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マンガ・読書感想文コンクール

“大同生命”という日本の保険会社をつくった「広岡浅子」の伝記マンガのベトナム語版が発刊されました。このマンガを読んで感じたこと、勉強になったことを、A4・1枚程度の感想文に書いて応募してください。入賞者には賞金が渡されるほか、応募者全員にデジタルギフト券が贈られます。 このコンクールには、ベトナムと日本から計655作品の応募がありました。厳正な審査の結果、12人の受賞者が選ばれ、2023年11月に表彰式を行いました。くわしくはこちらをお読みください。 主人公は女性の実業家 ...

2023年04月05日
  • ベトナムの常識・日本の非常識_35:「はい」は1回だけ

    2023年03月28日
    あなたが職場の上司から指示を受けたとき、ベトナムでは「はい、はい、はい」と返事をするのは一般的なことです。また、目上の人には車内で助手席に座ってもらうのが普通です。ところが、日本で同じことをすると……。 「はい」と3回連続で言うのは… 失礼です 上司から仕事の指示を受ける場面を想像してみてください。ベトナムでは、あなたが何か仕事の指示を受けたとき、「はい、はい、はい」または「OK、OK、OK」と答えるでしょう。これはベトナムではごく普通の返事で、指示をしっかり理解したという証しであり、礼儀正しい表現です。 しかし、日本で「はい」を2、3回続けて言うと、相手に良い感情を持たれません。上司やお客さんから指示や依頼、説明などを受けたときは、「はい」と1回だけ答えましょう。相手の顔を見て「はい」と1回だけ言えば、「(あなたの指示や説明を)理解しました」という意味になります。日本で仕事をするときは、このことを覚えておいてください。 話す相手が上司ではなくても、日本で「はい、はい、はい」と答えるのはよくありません。ある日本語の先生が教えてくれたことですが、日本人が「Yes」または「OK」と答えるとき、「はい」は1回だけです。「はい、はい」と答えると、「相手を軽く見ている」「聞き流している」「面倒くさそうにしている」などと誤解されてしまうそうです。「はい、はい、はい」も同じです。 ですから、上司とのやり取りだけではなく、アルバイト先の飲食店でお客さんの注文を受ける場面などでも、注文に対し「はい、はい」や「はい、はい、はい」と答えるのは失礼にあたります。お客さんが気分を損ねて帰ってしまうかもしれませんので、気をつけましょう。 食べるときはおわんを手で持つ ベトナムでは、おわんをテーブルに置いてスプーンで食べるのが一般的です。はしを使う場合も、おわんを置いて食べることについて何も気になりません。しかし、日本の文化では、おわんをテーブルに置いたまま、首を伸ばしておわんに口を近付けてはしやスプーンで食べると、「行儀が悪い」と思われてしまいます。日本では、おわんを片手で軽く持ち上げて口に近付けてから、はしやスプーンで食べる方が良いのです。ただし、大きなお皿については、片手で持ち上げる必要はなく、テーブルに置いたままで大丈夫です。 私は、日本の小学校に通う娘から、給食の時間に「3つのノー」運動があるということを聞くまでこのことを知りませんでした。「3つのノー」とは、①テーブルにこぼさない ②食べ物を残さない ③テーブルの上におわんを置いたまま食べない、の3つです。 日本人には、おわんやお茶わんをテーブルに置いたまま顔を近付けて食べることはペットのような食べ方と映るのかも知れません。さらに、おわんやお茶わんを手に持つことは、お米を作っている農家の人たちへの感謝の気持ちも表しているそうです。お子さんが日本の学校に通っていたり、職場で日本人の同僚と一緒に食事をしたりする場合は、このことに注意してください。 車に乗るとき、目上の人はどの席? 日本では車に乗る時、ベトナムとは異なる座席のマナーがあります。これは多くの国に共通することかもしれません。 