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栄養価が高い日本食材_part 3

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2021年02月11日

日本の食品は健康に良いものが多いことで有名です。日本人の日常生活に十分なエネルギーと栄養素を提供するだけでなく、平均寿命が世界で最も長い国の一つであることを維持している要因でもあります。日本人が日々の食事に用いており、手に入りやすく健康的な食材を紹介します。

1.豆腐

豆腐の原料は大豆です。たんぱく質や脂質などの栄養素のほか、美肌効果があるビタミン類が豊富に含まれていることが知られています。腸内の運動を活発にして免疫力を高めるオリゴ糖や骨を作っているミネラルも含まれるため、今では健康食、美容食、長寿食として世界から注目される食材になりました。

豆腐は日本のスーパーであればどこでも手に入る安い食品で、さまざまな料理に使っておいしく食べられる食材です。生の豆腐はすりおろしたショウガやゴマ、刻みネギ、かつお節などと醤油をかけて食べます。日本の豆腐には、味噌汁に入れる絹ごしや木綿豆腐、鍋に入れる焼き豆腐などいろいろな種類があります。夏によく食べるベトナムで有名なTào phớ に使えて便利です。

ベトナムの有名なTao pho (写真:Kim Mai’s kitchen)

2.抹茶

抹茶は茶葉を石臼や微粉砕機で挽き、粉末状にしたものです。日本の伝統的芸術である茶道で使用される代表的食材と言えます。しかし、抹茶の魅力や特別な効果を知っている人は多くありません。

抹茶の葉は煎茶と違って日光を遮って栽培します。そのことでお茶のうま味成分と言われるテアニンが増え、渋みが少なく甘みが多い風味になります。テアニンは肥満を予防するアミノ酸で、ほかにダイエット効果のある食物繊維や風邪予防につながるビタミンCや老化を抑制するビタミンDなどが含まれます。カテキンにはリラックス作用もあります。

日本の多くのお菓子メーカーが抹茶を使った餅や生チョコレートなどを販売しており、人気商品となっています。抹茶味のお菓子は、ほとんどのスーパーやコンビニに売っています。

抹茶の生チョコレート

3.ナッツ

日本では、ナッツはスーパーでもコンビニでも安く手に入る食材です。アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、クルミなどを乾燥させて味付けした商品が「ミックスナッツ」として販売されており、おいしくて毎日のおやつやお酒のおつまみに最適です。

クルミは動脈硬化や高血圧予防、がん予防につながる抗酸化物質であるメラトニンやポリフェノールを含んでおり、アンチエイジングなどの効果が期待できます。マグネシウムやリン、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富なカシューナッツは、体に重要な物質をバランス良く摂ることができます。ベトナムのカシューナッツはおいしいことで世界的に有名で、日本でも多く販売されています。

ミックスナッツ

4.梅干し

日本に来たら、ぜひ梅干しを味わってみてください。日本人はご飯と一緒に食べたりおにぎりの中の具材にするほか、料理の調味料として使うこともある万能な食材です。ベトナムの O maiのように酸味があり、少し塩辛い味がします。

梅干し

酸っぱさの素はクエン酸で、血液循環を改善して疲労回復や筋肉痛を和らげる効果があると言われています。一方、梅干しに含まれるポリフェノールの一種である梅リグナンには抗酸化力があり、老化現象の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれます。

手作り梅のシロップ

日本に住むベトナム人にとって、Tetの期間中に梅干しにBanh Chungを添えるのも非常に面白い料理だと思います。 夏には梅干しをつぶして砂糖水と混ぜ合わせ、熱中症による脱水症状の防ぐための飲み物にすることもできます。