旅行・グルメ
日本料理レシピ_part7:「ゴーヤーのかき揚げ」と「豚肉と大根の煮もの」

比較的安い材料で作れるおいしい日本料理を紹介するシリーズです。今回は、ベトナム人にもなじみ深いゴーヤーを使った「かき揚げ」と、簡単に作れるメインディッデュ「豚肉と大根の煮物」を紹介します。日本に長く住むベトナム人女性がかき揚げを作り、料理の得意な日本人記者が煮物を料理しました。
ゴーヤーのかき揚げ

ニガウリ(ゴーヤー)はベトナム人にとって身近な夏野菜の一つで、日本でもさまざまな料理に使われています。日本で一番ポピュラーなゴーヤー料理は、豚肉や卵、豆腐などと一緒に炒(いた)める沖縄料理で「ゴーヤーチャンプルー」です。
◆ゴーヤーの主な栄養素
ゴーヤーには独特の苦みがありま、その成分は「モモルデシン」と言います。この成分は食欲を増進する作用があるうえ、血糖値を下げる効果も期待されています。
また、ゴーヤーの「チャランチン」いう成分にも同じように血糖値を下げる効果があり、さらにコレステロールも低下させるそうです。
このほか、βカロテンやビタミンCをはじめ各種ビタミン類も豊富に含んでいます。いずれも油との相性が良いので、炒め物などにして食べると、効率よく吸収されます。
それでは、ゴーヤーを使ったかき揚(あ)げの作り方を紹介します。
材料 (2〜3人分)

1. タマネギ:中1個 (約100 g)
2. ニンジン:50 g
3. ゴーヤー:100 g
4. 乾燥サクラエビ:10 g
5. 天ぷら粉:約50 g
6. 氷入り水:150㏄
作り方


- 1タマネギは薄くスライスし、ニンジンは千切りにします。ゴーヤーは縦に半分に切ってから中のわたを取り除き、薄くスライスします。
- 21の材料とてんぷら粉をボールに入れます。


- 3材料をはしでかき混ぜ、てんぷら粉を野菜全体になじませます。
- 43に冷水を入れ、はしで軽く混ぜます。

- 5深いフライパンなどに10㎝ ほどの油を入れ、火をつけます。
- 6油が170~180度になったら、火を弱めます(油にはしを入れて泡が出る程度でOK)。


7かき揚用のおたまに材料をのせ、油に入れます。はしとスプーンを使ってもできます。


- 8キツネ色になるまで揚げ、あみに置いて油を切ります。
- 9紙をしいた器に盛り付けて完成です。塩でもめんつゆでもおいしいくいただけます。

1タマネギは薄くスライスし、ニンジンは千切りにします。ゴーヤーは縦に半分に切ってから中のわたを取り除き、薄くスライスします。

21の材料とてんぷら粉をボールに入れます。

3材料をはしでかき混ぜ、てんぷら粉を野菜全体になじませます。

43に冷水を入れ、はしで軽く混ぜます。

5深いフライパンなどに10㎝ ほどの油を入れ、火をつけます。
6油が170~180度になったら、火を弱めます(油にはしを入れて泡が出る程度でOK)。


7かき揚用のおたまに材料をのせ、油に入れます。はしとスプーンを使ってもできます。

8キツネ色になるまで揚げ、あみに置いて油を切ります。

9紙をしいた器に盛り付けて完成です。塩でもめんつゆでもおいしいくいただけます。
豚バラと大根の炒め煮

豚バラ肉は、スーパーで安売りしていることが多いので、多めに買って冷凍保存しておくのがおすすめです。大根(ダイコン)は、夏から秋にかけて大きくてみずみずしいものが出荷されます。サラダや煮物などさまざまな料理にアレンジできます。
材料(2人分)
1. 豚バラ肉: 6枚程度
2. 大根:1/4本
◆調味料
1. みりん:大さじ2
2. しょう油:大さじ2
3. 白だし:小さじ1
4. 水:100~150 cc


