絶対にいい。大学を出たら、将来の給料がずっと高くなる」と常々教えられていました。「進学するためには、今の生活を続けていてはだめだ」と思いましたが、日本語が上達しないので、なかなか別のアルバイトに就けませんでした。 [/show_more] アルバイト先で日本語上達 日本語が上達し条件のよいアルバイトへ アルバイト先での会話で日本語上達 職場で日本人たちからも親切にされ 専門学校に進学 日本語能力試験2級に合格 しかし、少しずつ勉強して日本語の力をつけ、日本語学校から別のアルバイトを紹介してもらうことができました。大手食品メーカーの工場勤務で、製品をチェックして選別する仕事でした。勤務は16時~20時30分で、週5回、時給950円(1カ月の給料は約9万円=約1943万ドン)。職場は寮から自転車で約30分でした。 しかも、外国人は同じ学校の3、4人だけで、日本人の従業員と話す機会がたくさんありました。 [show_more more=▼続きを読む less=▲閉じる align="center" ] また、朝6時~8時には、寮のそばの老人ホームで食事の準備や食器洗い、掃除のアルバイトをしました(月給2~4万円=約432万~863万ドン)。アルバイトの掛け持ちです。ここでも、入所しているおじいさん・おばあさんたちとよく会話をしました。このように、アルバイト先で日本語を話す機会が増え、日本語の上達が速くなりました。食品工場に半年間勤めたあとは、やはり学校の紹介で、大きな会社の物流センターで働きました。平日の勤務時間は14時~18時、土日は朝7時~正午です。残業も時々ありました。週3、4回出勤して月に約10万円(約2158万ドン)もらいました。時給は安かったのですが、学校の忙しい時に勤務シフトを考慮してくれたので、メインのアルバイトとしてこの職場に約5年間お世話になりました。そこでの仕事の内容は荷物の仕分けでした。荷物の箱に書いてある商品名や言葉を覚えるようになり、漢字を読む力もつきました。職場では外国人が当初は私1人だけで、日本語でたくさん会話をしました。職場のおばさんたちが親切で、私にパンや缶詰をよくくれましたし、いろいろなことを教えてくれました。従業員同士の仲が良く、私の誕生日に服をプレゼントしてもらったこともありました。とてもよい職場でした。 物流センターでアルバイトをしていた2013年4月、日本語学校を1年半で卒業して専門学校「ニホン国際ITカレッジ」に進学(3年間)しました。本当は大学に進みたかったのですが、学力がまだ十分ではなかったので、まず専門学校に進みました。 専門学校時代は、日本語の先生(日本人)との接触を増やしたり、かけ持ちのアルバイトも日本語を話す機会の多いアルバイトを選んだりしました。かけ持ちのアルバイトは、日本語が読めるようになっていたので、お店の張り紙をみて電話をし、面接を受けるなどして見つけました。あるラーメン店では、週2、3回の勤務でしたが、深夜で時給が高いので、月6万円(約1295万ドン)もらうこともありました。こうして、私は専門学校在学中に日本語能力試験の2級(N2)に合格しました。[/show_more] 両親を日本に招待 専門学校を卒業 両親を日本に招いて家族旅行 専門学校を卒業した2016年3月には、卒業式に合わせてハイフォンから両親を日本に招待し、私の家に3週間ほど泊まってもらいました。韓国人と結婚した姉とおい(=姉の息子)も韓国からやって来て合流し、浅草や皇居、鎌倉の大仏などを一家で観光しました。 私は専門学校で3年間皆勤(=無遅刻・無欠席)で学費も滞納したことがなかったので、卒業の時に学校から表彰されて10万円をもらいました。両親の招待には、そのお金とアルバイトで貯めたお金を使いました。念願の親孝行が出来た瞬間でした。 大学進学 そして就職内定 いなか暮らしのすすめ 千葉県の私立大学へ進学 留学生への入学金免除と日本語優秀者への授業料減額 東京都心より生活費が安い 電車で通える東京都心でボランティア活動も 就職内定し、これからも日本で生活 2016年4月、晴れて千葉県柏市の「開知国際大学リベラルアーツ学部」に入学しました。