ベトナムでは、運転席の隣の席(助手席)は家族や親しい友人のための優先席だと考えられています。例えば、私の家族が車に乗るとき、父はいつも運転する私の隣(助手席)に座り、後部座席には母と妻と子供たちが座ります。この配置の根拠は簡単で、父は家族で最年長なので一番良い席(広々とした視界がある助手席)に座るのです。これはおそらく多くのベトナム人家庭で共通のルールになっていると思われます。 しかし、日本のルールはこれとは違います。卒業式のとき、友人と車で日本語教師を迎えに行きました。私は友人(運転手)の隣(助手席)に座っていましたが、先生の家に到着すると、いったん車から降りて先生に助手席に座ってもらい、私は後部座席に回りました。それが先生への敬意だと考えたからです。 先生は少しとまどったような顔をしていましたが、何も言いませんでした。行事が終わった後、先生から興味深い文化の違いを聞きました。日本では、目上の人やお客さんを後部座席に座らせることが多いそうです。例えば、会社の上司や先輩とあなたがタクシーで移動する場合、上司と先輩に後部座席に座ってもらい、あなたは助手席に座るのがマナーなのだそうです。日本で仕事をする人はこのことにも気を付けてください。
  • 新入社員向けの基本ビジネスマナー_02

    2023年02月10日
    就職活動を終えてこれから日本で働き始める人や働き始めて間もない人は、日本での基本的なビジネスマナーを学びましょう。「電話の受け方」「お茶の出し方」「ホウ・レン・ソウ」について解説した新入社員向けの基本ビジネスマナー_01に続き、この記事では「メールの基本的なマナー」と「敬語の使い方の注意点」を紹介します。 メールの基本的なマナー 留学生の皆さんは大学・学校の先生や職員の方々と電子メールでやりとりをしたことがありますよね? その中には、学校からの連絡事項であって返事をしなくてもよいメールもあります。しかし、仕事関連のメールとなると、社外からのメールであれ社内からであれ、必ず返信する必要があります。これから紹介する5つのことに気をつけましょう。 件名(タイトル)をよく考える メールの件名には内容や重要度を知らせる役割がある メールを受け取る人が最初に見るのが件名(タイトル)です。そのため、送り手はメールの用件がひと目でわかるような件名を書くことが大切です。 「御社訪問の日程について」 「〇〇記念式典の準備会合について」 「御社ビル清掃サービスの契約更新のお願い」 などと書けば、件名を読むだけでメールの内容がだいたいわかります。 忙しい人は大事なメールから読む 1日に何十本ものメールを受け取る人もたくさんいます。そういう人たちにメールを送信する場合、件名は一層重要です。彼らは件名で判断して重要なメールを先に読み、内容がよくわからないメールは後回し(場合によっては数日後)にする場合も多いからです。 社名を入れる メールの件名にあなたの社名や名前を入れると、相手がメールの内容を想像することが一層容易になります。また、後からメールを検索する際にも便利です。 「3日の打ち合わせ資料(森興産、ブイ・リン)」 などと書けば、相手は一目でメールの内容や送り主がわかります。過去のメールを後から探す際にも、件名にメールの内容や送信者の会社名・名前などが入っていると、とても探しやすいです。 24時間以内に返信する 仕事を進めるためにメールで連絡を取り合うことはひんぱんにあります。その際、多くの人はメールを送ってから1日以上返事がないと、不安になります。そこで、メールを受信してからなるべく早く返信する習慣を付けましょう。事情があって遅くなっても、受信から24時間以内に返信するように心がけてください。 ・あなたの返信が早いと、相手はあなたに下記のような好印象を持ちます。 仕事が早い 仕事ができる 信頼できる ・あなたの返信がいつも遅いと、相手はあなたのことを下記のように思いがちです。 この人と一緒に仕事をするのは不安だ 返信が遅いので、仕事が円滑に進まない そもそも、相手はあなたの返信を待って仕事を次のステップに進めることが多いので、返信が遅いと、相手に迷惑をかけることになります。 