作り方


- 1大根をイチョウ切りにします。
- 2豚バラ肉は約5 cmに切ります。


- 3フライパンに油をひき、大根を炒めます。
- 4大根が透明になったら豚肉を加えます。


- 5豚肉に火が通ったら、調味料123を混ぜて入れます。
- 6すぐに水を入れます。


- 7軽く混ぜて煮詰めます。
- 8これくらいまで煮詰めたら完成です。

9ショウガの千切りをのせ、インゲン豆などを添えると、さらにおいしくなります。

1大根をイチョウ切りにします。

2豚バラ肉は約5 cmに切ります。

3フライパンに油をひき、大根を炒めます。

4大根が透明になったら豚肉を加えます。

5豚肉に火が通ったら、調味料123を混ぜて入れます。

6すぐに水を入れます。

7軽く混ぜて煮詰めます。

8これくらいまで煮詰めたら完成です。

9ショウガの千切りをのせ、インゲン豆などを添えると、さらにおいしくなります。
まとめ

この記事では、「ゴーヤーのかき揚げ」と「豚肉と大根の煮物」の作り方を紹介しました。どちらも安い食材で作れて栄養豊富なうえ、料理も簡単です。留学や技能実習、特定技能などで切り詰めて生活しても、体を悪くしたら元も子もありません。費用を抑えながら栄養たっぷりの料理を作り、健康で快適な日本生活を送ってください。
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▶︎神奈川県川崎市川崎区大師町4-48 ▶︎京急・川崎大師から約400m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 鶴岡八幡宮(神奈川県) 年始には、この階段が初詣の参拝者でぎっしり埋まります。 鎌倉時代(1185~1333年)の統治者・源家(みなもとけ)が1180年に開いた神社です。周辺にも観光名所の神社や寺が多数あります。鎌倉駅と鶴岡八幡宮を結ぶ「小町(こまち)通り」はとてもにぎやかな商店街で、人々を引きつける大きな魅力になっています。 ▶︎神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31 ▶︎JRや江ノ電の鎌倉駅から約750m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 浅草寺(東京都) 浅草寺(せんそうじ)は1400年近い歴史を持つ東京都最古の寺で、外国人観光客が必ず訪れる観光名所です。入口の「雷門(かみなりもん)」はフォトスポットとして有名です。 仲見世(商店街) また、雷門から始まる約250mの参道には、土産物や菓子などを売る商店が建ち並び、「仲見世(なかみせ)」と呼ばれています。 ▶︎東京都台東区浅草2-3-1 ▶︎東京メトロ・浅草から100m。東武線やつくばエクスプレス、都営線の浅草駅からも徒歩5分以内。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 武蔵一宮氷川神社(埼玉県) 武蔵一宮氷川神社(むさしいちのみや・ひかわ・じんじゃ)は、埼玉県と東京都の荒川流域にたくさん点在する「氷川神社」の中心となる神社です。約2400年前に創建されたと伝えられ、日本でも指折りの古い神社です。 ▶︎埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407 ▶︎JR大宮から約1.6㎞。東武線・北大宮から約550m。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト その他の主な神社 これら以外に下記の神社にも約60万~80万人が初詣に訪れます。 ・笠間稲荷神社(茨城県) ・鹿島神宮(茨城県) ・千葉神社(千葉県) ・西新井大師(東京都) 初詣客の多い社寺:中部 愛知県名古屋市を中心とする中部地方(愛知、岐阜、三重、長野、静岡)では、熱田神宮(愛知県)への初詣参拝者が200万人を超え、豊川稲荷(愛知県)が100万人を超えています。 熱田神宮(愛知県) 熱田神宮(あつた・じんぐう)は名古屋市内にあり、「熱田さん」の名で親しまれています。三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られています。約19 haの境内には樹齢1000年を超える楠(くすのき)が生い茂っています。 ▶︎愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 ▶︎名鉄・神宮前やJR熱田、地下鉄・神宮西、地下鉄・伝馬町から1~4分 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 豊川稲荷(愛知県) 正式名は「妙厳寺(みょうごんじ)」で、神社ではなく寺なのですが、参道に鳥居が立っています。人々が昔から商売繁盛や家族の安全を祈るために参拝しています。周辺で売られている「豊川いなり寿司」は大人気の食べ物で、「いなり寿司」という日本の人気料理の元祖(がんそ)だという説もあります。 豊川稲荷は伏見稲荷大社(京都府)、笠間稲荷神社(茨城県)と並び「日本3大稲荷」の一つとされ、稲荷社寺の代名詞であるキツネの石像がずらりと並んでいます。 ▶︎愛知県豊川市豊川町1番地 ▶︎JR豊川から約500m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト その他の主な神社 これら以外では下記の神社に約40万~70万人が初詣に訪れます。 ・伊奈波神社(岐阜県) ・伊勢神宮(三重県) ・三嶋大社(静岡県) ・善光寺(長野県) 初詣客の多い社寺:関西 「関西」とも呼ばれる近畿地方(大阪、京都、神戸、奈良、和歌山、滋賀)では、約277万人が初詣に訪れる伏見稲荷大社(京都府)と235万人の住吉大社(大阪府)があります。生田神社(兵庫県)と八坂神社(京都府)にも105万~155万人が初詣に訪れます。また、奈良県では春日大社が82万人で最多です。順に紹介します。 伏見稲荷大社(京都府) 伏見稲荷大社(ふしみいなり・たいしゃ)は全国に約3万ある「稲荷神社」の総本宮で、外国人観光客からも絶大な人気です。稲荷神社は農業などの神様である稲荷神を祀(まつ)っています。 千本鳥居 有名な「千本鳥居」には鮮やかな朱色の鳥居がいくつも並んで美しく、まさに“朱色のトンネル”。まるで異世界に迷い込んだのかと思うほど幻想的な光景です。 ▶︎京都市伏見区深草薮之内町68 ▶︎JR稲荷の目の前。京阪・伏見稲荷から約250m。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 住吉大社(大阪府) ' 住吉大社の象徴の太鼓橋 住吉大社(すみよし・たいしゃ)は全国に約2,300ある住吉神社の総本山です。大阪の人たちにとって初詣といえば「すみよっさん(住吉さん)」。大みそか(12月31日)の夜には、門前が人でいっぱいになり、元旦の0時ちょうどに太鼓が打ち鳴らされます。 ▶︎大阪市住吉区住吉2-9-89 ▶︎阪堺線・住吉鳥居前の目の前。南海・住吉大社から約100m。南海・住吉東から約300m。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 生田神社(兵庫県) 生田神社(いくた・じんじゃ)は神戸の中心地・三宮(さんのみや)エリアにある都心の神社で、縁結びや恋愛成就の神様として知られています。境内には樹齢数百年の楠(くすのき)があり、パワースポットになっています。 ▶︎神戸市中央区下山手通1-2-1 ▶︎地下鉄・三宮(さんのみや)から約100m。阪急・三宮から約200m。JR三ノ宮や阪神・三宮からも徒歩約10分。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 八坂神社(京都府) 京都の中心地「祇園(ぎおん)」エリアにあるため、「祇園さん」と呼ばれて人々に親しまれてきました。日本三大祭の一つである「祇園祭」は疫病(えきびょう)の沈静化を願って始まった八坂神社の行事です。また、八坂神社は京都のメインストリート「四条通(しじょう・どおり)」の起点にもなっています。 「八坂の塔」を眺める有名なこの写真スポットまで八坂神社から約600m ▶︎京都市東山区祇園町北側625 ▶︎京阪・祇園四条から約500m。阪急・京都河原町から約700m。JR京都から市バス100・206番「祇園」下車すぐ。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 春日大社(奈良県) 世界遺産に指定されている神社です。朱塗りのあでやかな社殿が有名で、全国に約3000ある「春日神社」の総本社です。すぐ隣に大仏で有名な東大寺があり、春日大社も東大寺も広大な「奈良公園」の敷地内にあります。参道でたくさんの野生の鹿に出会えます。 ▶︎奈良市春日野町160 ▶︎近鉄奈良から約800m。JR奈良から約1.5㎞。各駅からバスもあり。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト その他の主な神社 こらら以外に下記の神社にも約40万~90万人が初詣に訪れます。 ・湊川神社(兵庫県) ・橿原神宮(奈良県) ・長田神社(兵庫県) ・北野天満宮(京都府) ・多賀大社(滋賀県) ・西宮神社(兵庫県) 初詣客の多い社寺:九州 九州では、「学問の神様」として有名な太宰府天満宮(福岡県)に全国から約230万人が初詣に訪れます。また、景色が美しい宮地嶽神社(福岡県)にも約110万人が参拝します。 太宰府天満宮(福岡県) 学問の神様として崇敬(すうけい)される菅原道真(すがわらのみちざね)を祀(まつ)る全国の「天満宮(てんまんぐう)」の中で最も人気の高い太宰府(だざいふ)天満宮には、全国から受験生や家族が合格祈願に訪れます。周辺で売られている「梅ケ枝餅(うめがえもち)」も全国的に有名です。 また、この神社の裏にある「宝満宮竈門(ほうまんぐう・かまど)神社」はアニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の聖地として人気が高まっています。 ▶︎福岡県太宰府市宰府4-7-1 ▶︎西鉄・太宰府から約300m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 宮地嶽神社(福岡県) 宮地嶽(みやじだけ)神社は次の3つの日本一で有名です。 ・重さ3tの大きなしめ縄(=上の写真) ・直径2.2mの大太鼓(おおだいこ) ・重さ450㎏の銅製の大鈴 光の道 参道の階段の上からは、海に向かって伸びるまっすぐな道が眺められます。この道が夕日に照らされて光り輝く様子は「光の道」と呼ばれています。 ▶︎福岡県福津市宮司元町7-1 ▶︎JR福間から約2㎞。福間駅前からバスで約5分「宮地嶽神社前」下車、徒歩約200m。 ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト その他の主な神社 これら以外に下記の神社にも約40万~70万人が初詣に訪れます。 ・鷲尾愛宕神社(福岡県) ・宗像大社(福岡県) ・祐徳稲荷神社(佐賀県) ・加藤神社(熊本県) 初詣客の多い社寺:北海道・東北・中国 北海道神宮(北海道) 札幌市の円山(まるやま)公園の隣にある神社。北海道で最も多い約80万人が初詣に訪れます。 ▶︎北海道札幌市中央区宮ケ丘474 ▶︎地下鉄・円山公園から約700m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 鹽竈(しおがま)神社(宮城県) 全国にある「しおがま」(鹽竈・鹽竃・塩竈・塩竃・塩釜・塩釡)神社の総本社です。人々に塩づくりの製法を伝えた神様を祀(まつ)っています。この神社と次に紹介する竹駒神社には約45万人が初詣に訪れ、東北地方で最多です。 ▶︎宮城県塩竈市一森山1-1 ▶︎JR本塩釜から約400m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 竹駒神社(宮城県) 竹駒神社(たけこま・じんじゃ)を、京都府の伏見稲荷や茨城県の笠間稲荷と並ぶ「日本3大稲荷」の一つとする説もあります。 ▶︎宮城県岩沼市稲荷町1-1 ▶︎JR岩沼から約900m(駅前からバスもあり) ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 広島護国神社(広島県) 広島護国神社(ひろしま・ごこく・じんじゃ)は第二次世界大戦の原子爆弾で一度焼失しました。広島市の復興に伴い、広島城跡の敷地内に新社殿が建立されました。広島県でも最も多い約60万人が初詣に訪れます。 広島城の敷地に神社があります。 ▶︎広島市中区基町21-2 ▶︎アストラムライン・県庁前から約800m ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト 防府天満宮(山口県) 菅原道真を祀(まつ)る神社は全国に約1万2000ありますが、防府天満宮はその中で最初に創建されたと言われています。山口県で一番多い約43万人が初詣に訪れます。 ▶︎山口県防府市松崎町14-1 ▶︎JR防府から約1.3㎞ ▶︎入場無料 ▶︎公式サイト まとめ 日本では1月初旬に多くの人が神社や寺に「初詣」に訪れます。この記事では、初詣客の多い全国の38の社寺を紹介しました。初詣の時期には、境内に出店が並び、食べ歩きを楽しめます。また、大きな社寺では、もともと参道にたくさんの店が並んでいるところもたくさんあります。日本の正月にあたる1月に初詣文化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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日本のお正月(1月)には、多くの家庭の食卓に四角い重箱に詰めた「お節(せち)料理」が並びます。「今年も1年、元気で過ごせますように」という願いを込めて縁起をかついだ料理が多いのが特徴です。昔はほとんどが家庭で作られていましたが、今は百貨店やスーパー、飲食店やネット通販でも買うこともできます。この記事では、家庭でも作れるお節料理3品を紹介します。 紅白なます 日本で、お正月だけでなく、他のお祝いの場にもよく出される、赤と白の食材を組み合わせた料理です。お祝いの意味を示す紅白の「水引(みずびき)」を、細く切ったニンジンとダイコンで表現したのが「紅白なます」です。なますは、糖分と酢を一緒にとれるため、疲労回復効果を期待できます。 ニンジンにはカリウムとβカロテン(オレンジ色)が含まれています。カリウムは高血圧の予防・改善につながり、βカロテンは免疫力を高める効果があるとされています。また、ダイコンにはオキシターゼやビタミンCが多く含まれ、オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を助けます。 材料(2~3人分) 1. ダイコン:1/4本 2. ニンジン:1/3本 ◆調味料 ・塩:小さじ1 ・砂糖:大さじ2 ・酢:大さじ3 ※お好みでトウガラシやユズの皮を入れてもいいです。 作り方 1ダイコンやニンジンの皮をむき、写真のようにスライスします。 2千切りにします。 3塩をふって軽くもみ、10分ほどなじませます。 4野菜の水分がにじみ出たら、両手でしぼって水気を切ります。 5ジッパー付き保存袋に上記の調味料(砂糖、酢)を入れます。軽く混ぜてからダイコンとニンジンを入れ、なじませればOKです。お好みの材料もここで入れます。 6冷蔵庫に入れて半日から1日置いたら食べられます。 1ダイコンやニンジンの皮をむき、写真のようにスライスします。 2千切りにします。 3塩をふって軽くもみ、10分ほどなじませます。 4野菜の水分がにじみ出たら、両手でしぼって水気を切ります。 5ジッパー付き保存袋に上記の調味料(砂糖、酢)を入れます。軽く混ぜてからダイコンとニンジンを入れ、なじませればOKです。お好みの材料もここで入れます。 6冷蔵庫に入れて半日から1日置いたら食べられます。 菊花かぶ 華やかな菊の花に見立てた菊花かぶは、お正月だけでなくお祝いの定番料理です。漬け込む時間はかかりますが作り方は簡単で、シンプルな材料で作れるので、重宝します。 