生活・ビザ
ベトナムの市場を思い出す日本の商店街
「桃、おいしいよ!お姉さん、見てらっしゃい!」
「いらっしゃい。いらっしゃい!はい、2パック買ってくれたら、値引きするよ!」
「はいよ!一番良いのを選ぶね!任せて!」
このような店員のかけ声を聞くと懐かしいと思いませんか?そう、この声はベトナムの市場や街中でよく聞くやり取りですね!実は、日本の商店街でもこのようなベトナムの街と同じ雰囲気を味わうことができます。
この記事では、日本の商店街の特徴と私がおすすめしたい首都圏の商店街を紹介します。ぜひ、あなたも日本の商店街を楽しんでください。
屋根付き歩行者天国での散歩は最高
ホアンキエム湖周辺の歩行者天国
2016年、ハノイのホアンキエム湖周辺の道路で週末だけ自動車乗り入れが禁止され、歩行者専用になりました。当時、日本人の知人に「ホアンキエム湖周辺は週末、散歩専用の道になりましたよ!」と説明すると、その人は「あ、それは日本語で歩行者天国と言います」と教えてくれました。過去に日本で歩行者天国にいくつも出会いましたが、それを「歩行者天国」と呼ぶことをそのとき初めて知りました。
彼は日本の商店街のほとんどが歩行者天国になっていることも教えてくれました。私は旅行が好きで、これまでに日本の47都道府県のさまざまな商店街を訪れましたが、確かに、ほとんどの商店街が歩行者と自転車しか通れず、上に屋根(アーケード)も付いています。このような商店街を「アーケード商店街」と言います。
アーケード商店街(石川県金沢市)
歩行者天国がなぜ「天国」と呼ばれているのか分かりませんが、商店街の中では車を気にせずに歩け、暑い日も強い日差しに当たらず、雨の日も傘が要(い)りません。このように歩行者が気軽に散歩や買い物を楽しめる空間はまさしく「天国」に違いないと思います。
ところで、私は留学生として東京郊外に住んでいましたが、約1年前に東京で就職したので、通勤に便利な場所に引っ越さなければなりませんでした。そこで、不動産屋さんに東京都23区内の物件をいくつか見せてもらいましたが、今のマンションを選んだ決め手はアーケード商店街が近いことでした。自宅から駅のそばまで商店街を通るので、駅まで日傘や雨傘は不要です。しかも、商店街を歩くのは楽しいので、疲れません。ここを選んでよかったと、住み始めて1年経った今も思います。
客と店員が楽しく交流、値引きも

コンビニやスーパーはとても便利で、私たちの生活に欠かせない存在です。しかし、これらの店での暗黙の決まりとして、客はレジで品物について聞いたり値段交渉したりせず、客と店員がほとんど会話せずに品物の受け渡しが済みます。
その点、商店街では、店員さんとときどき世間話をしたり、野菜や果物の種類やお勧め品について説明してもらったりして、気軽に交流できることがあります。ベトナムの市場と同様、値引き交渉をしたら、少し応じてくれることもあります。あるいは、顔なじみの客に店主がおまけで野菜や小さな商品をサービスしてくれることもあります。

私や友だちはベトナム料理を食べたくなると、いつも東京・上野の「アメ横」に行き、ベトナム食材を買い込みます。もともとスーパーより値段が安いはずですが、毎回店員さんと楽しく交流するうち、ときどき、さらに値引きしてくれるようになりました。すると、私たちはうれしくなって、後日またその店で買い物をします。こうしてお互い気持ちよく売買を続けています。機会があれば、あなたもアメ横で買い物を試してみてください。
商店街で昔ながらの雰囲気を味わう
新宿
先日、遠くから東京に来た友人と新宿駅で待ち合わせました。彼女から「よく新宿に遊びに来るの?」と聞かれましたが、新宿には3、4カ月ぶりでした。なぜかというと、私が住んでいる地域には、大きなショッピングモールが複数あり、現代的なビルが建ち並ぶ中に昔から続く商店街もあるので、わざわざ新宿まで足を運ばなくても、地元でショッピングを十分に楽しめるからです。私は特に、活気にあふれ日本の伝統文化を受け継ぐ商店街の雰囲気が大好きです。
私の地元の商店街には、スーパーやコンビニはもちろん、八百屋(やおや)さんや魚屋さんといった食料品店から衣料品店や薬局、100円ショップまで、ありとあらゆる商店があり、生活に必要なものが何でもそろいます。また、日本の居酒屋やタイ・韓国・インド・ベトナムなど各国の料理店も並び、初めてここに来たとき、「1年ぐらい自炊しなくても、毎晩、商店街で食事を楽しめる」と思いました。
八百屋さん
その中でも私が特に好きなのは八百屋さんです。この商店街の八百屋さんはとてもリーズナブルな値段で野菜や果物を売っています。以前は、日本の野菜と果物はベトナム人には高すぎて手が出ないときもありましたが、こちらに越してからは、このお店のお陰で値段を気にせず野菜・果物を買えるようになりました。しかも、安いからといって質が悪い訳ではなく、よく売れるので毎日仕入れをするらしく、いつも新鮮な商品が並んでいます。
この八百屋さんを始めステキなお店がたくさんあり、私はこの商店街に文句なしに大満足しています!
