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運転免許合宿に参加しました!

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2021年08月24日

日本では「自動車運転免許証」は運転の際に必要なだけではなく、代表的な身分証明書としても使われています。免許を取るには教習所に数カ月通わなければならず、費用も30万円(約62,500,000 VND)前後かかります。しかし、合宿形式の教習(通称「合宿免許」)なら費用も安く、約2週間で卒業できます。私も「合宿免許」に参加して免許証をゲットしましたので、手順や内容を紹介します。

※100円=約20,835 VND(2021年8月15日現在)

合宿先の選び方と費用

東京駅から新幹線で新潟へ

私は東京の日本語学校(1年半)を経て東京の大学に入り、現在4年生です。日本で就職が決まり、仕事で車を運転することもあるので、運転免許を取ることになりました。費用は自前です。

私は安い費用で短期間で免許を取りたいと考え、「合宿免許」を選びました。普通に教習所に通うと卒業までに通常数カ月かかりますが、合宿なら2週間で卒業でき、費用も数万円安くなります。

どこの教習所がよいかインターネットでも調べましたが、ネットだけの取引で大金を支払うのは不安でした。そこで、大学の購買所にあったパンフレットの中から新潟県の教習所を選び、購買所で手続きをしました。「安い」「観光気分も味わえる」という点でここを選びました。

選んだコースは毎日3食付きで218,000円(約45,420,000 VND)。ピークシーズンではないので、割り増し料金なしでツインルームに1人で泊まることができました。費用には、教習や修了検定、卒業検定、13泊14日の宿泊費と食事代などが含まれています。ただし、各検定に落ちた場合は、日数が増えるので追加料金がかかります。

現地への往復交通費19,000円が教習所から支給されたので、私は2021年7月、新幹線(学割で乗車券4,570円、特急券5,040円)で新潟に行きました。参加者は首都圏からが中心で、北海道や愛知、群馬、長野から来た人もいました。

合宿施設と生活

西新発田駅からの眺め(左上)、合宿施設、寝室、ある日の夕飯

新潟県は日本最大の米どころ。新潟駅で乗り換えてJR西新発田駅に降り立つと、田園風景が広がっていました。送迎のマイクロバスに数分乗り、宿泊施設(2階建て)へ。部屋はきれいで、ご飯もおいしく、洗濯機も使え、快適な滞在でした。教習所まで徒歩5分で、教習の合間に部屋に戻ることもできました。宿泊棟は男女別ですが、食事は女子棟1階で男女一緒に食べました。

新型コロナの影響で、通常は行われる温泉観光や懇親会は中止されました。しかし、合宿仲間と仲良くなり、楽しく過ごせました。

教習内容と免許取得までの流れ

運転免許取得までの流れ

私は7月15日に入校し28日に卒業しました。第1段階では学科教習が9コマ、教習所内での実技教習が12コマ。これが終わると修了検定(学科+実技)を受け、合格すると仮免許証が交付されて路上教習(外の道路での実技教習)に出られます。

学科教習

学科のテキストは分厚く、最初、これを全部覚えるのは無理だなと思いました。しかし、授業で習うポイントを押さえれば大丈夫とのことだったので、気持ちが少し楽になりました。生徒の中で外国人は私だけだったので、先生は普通のスピードで話していました。授業中、携帯電話の使用を禁じられ、分からない言葉があっても検索できないので、部屋で復習するときに調べて理解しました。自由参加の勉強会もあり、私は5回参加して模擬試験を繰り返し受け、先生の解説も聞いたので、修了検定には難なく受かりました。

実技教習

教習所での夕景

入校したその日にシミュレーターで基本操作を学び、同じ日に実際の車も運転しました。初めて運転席に座ったときはとても緊張しました。しかし、7日目には修了検定に合格し、その日から外の道路で運転しました。道路では、他の車や歩行者の動きにも注意が必要です。また、教習所内では時速20㎞前後で運転することが多かったのに、外では時速70㎞で運転する場面もあり、最初は冷や汗をかきながら運転しました。しかし、だんだん慣れてリラックスして運転できるようになりました。卒業検定(外の道路での実技試験)では、一定のスピードで運転することや安全確認などに気をつけました。

空き時間に観光

清水園(新潟県新発田市)

毎日忙しく、まとまった時間が取れるのはいつも夕方。たまに早く終わっても、新型コロナの影響で観光地が早く閉まっており、なかなか観光できませんでした。しかし、卒業前日、午後2時に教習が終わり、やっと観光に繰り出すことができました。隣の新発田駅までJRで行き、駅前の観光案内所で自転車を借りて新発田城や清水園(日本庭園)などを観光しました。

新発田城

合宿免許のメリットとデメリット

教習所の待合室

合宿免許のメリットとデメリットについて私の感想です。

〈メリット〉

✔︎ 合宿免許の最大のメリットは「短期間」「低料金」の2点。首都圏の教習所に通う場合、28万~30万円かかることが多いうえ、卒業まで数カ月かかります。さらに、実技教習の予約を取るにも苦労することがあるそうですが、合宿なら教習所がスケジュールを調整してくれます。

✔︎ 他の参加者と交流できる点もメリットです。

✔︎ 地域によっては、観光旅行の気分になれます。

〈デメリット〉

✔︎ 期間中は家に帰れず、他の仕事もできません。

免許センターで免許証取得

教習所を卒業後、地元の「運転免許センター」で学科試験を受けます。予約制の場合がありますので、事前に調べましょう。50分間で95問を解いて90点以上取れると合格で、その日に免許証を受け取れます。費用は神奈川県では試験手数料1,750円、交付手数料2,050円です(県によって違います)。私は卒業の数日後に1回で合格しましたが、落ちる人も多いそうです。卒業後、覚えたことを忘れないうちに試験を受けたほうがよいでしょう。

まとめ

清水園

合宿形式の教習は約2週間で卒業できます。通うより費用が安いうえ、交通費を支給してもらえるケースもあります。また、初めての景色を見たり、郷土料理を食べたりすることもでき、合宿免許は私にぴったりのプランでした。

さらに安くあげたいなら、私と同じように夏休みなどの長期休暇期間を外すとよいでしょう。また、私は1人で行きましたが、友だちと一緒に行ければ、もっと楽しいですし、場合によっては割引がつく場合もあります。参考にしてください。