今は4年生で、来年春、ベトナム人の先輩から紹介された千葉県の運送会社に就職する予定です。 私が開知国際大学を選んだ理由はいくつかあります。 外国人留学生は入学金免除 日本語能力試験2級以上(今は1級)なら、「奨学金」として授業料減額(年間75万円の授業料が50万円に) もともとの授業料も都心の大学より安い 生活費が都心よりかなり安い 柏市に近い大学をインターネットで検索すると、ほかにもたくさんの大学が出てきましたが、留学生への対応が一番よかったので、この大学を選びました。皆さんもよく調べて学校を選んでくださいね。 [show_more more=▼続きを読む less=▲閉じる align="center" ] 開知国際大学では、専門学校での出席と成績、入学試験(日本語作文と面接)が入学選考材料となりました。私は奨学金として授業料を毎年25万円ずつ減額してもらいました。入学金免除と4年間の授業料減額で、在学中の4年間で計約200万円の学費を免除してもらったことになります。これには大変助かりました。私の学年には外国人留学生が70人以上いて約4割はベトナム人です。私はベトナム人だけと話すのではなく、日本人の学生や他国の外国人留学生とも日本語を使って交流するように心がけています。 現在、メインのアルバイトは、大型ショッピングモール「イオンモール柏」の中にあるヌードル店「リンガーハット」の店員です。かけ持ちのアルバイトと併せて、毎月12~13万円(夏休みは16~18万円)を稼いでいます。私は来日以来ずっと柏市に住んでいますが、東京の都心と比べると家賃も物価も安く、助かっています。しかも、東京の都心まで電車で30~40分で行けますので、東京都内でボランティア活動もたまにしています。 今年9月には、日本の自動車運転教習所に合宿して自動車免許を取得しようと思っています。日本での仕事に役立つからです。費用が約25万円かかるので、現在、アルバイトをいつもより少しがんばっています。 [/show_more] 最後に 留学するには、信頼できるウェブサイトなどで情報を収集し、きちんと選択と準備をしてから訪日することが大切です。日本語学校の授業も寮生活も学校によって大きく異なります。また、日本語が少しはできないと、よいアルバイトが見つかりません。日本に行く前に日本語能力試験の4級(N4)を取得できれば可能性が広がります。 日本に行ってからは、アルバイト先で会話しながら日本語の上達を目指してください。また、いくつかの職場を経験すれば、自分に合ったよい職場も見つかります。 大学に進学する際は、都心だけでなく郊外やいなかの大学も調べてみてください。留学生に有利な大学、暮らしやすい地域がきっと見つかります。いずれにしろ、日本に行ってからアルバイトばかりでなく、しっかり勉強をすることが大切です。 冒頭にも書きましたが、「日本に行けば、学校に行きながらアルバイトで毎月20万円~30万円を簡単に稼げる」とだまされて来日する人もいます。しかし、実際には留学生は週28時間(夏休みは別)しか働けません。それに、アルバイトばかりで進学せずに帰国しても給料は増えません。 そして、1年半や2年の短い滞在では日本のよさは分かりません。日本語を話せず一つか二つのアルバイトしか経験せずに帰国すると、親切な職場に巡り会う機会がない場合もあります。留学で日本に行くからには、専門学校や大学に進学し、学力を身につけて日本やベトナムで就職するというしっかりした目標を持って行ってほしいと思います。 私が日本にきて一番印象深いのは電車やバスなどの公共交通です。時間も正確でスピードも速く、どこにでも行けます。交通以外のインフラが整っていて便利で空気もきれいです。これからも日本での生活を楽しみたいと思っています。 これから留学する皆さんは、しっかり情報収集をして自分なりのキャリアプランを立て、きちんと準備をしてから日本に行ってくださいね。

