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日本の格安SIMのプラン例:携帯電話(SIM)を上手に選ぼう!

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2024年03月18日

日本の携帯電話は契約制で、通信・通話料が非常に高額です。これから日本に来る人や、すでに日本で生活していて携帯電話会社(通信会社=キャリア)との新規契約や乗り換えを考えている人に、携帯電話の通信・通話サービス(SIM)を上手に選んで節約する方法をお伝えします。

1. 通信・通話契約が必要なケース

日本での携帯電話の通信・通話料は毎月、大きな出費になります。このため、技能実習生の場合、寮(自宅)のWi-Fiを主に利用し、母国に帰るまでSIMカードを使わずに過ごす人が大半です。しかし、留学生や技人国などの場合、就職活動や勤務先との連絡などで自分の電話番号が必要なケースもあるので、電話番号(通話SIM)なしで過ごすのは難しいかもしれません。

また、警察に電話(110番)したり救急車(119番)を呼んだりするためにも、通話契約(通信SIM)が役に立ちます。

ベトナムではプリペイドのSIMカードがよく使われていますが、日本ではこのシステムがほとんど普及していません。そのため、キャリア(通信会社)と契約して通信・通話料を毎月支払う必要があります。料金はキャリアや契約内容(プラン+オプション)によって大きく異なります。

2. 大手キャリアは高品質だが高料金

3大キャリア

日本の3大キャリア(通信会社)はdocomo、au、SoftBankで、データ通信の速度や通話品質などがすぐれています。サポートを提供する携帯電話ショップもたくさんあります。国内電話かけ放題や大容量データ(無制限)も定額で利用できます。

毎月の料金

ただし、通信・通話料は毎月5,000円~8,000円かかるケースが大半です。

そこに携帯電話機(端末)の購入費用が加わると、非常に高額です。iPhone など人気機種を買って通信・通話契約をすると、毎月の支払い(通信・通話料+端末代金の分割払い)が10,000円をはるかに超えるケースもたくさんあります。

解約金(契約解除料)

2021年までは、他社に乗り換える際に基本的に約1万円の費用が必要でした。2年間の契約期間の途中で解約すると「違約金」として約1万円を請求されるうえ、転出するための手数料として3,300円もかかりました。しかし、今はどちらも廃止されています。ただし、端末代金を分割払いにしている場合は、解約の際に残額の支払いが必要です。

3. 日本の格安SIM

最近は大手キャリアではなく格安SIMを使う人も増えてきました。携帯電話の通信・通話料金を安く抑えたい人は「格安SIM」を検討しましょう。

SIMフリー端末(携帯電話機)が必要ですが、月1,000円未満の音声通話付きプランもあります。また、ウェブサイトから申し込める格安SIMもあります。店頭で契約する場合は、ベトナム人店員のいる店も増えていますが、組合・会社・学校の人や友人などに同行してもらうと安心です。

契約プランと料金

通話付きプランとデータ通信専用プラン

格安SIMには、大きく分けて「音声通話付きプラン」と「データ通信専用プラン」があります。音声通話があるかないかの違いです。音声通話付きプランでは080や090などから始まる番号で通話ができます。

通話料金

音声通話プランの通話料金は30秒・22円の通話料金が平均的です。5分以内の通話なら何度でもかけられる「5分定額」や「10分定額」などの定額通話や無制限にかけられる「かけ放題」のプランやオプションもあります。しかし、SNS(LINEやメッセンジャーなど)で通話する場合は、こうした通話料はかかりません。

1,000円未満の通話付きプランも

格安SIMには月額1,000円未満のプランもあります。自分に必要なデータ通信量や通話時間などに応じて基本プランとオプションを選びましょう。自宅や寮、学校、アルバイト先などのWi-Fiでインターネットをつなぎ、それ以外の場所ではあまりネットを使わないという生活スタイルなら、少ないデータ量のプランでも大丈夫です。

契約に必要な書類

・本人確認書類(在留カードなど)
・口座振替の場合→預金通帳(またはキャッシュカード)と印鑑
・クレジットカード払いの場合→クレジットカード

4. 外国人が契約しやすい日本の格安SIM

GTNモバイル

日本の口座やクレジットカードがなくても契約できるGTNモバイル〈広告〉

それでは、外国人が契約しやすい格安SIMを二つ紹介します。

GTNモバイルは外国人だけにサービスを提供しており、外国人が日本で最も契約しやすい格安SIMの一つです。日本の銀行口座やクレジットカードを持っていない人でも契約できる▽コンビニ払いができる▽ベトナム語で申し込める―――などの特徴があります。

external link GTNモバイル

GTNモバイルの特徴

  • 来日してすぐで日本の銀行口座やクレジットカードがない人でも契約できる。
  • コンビニ払いや銀行自動引き落としでも支払える。
  • ベトナム語OK(ベトナム語で申し込みや問い合わせができる)。
  • 外国から申し込んで日本の空港でSIMを受け取ることもできる。
  • SIMカードと同時に外国人専用クレジットカードも申し込める。
  • ベトナム語で生活相談サポート(無料)を受けられる。

