旅行・グルメ

犬山:最古の城と江戸時代の町並み

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2022年10月03日

JNTO&KOKORO コラボ企画

5つしかない国宝の城の一つ「犬山城」には4つの魅力があります。1つ目は現存する最古の城であること。2つ目は名古屋からも岐阜からも近いこと。3つ目は隣接する犬山城下町で江戸時代の情緒と食べ歩きを楽しめること。最後は「ハートの絵馬」で有名な神社が隣にあることです。家族連れやカップルはもちろん、一人歩きでも楽しめる犬山の魅力をお伝えします。

犬山へのアクセス

名鉄名古屋→犬山 ※Google map

名鉄岐阜→犬山 ※Google map

愛知県北部の犬山駅(JR、名鉄:愛知県犬山市)へは名古屋からも岐阜からも乗換なしで25~35分で行けます。ただし、時刻によって所要時間は変わります。

・名鉄名古屋→犬山(25分):特急利用・570円(普通車利用)
・名鉄岐阜→犬山(35分):460円

お城への楽しい道のり

犬山駅西口

名鉄・犬山駅の改札(2階)を出たら、1階に降りる階段(出口)を探しましょう。「犬山駅西口」と書かれた出口があります。

この出口の案内板を見ると、「国宝犬山城」に行くには、右側の階段を降りるように矢印で示されています。

階段を降りると、ロータリーがありました。ロータリーの奥から伸びる道を赤い矢印の方向(西)に進みます。

先ほどの赤い矢印の道を直進します。同じ方向に向かって若者たちが何人か歩いていました。皆さん、「古い町並み」と「犬山城」を目指して歩いているようです。

駅から約500 m直進すると、右側にこのような黒い木の壁がありました。

黒壁が終わると、このような交差点がありますので、これを右に曲がります。

曲がり角にはこのような案内がありました。「犬山駅550 m」「犬山城750 m」などと書かれています。

ここからは江戸時代の面影を残す古い町並み「犬山城下町」です。たくさんの飲食店や土産物店が並ぶ古い商店街で、歩くだけで楽しい商店街。この通りについては、後でくわしく紹介します。

古い町並みを少し歩くと、犬山城が見えてきました。

古い町並み(商店街)が終わり、白い石の鳥居があるT字路にやって来ました。白い鳥居の左に赤い鳥居もあります。

この赤い鳥居を目指して歩きます。

ハートの絵馬の神社

赤い鳥居をくぐって階段を昇っていきます。たくさんの鳥居が連なっていてきれいでした。

階段を昇りきると、このような本殿がありました。この神社の名前は「三光稲荷神社(さんこう・いなり・じんじゃ)」と言います。入場無料です。

この神社の名物は「ハートの絵馬(えま)」。絵馬とは、願いごとを書いて神社や寺に奉納する木札ですが、ハート型の絵馬はこの神社の特徴で、恋愛関係の願いごとをする女性たちやカップルでにぎわっていました。

ハートの絵馬を買える事務所

ハートの絵馬(500円)を買いたい人は本殿の隣にあるこの事務所に行ってください。

神社の境内(けいだい)のあちこちにハートの絵馬がかけられています。

ハートの絵馬がこんなにたくさん並んでいると、インスタ映(ば)えしますね!

ハートの絵馬に書かれた願いごとをいくつか読んでみました。

・恋が実りますように
・ステキな縁(えん)がありますように
・◯◯とずっと一緒にいられますように

ハートの絵馬を楽しんだら、本殿の右側にある赤い鳥居の列を抜けて犬山城に向かいましょう。

国宝・犬山城

幾重(いくえ)にも連なる赤い鳥居を抜けてすぐに右に曲がると、この写真のようなカーブ状の坂道がありました。ここを登っていくと、犬山城に着きます。

坂道は緑に囲まれて気持ちのよい道でした。

犬山城の入場券の買い方

右が入場券売り場

坂を登り切ると、右側に入場券売り場がありました。左奥の建物は城門です。

入場券売り場には、さまざまな種類のチケット名が書かれていて、どれを買ったらよいのか少し分かりにくかったです。犬山城と周辺エリアの観光名所の入場券がセットになったものが何種類か売られているためです。

そこで、この写真の右端の券売機に注目してください。

この券売機のこのボタンで犬山城だけの入場券(大人550円:税込)が買えます。

国宝・犬山城

城門でスタッフに入場券を渡して中に入ると、天守閣はすぐ目の前! 犬山城の1、2階部分には、約500年前の建築当時の建造物が残っているとされ、城全体が国宝に指定されています。国宝に指定されている城は日本全国に5つしかありません。

【国宝の城】
・犬山城(愛知県)
・松本城(長野県)
・彦根城(滋賀県)
・姫路城(兵庫県)
・松江城(島根県)

external link KOKORO|関西の城巡り(彦根城、姫路城)

庭に立派なモミジの木がありました。犬山城は秋の紅葉の名所としても知られています。

城内の階段

くつを脱いで天守閣に入り、階段を昇ります。城内の階段は、写真のように傾斜がとても急です。

最上階からの眺め

最上階まで昇ると、絶景が開けます!