    2019年06月27日

  • ベトナムの常識・日本の非常識_18:日本人は親に電話しない?

    「飲食店で紙でおはしをきれいにふく」「友人の携帯電話を借りてゲームする」。ベトナムではよくある行いですが、日本ではある理由で歓迎されません。また、日本人はベトナム人と比べて親にあまり電話をしません。どういうことなのでしょうか? レストランではしをふくのは非常識 !? ベトナムではレストランの紙ナプキンやおしぼりで食前にはしをふいたり、割りばしを割ったときに木片を取り除くためにはしをこすり合わせるのはごく普通のことです。無意識の習慣と言ってもよいでしょう。しかし、この習慣は日本ではポピュラーではありません。それどころか、はしをキレイにしようという行為がレストラン側から不愉快に思われてしまう場合もあります。 これは私が2013年に体験した実際の話です。友人と2人で京都のラーメン店に行きました。注文した後、店主がお茶を運んできてくれました。当時ベトナムでは香港映画がとても流行していて、それらの映画に登場するお茶には主に二つの用途がありました。一つはもちろん飲むこと。そしてもう一つは「はしを浸して洗う」という用途でした。はしを浸した後は紙でふき取ります。ベトナムでは、通常、お茶を飲むには注文してお金を払わねばならず、無料で出てきた場合、そのお茶ははしを洗うためによく使われていますね。 私たちは香港映画に出てくるシーンのように、はしをお茶に浸し、店主に紙ナプキンを持ってきてくれるようにお願いしました。すると、それまでにこにこしていた店主の顔がみるみるくもり、ご機嫌斜めになってしまいました。しばらくして店主が私たちの前に戻ってきて、ぎこちない英語で「はしはしっかり洗っていますので、そのように洗う必要はありません」と話したのです。 日本で飲食店を営業するには厳しい衛生基準を満たさなければならないことを、私はそのとき初めて知りました。衛生管理の厳しい店では、食器洗浄の際に洗剤だけでなく熱湯や熱風で殺菌するなどして清潔さを保ちます。したがって、出されたはしをお茶で洗うという行動は、店主に「はしが汚れているぞ」とクレームをつけるようなものなのです。彼らのプライドは傷つきますし、それを見た他の客にもよいイメージを与えません。 訪日した際は、日本の飲食店の衛生管理を信用してくださいね。 親への電話 実家から遠く離れて大学に進学したり職場に赴任したりすることは、日本でもベトナムでも一般的です。しかし、親と離れてから後のある事柄について、日本人とベトナム人とで大きな文化の違いがあります。 ベトナム人は実家の様子を知るために学生でも社会人でも親にひんぱんに電話をかけます。日本で技能実習をしている私の知人のベトナム人女性たちもほぼ毎日、実家のお母さんに電話をかけて1時間近く話すそうですが、これはごく普通のことです。 しかし、このようなベトナム人の習慣を日本人に話すと、皆さんが驚きます。日本人は実家の両親にあまり電話をしないからです。 日本人の多くは、仕事が忙しいからということもありますが、ベトナム人のようにひんぱんに実家に電話をすることはありません。このため、子どものことが心配で親から子どもに電話することがあります。しかし、特に若い日本人男性は親からの電話にゆっくり対応しないことも多く、親もあきらめてあまり電話しなくなる傾向があります。 そのような親の寂しい気持ちをなぐさめるために「便りがないのは良い便り」という言葉が昔から使われています。「何か困ったことがあれば連絡してくるはずだから、手紙や電話がないことは無事に過ごしている証拠だ」という意味です。 2020年に私が富士山に近い山梨県でホームステイをしたときのことです。ステイ先の家主(女性)には、約800㌔離れた福岡県で働いている息子さんがいるのですが、彼女いわく「あの子が最後に電話をかけてきたのはいつだったか……、大みそかかだったか正月だったか……。それも、『元気だよ』とか『忙しい』とか、そんなことしか言ってなかったわ」とのことでした。 日本ではこのような親子関係が成り立っていて、日本文化の一つなのです。両親にあまり電話をしないからといって、「日本人は家族愛が希薄なの?」と思わないでくださいね。 最近は犯罪防止のために親に電話をする人も ただ、日本では高齢化が進み、年老いた親を案じて子どもが電話をするケースも増えてきました。子どもが普段電話をしないと、お年寄りが、子どもになりすました犯罪者からかかってきた電話を信じて子どもを助けるためにお金を振り込む「オレオレ詐欺」の被害に合うことがあります。こうした被害を防ぐため、「日ごろから親に電話をしようと」いう呼びかけが各所で行われています。 携帯電話の貸し借り ベトナムでは、友人や同僚の携帯電話を借りて写真を撮ったりゲームをしたりすることはまったく普通のことです。 しかし、日本で同じことをすると、あなたは相手の拒絶反応に出くわすかもしれません。 日本人にとって携帯電話はプライバシーそのものであり、他人に見せたくない個人情報が多く保存されている可能性があります。あなたが他人の携帯電話を手にした場合、その中のフォトアルバムや電話帳を見たりするつもりがなくても、持ち主の日本人は「見られたくないものを見られるかも知れない」と不安で仕方なくなります。 このため、日本人は他人に携帯電話を貸してほしいと頼むことはめったにありません。日本に住んでいると、日本人には「たとえ家族であっても他人の携帯電話を見ない」さらには「触らない」という暗黙のルールがあることが分かってきます。外国人とルームシェアをしている知り合いの日本人男性は携帯電話をバスルームにまで持っていくほどなのです。

    2021年06月04日

  • 人気急上昇中!日本のフードデリバリーサービス!

