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ベトナムの常識・日本の非常識_25

Cheerful Asian woman sitting in the park and having video call o
2022年01月05日

 

美しい景色を家族や友人と共有するために使う携帯電話のビデオ通話。ベトナムではオンフック通話OKですが、日本ではNGです。また、動画撮影の際に気をつけるべきプライバシーの問題についても知っておきましょう。

ビデオ通話の音にご注意!

日本に住んでいるあなた。秋には赤や黄に色づいた木々を観賞しながら遊歩道をゆっくり歩き、春には風に吹かれる桜を眺めて公園でのんびり過ごします。日本ならではの四季折々の美しさに触れ、家族や友人とその感動を共有したいと思うことでしょう。そんなとき、「ビデオハングアウト」や「フェイスタイム」などの携帯電話アプリでビデオ通話を行い、その美しい景色を相手に見せながら通話することができます。

このとき、ベトナムでは携帯電話のスピーカーをオンフックにして半径2〜3 m以内にいる人たちに聞こえる音量で会話しても問題ありません。あなたと相手の会話が周囲に響き渡っても、だれも気にしないでしょう。

しかし、日本でそれをしてはいけません。イヤフォンを付けて相手の声が周囲に聞こえないようにし、あなたも控えめな声量で話すのがマナーだからです。これは、日本人が聞いても意味が分からないベトナム語であっても同じです。それは国民の意識や感覚の違いなのです。

また、以前、日本に住むベトナム人の友人からこんな話を聞きました。2人で電車に乗って座席に座り、ぺちゃくちゃ話していたら、向かいに座って文庫本を読んでいた初老の男性が口の前に人差し指を立て「しーっ」という仕草をしました。「ちょっとうるさいよ」と注意されたわけで、恥ずかしくて反省したそうです。

日本では、人前で携帯電話で話すときも電車内で友人と話すときも「小声」がマナーです。また、エレベーターの中ではなるべく話しません。郷に入っては郷に従いましょう。

動画撮影とプライバシー

前の章で人混みの中で携帯電話でビデオ通話を行う際の「音」について書きましたが、動画撮影をする際に気をつけることがもう1つあります。

それは、日本では他人に平気でカメラを向けてはいけないということです。これはプライバシーの侵害であり、これを守らないと、あなたは最悪の場合、大きな問題に直面することになります。

2020年秋、ベトナム人の友人と私は福岡市内の素敵な住宅街を訪れました。友人はその日見た風景を録画するために自分の携帯電話を取り出して動画撮影を始めましたが、たまたま通りがかった下校中の女子学生グループ(中学生か高校生)も一緒にビデオに収めてしまいました。

すると、その10分後、その学生たちの学校の教師と警察がやってきて私たちは注意を受けました。動画撮影について学生たちが教師に報告し、教師が警察に連絡して一緒にやって来たのです。教師は友人に「プライバシーの侵害なので女子学生たちの顔が写った動画を削除するように」と求めました。

日本人は無断で撮影された自分の動画や写真がネット上に出回ることをとても嫌がります。子どもや女性が映っている動画については特に敏感です。友人は意図的に撮影したわけではありませんが、このような騒ぎに発展し、大きな教訓になりました。

ハザードランプの意味の違い

2021年8月、私はベトナム人の友人の車で京都から河口湖まで富士山を見に行く小旅行に出かけました。友人はベトナムで自動車の運転手だったので、来日して警察で筆記試験と技能試験を受けて簡単に合格し、日本の運転免許に切り替えています。

電車・バスよりバイクが多用されているベトナムと比べて日本の道路の交通量は少なく、乗用車の運転は比較的簡単です。私たちの旅行はとてもスムーズでした。

ところが、ある交差点で驚くことが起きました。青信号が黄色に変わろうとするときに友人が減速せずに交差点を通過しました。そのとき、彼はベトナムでの習慣でハザードランプを点滅させて横断しました。すると、サイレンを鳴らしたパトカーが私たちの車に突然近づいてきて、車を止めるようにマイクで指示しました。

警察官は「(交差点を通過する時に)なぜハザードランプをつけていたのか」と聞いてきました。何か車両に問題があるのかと心配していたのです。友人は警察に止められたことに戸惑いながら、「習慣でハザードランプを点滅させただけで、車には何も問題はない」と説明しました。

この習慣について説明します。ベトナムでは、交差点を急いで横断したりUターンしたりする際、多くの運転手がハザードランプを点滅させます。これは周囲の運転手に対して「優先的に通過させてくださいね」というお願いメッセージを発していることになります。

一方、日本では、車両に問題が発生するなどして路肩に緊急的に停車するときにハザードランプを点灯させます。車の不調を点検したり調整したりする間、後続車に「止まっていますよ」と注意を促すための合図です。ベトナムとはハザードランプの利用目的が大きく異なるので、日本で運転する場合は気をつけてくださいね。

ベトナムの運転免許を持っていない人が日本で初めて免許を取得する場合は、自動車教習所に通うので、そこで日本のルールを細かく教えてもらえます。ハザードランプについては、車線変更の際に前に入らせてくれた後の車の運転手に「ありがとう」と伝える意味で2、3回点滅させるという使い方もあります。
 

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