パノラマ写真で見るとこんな感じです。

城の背後には川が流れています。木曽川(きそがわ)という有名な川の中流です。

天守閣からの眺めを動画で楽しんでください!

展示物

最上階からの眺めを満喫(まんきつ)したら、城内を見学しましょう。昔の武士が着たよろい(写真手前)も展示されています。ちょっとこわい雰囲気ですね、、、

屏風(びょうぶ)に描かれた昔の地図もありました。

external link JNTOの犬山城・観光情報

犬山城下町:古い町並み

COCOTOMO FARM

ハートの絵馬の神社を抜けて古い町並みに戻ると、商店街に入ってすぐ左に写真のような建物があり、無料のドリンクやトイレを利用できました。

和風の門をくぐると、洋風の建物がありました。店名はCOCOTOMO FARM。バウムクーヘンの専門店で、カフェコーナー(有料)のほか、無料のドリンクコーナーもありました。

店内はこのようにおしゃれな装(よそお)い。

店に入って左手に無料ドリンクコーナーがありました。水と3種類のお茶が無料で飲めます。

バウムクーヘンを試食できるときもあります。とてもおいしいバウムクーヘンで、予算に応じてさまざまなサイズがありました。

アユの塩焼き

COCOTOMO FARMの近くに鮎(アユ)の塩焼きを売っている店もありました。清流にしかすまないアユは都会ではあまり手に入りません。串焼きのアユに塩で味付けをした料理(右手前の看板)です。

アユの塩焼きは1匹650円(税込)。都会から来たであろう人たちが珍しいので次々に買い求めていました。

昔の町並みで食べ歩き

犬山城下町はもともとあった町を整備してつくられ、江戸時代から昭和までの歴史的な建造物が並んでいます。

この商店街にはテイクアウト用の飲食店が建ち並び、食べ歩きを楽しむ人たちでにぎわっていました。

どんなお店があるのか、いくつかのぞいてみましょう。この店は何を売っているのでしょうか?

小さな焼きおにぎり(おにぎりにしょう油をぬって焼いたもの)を売っていました。ベーシックタイプが1本170円(税込)。店内で食べる場合は消費税率が上がって数円アップします。

こちらは地(じ)ビールのお店。地ビールとはローカルビールのことです。ビールが550円~600円、ホットドッグ550円、ラムネ(サイダー)200円。

この店はさまざまな肉の串焼きを売っていました。食べ歩き客がメインターゲットなので、町全体に串焼き料理の店が目立っていました。

冷たいデザートのお店もありました。

店内で食べるための店もあります。この店ではうどんやカツ丼などが600円~850円でした。観光地としてはリーズナブルな価格です。

昭和横丁

犬山城下町のはしに「昭和横丁」という飲食店街がありました。中は結構奥行きがあります。

中にはカウンターの飲食店がいくつかありました。

焼きそばや串焼き料理、だんごなどのテイクアウトのお店もありました。

おじさんが焼きそばを焼いています。

テイクアウトの料理を食べるスペースもありました。

確かに、昭和時代(1925年~1989年)の日本の飲み屋街を思わせる雰囲気でした。それでは、犬山駅に戻って今日のお出かけを終えることにします。

まとめ

名鉄・犬山駅

名古屋や岐阜から気軽に日帰りできる場所にあり、国宝の建築や昔の町並みを楽しめる犬山城と犬山城下町について紹介しました。

日本に5つしかない国宝の城で、広大な平野の眺めが素晴らしい「犬山城」。ハートの絵馬が若い女性やカップルに人気の「三光稲荷神社」。古い町並みで食べ歩きを楽しめる「犬山城下町」や昭和レトロを味わえる「昭和横丁」

大都市に近い穴場の観光名所である犬山には、家族連れやカップルはもちろん、一人歩きの観光客もたくさん見かけました。あなたも犬山にふらっと出かけてみませんか?

external link JNTOの犬山・観光情報

※この記事はJNTOのご協力で作成しました。

※リポーターはKOKORO編集部の記者です。