〈通話付きプランの例〉

・3GB:1,200円/月
・10GB:2,200円/月

国内通話はいずれも22円/30秒(かけ放題プランもあり)
料金はすべて税込み

ベトナム人に人気のSIM VANG

SIM VANGの契約には、日本国内で発行されたクレジットカードが必要ですが、他の支払方法についても相談できます。

external link SIM VANG

〈通話付きプランの例〉

・1GB:1,628円/月
・3GB:2,398円/月
・5GB:2,882円/月

国内通話はいずれも22円/30秒(オプション:5分定額、10分定額、15分定額)
料金はすべて税込み

5. さまざまな格安SIMのプラン例

日本には、ほかにもたくさんの格安SIMがあります。「格安SIM」「比較」といったキーワードで検索すると、各社のサービスや料金を比較する記事がたくさんヒットします。ただし、日本で発行されたクレジットカードを持っていないと契約が難しい場合もあります。

各社の格安SIMプランの中から一部を紹介します。

勤務先との連絡などに音声通話を使いたい外国人が多いことを想定し、音声通話付きプランに限定しました。
主に自宅やカフェ、コンビニなどでインターネットにつなぎ、それ以外のデータ通信を最低限に抑える場合を想定して紹介します。

料金はいずれも税込みです。
「音声通話」はいずれも日本国内での通話です(国際通話は別料金)。

◆日本の主な格安SIMの料金(2024年3月現在)

LINEMO
・3GB:990円/月
・20GB:2,728円/月
・LINEはギガフリー(使い放題)
・音声通話は22円/30秒
(オプション:5分定額、かけ放題)
IIJmio(アイアイジェイミオ)
・2GB:850円/月
・5GB:990円/月
・10GB:1,500円/月
・音声通話は11円/30秒
(オプション:5分定額、10分定額、かけ放題)
mineo(マイネオ)
・1GB:1,298円/月
・5GB:1,518円/月
・10GB:1,958円/月
・音声通話は22円/30秒
(オプション:10分定額、かけ放題)
BIGLOBEモバイル
・1GB:1,078円/月
・3GB:1,320円/月
・6GB:1,870円/月
・音声通話は22円/30秒
(アプリ利用の場合は9.9円/30秒)
楽天モバイル
・3GB:1,078円/月
・20GB:2,178円/月
・音声通話は22円/30秒
(オプション:15分定額)
(アプリ利用の場合は無料)
UQmobile
〈ミニミニプラン〉
・4GB:2,365円/月
・音声通話は22円/30秒(オプション:10分定額、かけ放題)
〈コミコミプラン〉
・20GB:3,278円/月
・10分以内の通話は何度でも無料
(10分を超えた場合は、超えた時間に対して22円/30秒)
(オプション:かけ放題)
Y!mobile(ワイモバイル)
・4GB:2,365円/月
・音声通話は22円/30秒
(オプション:10分定額、かけ放題)

6. 格安SIMのデメリットと対処方法

格安SIMのデメリットと対処方法を紹介します。

① 通信速度が不安定

格安SIMのデメリットは通信速度です。格安SIMの多くは3大キャリアの回線の一部を借りているだけなので、多くの人が使う時間帯には通信速度が遅くなりがちです。

〈対処方法〉

・自宅やカフェ、コンビニなどでWI-Fiと接続すれば、通信速度の問題を解消できます。
・混雑している飲食店内や通勤電車内でのネット接続を最小限にとどめるとよいでしょう。

② クレジットカード決済が多い

格安SIMの毎月の支払いはクレジットカード払いが主流ですが、コンビニ払いや銀行口座自動引き落としを利用できる格安SIMもあります。

external link クレジットカード不要のGTNモバイル

③ 購入できる端末の種類が少ない

格安SIMの契約時に携帯電話端末も一緒に買う場合、3大キャリアと比べて選べる端末の種類が少ないです。

〈対処方法〉

最近の端末はSIMカードを差し込めば使えるSIMフリーのものが多いので、ベトナムからそのような端末を持って行くか日本で好きな中古端末を買い、それを使うとよいでしょう。ただし、SIMによっては適合しない端末もあるので、契約の際に動作確認をしてもらいましょう。

④ サポート

3大キャリアのサポートは店での対応が充実していますが、格安SIMの場合はチャットでの対応が多いです。

7. まとめ

日本の携帯電話は、通信会社(キャリア)と契約して料金を毎月払わないと使えません。日本の3大キャリアは、データ通信の速度や通話品質がすぐれていますが、毎月5,000円~8,000円の費用がかかります。

しかし、日本には格安SIMもたくさんあり、月額1,000円未満のプランもあります。国内通話料はそれとは別に22円/30秒のことが多く、5分(または10分、15分)以内の通話なら何回でもかけられる「定額通話」のオプションや無制限に電話をかけられる「かけ放題」のプランもあります。

格安SIMのデメリットとしては、通信が不安定なことがありますが、店のWi-Fiを活用したり、混雑エリアでの使用をがまんしたりすることで対応できます。また、契約の際に日本で発行されたクレジットカードが必要な場合も多いですが、日本の銀行口座やクレジットカードがなくても契約できる格安SIMもあります。