私のオススメ商店街

私の趣味は週末に友だちと一緒に商店街をぶらぶら散歩することです。東京や周辺で私が気に入っている商店街をいくつかご紹介します。
アメ横商店街(東京・上野)

アメ横商店街(東京都台東区)では世界各国の食材が売られています。私はベトナムやベトナム料理が恋しくなると、いつもアメ横に飛んでいきます。アメ横商店街のウェブサイトには「アメ横で上手な買い物のしかたとは、まずは店員さんに遠慮(えんりょ)なく話かけてみてください」と書いてあります。まさにその通りで、店員さんたちはフレンドリーで、いつも笑顔で接してくれますし、適度な値引き交渉に応じてくれる場合もあります。ただし、買いすぎないように気をつけてください。
中野サンモール商店街(東京・中野)
中野サンモール商店街
中野サンモール商店街(東京都中野区)は中野駅(JR、東京メトロ)の前にある商店街で、鉄道の発達とともに栄えてきた駅前商店街として知られています。人通りが多いので、テレビのインタビュー取材がよく行われるそうです。
メインのアーケード商店街と並行する通りには居酒屋などの飲食店がびっしり並び、この2本の通りを結ぶたくさんの小道にも店が並んでいて、何回行っても飽きません。
中野サンモール商店街(東京都中野区)は中野駅(JR、東京メトロ)の前にある商店街で、鉄道の発達とともに栄えてきた駅前商店街として知られています。人通りが多いので、テレビのインタビュー取材がよく行われるそうです。

メインのアーケード商店街と並行する通りには居酒屋などの飲食店がびっしり並び、この2本の通りを結ぶたくさんの小道にも店が並んでいて、何回行っても飽きません。
LaLaガーデン(東京・赤羽)

LaLaガーデンはJR赤羽駅(東京都北区)の前にあるローカルな商店街で、正式名は「赤羽スズラン通り商店街」です。激安の八百屋さんや激安の衣料品店などがあり、地元の人々から愛されている商店街です。
また、近くにはベトナムを含むアジア各国の料理店や昭和の雰囲気が漂(ただよ)うレトロな飲み屋街もあり、新宿に負けないぐらい遅くまでにぎわっています。商店街の店は午後8時までですが、飲食店は遅くまで開いています。
仲見世商店街(東京・浅草)
仲見世商店街
浅草の仲見世(なかみせ)商店街は約300年の歴史を持つ日本で最も古い商店街の1つで、浅草寺(せんそうじ)の参道です。浅草寺と仲見世商店街がセットで観光名所となっており、外国人観光客にとって見逃せない場所になっています。この商店街で江戸時代の雰囲気を楽しんでください。
横浜中華街
夜の横浜中華街
横浜中華街は中華料理店、雑貨店、屋台などが500店以上が軒を連ねる世界最大級の中華街です。高級中華もありますが、ベトナム人の私にとっては中華料理の食べ放題コースが一番魅力的です。
まとめ
高知市内の商店街
日本では1980年代以降、ショッピングモールや大型スーパー、コンビニが急増し、商店街が衰退しています。全国には閉店してシャッターが閉まった店が目立つ「シャッター商店街」が増え、日本の商業文化の移り変わりを示しています。
そのような中、さまざまなサービスを考えたり商店街としてのブランド発信に力を入れたりして生き残りに成功してきた商店街もあります。また、アメ横や横浜中華街などの一部の有名商店街は観光地としての要素も強いため、集客力が健在です。
私は人とのコミュニケーションが好きなので、コンビニやスーパーより商店街の方が居心地良く感じます。店員さんのかけ声を聞いたり笑顔を見たりするたびに、ふるさとベトナムの行商人の声や市場の人々の顔が思い浮かび、懐かしさで胸がいっぱいになるのです!あなたも日本の商店街をゆっくり味わってみてください。
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労働災害(労災)事故にあわないためにBy KOKORO(毎日新聞社主催、在ベトナム日本国大使館など後援) 仕事中や通勤中にけがをしたり、仕事が原因で病気になったりすることを「労働災害(労災)」と言います。外国人が日本で働くときは、日本語力の問題や職場の習慣の違い、仕事の経験不足などから、危険な作業やルールを十分に理解できず、労災につながることがあります。労災にあうと、仕事を続けることが難しくなる場合もあります。この記事では、労災のうち、仕事中や通勤中の事故によるけがを中心に、労災事故を防ぐために知っておいてほしいことを説明します。 1.まず覚えてほしい「安全の3原則」 労災を防ぐために、まず次の3つのことを覚えてください。 ① 分からないまま仕事をしない。 ② 危険を感じたら、いったん止まる。 ③ 分からなければ、必ず聞く。 これは、仕事の種類に関係なく、とても重要な安全の基本です。 たとえば、機械の操作方法がよく分からないとき、「多分こうだろう」という自分の考えで操作してはいけません。先輩のやり方を見ただけで、十分に理解しないまま操作をするのも危険です。 「すみません。分かりませんでした」「もう一度教えてください」と聞くことは、恥ずかしいことではありません。 分からないまま仕事をして事故が起きる方が、自分にとっても、一緒に働く人にとっても、大きな困りごとになります。 「立ち止まる」→「聞く」→「分かってからやる」 この順番を守ることを、ぜひ覚えてください。 2.職場でよくある労災事故を知る 職場で実際にどのような事故が起きているのかを知ることで、「何をすると危険なのか」をイメージしやすくなります。 ① 転倒 作業場の床がぬれていたり、通路に物が置いてあったりすると、すべったり、つまずいたりして、転んでしまうことがあります。 急いでいるときや、両手で大きな物を持っていて足もとが見えにくい場合などは、特に注意が必要です。 【対策】 作業場では走らず、落ち着いて歩く。 歩くときは、足もとや進行方向をよく確認する。 通路に物を置かない。 水や油などで床がぬれている場合は、そのままにせず、すぐにだれかに知らせる。 ② はさまれ事故 機械の動いている部分に手や指などがはさまれる事故です。 機械を止めなければならないのに止めずに作業したり、機械の動きを十分に確認しないまま手を近づけたりすると、重大な事故につながります。 場合によっては、機械で指や腕が切断されたり、押しつぶされたりすることもあります。 【対策】 機械に手や体を近づける必要がある作業では、決められた手順に従って機械を止める。 機械が完全に止まっていることを確認してから作業する。 動いている機械に手を入れない。 分からない場合は、自分で判断せず、上司や先輩に確認する。 ③ 巻き込まれ事故 回転している機械に服や手袋、髪の毛などが巻き込まれる事故です。巻き込まれると、機械を止めるまでの短い時間に大きなけがをすることがあります。 【対策】 作業するときは、機械に巻き込まれやすい服を着ない。 髪が長い場合は、決められた方法でまとめる。 機械に必要以上に近づかない。 機械の安全装置を勝手に外したり、無効にしたりしない。 機械に体を近づける作業では、決められた安全手順を守る。 ※手袋は、作業によっては機械に巻き込まれる原因になることがあります。「手袋を着ければ必ず安全」と一律に考えず、その作業で決められた保護具を正しく使用してください。 ④ 切れ・こすれ事故 刃物や工具、機械の動いている部分などに体が触れ、切れたり、すりむけたりする事故です。指などの切断につながることもあります。 【対策】 作業に必要な保護具を正しく使用する。 