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国際カップルの出会い_part 1

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2021年05月06日

By KOKORO(毎日新聞社+VAIJ主催、在ベトナム日本国大使館など後援)

 

日本でベトナム人留学生や技能実習生、正社員が増える中、ベトナム人が日本人と結婚するケースも増えています。そこで、日本人と結婚したベトナム人たちにパートナーとの出会いについて話していただきました。今回は日本で出会って結婚に発展した4つのケースについて紹介します。

技能実習先の同僚日本人と結婚

2016年 食品加工の技能実習開始〈奈良県〉
2017年 技能実習先で日本人男性と出会う
2019年 結婚、技能実習修了
〈1993年生まれ、ハイズオン省出身〉

技能実習をしていたCuc(クック)さんは技能実習先の会社の同僚の日本人男性からデートに誘われるようになり、休日に一緒にドライブなどを楽しみました。そして、実習が終わる2カ月前に彼と結婚し、そのまま日本に残りました。

訪日前は日系企業の工場で働いていたクックさん。技能実習で日本語力を付ければ、帰国後に日系企業で良い給料で働けるかもしれないと思い、日本語の勉強をがんばりました。仕事が終わってから毎晩、寮で2時間勉強し、日本に来て2年後に日本語能力試験(JLPT)のN3に合格しました。

また、毎週日曜は、地元のボランティア日本語教室に通って日本人の先生たちの無料授業を受けました。教室ではバーベキューなどの交流会もあり、楽しく会話の練習ができました。

こうしてクックさんは技能実習の2年目、実習生8人(ベトナム人、中国人)の中で日本語が一番うまくなっていました。そのころ、2歳年上の日本人男性が正社員として入社してきました。彼は今は商品開発などを担当していますが、最初は実習生と同じ仕事も経験しました。そのとき、日本語の上手なクックさんが彼に仕事を教える担当になりました。

 

クックさんは彼に仕事を教えたり彼から質問されたりするうちに、仕事後も彼とLINEでやり取りするようになりました。「こんばんは。今何しているの?」「今、勉強中です」。こんなやり取りから始まって交際に発展し、一緒に食事やドライブに行くようになりました。

技能実習中に日本人と交際しても帰国すると連絡が途絶える――といった投稿をFacebookでよく見かけます。しかし、クックさんは交際を始めて数カ月後に「実習が終わったら結婚しよう」と彼から言われ、その15カ月後に婚姻届けを出し、記念撮影をしました。

国際結婚についてクックさんの母は最初、「ベトナムに帰ってきてほしい」と言っていましたが、何度か話すうちに承諾してくれました。一緒に暮らして約2年経ちますが、新型コロナウイルスが収束したら、ハイズオンで結婚式を行う予定です。

婚活サイトで選んだ男性と結婚

2014年 東北大学卒業、日本で就職
2018年 婚活ウェブサイトで日本人男性と出会う
2019年 結婚
〈1989年生まれ、ハイズオン省出身〉

留学生だったLan Anh (ラン・アイン)さんは2014年に東北大学を卒業し、日本で就職しました。夫とは2018年に婚活サイトで知り合い、翌年、結婚しました。夫はラン・アインさんにやさしく、娘も生まれて幸せな結婚生活を送っています。

ラン・アインさんはある日、Facebookで偶然見つけた日本語の婚活サイトに登録しました。すると、彼女の写真を見たたくさんの日本人男性からコンタクトがあり、そのうちの1人とサイト上でメッセージ交換をしました。ラン・アインさんはその男性と気が合うと感じ、LINEに切り替えてやり取りを続けました。そして、約2週間後、東京都内の駅で彼と会うことにしました。

 

彼が一流大学を出て大手企業で勤務していることはサイトからの情報で知っていましたが、LINEや電話でやり取りするうち、とても誠実な人であることも分かってきました。そして、実際に会ってみると、彼はラン・アインさんに敬意を払い、彼女の離婚歴も受け止めてくれました。

交際を始めて2カ月後、彼は実家に帰ってラン・アインさんのことを両親に話してくれました。その後、彼女はビデオ電話で両親に紹介してもらい、3か月後には直接会ってあいさつしました。すると、彼の両親もベトナムに行って彼女の両親に会ってくれました。こうして、2人は初めて会ってから7カ月後に婚姻届を出し、その2カ月後に日本で結婚式も挙げました。

 