         新型コロナウィルスの影響拡大の中、最近注目されているのがフードデリバリーサービスです。日本語では“出前”や“宅配”という言葉になりますが、最近はインターネットやスマートフォンの普及で格段に使いやすくなっています。今、日本で代表的なのは「出前館」や「ウーバーイーツ」などがあります。この二つは、いろいろなお店のメニューを選べる点が共通していますが、システムや特徴は全然違います。実際にサービスを利用して気付いたこと感じたことを紹介していきますね! 最近よく見かけるウーバーイーツの配達スタッフ 業界の“老舗”「出前館」 「出前館」は2000年に本格的にフードデリバリーサービスを始めました。かつて、“出前”といえば、チラシや雑誌広告などで宣伝し、店員さんが自転車やバイク、車で配達をするのが一般的でした。しかし「出前館」は、飲食店から委託されてインターネットの総合窓口で注文を集め、受注・配達・決裁を“代行”するという、当時珍しかったシステムを作り上げたのです。最近では、NTTドコモやLINEなどとも協力して受注ネットワークを広げているほか、配送員を増やすために新聞配達員を全国に持つ新聞社ともタイアップしています。 注文も取扱店も配達員も急増! 「Uber Eats(ウーバーイーツ)」 「ウーバーイーツ」は世界中で展開され、日本でも2016年に東京で開始されました。その特徴はなんといっても「配達員が一般人」であるということ。飲食店が配達スタッフを持つことなく、お寿司やピザなどだけではなく、幅広いジャンルのメニューを配達してくれます。スマホアプリやパソコンから注文すると、飲食店と配達スタッフがマッチングされ、効率よく料理が届けられる仕組みです。ベトナムで盛んに利用されているGrabやGO-JECのフードデリバリーサービスと同じです。 実際に使ってみると… 今回、これら二つのサービスで実際に注文をしてみました。webを使ったサービスなので、アプリをダウンロードしたり情報を入力したりするところまでは同じような感じでしたが、様々な違いも感じました。 出前館のイイトコロ ・全国規模! さすが老舗!ということか、対象地域が「全国」となっています。今のところ、ウーバーイーツより配達エリアがずっと広いです。 ・とにかく安心 配達までの待ち時間などがハッキリと表記され、実際にその通りに届きました。 ・送料のみで注文できる 店舗によっては、送料も無料になるところもあります。 *後述するウーバーイーツは、手数料やサービス料が別途かかってしまいます。 ・現金でも支払えます 出前館のメニュー例 ウーバーイーツのイイトコロ ・とにかく速い! 上記したマッチングシステムのおかげでしょうか! ・どこを走っているか確認できる GPS機能を使って、配達スタッフが「今どこを走っているか」が一目瞭然で安心。 ・一品から注文できる 他のデリバリーサービスは最低の注文金額や注文個数が設定されている場合も多いのですが、一品から注文できます。 *その代わり、¥700未満の注文の場合、手数料として¥150円が請求される ・配達スタッフが丁寧! 筆者が一番感動したことの一つ。注文する前は「みんな服装自由だし、スタッフもどんな人が来るかわからない…」と不安でしたが、とても親切に対応してくました。 →注文後にその理由がわかったのですが、ウーバーイーツは「スタッフの評価」をアプリで受け付けています。これがスタッフのマナー向上につながっているんですね。 ・地元の小さなカフェのランチまで注文できる これもウーバーイーツの大きな特徴。コロナ禍の今、注文者だけでなく、お店の人たちも助かっているハズ。 ・現金でも支払えます。 ウーバーイーツ、イイトコロも多いけど… ・ちょっと割高?不安定? メリットいっぱいのウーバーイーツですが、筆者の正直な感想は「ちょっと高いなぁ」ということ。送料に加えて配送手数料や10%のサービス料が加算されます。また、私の場合は、トラブルはありませんでしたが、例えば注文に問題があったとき、店舗に電話しても解決が難しそうに感じました。まだ新しいサービスなので、これからの改善に期待します。 両方取り扱う店も まとめ 今日取り上げた二つのサービス以外にも、マクドナルドの「マックデリバリー」をはじめ、各店のデリバリーサービスも進化しています。自粛ムードの今だからこそ、デリバリーサービスを上手に活用して、お得でおいしいチョイスをしてみましょう!

    2020年05月22日

  • ベトナムの常識・日本の非常識_17:日本企業が重視する「名もない仕事」とは?