ところで、ほとんどの会社が土日祝に休業します。もし金曜日にメールを受信した場合は、翌週の月曜日までに返信するとよいでしょう。 急ぎの用件はメールだけに頼らない トラブルやミスが起きたとき、納品スケジュールが押しているとき、予定の緊急調整が必要なときなど、急ぎの用件でメールを送る場合があります。しかし、相手がそのメールをいつ読むかはわかりません。場合によっては、2、3日放置されてしまう恐れもあります。 急ぎの場合は、メールを送るだけではなく、相手に早く確認してもらえるように電話やSNSなどでメールを読んでくれるように催促することも大切です。そして、緊急性が高い場合は、メールを送るより先に電話をかける方がよいでしょう。 早めにお礼メールを送る お客さんはあなたのために時間を作ってくれています。そのため、お客さんと打ち合わせをした後には、なるべく「お礼メール」を送りましょう。 お礼メールの内容は、感謝の気持ちのみならず、打ち合わせた内容のまとめや今後の課題・展望も書きましょう。そうすることで、その後の仕事がスムーズに進みます。 送信前に誤字・脱字や添付ファイルを確認する メールの送信ボタンを押す前に、件名、相手の名前、本文などに誤字・脱字がないか確認しましょう。もし、相手の名前を間違えてしまうと、大変失礼になります。また、本文に重要な誤字・脱字があると、あなたの仕事の信用性にかかわります。 また、添付ファイルの付け忘れや間違ったファイルを送ってしまうこともよくあるミスです。間違ったファイルを添付していないか、送信ボタンを押す前に添付ファイルの内容を必ず確認するようにしましょう。そうすることで添付忘れも防げますね。 敬語の使い方の注意点 しっかりとあいさつをする これから一緒に働く人たちと良い関係を築いていくための最初のステップはあいさつです。 社内でのあいさつの言葉 ・おはようございます。 ・お疲れ様です。 社外でのあいさつの言葉 ・お世話になります。 ・お世話になっております。 こうした言葉を欠かさないようにしましょう。仕事でよく使う言葉については、下記の記事でくわしく紹介していますので、こちらも参考にしてください。 仕事で使う日本語 適切な返事やあいづち 「うん」はNG 日本人の友人と話すとき、「うん」「そうだね」などという返事をよくしていると思います。しかし、お客様や目上の人と話すときに「うん」とか「そうだね」などの言葉を使うのは御法度(ごはっと)です。「うん」や「そうだね」は自分と対等か立場が下の相手にしか使ってはいけません。お客様や上司、先輩にうっかり「うん」とか「そうだね」などと答えてしまうと、大変失礼なことになります。 「はい」は1回 返事をする際に「はい、はい」や「なるほど、なるほど」のように、本来は一度ですむ言葉を2回繰り返して使うと、相手は「適当にあしらわれている」と感じたり、あなたのことを「軽薄な人だ」と思ったりしますので、気をつけてください。 同意を表す表現 ・私もそう思います。 ・私もそのように思います。 ・私もそのように感じておりました。 ・おっしゃる通りです。 ・おっしゃる通りかと存じます。 承諾や同意の言葉 ・承知しました。 ・承知いたしました。 ・かしこまりました。 ・左様(さよう)でございます 。 ビジネスシーンにふさわしい言葉を選び、失礼がないように気をつけましょう。 主語に応じた敬語を選ぶ 敬語の中には、「丁寧(ていねい)語」、「尊敬(そんけい)語」、「謙譲(けんじょう)語」があります。 尊敬語と謙譲語を使い分けるのは外国人には難しいことですが、次の手順を知っておくと、少し簡単になります。まず、「その行為をするのはだれ?」と考えると、主語が分かります。主語を確認した上で、次の原則に当てはめると、敬語の間違いが激減します。 ・主語が相手や他人(主に目上の人)のとき→尊敬語 ・主語が自分や身内のとき→謙譲語 敬語の大事な原則や間違いやすい事例を知りたい方は下記の記事を読んでください。 