ラン・アインさんの話

「結婚の翌年、娘(現在8カ月)も生まれました。夫は結婚後も私を大事にし、週末には掃除や買い物、料理を手伝ってくれます。私はやさしい夫に恵まれ、日本で安定した生活を送れることに幸せを感じています。日本人男性は責任感が強く家庭を大事にする人が多いようです。ベトナム人男性によくあるように毎日のようにだらだら飲酒することもありません。私は日本が大好きで日本で住み続けたいと思っています。日越のカップルがますます増えるといいですね」。

無料日本語教室での出会い

2010年 建築の技能実習〈岡山県〉
2011年 JLPT・N3合格、日本語教室で日本人女性と出会う
2013年 JLPT・N2合格、ベトナムに帰国
2015年 南九州大学入学〈宮崎県〉
2016年 日本人女性と再会・交際開始
2019年 南九州大学卒業、結婚、日本で就職
〈1990年生まれ、ナムディン省出身〉

カインさんは3年間の技能実習で貯金をし、そのお金の一部で日本の大学に留学しました。妻と出会ったのは技能実習の2年目で、出会いの場は岡山県のボランティア日本語教室でした。

カインさんの技能実習は留学の準備(貯金と日本語学習)が目的でした。カインさんは仕事が終わってから毎晩、寮で2、3時間、日本語の勉強をしました。そして、日本語会話の練習のため、火曜の夜と日曜に電車で無料日本語教室(2カ所)にも通いました。日本語教室に通うには電車賃も時間もかかりましたが、将来の可能性を広げるために努力しました。

このうち一つの教室には、担任の年輩の先生以外に、カインさんと年の近い女性教師もいました。この女性は職場の同僚ベトナム人が日本語を話せず困っている姿を見て、外国人に日本語を教えるボランティアに参加したいと思ったそうです。

女性はその後、仕事をやめてホーチミンに渡り、送出機関で2年間、日本語を教えました。同じ時期にナムディンに戻っていたカインさんはこの女性からベトナム生活についてさまざまな相談をSNS(メッセンジャー)で受けるようになりました。

 

カインさんは2015年、再び訪日して宮崎県の大学で留学を始めました。女性も日本に戻って岡山で働き、2016年春に宮崎に遊びに来てくれました。カインさんと約3年ぶりの再会です。女性は「宮崎の土地柄や気候が気に入った」と言って半年後に宮崎に引っ越し、この女性とカインさんの交際が始まりました。3年後の2019年、2人はナムディンで約500人を招いて結婚式を挙げ、2021年5月には子どもが生まれる予定です。

大学で酒造に関する研究をし、今も日本の酒造会社で働くカインさん。将来はナムディンに焼酎醸造所を作るのが夢です。奥さんは外国暮らしをいとわず、そのときは家族でナムディンに住む予定です。

留学先の大学院での出会い

2001年 東京の大学院で日本人男性と出会う
2003年 卒業、帰国、復職
2005年 結婚・退職、再訪日
〈1970年代生まれ、ハノイ出身〉

Tú(トウー)さんは東京の国立大学大学院の修士課程で留学していた2001年、同級生の日本人男性と交際するようになりました。2003年に卒業して帰国し、留学前に働いていた日本の独立行政法人に復帰しました。彼は東京で博士課程に進学し、2人はメールなどで連絡を取り合ったり、学期が終わるたびに彼がハノイまでトゥーさんに会いに来たりして交際を続けていました。

こうして2人は2005年に結婚し、トゥーさんは退職して訪日しました。トゥーさんは職場で将来を嘱望されていましたが、仕事の成果と結婚生活を両立させられるかどうか分からず、結婚退職を選びました。

 

その後3年間で2児を出産し、4年間は専業主婦でした。結婚当初、夫はまだ大学院生でどこに就職できるか分からず、不安があったのと、トゥーさんも子育てや専業主婦に不慣れなため、夫婦げんかも絶えませんでした。

しかし、夫は2007年に大学院を卒業して就職しホーチミン駐在となり、家族で1年間、ホーチミンに住みました。トゥーさんは2008年に日本に戻った後、翻訳・通訳関係の仕事を始めました。現在は子どもが3人で、夫は海外出張も多ですが、日本にいるときは子育てにも積極的に参加してくれ、5人で仲良く暮らしています。夫の両親のサポートもあり、トゥーさんは日本で幸せな生活を送っています。

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