材料(2~3人分) 1. カブ(小さめ 4個 ◆調味料 (A)塩漬け ・水:250cc ・塩:大さじ1/2 (B)味付け ・酢:50cc ・砂糖:大さじ2 ・塩:小さじ1/2 ・鷹の爪輪切り(仕上げ用: 適量 作り方 1カブの葉を切り落とします。 22本のはしをまな板に置いてカブを固定し、カブの3/4ぐらいの深さまで2mm幅で包丁を入れます。 3カブの向きを90度変え、同じように包丁を入れていきます。 4格子状の切り込みが完成します。 5ボウルに(A)の材料を入れて塩を溶かし、切り込みを入れたカブを30歩分ほど漬けます。 6カブをボウルから出して水を切ります。 7ジッパー付き保存袋に(B)の味付け材料を入れて混ぜ、水を切ったカブをいれて空気を抜くようにジッパーを閉めます。冷蔵庫に入れて2時間ほど漬け込みます。 8形を整えて器に盛り付け、鷹の爪(たかのつめ)の輪切りを飾って完成です。 1カブの葉を切り落とします。 22本のはしをまな板に置いてカブを固定し、カブの3/4ぐらいの深さまで2mm幅で包丁を入れます。 3カブの向きを90度変え、同じように包丁を入れていきます。 4格子状の切り込みが完成します。 5ボウルに(A)の材料を入れて塩を溶かし、切り込みを入れたカブを30歩分ほど漬けます。 6カブをボウルから出して水を切ります。 7ジッパー付き保存袋に(B)の味付け材料を入れて混ぜ、水を切ったカブをいれて空気を抜くようにジッパーを閉めます。冷蔵庫に入れて2時間ほど漬け込みます。 8形を整えて器に盛り付け、鷹の爪(たかのつめ)の輪切りを飾って完成です。 黒豆 お節料理の代表格「黒豆」の「まめ」という言葉には、元気・丈夫・健康などという意味があり、「まめに働く」などの気持ちも込められます。このため、昔からお節料理に欠かせない一品です。簡単なレシピをご紹介しましょう。 材料(3~4人分) 1. 黒豆(乾):200g 2. 水:1200cc 3. 差し水:100~150㏄ 4. 砂糖:170g 5. しょうゆ:大さじ2 6. 塩小さじ:1/2 7. 鉄玉あるいはさびくぎ(あれば約10本) 作り方 1ボウルに水と豆を入れてそっと洗います。浮いてきた豆は取り除きましょう。洗った後、ざるにあげます。 2ふた付きの鍋に水と砂糖、しょうゆ、塩、さびくぎ(鉄玉)を入れて火にかけます。 3煮立ったら火からおろし、熱いうちに黒豆を加え、一晩置きます(最低でも10~12時間。 4鍋を強火にかけ、煮立ったらアクを取り除きます。水1/2カップを加え(差し水)、再び煮立ててアクを取ります。これを2~3回繰り返します。 5落としぶた(なくても構いませんと鍋のふたをし、ごく弱火にして3~4時間煮ます。豆が常に煮汁につかっているよう、煮詰まってきたらその都度、湯を足してください。豆が柔らかくなったら、豆全体がぎりぎりひたるぐらいまで煮詰めて火を止めます。※湯ではなく水を足すと煮汁の温度が急に下がり、豆の皮がやぶけやすくなります。 6さびくぎを取り出します。 7常温まで冷まします。 8食べる分だけざるに上げて汁を切り、盛り付けたら完成です。空気にふれると色がより黒々とします。残りは煮汁と一緒にタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存します。 1ボウルに水と豆を入れてそっと洗います。浮いてきた豆は取り除きましょう。洗った後、ざるにあげます。 2ふた付きの鍋に水と砂糖、しょうゆ、塩、さびくぎ(鉄玉)を入れて火にかけます。 3煮立ったら火からおろし、熱いうちに黒豆を加え、一晩置きます(最低でも10~12時間。 4鍋を強火にかけ、煮立ったらアクを取り除きます。水1/2カップを加え(差し水)、再び煮立ててアクを取ります。これを2~3回繰り返します。 5落としぶた(なくても構いませんと鍋のふたをし、ごく弱火にして3~4時間煮ます。豆が常に煮汁につかっているよう、煮詰まってきたらその都度、湯を足してください。豆が柔らかくなったら、豆全体がぎりぎりひたるぐらいまで煮詰めて火を止めます。※湯ではなく水を足すと煮汁の温度が急に下がり、豆の皮がやぶけやすくなります。 6さびくぎを取り出します。 7常温まで冷まします。 8食べる分だけざるに上げて汁を切り、盛り付けたら完成です。空気にふれると色がより黒々とします。残りは煮汁と一緒にタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存します。
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寺と神社の違い
日本には「寺」や「神社」がたくさんあり、観光スポットになっているところも多いです。このため、観光などで何気なく訪れる寺や神社ですが、寺と神社の違いが私たち外国人にはよくわかりません。そこで、「宗教の違い」や「施設の入口の違い」、「社寺に関する日本の習慣」など、寺と神社の違いや特徴をわかりやすく解説します。 ◆このページの内容◆ ・宗教の違い ・施設の入口の違い ・参拝の仕方の違い ・初詣などの習慣 ・特定の願い事に強い神社 ・「お」を付けるかどうかの違い ・まとめ 宗教の違い 寺と神社とでは、まず宗教が違います。寺は仏教の礼拝施設で、神社は神道(しんとう)の礼拝施設です。 ・寺=仏教 ・神社=神道 寺 金閣寺(京都市) ご存じのように、仏教は世界中に多くの信者をもつ宗教です。