これでスッキリ!敬語はこうして覚える また、丁寧語の「〜です」「〜ます」は使用頻度(ひんど)が高いので、意識しなくても使えるように普段から使って慣れておきましょう。 まとめ この記事では、新入社員が覚えておくべきビジネスマナーとして「メールの基本的なマナー」と「敬語の使い方の注意点」について説明しました。 【メールの基本的なマナー】 ・件名をよく考える(端的でわかりやすい件名を付ける) ・24時間以内に返信する ・急ぎの用件はメールだけに頼らない ・早めにお礼メールを送る ・送信前に誤字・脱字や添付ファイルを確認する 【敬語の使い方の注意点】 ・しっかりとあいさつをする ・「うん」はNG ・「はい」は1回 ・主語に応じた敬語を選ぶ これから日本で働く皆さんや日本で働き始めて間もない皆さん、この記事と新入社員向けの基本ビジネスマナー_01で紹介したマナーを覚えれば、基本的には大丈夫です。職場や取引先の皆さんから信頼される社員に早くなれるよう、ビジネスマナーにも注意しながらがんばってください。
  • 新入社員向けの基本ビジネスマナー_01

    2023年01月28日
    日本で留学生の就職活動をサポートしていると、「入社するまでに、どのようなことを勉強しておけばよいですか?」とよく聞かれます。その質問への私たちの答えは「ビジネスマナーの勉強」です。基本的なビジネスマナーを入社前に知っておくと、他の新入社員より一歩先からスタートできます。そこで、新入社員向けのビジネスマナーについて2回に分けて紹介します。今回は「電話の受け方」や「お茶の出し方」、そして日本でとても重視されている「ホウ・レン・ソウ」についてです。 電話は3コールまでに出る 会社にかかってきた電話の相手は、電話に出てみないと分かりません。そのため、「電話に出るときは自分が会社を代表する立場なのだ」という自覚を常に持つことが大切です。 まず、電話がかかってきたとき、相手を待たせるのはよくありませんので、できるだけ早く電話に出てください。人間は10秒以上待たされることを不愉快に感じてしまう傾向があります。電話の場合、呼び出し音を何回も聞くと、相手に対して悪い印象を持ちやすくなります。一般的に1コールが3秒、3コールで約10秒なので、3コール以内を目標に受話器を取るように心がけましょう。 一番良くないのは「だれかほかの人が受話器を取るだろう」と考えて人任せにすることです。多くの職場では、入社歴の浅い人が先に電話に出ることが暗黙の了解になっています。手が離せない仕事をしている場合を除いて、入社して1、2年の間は「自分が一番先に受話器を取ろう」というぐらいの気持ちを持ちましょう。 ただ、1コールもたたず、呼び出し音が鳴った瞬間に電話を取られると少し驚いてしまいます。そのため、1コールか2コール鳴った後に電話に出ることが望ましいでしょう。 電話の受け方 会社にかかってきた電話に対しては、基本的には以下のように対応します。 ①私 : はい、〇〇(自分の会社名)でございます。お電話ありがとうございます。 ②相手: 私、〇〇(会社名)の△△と申します。お世話になっております。 ③私 : 〇〇の△△様でいらっしゃいますね。お世話になっております。 ④相手: 様はいらっしゃいますか? 相手の名前を確認 もし、相手の会社名や名前を聞き取れなかった場合は、聞き返して相手の名前を確実に把握しましょう。「恐れ入りますが、もう一度会社名とお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」など聞いてください。すると、相手は社名と自分の名前をもう一度言いますので、あなたは担当者に「〇〇社の△△様からお電話です」と伝えることができます。 相手が自分の名前を名乗らずにだれかを指名した場合も、「恐れ入りますが、お宅様(おたくさま)のお名前を教えて頂けますか?」と聞いてください。 