刃物や刃のついた機械を使うときは、特に慎重に作業する。 作業前に、工具や機械に異常がないか、安全装置が正しく作動するかを確認する。 作業マニュアルや決められた手順を守る。 刃物を使うときは、刃の向きや手の位置に注意する。 ⑤ 墜落・転落 建設現場などでは、脚立(きゃたつ)や足場などの高い場所から落ちる「墜落・転落」にも十分に注意してください。 【対策】 作業に必要な墜落制止用器具を正しく使用する。 足もとや作業場所の状態を確認する。 無理な姿勢で作業しない。 脚立や足場を正しく使用する。 「少しだけだから大丈夫」と考えて、安全設備を省略しない。 ⑥ フォークリフトとの接触 フォークリフトがたくさん動いている倉庫や工場もあります。フォークリフトが、荷物や柱でかくれて見えない場所から出てきて、人と接触する事故も起きています。 フォークリフトの運転者からは、見えない場所(死角)がたくさんあります。フォークリフトの近くを歩くときは、運転者が自分の存在に気づいているかどうかを確認してください。 【対策】 作業場を歩くときは、周囲をよく見る。 荷物や柱のかげなど、見えない場所から出てくるフォークリフトに注意する。 決められた歩行者用通路を利用する。 フォークリフトに近づくときは、運転者が自分に気づいていることを確認する。 【フォークリフトを運転する人へ】 技能実習生や特定技能外国人の中には、フォークリフトを運転する人もいます。運転するときは、次のことに注意してください。 前がよく見えないときは、無理に前進せず、バックや誘導員による誘導など、安全を確認できる方法で走行する。 死角や交差点では、必ずいったん止まって安全を確認する。 必要に応じてホーンを鳴らし、周囲に存在を知らせる。 フォーク(ツメ)やパレットの上に人を乗せない。 フォークリフトから離れるときは、決められた方法で停止してエンジンを切り、ブレーキもかける。 3.「分からない」「聞けない」が事故につながる 分からないときは、必ず聞く 外国人が日本で働く場合、日本語や職場のルールに慣れていないことが、労災事故につながる場合があります。たとえば、次のような行動には注意してください。 仕事の説明が分からなかったが、相手に遠慮して聞かなかった。 説明がよく分からなかったが、そのまま作業した。 作業手順を十分に理解していないのに、周囲に確認せず機械を動かした。 初めて行う作業なのに、「見たことがあるからできる」と考えてしまった。 「忙しそうだから聞けない」「分からないことを聞くのは恥ずかしい」と考えてしまった。 このような「知らない」「分からない」「聞かない」「分からないのに自己流で作業する」「あわてる」といった行動が、事故につながることがあります。 少しでも不安があるときは、「たぶん大丈夫」と自分で判断せず、作業を止めて、上司や先輩などに確認してください。 「分かりません」「もう一度教えてください」と聞くことは、恥ずかしいことではありません。安全のために質問することも仕事の一部です。 相談できる人を持つ 分からないことをすぐに聞くためには、職場で「相談できる人」を普段から見つけておくことも重要です。 自分に指示をした人にすぐに質問できない場合や、説明を聞いても分からない場合には、ほかの人に確認する必要があります。同じ国の先輩、日本人の上司、現場の責任者など、困ったときに相談できる人を決めておきましょう。 「困ったときは、この人に聞く」と普段から決めておくと、いざというときに聞きやすいです。 4.危険を知らせる言葉を覚える 日本の職場では、危険を知らせる言葉がいろいろあります。これらの言葉を理解できないと、危険に気づくことができません。 職場では、短い言葉で危険を伝えることが多いです。たとえば、 危険(=あぶない) 立入禁止(=入ってはいけない) 注意 止まれ 高温 感電 回転中 「怒られている」とは限りません 職場であなたに危険が迫っているとき、周囲から「あぶない!」「さわるな!」など、強い言い方で注意されることもあります。 これは、相手があなたに怒っているとは限りません。危険な状態では、あなたを守るために、短く強い言葉ですぐに知らせる必要があるからです。 方言にも注意 地域によって方言(ほうげん)が使われることもあります。たとえば、「危ない」を「危ねえ」とか「おっかねえ」という場合もあります。 方言に限らず、相手の言葉が分からなかった場合は、「すみません。今の言葉の意味が分かりませんでした」と遠慮せずに聞いてください。 分からない言葉をそのままにしないことも、安全のために大切な行動です。 5.機械や道具を「多分こうだろう」で使わない 機械の操作や作業のやり方が分からないときは、絶対に「多分こうだろう」という推測で作業を続けてはいけません。 特に危険なのは、 見よう見まねだけで操作する。 分からないのに、試しに機械のスイッチを押す。 動いている機械に触る。 作業手順を自己流に変える。 安全装置を勝手に外す。 「少しだけなら大丈夫」と考える。 といった行動です。 正しいやり方が分からないときは、「分かりません」「もう一度教えてください」などと伝えてください。 また、機械の掃除や点検をするときにも注意が必要です。機械の電源を切らずに作業すると、突然動き出して重大な事故につながることがあります。機械が止まっていることなどを確認してから作業してください。 6.整理整頓も安全対策 整理整頓は、仕事をきれいにするためだけのものではありません。安全にも大きく関係します。 職場が散らかっていると、 つまずく 転ぶ 物が落ちる 必要な道具を探してあわてる 作業ミスが増える といった問題が起こりやすくなります。 【対策】 仕事が終わったら、使ったものを決められた場所に戻してください。 通路に物を置かない、床に水や油をこぼしたらすぐに知らせるなど、職場を安全な状態に保つことを習慣にしましょう。 7.指差し確認をやってみよう 仕事を始める前には、安全確認を行いましょう。 日本では、「指差し確認」という安全確認の方法があります。これは、確認する対象を指で指しながら、声に出して確認する方法で、日本の鉄道や工場、建築現場などで使われています。 たとえば、 「ヘルメット、よし!」 「手袋、よし!」 「機械停止、よし!」 「右、よし!左、よし!」 などと声に出して確認します。ただ見るだけではなく、「指をさす」+「声に出す」ことで、安全確認を意識しやすくなります。 8.保護具を正しく使う ヘルメット、安全靴、保護メガネ、耳栓、防じんマスク、墜落(ついらく)制止用器具など、作業によってさまざまな保護具があります。 これらは、自分の体を守るための大切な道具です。「少しだけだから大丈夫」「面倒だから使わなくてもいい」と考えてはいけません。 また、保護具は正しい使い方をして初めて効果を発揮します。 使い方が分からない場合や、自分の作業にどの保護具が必要なのか分からない場合は、必ず確認してください。 9.「分かる方法」で安全教育を受ける 安全に働くためには、仕事の内容だけでなく、安全についての説明を正しく理解することがとても重要です。 日本語が難しくて分からない場合は、遠慮せず、 やさしい日本語で説明してもらう。 母国語で説明してもらう。 写真やイラストを使って説明してもらう。 実際の機械や道具を使って説明してもらう。 など、自分が理解できる方法で説明してもらいましょう。 「分かりました」と言うことよりも、本当に分かっていることの方が大切です。