    日本の企業文化や仕事のマナーは世界でも一目置かれていますが、ベトナム人が日本で働くと最初はとまどうこともあります。日本の企業文化の中でも重要な「名もない仕事」とはなんでしょうか? また、「日本では家族より仕事の方が大事」というのは本当でしょうか? 「名もない仕事」 私はベトナムで16年間働き、その後、ここ3年間は日本のホテルで受付係として働きました。ベトナムでは、例えば、上司から「ウォーターサーバーのボトルを換えてきてください」と指示された場合、新しいボトルを持って行って空のボトルと交換すれば作業完了です。これを読んでいる皆さんも「ボトルを換えて」と言われて換えたのだからそれで終わりだと思うでしょう。 しかし、日本ではそれで作業完了ではありません。ボトルを交換するのは当然で、それに加えて、サーバーのトレイがぬれていいないか、ホルスターの紙コップは十分かなども確認しなければなりません。 もし、トレイがぬれていれば、日本人従業員なら自発的にぞうきんを持ってきてふき取り、ホルスターの紙コップが少なくなっていれば補充します。私はそういった仕事を「名もない仕事」と呼んでいますが、日本ではこのような「名もない仕事」もできる人が「仕事のできる人」として評価されます。 ぬれたトレイをふくことも、少なくなった紙コップを補充することも、お客様のためには必要なことで、いずれだれかがしなければなりません。ボトル交換を指示された従業員がそれに気付いて対処しなければ、上司が後で気付いて別の人に指示するか、紙コップがなくなってからお客様に指摘されてだれかが対応することになるでしょう。しかし、そうなる前に先に気付いて対応してくれる従業員がいれば、上司もお客様も助かります。これは日本の良い企業文化や仕事のマナーの一つだと思います。 それでは、日本人の多くはなぜそのような対処をできるのでしょうか? その一つは、日本の会社が「一つの仕事が他のどのような仕事とつながっているか」という業務の流れを従業員に包括的に教育していることが背景にあると思います。 また、日本では「一を聞いて十を知る」という言葉があります。一から十までだれかの指示を受けなければできないようでは半人前で、一つのことを聞いて関連する多くの事柄を学んだり、一つの指示を受けて関連業務も自分で考えて対処したりすることが大切だという考え方です。これは日本の職場で古くから使われている言葉で、日本の企業文化の重要な要素となっています。 日本では家族より仕事が大事? 「子どもの具合が悪いので、2時間ほど早く帰宅させてください」「子どもの学校の保護者会があるので、出社を遅らせてください」「母を病院に連れて行かなければならないので、会社を休ませてください」 このような会話はベトナムのオフィスではごく一般的です。私自身もベトナムで働いていたころは、子どものかかりつけの歯科が勤務時間内しか診療してなかったので、子どもを歯科に連れて行くためによく休みをいただきました。会社側も「家族は仕事よりも大事」という考え方で、家族に関連する遅刻や早退、休暇については気軽に認めてくれたものです。 しかし、日本では、家庭の事情で仕事を休んだり遅出・早退したりすることは、当たり前のこととは捉えられていません。日本のサラリーマンは「ひんぱんに欠勤したり遅出・早退したりすると出世に響く」と考える傾向があり、会社に相談する前に、親や友人に頼むなどできるだけ自分の出勤に影響を与えないように努力します。会社を急に休む人はあまりいません。 また、「所定の期限までに自分の仕事を完了させることは1人1人の責務」と考えることが一般的で、自分のやるべき仕事が定時に終わらなければ、終わるまで残業してから帰宅します。中には休日に仕事をする人もいます。こうした残業や休日労働に賃金が支払われないケースもあり、「サービス残業」と呼ばれて日本の長年の社会問題にもなっています。 このように、日本では「家庭より仕事が優先」という風潮が社会を長く支配してきました。これは日本の経済競争力の源にもなっていますが、バランスが必要だと指摘されています。 バランスを欠く例としては、私の娘が日本の小学校に通っていたとき、卒業式の準備が間に合わないため、担当の先生方が帰宅せず学校で2泊して作業を続けたことがありました。その先生の1人は娘の友人の母でしたが、そのとき、父親も仕事から早く帰ることができず、友人はコンビニ弁当を買って夕食を済ませるしかなかったそうです。 ただ、最近は「会社での出世や名誉より生活の充実の方が大事」と考える若者も増え、日本の企業文化も変容を迫られています。政府も「働き方改革」という施策を掲げ、働きやすい環境作りを推進しています。その結果、企業も有給休暇取得を奨励したり、早退などにも柔軟に対応したりするようになり、少しずつ変わってきてはいます。