インドで生まれ、今の中国を経由してアジア各地に広まり、根付きました。そして、ブッダ(釈迦:しゃか)をはじめ「仏(ほとけ)」を信仰の対象としています。 神社 熱田神宮(名古屋市) 神道は日本特有の信仰で、自然、人、土地など、さまざまなものを神様として崇拝(すうはい)します。自然界の全てのものに神様が宿ると考え、それを「八百万(やおよろず)の神」と言います。「八百万」とは「とてもたくさんの」という意味です。 神社の名前 ところで、神社の名前には「〇〇神社」や「〇〇神宮」「〇〇宮」「〇〇大社」などさまざまな種類があります。 これらの中で、菅原道真(すがわのみちざね)という9世紀の学者をまつる神社は「天満宮(てんまんぐう)」、江戸時代を築いた武将・徳川家康をまつる神社は「東照宮(とうしょうぐう)」と呼ばれ、各地に「天満宮」や「東照宮」があります。 施設の入口の違い 寺と神社では、境内(けいだい)や参道の入口にある建造物の名称が異なります。 ・寺の入口=山門(さんもん、やまもん)、三門(さんもん) ・神社の入口=鳥居(とりい) 東大寺の山門(奈良県) 「山門」は寺院の正式な入口で、山門をくぐると仏の世界に入ると言われています。「三門」と書く場合もあります。 鶴岡八幡宮の鳥居(神奈川県) 神社の境内や参道の入口にはこのような形の「鳥居(とりい)」という建造物があります。鳥居をくぐると神聖な世界に入るとされています。 参拝の仕方の違い 合掌(がっしょう) 寺と神社の参拝方法で一番大きな違いは手をたたくかたたかないかです。 寺での参拝手順 寺で参拝するときは、手をたたかないようにしてください。 ①さい銭をさい銭箱に入れる(入れない場合もあります)。 ②わに口(綱を揺らして鳴らす鐘)があれば鳴らす。次に、手をたたかず、胸の前で合掌(手を合わせること)して祈る。 ③最後に1礼してから退く。 神社での参拝手順 神社では「2礼→2拍手→1礼」です。 ①軽くおじぎをしてから、さい銭をさい銭箱に入れる(入れない場合もあります)。 ②鈴がある場合は鳴らす。次に、深く2礼する(=おじぎを2回する)。 ③2回手をたたき、手を合わせたままお祈りする(=願い事やあいさつ)。 ④最後に深く1礼してから退く。 初詣などの習慣 七五三のお参り 年中行事の中の宗教 「日本人は宗教心が薄い」と言われることがよくあります。仏教と神道は日本の2大宗教と言われていますが、寺や神社にひんぱんに通う人はそれほど多くはありません。 しかし、多くの日本人が例えば次のような機会に神社や寺を訪れます。このうち七五三は神社だけです。 ・毎年1月の初詣(はつもうで) ・七五三(しちごさん):幼児のすこやかな成長を祈る儀式 ・入学試験などの合格祈願 ・恋愛や結婚に関する祈願 初詣(はつもうで) 年が明けてから初めて神社や寺などに参拝することを「初詣」と言います。過ぎた一年を無事に過ごせたことに感謝し、新しい一年も健康で平穏(へいおん)に暮らせるよう、神仏にあいさつとお願いをする習慣です。そのときに、商売や受験、恋愛などに関するお願いをすることもあります。 ところで、多くの日本人には、初詣のために寺を訪れるか神社を訪れるかのこだわりがありません。同じ人が去年の正月は神社に初詣に行き、今年は寺に初詣に行くこともあります。普段も、神社に行った日に寺にもお参りすることなどがしばしばあります。 特定の願い事に強い神社 特定分野の願い事に強いと言われる神社や寺があります。そのような神社の例をいくつか紹介します。 学問の神様 9世紀の学者で政治家だった菅原道真(すがわらのみちざね)をまつる神社は「天満宮(てんまんぐう)」や「天神(てんじん)」、「菅原神社」などと呼ばれています。頭脳明晰(ずのう・めいせき)だった道真にあやかって、これらの神社にはたくさんの受験生や親たちが合格祈願に訪れます。中でも福岡県の太宰府(だざいふ)天満宮は特に有名です。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 太宰府天満宮(福岡県) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 北野天満宮(京都府) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 大阪天満宮(大阪府) 縁結び・恋愛の神様 縁結びで有名な神社もたくさんあります。その中の代表的な神社を紹介します。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 東京大神宮(東京都) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 川越氷川神社(埼玉県) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 城山八幡宮(愛知県) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 露天神社(通称・お初天神、大阪府) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 生田神社(兵庫県) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 出雲大社(島根県) 引越しの神様 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 方違神社(大阪府) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 猿田彦神社(三重県) 「お」を付けるかどうかの違い 日本人の多くは話し言葉で寺のことを「お寺」と呼びます。