分からないことがあれば、会社に「もう少し分かりやすく説明してください」と伝えてください。遠慮しなくても大丈夫です。 10.通勤中の事故 通勤途中の事故も、一定の条件を満たせば「通勤災害(労災の一部)」として労災保険の対象になります。 通勤時の事故を防ぐためには、まず時間に余裕を持つことが大切です。急いでいると、信号を無視したり、道路を無理に横断したりするなど、危険な行動をしてしまうことがあります。 自転車に乗るときは、交通ルールを守り、周囲をよく確認してください。スマートフォンを見ながら歩いたり、自転車を運転したりすることも非常に危険です。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 自転車で犯しやすい6つの法律違反|KOKORO 【対策】 時間に余裕を持って家を出る。 信号や交通ルールを守る。 自転車に乗るときは周囲をよく確認する。 スマートフォンを見ながら歩いたり自転車を運転したりしない。 雨の日など道路がすべりやすいときは、特に注意する。 11.もし労災事故が起きたら もし、仕事中や通勤中にけがをした場合は、無理に仕事を続けないでください。小さなけがでも、仕事中に起きたけがは、まず担当者や上司に伝え、必要な応急措置を受けてください。けがが小さく見えても、後から痛みが強くなることもあります。 また、仕事が原因でけがをしたり病気になったりした場合は、労災保険の給付を受けられる場合があります。そのためにも、仕事中にけがをした場合は、必ず上司などに伝えてください。 労災保険は、外国人労働者にも適用されます。 労災として認められるかどうかは、会社が決めるのではなく、労働基準監督署が判断します。会社から「労災ではない」と言われても、労災保険を申請できないと思い込まないでください。会社には、決める権限はありません。 労災保険について分からないことがある場合は、会社の担当者、労働基準監督署、外国人労働者向けの相談窓口などに相談してください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 労災保険給付の種類と申請方法|KOKORO [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 労災保険請求のためのガイドブック(多言語)|厚生労働省 12. まとめ――安全のために「止まる・聞く・確認する」 事故を防ぐために大切なのは、特別なことではありません。 分からないまま仕事をしない。 危険を感じたら、いったん止まる。 分からなければ、必ず聞く。 仕事を始める前には、「安全を確認してから仕事をする」 こうしたことを習慣にしてください。 日本の職場には、外国人には分かりにくい言葉やルールがあるかもしれません。しかし、「分からないことを聞く」のは悪いことではありません。 「立ち止まる」→「聞く」→「分かってからやる」。 この習慣が、あなた自身の健康・安全と、あなたの家族の生活を守ります。日本で長く健康に働くために、今日から「安全第一」を心がけてください。 ※仕事がもとでかかる病気(労災疾患)については次の記事で説明しています。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 仕事が原因で起こる病気――外国人が知っておきたい労災疾患|KOKORO
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在留カードはこんなに大切By KOKORO(毎日新聞社主催、在ベトナム日本国大使館など後援) 日本に3カ月を超えて住む外国人には、原則として「在留カード」が交付されます。在留カードには、あなたの氏名、生年月日、国籍・地域、在留資格、在留期間など、大切な情報が記載されています。日本で安心して生活するためには、在留カードに関するルールを守らなければなりません。この記事では、在留カードについて知っておいてほしい基本的なルールを説明します。 ◆このページの内容◆ 1.在留カードは持ち歩かなければなりません 2.引っ越したら在留カードの住所を変更してください 3.在留カードをなくしたとき 4.在留カードは貸さない・借りない 5.偽造・変造された在留カード 6.困ったときは相談しましょう 7.まとめ 1.在留カードは持ち歩かなければなりません 在留カードは大切なカード 3カ月を超えて日本に住む外国人には、原則として在留カードが交付されます。 例えば「特定技能」「技能実習」「育成就労」「技術・人文知識・国際業務(技人国)」「留学」「家族滞在」などの在留資格で日本に在留する人には、在留カードが交付されます。 一方で、「短期滞在」で日本を観光する人や、在留期間(連続して日本に滞在する期間)が3カ月以下の人などには、在留カードは交付されません。 在留カードは、日本に適法に在留していることを証明する大切なカードです。 また、就職や銀行口座の開設、携帯電話の契約、住宅を借りるときなど、さまざまな場面で提示を求められることがあります。 在留カードはいつも持ち歩いてください 在留カードを受け取った外国人が外出するときは、いつも在留カードを持っていなければなりません。 警察官や出入国在留管理庁(入管)の職員などから在留カードを見せるように言われたときは、在留カードを見せなければなりません。 例えば、道を歩いていて警察官に出会うと、呼び止められて質問(職務質問)をされる場合があります。これは日本人でも同じことです。そのときに警察官から在留カードを見せるように言われたら、あなたは在留カードを見せなければなりません。 在留カードを家に置いたまま外出し、職務質問の際に提示できない場合、あなたは法律の義務に違反したことになります。 また、在留カードのコピーやスマートフォンで撮影した写真は在留カードの代わりにはなりません。必ず在留カードの原本を持ち歩いてください。 【ポイント】 ・外出するときは、財布やスマートフォンと同じように、在留カードも忘れずに持ち歩いてください。 【罰則】 ・警察官などから在留カードの提示を求められたにもかかわらず、正当な理由なく提示しなかったときは、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を課されることがあります。 2.引っ越したら在留カードの住所を変更してください 引っ越しをして住所が変わったときは、新しく住む市区町村役場(市役所・区役所・町役場・村役場)で住所変更の手続きをしてください。そのとき、在留カードを持っていくと、新しい住所を在留カードに記載してもらえます。 住所が変わったにもかかわらず、届出をしないままにしていると、法律違反になることがあります。また、入管(地方出入国在留管理局)からの大切な通知が届かなくなることもあります。 【ポイント】 ・引っ越しをしたら、できるだけ早く住所変更の手続きをしてください。そのときに市役所などで在留カードも渡してください。 3.在留カードをなくしたとき 在留カードをなくしたときや盗まれたとき、または汚れたりやぶれたりして使えなくなったときは、入管で再交付の申請をしてください。 在留カードをなくしたときは、まず警察へ届け出てください。そして、なくしたことに気付いた日から14日以内に近くの入管で再交付を申請してください。 「そのうち見つかるかもしれない」と思って、そのままにしてはいけません。 