日本のお店で支払いをする際、「ポイントカードはお持ちですか?」とよく聞かれますね。ポイントカードとは何か、どうやって作るのか、どのようなメリットがあるのか、紹介します。
日本では、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、衣料品店など、ありとあらゆる店で、支払いの際に「ポイントカードはお持ちですか?」と尋ねられます。
ポイントカードは、店が顧客を囲い込むためのツールです。消費者の来店意欲や購買意欲を高めるためにポイントカードを渡し、購入額に応じてポイントを付与し、そのポイントで値引きやプレゼントを提供しています。
カードによってポイントサービスの内容は異なります。支払いの際に店員にポイントカードを渡すと、ポイントが付与され、貯まったポイントは現金に換算して次回以降の買い物で支払いの一部または全部にあてることができます。このようなシステムを「ポイント還元(かんげん)」と呼びます。
それでは、ポイントカードの具体例を紹介していきます。
ベトナム各地にショッピングモールを展開するAEONは日本の資本で、日本国内で最大のスーパーマーケットチェーンです。WAON POINT カードはイオングループ各店で使えます。200円分の買い物に対して1ポイントが付与(還元)され、「1ポイント=1円」として次回以降の買い物で使えます。
例えば、スーパーで毎月20,000円の買い物をする場合、還元ポイントは毎月100 P(100円)、10カ月で2,000 P(2,000円)になります。ただカードを提示するだけでこの額が返ってきます。
WAON POINT カード加盟店のダイエーで買い物をしたら、ポイントが付きました。
①ポイント付与の対象となる購入額=1,393円(特価品などポイントの対象にならない商品もあります)
②基本ポイント:通常のポイント。①÷200=6.965 P→6 P(小数点以下は切り捨て)
③ポイントアップ:このときのプロモーションによってポイントが2倍に
④累計ポイント:現在貯まっているポイント
まず、加盟店で配布しているカードをもらいます。次に、そのカードを登録します。登録には3つの方法があります。
※登録は無料。年会費も不要。
①店のサービスカウンターなどにあるタブレットで「新規会員登録」→→スタッフのサポートがあり、登録後すぐにポイントを使えます。
②店のサービスカウンターなどにある新規会員登録申込書に記入して郵送→→登録完了までに約3週間かかります。
③ウェブサイトで登録→→専用ページから「新規会員登録」をします。登録後すぐにポイントを使えますが、手続きが複雑なうえに日本語だけなので、日本語がまだ苦手な人にとっては難しいかもしれません。
1枚のカードで、WAON POINT カードを取り扱うどの店でもポイントを貯めたり使ったりすることができます。主な取扱店を紹介します。
【スーパーマーケットなど】
イオン▽マックスバリュ▽ピーコックストア▽まいばすけっと▽キミサワ▽ダイエー▽ダイエーグルメシティ▽KOHYO▽マルナカ▽アコレ▽ザ・ビッグ
【ショッピングモール】
イオンモール▽イオンタウン▽VIVRE▽FORUS▽OPA▽神戸三宮センター街など
【コンビニ】
ミニストップ
イオングループが運営する“WAON”は電子マネーで、現金やクレジットカードでWAONにチャージ(入金)すると、店でカードを提示するだけで支払いを行えます。会員登録なしでも使えますが、会員登録すると買い物200円ごとに2ポイント(WAON POINT カードの2倍)が付与されます。これに対し、WAON POINT カードは現金払いでポイントを貯めるためのカードです。
Tカードの一例(黄色いTのロゴが目印)
Tカードとは、全国の提携店(加盟店)やインターネット上の提携店で何かを購入すると、提携店で共通で使える「Tポイント」を貯めることができるカードです。1枚のカードでさまざまな店やサイトでポイントを貯め、使うことができます。
Tカードは全国の提携店で作れます(インターネットでも申し込めます)。入会金も年会費も不要です。
提携店の中には、独自のポイントとTポイントを交換できるようにしている店もあります。例えば、ANAマイレージのマイルはTポイントとして使うこともできます。
Tカードはスーパーやコンビニ、ガソリンスタンド、飲食店、各種オンラインショップなど、提携店が非常に多いのが特徴です。あなたが普段買い物をしている店でも、入口やレジ付近にTポイントのロゴがないか探してみてください。ロゴが掲示されていれば、Tカードを使えます。
①消費税を除く約3,300円の買い物に対して0.5%の16 P(16円)が付与されています。ポイント計算の際に端数は切り捨てられます。
②利用可能ポイント:現在使えるポイントは239 P(239円)です。今回の買い物で付与された16 Pは数日後にここに加算されます。
Tポイントの付与率(還元率)は提携店によって異なりますが、多くは買い物100円か200円につき1ポイントです。貯まったTポイントは提携各店で「1ポイント=1円」として支払いに利用できます。ポイントの有効期限は、最後にポイントを貯めたり使ったりした日から1年間です。
ロゴが掲示されている店で支払時にTカードを渡すと、ポイントが付与されます。貯まったTポイントを使うには、レジでTカードを渡し「Tポイントを使います」と伝えます。ポイントの全部を使っても構いませんし、一部だけを使ってもいいです。
ただし、タバコや公共料金、プリペイドカード、商品券、各種チケットはTポイントで購入できません。
また、オンラインショップでTポイントを使うには、Tカードの会員番号を入力したり、使用ポイント数を入力したりします。
最後に、使える店が限られている一般的なポイントカードも1例紹介します。
ドラックストア・セイムスのSEIMS CARDでは、買い物をするたびに貯まる「現金ポイント(通常ポイント)」に加え「ギフトポイント」という別のポイントも貯まります。
このカードで付与されるポイントは、買い物100円ごとに「現金ポイント」1ポイントと「ギフトポイント」1ポイントの計2ポイントです。
しかも、1カ月の買い物額が合計10,000円以上の場合は「シルバー会員」にアップグレードされ、翌月のポイントは毎回2倍になります。1カの買い物が3万円以上の場合は「ゴールド会員」となり、翌月のポイントは毎回3倍です。
ギフトポイントで交換できるギフトの例(SEIMSのHPより)
SEIMS CARDの現金ポイントは「400ポイント=200円」として支払いの一部に使えます。また、ギフトポイントは、ポイント数によって食品や生活雑貨、電化製品などのギフトと交換してもらえます。店でカタログを受け取って申請するかSEIMSのHPで申請します。
店で申込用紙に氏名・住所・電話番号を記入して渡すと、 約1カ月後に自宅にカードが郵送されます。
今回は、使える店が非常に多いWAON POINT カードとTカードに加え、ドラッグストアのポイントカード1種類を紹介しました。
毎回カードを提示するだけで、1年間に何千円も得するケースがあります。自分の生活に適したポイントカードを見つけ、日本での暮らしに役立ててくださいね。
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