この場合の「お」は寺に対する崇敬(すうけい)の念を表し、同時にていねいな表現にもなっています。 しかし、神社のことを「お神社」と呼ぶ人はまずいません。これはなぜでしょうか? それは、日本人が寺よりも神社を下に見ているからではなく、言葉の慣用(かんよう)の問題です。いつの間にか「お寺」と呼ぶ慣習が広まっていたのです。それは、日本人にとって「寺」よりも「お寺」の方が発音や聞き取りがしやすいことも一因かもしれません。 まとめ この記事では、寺と神社の違いについて説明しました。 宗教の違い:寺は仏教、神社は神道 入口の違い:寺は山門または三門。神社は鳥居。 参拝の仕方:寺では手をたたかない。神社では2礼→2拍手→1礼。 初詣や七五三など年中行事の中に根付く宗教 「お寺」と言うが、「お神社」とは言わない。 このような違いや特徴を頭に入れて寺や神社を訪れると、その寺や神社をより深く理解できるかも知れませんね。日本の寺や神社には美しい自然や建築がたくさんありますので、日本にいる間に存分に楽しんでくださいね。
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豪華建築に見とれる日光東照宮
JNTO&KOKORO コラボ企画 東京から日帰りで行ける日光東照宮(栃木県)は、日本を260年以上も統治した江戸幕府(ばくふ)の創始者・徳川家康をまつる神社で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。豪華な建築が建ち並び、昔、「日光を見ずして結構(満足)と言うなかれ」と言われたほどです。「日光東照宮を見たことがない人は、美しい建築を見ても、これで十分と言ってはいけない」という意味です。その人気は今も健在で、外国人観光客にも人気の高いスポットです。 日光へのアクセス 東京-日光:Google Map 東京から日光へはJRか東武鉄道で行きます。東京の浅草駅から東武鉄道の特急を利用すると、約110分で東武日光(とうぶ・にっこう)駅に着きます。 ・浅草-東武日光(乗車賃1,390円、特急券1,470円):約110分 東武日光駅に着きました。標高543mの高地にあるので、ロッジ風の外観です。 駅前からバスに乗ります。たくさんのバスが日光東照宮の近くに行きますので、人がたくさん並んでいる場所で周りの人たちに確認するのが確実です。 駅から日光東照宮へのルート① 東武日光駅からバスで4分の「神橋(しんきょう)」で降りて数分歩くと、「世界遺産 日光の社寺」と書かれた石碑(上の写真)があります。石碑のそばの階段から日光東照宮に行けます。 駅から日光東照宮へのルート② 先ほどの石碑から車道に沿って数十メートル歩くと、このような縦長の石碑もあります。石碑には「表参道(おもてさんどう)」と書かれており、ここからも東照宮に行けます。 駅から日光東照宮へのルート③ 神橋の次のバス停「安川町」(やすかわ・ちょう)で降りると、最も短い歩行距離で東照宮に行くことができます。私は上り坂の多い往路にはこのルートを使い、帰路はルート②を使いました。バス停を降りると、前方に小さな小屋のような建物があるので、それを目指します。 この「小屋」は地下道への入り口です。階段を降りたら、右に曲がります。 ①:「神橋」バス停 ②:ルート①の石碑 ③:ルート②の石碑(表参道) ④:「安川町」バス停 ⑤:地下道への入口 階下にはこのような地下道がありますので、向こうまで歩いて正面の階段をのぼります。 地上に出ると、大きな駐車場と山の中の階段が見えますので、この階段をのぼります。 階段をのぼりきると、写真のような参道に合流します。参道の右側に入場券売り場がありますが、これは「輪王寺(りんのうじ)」という寺で、東照宮とは違います。 五重塔(ごじゅうのとう) 参道を進むと、「東照宮」と書かれた石碑と石の鳥居がありました。石碑の文字の上にある金色のアイコンは江戸時代(1603~1868年)の支配者だった徳川家の家紋(かもん)です。この付近の標高は634mで、東京スカイツリーの先端と同じ高さです。 家紋とは昔の高貴な家の紋章のことです。この家紋は「あおい」という植物の葉をデザインしています。江戸時代には、この家紋を見せられただけで、日本中の人がひれ伏したと言い伝えられています。 石鳥居をくぐると、五重塔(高さ35m)がありました。 五重塔の近くにある緑の屋根の建物で入場券を買います。 自動券売機が並んでいます。 高校生以上は1人1300円です。画面右上のオレンジ色のボタンをタッチすると、英語などでも表示できます。 豪華な木造建築の数々に圧倒 日光東照宮は東日本の小中学生の修学旅行先として大人気です。私が訪ねた日もたくさんの小学生がいました。 3匹のサルの彫刻 有料エリアに入ってすぐ左側の場所に人だかりができていました。この建築(昔の厩舎:きゅうしゃ)には、サルをあしらった8枚の木の彫刻がかかげられ、たくさんの人が記念撮影をしていました。これらの彫刻は人間の一生を表現しているそうです。 その中で一番人気があるのは、耳・口・目をふさいでいる3匹のサルの彫刻です。これは、「見ざる 聞かざる 言わざる」という日本の有名なことわざで「他人の欠点やあやまちなどは、見ようとせず、聞こうとせず、言わないのがよい」という教えを表しています。 