在留カードは、日本で生活するための大切なカードです。なくしたことに気づいたら、できるだけ早く手続きをしてください。 【ポイント】 ・在留カードをなくしたり盗まれたりしたときは、原則として、そのことを知った日から14日以内に再交付の申請をしなければなりません。期限を過ぎると、法律違反になることがあります。 4.在留カードは絶対に貸さない・借りない 在留カードは絶対に貸してはいけません 在留カードは本人だけが使うことができるカードです。 有効な在留カードを持っていない人から「病院へ行くときに使いたい」「仕事の面接で必要だから貸してほしい」とお願いされることがあるかもしれません。しかし、絶対に在留カードを他人に貸してはいけません。 在留カードを貸すことは法律で禁止されています。相手を助けるためだと思っても、在留カードを貸すと、法律違反になってしまいます。 在留カードを貸すとどうなるか あなたの在留カードを他人が使うと、その人が不法就労をしたり、あなたの名前で勝手に銀行口座を作ったり、あなたの名義で携帯電話を契約したりするなど、さまざまな犯罪に悪用されるおそれがあります。 その場合、在留カードを貸したあなた自身も大きなトラブルに巻き込まれてしまいます。 もちろん、他人の在留カードを借りることもいけません。 「少しの時間だけだから」「仕事が見つかるまでだから」という理由でも、他人の在留カードを持ったり使ったりしてはいけません。 在留カードは、本人以外は使用できない大切なカードです。 在留カード悪用の実例 ・不法残留の外国人が日本で働き続けるために知人の在留カードのコピーを職場に提出した。 →本人も在留カードを貸した人も逮捕されました。 ・他人の在留カード(またはそのコピー)を病院の窓口に提出して手術を受け、費用を払わずにいなくなった。 →同様の事例が多数報告されています。この場合、カードを貸した人も罪になる可能性があります。 【ポイント】 ・相手が家族や親しい友人であっても、絶対に在留カードを貸してはいけません。 ・また、他人の在留カードを借りたりあずかったりしないでください。 【罰則】 ・在留カードを他人に貸したり、他人名義の在留カードを使ったりした場合は、入管法違反となり、1年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金となることがあります。また、強制的に帰国させられることもあります。 5.偽造・変造された在留カード 偽造された在留カードが売られている情報をSNSで見かけることがあります。 「これがあれば働くことができる」 「本物と同じだから大丈夫」 このような言葉を信じてはいけません。 偽造された在留カードを作ることはもちろん、買うこと、持つこと、使うことも犯罪になります。 また、偽造在留カードを使って働いたり、アルバイトをしたりすると、本人だけでなく、雇用した会社にも大きな迷惑をかけます。 【ポイント】 ・SNSには、うその情報もたくさんあります。「絶対にばれない」などと書かれていても、信じてはいけません。偽造在留カードには絶対に手を出さないでください。 6.困ったときは相談しましょう 在留カードを偽造・変造することや、そのような在留カードを持つことは犯罪です。 偽造・変造された在留カードを買わないでください。そのような在留カードを買わずに済むように、失踪したり在留期間が満了したりする前に、行政や弁護士会などに相談しましょう。 技能実習生の場合は、困ったことがあれば、まず監理団体(組合)に相談してください。それでも解決しない場合は、外国人技能実習機構(OTIT)にメッセージを送りましょう。 OTITのホームページはトップページで多国語に変換できます。OTITのホームページの中に母国語でメッセージを送れるページもあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] OTITの母国語相談ページ 一度の相談で解決しなくても、あきらめたり失踪したりしないでください。別の団体に相談すれば、解決する場合もあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人実習生SNS相談室(Facebook) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 日越ともいき支援会(E-mail) n.tomoiki@gmail.com 7.まとめ 在留カードは、日本で生活したり働いたりするために、とても大切なカードです。在留カードに関するルールを守ることは、自分自身を守ることにもつながります。 自分やだれかが困っている場合でも、在留カードを貸し借りしたり、偽造在留カードを使ったりしてはいけません。そのようなことをすると、犯罪になる可能性が高いですし、大きなトラブルに巻き込まれるリスクもあるからです。 在留カードに関するルールを甘く考えてはいけません。ルールを守らないと、罰則を受けたり、退去強制の対象となったりします。また、その後の在留資格の変更や在留期間の更新などの手続きに影響することもあります。
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日本の災害危険情報と避難指示近年は気候変動の影響により、大雨による洪水や土砂災害が増えています。そのため、日本では気象情報や避難情報が頻繁(ひんぱん)に発表されます。これらの情報の意味を正しく理解し、早めに適切に行動することが自分や家族の命を守ることにつながります。この記事では、災害危険情報や避難指示について紹介します。※トップの写真はNHKニュース(2026年6月3日)より 〈この記事の内容〉 1.現在の災害情報の概要 2.従来の災害情報との違い 3.「線状降水帯」とは? 4.避難指示はどのように広報されるか 5.近年の日本の主な水害 6.まとめ 1.現在の災害情報の概要 警戒レベル 新しい情報の例 住民の行動 レベル1 早期注意情報 最新情報に注意 レベル2 注意報 避難行動の確認 レベル3 〇〇警報 高齢者等は避難開始 レベル4 〇〇危険警報 全員避難 レベル5 〇〇特別警報 命を守る最善行動 新しい災害危険情報 日本の気象庁は2026年5月、防災気象情報の体系を見直しました。大雨・水害の危険度が分かりやすく伝わるよう、情報の名称や構成が整理されました。 従来の気象庁の警報・注意報は「大雨警報」や「土砂災害警戒情報」など名前がバラバラで、どの段階で避難すべきか分かりにくい面がありました。現在は、発表の名称に警戒レベルが示されています。 災害危険情報と避難情報の違い 災害危険情報は主に気象庁が発表し、避難情報は各市町村長(東京については23区の区長も含む)が発令します。 「危険警報」などをもとに市町村が地域の状況を総合的に判断し、「避難指示」を発令します。以前は「避難勧告」という発令もありましたが、現在は「避難指示」だけになりました。 「避難指示」は強制か? 法律的には「避難指示」に従う義務はありません。つまり、避難しなくても罰金や刑罰はありません。日本の市町村による「避難指示」は、行政による強い避難要請という位置付けです。 ただし、行政はさまざまな情報を分析して避難の必要性を判断しているため、「避難指示」が発令されたら、すぐに避難することが非常に大切です。それが自分たちの身の安全を守ることにつながります。 2.