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2020年06月10日 ブログ

     東京都港区の寺に拠点を置くNPO法人「日越ともいき支援会」は、新型コロナの影響で収入が減って生活に困っている在日ベトナム人たちへの食料支援を続けています。

     ボランティアや寺で一時住まいをするベトナム人の若者たちが段ボール箱に米やラーメン、調味料などを詰め、全国のベトナム人に発送しています。3月中旬から6月5日までに約3800箱を送りました。食料や送料は主に支援会と在日ベトナム仏教信者会への寄付でまかなっています。

     3月上旬、ベトナム大使館やベトナム人経営者らがたくさんの食料を支援会に提供してくれました。その後、支援会の活動や支援会が支援するベトナム人らの困窮ぶりがメディア(テレビ、新聞、ネット)で数十回紹介されると、食料やお金の寄付が増えました。

     食料支援は5月末までの予定でしたが、5月24日に全国のベトナム人にアンケートを再開したところ、追加応募が大量にあり、6月いっぱいは支援を続けることにしました。現在、米が不足しています。

     支援会は現在、寺で約10人のベトナム人を保護しています。新型コロナの影響で解雇された技能実習生や出国待ちで収入のない元留学生や不法滞在者、元実習生です。

     ベトナム人支援は以前から行っています。支援会代表・吉水慈豊さん(50)の父(前住職)はベトナム人僧侶の日本留学支援を1963年から続け、寺の離れに住まわせてきました。2011年の東日本大震災では、被災した86人のベトナム人(留学生や実習生など)を1カ月間、保護。その後も、困窮者を寺に一時的に住まわせる対応を続けています。

     また、慈豊さんは、技能実習や留学などで行き詰まったベトナム人の支援に数年前から本格的に取り組んでいます。在日ベトナム仏教信者会会長で支援会幹部のタム・チーさん(ベトナム人僧侶)とともに、実習先の会社で不当な扱いを受けて困っている技能実習生や予期せぬ妊娠で悩む在日ベトナム人などの相談の受け皿となってきました。


左からタム・チーさん、吉水慈豊さん、慈豊さんの父(前住職)

     相談案件は、学者や人材会社など様々な専門家と協議しながら、実習先や監理団体、外国人技能実習機構、学校などと交渉し、解決を目指します。2019年度の支援実績(関係先と交渉した案件数)は218人、保護実績は46人。技能実習生の職場変更(転籍)を成功させたケースも数件あります。


技能実習生(左)の職場変更のために新しい会社と交渉する吉水慈豊さん

     新型コロナ関連では、報道で支援会の活動を知り、「失業したベトナム人を雇ってもいい」と連絡をくれた事業者が100以上あるそうです。

     普段は、このお寺で在日ベトナム仏教信者会が毎月・第3日曜に行う修養会(法要)に一般のベトナム人70~80人が参加、年5回の大きな法要には約300人が集まり、交流の場にもなっています。

【NPO法人・日越ともいき支援会】
◇ 電話:03-6432-4492
◇ 住所:〒105-0011東京都港区芝公園2-11-1-203 「日新窟」内
◇ E-mail:n.tomoiki@gmail.com
◇ 代表理事:吉水慈豊(※電話に出た人に「りえさんをお願いします」と言うと、つないでくれます。)