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携帯各社の料金比較 -新料金プラン続々-

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2021年03月04日

留学生やエンジニアの皆さんには、携帯電話に日本のSIMカードを入れて使っている人も多いと思います。最近、携帯電話会社(キャリア)が続々と新料金プランを発表しました。新しいプランに乗り換えた方がよいのか、今のままでよいのか、各社プランの料金と特徴を比較します(価格はすべて税抜きです)。

携帯電話の大手各社が最近こぞって価格競争をしているのは、月間データ容量20ギガバイト(GB)のオンライン手続き専用のプランです。

LINEMO / ソフトバンク

2月18日にソフトバンクが通信アプリLINEと連携した「LINEMO(ラインモ)」という新プランを月額2,480円で提供すると発表しました。ソフトバンクは昨年12月、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」と同じ「1回5分までの無料通話ができる2,980円のプラン」を発表したばかりでしたが、その後KDDI(au)が無料通話なしの「povo(ポヴォ)」というプランを2480円で発表したため、追随したのです。

最近の電話通話は、メッセンジャー電話やLINE電話などアプリ通話を使うと無料です。このため、「SIMを使った通話はいらない」という若者が増えています。LINEMOでは、LINEのデータ使用量をカウントしないサービス(LINE電話かけ放題)や、LINEのトークで使うスタンプ(イラスト)のうち700万種以上を無料で使えるなどのメリットを打ち出しています。

povo / au

auのpovo(ポヴォ)も通話を外したプランがあります。そして、特徴は好きな日に200円利用(トッピング)できる「24時間データ使い放題」です。スマホ本体でのデータ通信だけでなく、テザリングでも使い放題なので、パソコンやタブレットを携帯電話に接続しても200円で1日つなぎ放題です。平日は会社や学校のWi-Fiを使うので、自宅には週末だけインターネット回線があればよいという人に向いています。Wi-Fiは通常、月4,000円以上かかりますが、povoで例えば月に8日間トッピングしても1,600円ですみますね。また、オンライン授業のある日だけデータ通信をたくさん使いたい場合にも便利です。

ahamo / NTT docomo

NTTドコモは3月1日、ahamo(アハモ)の料金を月額2,700円に引き下げると発表しました。これは1回5分以内の無料通話がついたプランで、無料通話を外したプランは用意していません。しかし、auのpovoやソフトバンクLINEMOの通話なしプラン(いずれも2,480円)に無料通話を付けると2,980円となりますので、ahamoはこれらより安くなります。「短い通話を頻繁にする」という人にとってはNTTドコモの方がお得です。

◆携帯大手3社の新プラン比較 ◆

会社名 名 称 サービス開始日 月間データ容量20GB 特 徴
通話無料
NTTドコモ ahamo(アハモ) 3月26日 2,700円 海外82カ国で20GBまで追加料金なし
KDDI povo(ポヴォ) 3月中 2,480円 2,980円 「1日200円でデータ使い放題」を追加可能
ソフトバンク LINEMO(ラインモ) 3月17日 2,480円 2,980円 LINE利用はデータ使用にカウントしない

※金額は税抜き、通話無料は1回5分以内の国内電話

格安SIM

データ通信量の少ないプランでは、従来から格安SIMがあります。5GBでは「オプテージ」の1,380円プラン、「JCOM」の1,480円プランがあり、3GBでは「UQモバイル」の1,480円プランや「ワイモバイル」の1,980円プランなどがあります。さらに、楽天は最近、1GB以下を無料にすると発表しました。

大手キャリアと格安SIMの違い、格安SIMの料金などについては、下記ページで分かりやすく解説しています。

携帯電話会社(SIM)の上手な選び方

〈記事内容〉

通信・通話契約の必要性 / 大手キャリアは高品質・高料金 / 格安スマホ・SIM / 格安SIMのプラン例 / 格安SIMのデメリットと対処方法

日本の携帯電話の料金は、政府が引き下げる方針を打ち出してから次々と新プランが発表されています。自分の使い方を振り返り、最適なプランを探しましょう。