従来の災害情報との違い 「危険警報(レベル4)」を新設 2026年までの災害危険情報(気象庁)は、「注意報」「警報」「特別警報」の3段階でした。2026年5月からは、新たにレベル4の「危険警報」が設けられました。 例: レベル4: 大雨危険警報 レベル4 :土砂災害危険警報 レベル4 :河川氾濫危険警報 これまでの制度では、「土砂災害警戒情報」「氾濫(はんらん)危険情報」「大雨特別警報」など、名称が統一されておらず、「今の情報は避難が必要な段階なのか?」が判断しにくい名称でした。 現在の制度では、すべてが警戒レベル1~5に整理され、「レベル4なら全員避難」といった判断をシンプルに行えるようになっています。 「特別警報(レベル5)」を拡充 「特別警報」これまでは大雨などに対する特別警報が中心でしたが、「河川氾濫(はんらん)特別警報」や「高潮特別警報」などが創設されました。「特別警報」はレベル5に設定されており、これが出た場合は、非常に危険な状況です。 一般住民への避難指示はレベル4の「危険警報」の段階で発令されます。レベル5「特別警報」が出てからでは避難自体が難しい場合が多いです。レベル4「危険警報」にともなって発令される「避難指示」の段階で必ず避難することをお勧めします。 河川氾濫情報の変更 従来の「洪水警報・洪水注意報」の体系が見直されました。特に洪水予報河川では、川ごとの氾濫危険度がより直接的に示されるようになりました。 例: 河川氾濫警報(レベル3) 河川氾濫危険警報(レベル4) 河川氾濫特別警報(レベル5) 3. 「線状降水帯」とは? NHKニュース(2026年6月3日)より 線状降水帯とは 「線状降水帯(せんじょう・こうすいたい)」とは、発達した積乱雲(雷雲)が次々と発生・発達し、同じ場所を通過したり、そこにとどまったりすることで、その線上のエリアに猛烈な雨が何時間も降り続く現象です。 その結果、「1日で数百mmの大雨」や「1日で平年の1カ月分を超える雨」といったことも珍しくありません。これによって、次のような災害が短時間で発生します。 河川の急激な増水・氾濫 土砂災害 市街地の浸水 台風は進路をある程度予測できますが、線状降水帯は発生場所や規模の予測が難しいという特徴があります。このため、最新の気象情報を確認し続けることが重要です。 近年の主な豪雨災害の多くは、この線状降水帯が原因とされています。 線状降水帯に関する予測・警報 気象庁は近年、線状降水帯に関する情報提供を充実させています。 半日前程度からの呼びかけ 大雨災害の危険性が高まると見込まれる場合、「線状降水帯が発生する可能性があります」という情報が、約12時間前から発表されます。 線状降水帯予測情報 危険性がさらに高まると、「〇〇県では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります」という情報が発表されます。 対象地域も以前より細分化され、県全域ではなく複数市町村程度まで絞って発表されるよう改善されています。 線状降水帯実況情報 実際に線状降水帯が解析されると、「〇〇地方で線状降水帯が発生しました」という実況情報が発表されます。 この段階では、土砂災害や河川氾濫などが発生する危険性が非常に高くなっています。 大雨特別警報 さらに状況が悪化すると、大雨特別警報が発表されます。これは「数十年に一度」程度の大雨ではなく、「これまで経験したことのないような災害」が迫っていることを意味します。非常に危険です。 この段階になってからでは避難が困難な場合も多いので、その前の通常の「警報」によって「避難指示」が出た段階で避難することが非常に大切です。 しかし、もし避難しそびれて、その地域にとどまっている状態で「特別警報」が発令された場合は、命を守るための最善の行動(近くの丈夫な建物の上階への移動や、がけ・河川から離れた安全な場所への移動など)をしてください。 4.避難指示はどのように広報されるか 避難情報はどうやって住民に伝えられるか 避難指示は複数の手段で住民へ周知されます。例えば次のような手段があります。 ・防災行政無線:市町村が設置した屋外スピーカーから「警戒レベル4、避難指示を発令しました。〇〇地区の皆さんは直ちに避難してください」というように放送します。 ・緊急速報メール(エリアメール):対象地域にいる携帯電話へ一斉配信されます。特徴は、登録不要、メールアドレス不要、大きな警報音が鳴ることです。例えば、携帯電話に大きな音が鳴ると同時に「〇〇市 警戒レベル4 避難指示 直ちに危険な場所から避難してください」といった情報が表示されます。住民だけでなく、その地域に滞在している人にも届きます。ただし、情報は日本語で届くことが多いので、基本的な災害用語を日ごろから学んでおいてください。 ・テレビ・ラジオ ・インターネット ・防災アプリ:下記に具体的に紹介しています。 ・SNS:市町村はXやFacebook、LINEなどでも情報発信をします。内容は「避難指示」「避難所開設」「河川情報」「道路冠水」などです。一方でSNSには誤情報(フェイクニュースなど)も流れるため、自治体や公的機関の公式アカウントを確認することが重要です。 ・消防団・消防車、広報車 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語) ※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。市町村の避難情報にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 日ごろの備えと実際の避難 日ごろの備え 「備蓄」や「非常持出袋」など日ごろの備えについては下記の記事を参考にしてください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法|KOKORO 避難所に行くことだけが「避難」ではありません 「避難」とは避難所へ行くことだけではありません。危険な場所から安全な場所へ移動することが避難です。 避難所、親せきや友人の家、高台、ホテル、公民館など、安全な場所へ行くのであれば、どれも「避難」です。日ごろから、災害時にどこに避難するかを考えておいてください。 また、夜間や大雨の中で避難することは困難です。このため、「避難指示」が出る前の段階でも、危険を感じたら自分の判断で早めに避難してください。 5.近年の日本の主な水害 西日本豪雨(2018年7月撮影) 2026年までの10年間に起きた(2015~2024年)主な水害をいくつか紹介します。 ① 2019年 東日本台風(台風19号) 水害被害額:約2兆1,500億円 死者・行方不明者:100人超 堤防決壊:約140か所 被災建物:約8万棟 浸水面積:約2万ha超 千曲川、阿武隈川、多摩川などが氾濫。統計開始以来最大の水害被害額を記録。 ② 2018年 西日本豪雨(平成30年7月豪雨) 水害被害額:約1兆2,000億円規模 死者・行方不明者:250人超 被災自治体:14府県以上 災害廃棄物:約200万トン 岡山県真備町、広島県、愛媛県を中心に壊滅的被害。平成最悪クラスの豪雨災害。 ③ 2024年 能登半島豪雨・台風10号等 水害被害額:約7,700億円 死者・行方不明者:約20人 石川県、山形県で統計開始以来最大被害 能登半島地震からの復旧途上地域を直撃 ④ 2023年 梅雨前線豪雨・秋田豪雨 水害被害額:約7,100億円(そのうち秋田県:約1,590億円、福岡県:約670億円、和歌山県:約560億円) 秋田市中心部で大規模浸水 ⑤ 2020年 令和2年7月豪雨(熊本豪雨) 水害被害額:約6,500億円(そのうち熊本県:約3,170億円) 死者・行方不明者:80人超 37府県で土砂災害961件 球磨(くま)川流域で大規模氾濫。人吉市、球磨村などに甚大な被害。 ⑥ 2016年 台風10号・北海道豪雨 水害被害額:約4,660億円 被災建物:約1万6,000棟 浸水面積:約1万ha 岩手県と北海道で被害の約7割。北海道・東北を襲った歴史的豪雨。 ⑦ 2021年 令和3年豪雨 水害被害額:約3,600億円(佐賀県:約650億円、福岡県:約520億円、広島県:約420億円) 死者・行方不明者:約30人 熱海で土石流発生 6.まとめ NHKニュース(2026年6月3日)より 災害から命を守る3つのポイント 気象情報を毎日確認する。 警戒レベル4で避難を開始する。 避難指示が出たら迷わず安全な場所へ移動する。 日本では災害は特別なできごとではなく、毎年のように発生しています。日ごろから避難場所(公共の避難所や安全な親せき・友人宅など)を探したり、非常時に持ち出せる非常持出袋を用意したりするなど、十分に備えてください。そして、大雨や台風が予想されるときは、気象情報をこまめに確認し、災害のおそれが起きたら、早めに行動してください。 災害時には「まだ大丈夫」と考えず、早めに避難することが命を守る最も重要な行動です。
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外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法日本は災害が多い国です。地震、台風、大雨などが毎年のように発生しています。災害が起きたときに、その災害に関する知識が少ない場合や備えをしていない場合、避難が遅れたり当面の生活に困ったりします。外国人にとっては、言葉や文化の違いによって必要な情報を正しく理解できず、避難のタイミングが遅れることもあります。この記事では、外国人が災害時にできるだけ安全に行動できるように、防災の基本をまとめました。 〈この記事の内容〉 1.日本で起こりやすい災害 2.大雨や台風のときはどう行動するか 3.地震のときはどう行動するか 4.津波の被害を避けるには 5.火山が噴火したときはどう行動するか 6.災害時の避難 7.災害への備え(備蓄など) 8.災害時の情報収集 9.まとめ 1.日本で起こりやすい災害 日本で起こりやすい災害には次のようなものがあります。地域ごとにハザードマップがあり、災害被害の予測について事前に知ることができます。 台風・大雨 事前に予報が出ますが、雨が長く続くと、川のはんらんや洪水、土砂崩れが起こります。 地震 日本ではどの地域でも地震が起きます。揺れが大きい場合、建物が倒れる、家具が倒れる、窓ガラスが割れる、停電、断水などが同時に起こることがあります。 津波 地震の後に発生し、大きな波が非常に速いスピードで陸地に押し寄せます。第二波や第三波などもありますので、長時間の警戒が必要です。 噴火 火山の近くでは火山灰や噴石の影響があります。大きな火山が噴火すると、遠方にも被害が及びます。 2.大雨や台風のときはどう行動するか 日本では近年、地球温暖化の影響で、各地でしばしば集中豪雨(ゲリラ豪雨)が降ります。また、台風も大型化し、たくさんの雨を伴います。 大雨によって洪水が発生すると、建物が水につかることがあります。また、大雨によって山や斜面が崩れたり、土砂が流れて建物が壊れたり道路がふさがれたりすることがあります。 このような洪水や土砂災害から命を守るために、次のような行動をとってください。 大雨や台風への備え ・普段からハザードマップ(災害の発生するおそれがある場所が書いてある地図)で洪水や土砂災害の危険がある場所を確認しておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト(国土交通省) 大雨や台風のときの行動 ①海や川を見に行かない ・海や川の様子を見に行って、風雨の影響で水中に転落するケースが非常に多く発生しています。絶対に水辺に近づかないでください。 ②早めに避難 ・気象庁の災害情報などをもとに早めに避難しましょう。避難タイミングをのがすと、風雨がひどくなったり道路が通行止めになったりして移動できなくなることがあります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、近くの避難所に必ず避難してください。 3.地震のときはどう行動するか 日本の周辺には、複数のプレートが存在しており、世界有数の地震多発地帯となっています。地震から命を守るために、次のような行動をしてください。 地震への備え 地震が起きた場合に避難する場所を家族と話し合っておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法や避難経路を学んでおいてください。 家具が倒れないように固定しておきます。また、倒れても大丈夫なように、家具の配置にも気をつけます。 地震が起きたときの行動 地震が発生したら、次の点に注意してください。 ① 落下物や転倒物から身を守る ・建物の中にいる場合→落下物から身を守るため、机やテーブルの下に入り、揺れが収まるまで待ちましょう。 ・外出している場合→建物の近くにいると、看板や建物の壁、割れたガラスなどが落ちてくる可能性があるので、カバンなどで頭を守りながら安全な場所に避難してください。 ・車に乗っている場合→車を道路の左はしに停めてエンジンを止め、歩いて安全な場所へ避難してください。 ② 火の始末(火災を防ぐ) ・揺れが収まったら、台所やストーブなどの火を消してください。 ・もし出火した場合は、消火器などでできるだけ消火しましょう。 ・地震の後は、ガス漏れが起きている可能性があるので、火はつけないでください。 ③エレベーターを使わない ・故障して中に閉じ込められる危険性があります。 ④安全な場所に避難 ・揺れが強いと、建物の倒壊や火災の危険があり、山や丘では土砂くずれの危険性もあります。揺れが収まったら、近くの避難場所などへ移動してください。 4.津波の被害を避けるには 海底の下で大きな地震が発生すると、海底が盛り上がったり沈んだりします。これに伴って津波が発生します。 津波への備え 普段からハザードマップなどで危険地域や避難場所への経路などを確認しておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法を学んでおいてください。 津波が起きそうなときの行動 津波が海岸に近づいてくるのを見てから避難を始めても間に合いません。以下のことに気をつけて早急に避難してください。 ①揺れを感じたら避難 ・海や大きな川の近くで強い揺れを感じたときや、弱い揺れでも長い時間ゆっくりした地震を感じたときは、すぐに海や川から離れ、高台や避難ビルなど高い場所に避難してください。 ②警報を聞いたら避難 ・地震を感じなくても、気象庁から津波警報が発表されたときは、すぐに高い場所に避難しましょう。 ③長時間、警戒する ・最初の津波より第二波や第三波の方が大きい場合もあります。地震の揺れが収まってから長時間の警戒が必要です。 5.火山が噴火したときはどう行動するか 日本には多くの火山があります。