ブログ

ベトナムの常識・日本の非常識_27:「リビングが車庫」に日本人は驚く

220304-vnokjpdame-6
2022年03月11日

ベトナムでは家のリビングを夜間の車庫代わりに使う様子をよく見かけますが、日本人がこの光景を初めてみると、びっくりします。また、日本では医師の診察を受けなければ買えない薬がたくさんあり、不慣れなベトナム人がとまどうことがあります。

リビングが車庫代わり?

今年の旧正月、友人が購入したハノイの別荘に遊びに行きました。広々として風通しが良く、リゾート地にある「ヴィラ」のような居心地で、彼の自慢の家でした。リビングルームで夜中まで食べたり飲んだり話したりして盛り上がり、午後11時ごろに帰ることにしました。そして、私が玄関を出ると、彼は異様な行動をとりました。リビングの扉を開けると、家の前に駐車していた自動車に乗り込み、リビングの中に車を入れたのです。

リビングは7人乗りの自動車とオートバイ3台が入るほどの広さです。彼はテーブルといすをキッチンに移してリビングにスペースを作り、そこに車を入れました。

「なぜ、地下駐車場を設けなかったの?」とたずねると、「ハノイでは、雨季に浸水の恐れがあるし、夏の地下室はとても暑いから」と答えました。ベトナム人の私はこの考え方を何とか理解できます。リビングにバイクや自転車、自動車まで保管している家をいくつも見てきたからです。しかし、日本人が初めてこういう光景を見ると、ちょっとびっくりするそうです。

日本の住宅

日本人は家を建てるとき、敷地内に駐車スペースを設けることが多いです。家の1階の一部をビルトインの車庫にして家を3階建てにするケースもよく見かけます。

ベトナム人も日本人のように計画性のある家づくりができれば良いのですが、多くは敷地いっぱいに家を建てます。そして後から自動車を買い、駐車スペースがないため、結果的にリビングに駐車することになってしまいます。ベトナムでは、自動車の後ろ半分がリビングに入っていて前半分が庭に出ているケースもよく見られます。

日本では敷地全部は使えない?

ベトナムの住宅

ハノイで知り合った日本人の友人が興味深いことを話していました。「ベトナムの人は土地の端から端まで100%を使って家を建てることが多い。驚いた」と言うのです。その結果、駐車スペースを確保できず、1階のリビングに車を入れている家もあります。

一方、日本では、敷地いっぱいに家を建てることはあまりありません。敷地面積に対する建物の底地の面積の割合(建ぺい率)が法律で規制されているからです。

日本の行政は地域ごとに土地の種類を決めています。大きく分けると「住居地域」「工業地域」「商業地域」ですが、同じ「住居地域」の中でも種類が分かれ、その種類ごとに建ぺい率が決められています。そして、建ぺい率を超える部分に建物を建ててはいけません。

例えば、敷地150㎡、建ぺい率60%の場合、建物の底地は最大で(150㎡×60%=90㎡)です。敷地の中の残り60㎡は庭や駐車場などに使うしかありません。この規制は市街地の環境整備や防災の観点から設けられています。

日本の住宅

また、「容積率」という規制もあります。これは敷地面積に対する建物の延べ床面積(各階の床面積の合計)の割合です。大まかな目安として住居地域では50~500%、ビルが建ち並ぶ商業地域では200~1000%と、土地の種類によって大きく異なります。

敷地150㎡、建ぺい率60%、容積率200%の場合は次のようになります。

・建物の底地:最大で150㎡×60%=90㎡
・建物の延べ床面積:最大で150㎡×200%=300㎡

建物の底地が90㎡なら、3階建ての家(延べ270㎡)までしか建てられませんが、底地を75㎡にすれば、4階建ての家(延べ300㎡)が建てられます。

このように、日本の住宅建築にはさまざまな規制があります。

簡単に買えない薬がある?

「ベトナムの大都市を歩いていると、100 mおきにドラッグストアに出くわす」と言われます。そして、そこでは抗生物質や鎮痛剤など、あらゆる種類の薬を買うことができます。

しかし、日本では違います。私は日本で腹が痛くなったとき、抗生物質を飲んで治したいと思い、薬局を探しました。ネットで検索してドラッグストアに行きましたが、抗生物質入りの薬は販売してくれませんでした。その薬を買うには、医師が作成した「処方せん」が必要だったからです。一部の薬を買うには医師の処方せんが必要と法律で定められているのです。

処方せん

処方せんとは、医師が診察に基づいて病気やけがの治療に必要な薬の種類や量、調剤方法などを記した書類です。薬剤師が処方せんの内容が適正かどうか確認した後に調剤したり薬を探したりします。

したがって、日本で抗生物質入りの薬を購入するには、医師の診察を受け、処方せんを作成してもらう必要があります。ちなみに、処方せんに書かれた薬を売る薬局(調剤薬局)とそうでない薬局があります。処方せんなしで買える薬もたくさんあります。

人気記事ランキング

Platinum Sponsor

Bronze Sponsors

  • 弁護士法人Global HR Strategy
  • シューワ
  • エール学園

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.

新着記事