自分の名前を名乗る 相手が電話の相手を指名せず、あなたでも対応できる内容だった場合、③の「いつもお世話になっております」の前に「私は☆☆(自分の名前)と申します」と答えましょう。これは、相手が名前を名乗ったことへの返礼の意味にもなります。自分が相手に対応する場合、基本的に自分の名前を名乗るようにしましょう。 受話器を取るのが遅れた場合 電話に出るまで長くかかった場合、「お電話ありがとうございます」の前に「大変お待たせしました」などと言うのがよいでしょう。 お茶の出し方 通常、お客様が来社したら、お茶を出します。コーヒーを出す会社もあります。基本的な作法は次の通りです。 ①応接室のドアを3回ノックします。「失礼します」と伝えてから入室します。 ②サイドテーブルがある場合、お盆をサイドテーブルに置いてお茶を出す準備をします。サイドテーブルがない場合、お盆を片手で持ちながら、もう片方の手で作業をします。 ③茶碗と受け皿を両手で持って、「上座」に座っている役職の高いお客様から順に「どうぞ」、「失礼します」などと声をかけながらお茶を出します。 お茶を出す席順は入り口から一番遠い上座から順に、下座の人が最後になるように出すとよいでしょう。また、先にお客様にお茶を出し終えてから、自分の会社の人に出すようにしてください。 上座と下座の順については、この記事を参考にしてください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 目上の人との食事会でのマナー ④お茶を出し終えたら、ドアの前でお客様に向かって「失礼しました」とおじぎをしてから退室します。 ⑤応接室の外に出たら、ドアを開けたままお客様に向かってもう一度おじぎをし、頭を下げたままドアを閉めます。 「ホウ・レン・ソウ」は欠かせない 日本の会社で働く際によく耳にする言葉が「ホウ・レン・ソウ」です。これは次の三つの言葉の頭文字を合わせた言葉です。 ・ホウ=報告(ほうこく)・レン=連絡(れんらく)・ソウ=相談(そうだん) 報告・連絡・相談は日々の生活においても基本的なことです。仕事では、いつ・どうやって「ホウ・レン・ソウ」を行うかが重要となります。 ❌ 仕事の進捗状況を報告しない。 上司や先輩から仕事を任されたときは、その人に仕事の進捗を必ずこまめに「報告」してください。上司や先輩があなたに助言やサポートをしたり、職場での仕事の割り振りを調整したり、次の仕事を適切なタイミングで指示したりするには、あなたの仕事の状況を把握することが不可欠です。 そのためには、あなたが自分の仕事の状況を上司・先輩にこまめに報告しなければなりません。日本の会社ではこまめな「報告」がとても重視されています。 ❌ リマインドしない。 相手がとても忙しいとき、あなたの報告・連絡・相談・依頼などにすぐに対応できないこともあります。その場合、タイミングをみて、遠慮せずに自分からもう一度相手に「ホウ・レン・ソウ」を行って対応を促してください。 ❌ 自分の判断だけで行動する。 新入社員の場合、分からないことがたくさんあるはずです。自分の仕事に関してわからないことが出たり判断に迷ったりした場合は、上司や先輩に遠慮なく尋ねてください。 まとめ 今回は、新入社員が知っておくべき基本的なビジネスマナーのうち「電話対応」や「お茶・コーヒーの出し方」、「ホウ・レン・ソウ」について説明しました。 ・電話には3コールまでに出る。 ・電話対応の際、必要に応じて自分の名前を名乗る。 ・電話対応の際、必要に応じて相手の社名や名前を聞く。 ・お茶の出し方 ・仕事の進捗について上司や先輩にこまめに報告する。 ・上司や先輩が忙しくてすぐに対応できないときは、同じ内容の「ホウ・レン・ソウ」を繰り返す。 ・分からないことがあるときや迷ったときは上司・先輩に相談する。 このような基本的なビジネスマナーを入社後1カ月ぐらいでマスターするように意識して取り組んでみてください。また、こうした事柄を入社前に頭に入れておき、実際に働き始めてからもときどき読み返すことで、実体験と結びついた習慣になっていくことでしょう。 ビジネスマナーを身につけて、日本の会社で活躍してくださいね。