噴火から命を守るために、以下の行動をしましょう。 噴火への備え 普段からハザードマップで自分の住む地域にどのような災害の危険性があるのか確認しておいてください。 登山をするとき→気象庁のサイトやハザードマップで火山に関する情報を確認▽登山届を提出▽通信機器やヘルメットを準備。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] Compass(登山届けを出すためのサイト) 噴火が起きたときはこうする ①マスクや布で口をおおう ・火山灰を吸い込んではいけません。火山灰には、細かいガラス片や鉱物の破片が含まれており、肺などに悪影響を与えます。 ②避難 ・建物の中に避難し、火山灰や噴石から身を守ります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、すぐに安全な場所に避難してください。 ③登山中に噴火が発生したとき ・すぐに火口から離れ、山小屋やシェルターなどに避難してください。 ・頭を守るためにヘルメットをかぶってください。 6.災害時の避難 避難所の様子(さまざまなタイプの避難所があります) 避難場所 ・災害が発生しそうな場合や発生した場合、早めに安全な場所に避難してください。 ・住んでいる地域の避難場所を普段から確認しておいてください。 ※各市区町村のホームページなどで確認できます。 ・避難場所へ行くことが難しいときは、近くの安全な場所(しっかりした建物など)に逃げましょう。 避難指示 ・災害による被害が発生する可能性が高まった場合、自治体が「避難指示」を発令します。テレビやラジオ、スマートフォンへの緊急速報メールなどで避難指示を知ることになります。「避難指示」が出る場合は命の危険もありますので、近くの避難所などにすぐに避難してください。 避難方法 ・避難をするときには、必ず火を消してから外出してください。また、持ち物をできるだけ少なくして背中に背負うなどし、両手が自由に使えるようにしてください。 7.災害への備え(備蓄など) 災害に備えた備蓄 災害時に当面の生活を続けるために、水・食料や緊急用トイレなどの備蓄が必要です。 基本的な備蓄 飲料水:最低でも1人1日3ℓ×3日分以上備蓄してください。大きな地震などが起きると、水道管が破損して長期間、断水することも多いので、できれば1~2週間分準備しておく方が望ましいです。 生活用水:断水に備えて生活用水の備蓄も必要です。 食料(保存食):缶詰やレトルト食品。大災害が起きたら、店の商品はあっという間になくなり、長期間買えなくなります。道路が寸断されると、品物が長期間入ってきません。数日分の備蓄を推奨する記事も多いですが、できれば2週間分以上の備えがある方が良いでしょう。 災害用トイレ:通常のトイレで水が流れなくなりますので、使い捨てトイレ(または大きなゴミ袋)を多めに用意しておきましょう。 非常用持ち出し袋(防災リュック):懐中電灯やラジオ、電池など災害時に必要なものを詰め込んだ袋です。モバイルバッテリーや現金(災害時は電子決済ができないことがあります)、常備薬なども入れておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 防災リュックを準備しましょう(JP MIRAI) 外国人にとっては身分証関係も重要 ・在留カード、パスポート、在留資格関連書類:本人確認やさまざまな手続きに必要です。 ※コピーだけでも非常持ち出し袋などに入れておきましょう。 避難場所を事前に知っておく ・大きな災害のときには公共施設などが「避難所」として使われます。避難所になる場所はあらかじめ決まっていますので、市区町村のホームページなどで普段から確認しておいてください。 ・災害が起きたら、自治体の情報などを確認して早めに避難してください。 ・避難所では地域住民との共同生活が原則です。日ごろから「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをするなどして、地域住民と良い関係をつくっておきましょう。 連絡方法や集合場所 連絡方法や集合場所を事前に決めておく ・災害が起きた場合に家族や友人と連絡を取り合う方法や集合場所を決めておきましょう。通信障害や停電もありますので、スマートフォンがいつでも使えるとは限りません。 紙に書いた連絡先 ・家族・友人・勤務先・学校の連絡先を書いた紙を持っておくと、災害時にスマートフォンの電波が届きにくい場合や電源が切れた場合に役立ちます。 8.災害時の情報収集 災害が起こりそうなときや災害が起こった場合はどのように情報を収集したらよいでしょうか。 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 災害時に役立つサイトやアプリを紹介します。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語)※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。各自治体の情報(避難情報など)にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語)※さまざまな災害情報を多言語で発信 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 ※アプリは事前にダウンロードしておくことが重要です。 外国人向けの相談窓口 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人在留支援センター(FRESC)※在留資格や生活について相談できる窓口。災害時にも今後の仕事や生活について相談できます。 フェイクニュースに注意 ・災害時にはフェイクニュースが多発します。特にSNSでたくさんのデマが飛び交うこともあります。不確かな情報を信じないでください。 ・公式情報を優先する:自治体や公的機関、報道機関からの情報を確認してください。 9.まとめ 日本は地震や台風、大雨などの自然災害が多い国なので、災害への備えや知識が重要です。 大雨や台風のときは水辺に近づかず、早めに避難します。 地震のときは落下物から身を守ることと火の始末に特に注意してください。 津波のときは一刻も早く高い場所へ逃げることが重要です。 噴火の際には火山灰から身を守るための対策が必要です。 さらに、災害への備えとして、水や食料などの備蓄、在留カードなど重要書類の管理、避難場所の事前確認などが大事です。 災害時には正確な情報を得ることが重要です。SNSの不確かな情報に惑わされず、自治体や公的機関、報道機関の情報を優先してください。多言語対応の情報サイトやアプリも活用しましょう。 日ごろから準備しておくと、実際の災害時に被害を大きく減らし、避難生活にもしっかり対応することができます。できることから防災対策を始めていきましょう。
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- 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
- JNTOハノイ事務所
- 関西経済連合会
- 一般社団法人 国際人流振興協会
- 公益社団法人 ベトナム協会
- NPO法人 日越ともいき支援会
















