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ベトナムの常識・日本の非常識_16:店内飲食NGのコンビニに注意

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2021年04月07日

日本のコンビニには、店内で飲食できる店とそうでない店がありますので、注意しましょう。また、デパートやスーパーにぬれたままの傘を持ち込んではいけません。それと、酔った勢いで上半身裸でビデオ電話をかけるのは日本ではNGです。
【Thạch Long】

コンビニの店内での飲食

ここ3、4年で、コンビニ(ミニショップ)の「サークルK」はベトナムで若者たちの集いの場となりました。店内で若者たちが飲食をしたりしゃべったりタバコを吸ったり、また居眠りをしていたりと、だれもいない時間がほとんどありません。

日本に来ると、コンビニの数がベトナムの何十倍もあることやその便利さも段違いであることに驚きます。しかし、日本の全てのコンビニでベトナムのコンビニと同じように過ごすことはできません。一部のコンビニには飲食できるスペースが設けられていて、その店で買ったカップラーメンやコーヒーなどを座って飲食できます。しかし、そのようなスペースや椅子などがない場合は、店内で飲食してはいけません。コンビニのスタッフから「店内での飲食はご遠慮ください」と注意されると恥ずかしいので、気をつけましょう。

喫煙も同様です。全てのコンビニの前でタバコが吸えるわけではありません。店先に灰皿が備えてあれば吸っても大丈夫ですが、なければやめましょう。コンビニの店頭以外でも人通りが多い場所では、受動喫煙(他人が吸っているタバコの煙を近くにいる人が吸ってしまうこと)のため子供や高齢者、妊婦などの体に悪影響を及ぼすので注意しましょう。

ぬれた傘を店に持ち込まない

ベトナムに住んでいると、雨の日には道路だけではなくデパートやスーパーマーケット、レストランの床もぬれているのが当たり前の光景です。大多数のベトナム人はぬれた傘やレインコートを持ったままデパートやスーパーに入店してしまいますね。

しかし、日本でぬれた雨具を店舗に持ち込む場合は、気を配らなければなりません。多くのデパートやスーパー、大型レストランでは、店の入り口近くにぬれた傘を入れるポリ袋のスタンドが置いてあります。

スタンドは大きく2種類あり、シンプルなものは傘を入れるための薄くて細長いポリ袋が束になって吊り下げてあるタイプです。ポリ袋を1枚ちぎって、そこに傘を入れます。もう一つは機械式で、傘を専用の機械に上から差し入れ、引き抜くと傘が自動でビニール袋に入って出てくるタイプです。また、ポリ袋ではなくぬれた傘の水滴を吸い取る「雨滴とり」装置が置かれている店もあります。

梅雨のように雨が多いシーズンには、ぬれた(折りたたみ)傘を収納できる袋を持ち歩いている人も増えています。傘を袋に入れて数回振ることで、マイクロファイバーの繊維が雨滴を吸収してくれます。最近は、環境保護の観点から使い捨てのポリ袋をなるべく使わないようにと考え、このような袋を利用する人もいます。

上半身裸でビデオ通話はNG

最近、こんなことがありました。私の日本人の同僚にベトナム人の年下の友人からビデオ電話がかかってきました。彼は日本滞在中に友人のお世話になったことがあり、少し前にベトナムに帰国したので近況を連絡するために電話してきたのです。

友人は喜んでビデオ電話に出ましたが、相手の格好を見て驚きました。なんと、上半身裸だったのです。相手がにこにこ笑って話し始めたので、友人は「電話をするときは服を着てね」と軽くたしなめるにとどめましたが、上半身裸で通話する友人の姿は衝撃的で、いまだに頭にこびりついて離れないそうです。

公共の場で服を着ることは日本人や欧米人にとってはマナーの一部です。ベトナムでは猛暑の日、男性が上着を着ず、半ズボンを履いて街を歩くのは珍しい光景ではありません。また、日本に住むベトナム人の若者も、部屋に仲間が集まって宴会をする際に上半身裸になることがよくあります。しかし、日本人は海水浴場やプールサイドといった場所以外で上半身裸で語り合うことは通常、ありません。これはビデオ電話でも同じです。酔った勢いで親しい日本人に裸で電話をするというようなことがないように気をつけましょう。