陽明門(ようめいもん) サルの彫刻の建物から振り返ると、階段の上に豪華な建築が並んでいました。 これは国宝の陽明門(高さ11m)です。金ぱくと508個の彫刻とで飾られた美しい門は東照宮のシンボルです。 複雑で色鮮やかな装飾が施された陽明門。1日眺めて暮らしても飽(あ)きないという意味で「日暮(ひぐらし)の門」とも呼ばれています。 獅子(しし)の彫刻は、純白と金のコンビネーションが素敵でした。 拝殿 陽明門をくぐると正面に拝殿(はいでん)、その背後に本殿(ほんでん)があります。これらが東照宮の中心施設です。 拝殿に近づいてみました。この門は「唐門(からもん)」と呼ばれています。拝殿の中に入ると、撮影禁止ですが、外から中の写真を撮っている人はたくさんいました。 拝殿や本殿に入るには、唐門と連なる壁に沿って右側に歩き、上の写真の赤い柱の建物「祈祷殿(きとうでん)」の手前で左に曲がります。 すると、このような赤い下駄箱(げたばこ)がありますので、ここでくつを脱いで中に入ります。ここから先は撮影禁止です。 眠り猫(ねむりねこ) 拝殿などの見学を終え、祈祷殿の前に戻って写真の奥の建物を目指します。 この建物をくぐり抜けて奥のエリアに行きます。 この建物をくぐるときに、天井の木の彫刻に注目してください。黒い札で「眠猫(ねむりねこ)」という案内が書かれています。この彫刻の名前です。 確かに猫が眠っていますね。これは、左甚五郎(ひだり・じんごろう)という江戸時代のとても有名な彫刻家の作品と言われています。 奥宮(おくみや) 眠猫の下をくぐるとこのような門があり、ここから「奥宮」に行けます。江戸時代にこの門は、将軍が来るときにしか開(あ)けなかったそうです。 階段から門を振り返ると、黒と金の美しい屋根が連なっていました。 大きな杉木立の間を歩いて行きます。森の香りを吸い込みながらウォーキングを楽しみましょう。 急な階段もあります。手すりに生えた緑色のコケがきれいでした。 奥宮に着きました。奥宮とは山の上にある神殿のことです。 奥宮の裏には小さな塔がありました。これは徳川家康のお墓です。 神輿舎(しんよしゃ) 奥宮の見学を終えて、陽明門の近くに戻ってきました。東照宮の境内にはたくさんの建築があり、多くが国宝や重要文化財に指定されています。上の写真は重要文化財の「神輿舎(しんよしゃ)」です。 中に三つの神輿(みこし)があり、いずれも日本の支配者になった源頼朝(みなもと・よりとも)、徳川家康(とくがわ・いえやす)、豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)の3人がまつられています。 灯ろう 日本の社寺(神社や寺)にはこのような灯籠(とうろう)があります。昔の灯りです。写真のように石でできた灯籠を石灯籠(いしどうろう)といいますが、東照宮の石灯籠にはコケが分厚く生え、趣(おもむき)がありました。 鳥居の家紋 境内の鳥居には徳川家の家紋が施(ほどこ)されていました。家紋を施した鳥居は珍しいです。 表参道 東照宮を後にして、帰りは「神橋」バス停に向けて表参道を歩くことにしました。「安川町」バス停より遠いですが、帰りは下り坂が多いので、楽です。左側の塀は輪王寺の外壁です。 輪王寺の外壁が終わると右手に下り坂が始まります。ルート②の参道です。 参道にはきれいなコケも生えていました。 神橋 参道の終点に赤い橋が見えてきました。神橋(しんきょう)と呼ばれる橋です。有料で橋を渡ることもできます。 神橋のそばにある別の橋からのショット。橋の下を流れる川の水も澄んでいます。 川の流れを動画で楽しんでください。 神橋の近くに「神橋」バス停があります。ここから数分で「東武日光駅」、さらに1分で「JR日光駅」です。 栃木県の名物「ぎょうざ」 JR日光駅 帰りは、栃木県の中心都市・宇都宮(うつのみや)に立ち寄るためにJR日光駅から帰ることにしました。 電車で約40分でJR宇都宮駅に着きました。この町にはたくさんの餃子専門店がありますが、手軽なところでは駅ナカのショッピングセンターにもいくつかあります。メインの改札(2階)を出て右手に「PASEO」というショッピングセンターがあるので、中に入ります。 PASEO内には土産物コーナーが。ここに持ち帰りの餃子もたくさん売られていますが、写真の奥に見える餃子レストランに行きました。 これは2人前です。餃子は宇都宮の名物なだけに、ご飯と一緒にとてもおいしくいただきました! まとめ この記事では、東京から日帰りで行ける「日光東照宮」を紹介しました。 昔、「日光を見ずして結構と言うなかれ」と言われたほどの美しい神社。「日光東照宮を見ないうちに、きれいな建物をたくさん見たのでもう満足だなどと言ってはいけない」という意味ですが、その言葉に違(たが)わず、見応えのある神社です。 日光東照宮は、秋には周辺で紅葉も楽しめますし、1年を通じて参拝客が絶えません。首都圏に住む皆様も東京を訪れる皆様も、足を伸ばして一度訪れてみてはいかがでしょうか。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] JNTOの日光・観光情報(多言語) ※この記事はJNTOのご協力で作成しました。 ※リポーターはKOKORO編集部の記者です。
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