    2021年05月14日

  • ベトナムの常識・日本の非常識_16:店内飲食NGのコンビニに注意

    日本のコンビニには、店内で飲食できる店とそうでない店がありますので、注意しましょう。また、デパートやスーパーにぬれたままの傘を持ち込んではいけません。それと、酔った勢いで上半身裸でビデオ電話をかけるのは日本ではNGです。【Thạch Long】 コンビニの店内での飲食 ここ3、4年で、コンビニ(ミニショップ)の「サークルK」はベトナムで若者たちの集いの場となりました。店内で若者たちが飲食をしたりしゃべったりタバコを吸ったり、また居眠りをしていたりと、だれもいない時間がほとんどありません。 日本に来ると、コンビニの数がベトナムの何十倍もあることやその便利さも段違いであることに驚きます。しかし、日本の全てのコンビニでベトナムのコンビニと同じように過ごすことはできません。一部のコンビニには飲食できるスペースが設けられていて、その店で買ったカップラーメンやコーヒーなどを座って飲食できます。しかし、そのようなスペースや椅子などがない場合は、店内で飲食してはいけません。コンビニのスタッフから「店内での飲食はご遠慮ください」と注意されると恥ずかしいので、気をつけましょう。 喫煙も同様です。全てのコンビニの前でタバコが吸えるわけではありません。店先に灰皿が備えてあれば吸っても大丈夫ですが、なければやめましょう。コンビニの店頭以外でも人通りが多い場所では、受動喫煙(他人が吸っているタバコの煙を近くにいる人が吸ってしまうこと)のため子供や高齢者、妊婦などの体に悪影響を及ぼすので注意しましょう。 ぬれた傘を店に持ち込まない ベトナムに住んでいると、雨の日には道路だけではなくデパートやスーパーマーケット、レストランの床もぬれているのが当たり前の光景です。大多数のベトナム人はぬれた傘やレインコートを持ったままデパートやスーパーに入店してしまいますね。 しかし、日本でぬれた雨具を店舗に持ち込む場合は、気を配らなければなりません。多くのデパートやスーパー、大型レストランでは、店の入り口近くにぬれた傘を入れるポリ袋のスタンドが置いてあります。 スタンドは大きく2種類あり、シンプルなものは傘を入れるための薄くて細長いポリ袋が束になって吊り下げてあるタイプです。ポリ袋を1枚ちぎって、そこに傘を入れます。もう一つは機械式で、傘を専用の機械に上から差し入れ、引き抜くと傘が自動でビニール袋に入って出てくるタイプです。また、ポリ袋ではなくぬれた傘の水滴を吸い取る「雨滴とり」装置が置かれている店もあります。 梅雨のように雨が多いシーズンには、ぬれた(折りたたみ)傘を収納できる袋を持ち歩いている人も増えています。傘を袋に入れて数回振ることで、マイクロファイバーの繊維が雨滴を吸収してくれます。最近は、環境保護の観点から使い捨てのポリ袋をなるべく使わないようにと考え、このような袋を利用する人もいます。 上半身裸でビデオ通話はNG 最近、こんなことがありました。私の日本人の同僚にベトナム人の年下の友人からビデオ電話がかかってきました。彼は日本滞在中に友人のお世話になったことがあり、少し前にベトナムに帰国したので近況を連絡するために電話してきたのです。 友人は喜んでビデオ電話に出ましたが、相手の格好を見て驚きました。なんと、上半身裸だったのです。相手がにこにこ笑って話し始めたので、友人は「電話をするときは服を着てね」と軽くたしなめるにとどめましたが、上半身裸で通話する友人の姿は衝撃的で、いまだに頭にこびりついて離れないそうです。 公共の場で服を着ることは日本人や欧米人にとってはマナーの一部です。ベトナムでは猛暑の日、男性が上着を着ず、半ズボンを履いて街を歩くのは珍しい光景ではありません。また、日本に住むベトナム人の若者も、部屋に仲間が集まって宴会をする際に上半身裸になることがよくあります。しかし、日本人は海水浴場やプールサイドといった場所以外で上半身裸で語り合うことは通常、ありません。これはビデオ電話でも同じです。酔った勢いで親しい日本人に裸で電話をするというようなことがないように気をつけましょう。

    2021年04月07日

主催者

Nhà tài trợ Bạch Kim

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.