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【在ベトナム日本国大使館後援】

  • ベトナムの常識・日本の非常識_26:野外での料理や飲食は場所を選ぼう

    日本では、公園や空き地ならどこでもBBQができるわけではありません。また、友だちと歩道に座ってアイスティーを飲みながらおしゃべりするのは、ベトナムでは楽しくて快適かも知れませんが、日本では場所を選ぶ必要があります。 公園でBBQはNGです もし、あなたがハノイに住んでイェンソー公園を時々訪れると、キャンプをしたり、コンロを持ち込んでバーベキュー(BBQ)をしたりする人々を目にすることでしょう。 しかし、日本の公園で同じことはできません。BBQができる場所は決まっていて、多くの場合は予約が必要です。日本の公園の多くは、歩いたり軽いスポーツをしたり寝そべったりする場所で、食べ物を焼いたりスピーカーを持ち込んでカラオケを歌ったりすることはできません。ただ、桜の季節などに、食べ物や飲み物を持ち込んで、シートを敷いて「花見」などをする光景はよく見られます。 BBQが許可されている場所は、たいていは住宅街から離れた場所にあるアウトドア施設です。防火対策があり、場所だけを貸す施設もあれば、コンロなどを貸してくれる施設もあります。 道ばたで飲食はマナー違反 ベトナムには歩道で飲食するカフェ、パブ、フォーの店があります。みなさんはこの風景に慣れているので、普通のことだと思うでしょう。私自身も歩道で食べるピーナッツキャンディーや熱いお茶のファンです。 しかし、これはベトナムの文化です。私は日本に住んでいたとき、日本語学校の生徒仲間と一緒にコンビニでコーヒーと中華まんを買い、コンビニ前の歩道のすみで飲食しながらおしゃべりをしていました。普通のことだと思っていたのですが、日本人から見ると不自然なことのようです。道行く人たちが私たちをちらっと見ては、何かを言って通り過ぎていきました。内容は聞き取れませんでしたが、どうやら私たちのマナーをとがめているような雰囲気でした。 ベトナムには歩道で飲食するカフェ、パブ、フォーの店があります。みなさんはこの風景に慣れているので、普通のことだと思うでしょう。私自身も歩道で食べるピーナッツキャンディーや熱いお茶のファンです。 しかし、これはベトナムの文化です。私は日本に住んでいたとき、日本語学校の生徒仲間と一緒にコンビニでコーヒーと中華まんを買い、コンビニ前の歩道のすみで飲食しながらおしゃべりをしていました。普通のことだと思っていたのですが、日本人から見ると不自然なことのようです。道行く人たちが私たちをちらっと見ては、何かを言って通り過ぎていきました。内容は聞き取れませんでしたが、どうやら私たちのマナーをとがめているような雰囲気でした。 また、桜の季節のこと、福岡市の大きな公園の前を歩いていたら、ベトナム人数人が民家の前の歩道のはしにシートを広げて座り、公園の桜を眺めながらビールを飲んでいました。自転車に小さなベトナム国旗を付けており、ベトナム人だとわかりました。道行く人々はみな、それを見てびっくりしている様子でした。日本では、歩道に座りこんで飲食をすることはマナー違反なのです。 日本人も桜の季節に缶ビールや弁当を持って公園に行き、座って飲むことはあります。しかし、それは桜の木の下で飲み食いする「花見」という文化です。家の前や歩道のはしに座ってビールやワインを飲むのは、周りから驚かれる行為となりますので、気を付けましょう。 日本人は普段ビールやお酒を飲みたいときは、歩道や街角では飲まず、居酒屋などの飲食店に行きます。 日本とベトナムのバスの違い ベトナムのバス ベトナムのバスはかつて、急発進や急ブレーキ、アナウンスなしで突然到着するなど、悪評高い乗り物でした。危険な運転も横行しており、保護者は子どもに「バスに近づいてはだめよ」と言い聞かせていました。 1990年代から2000年代にかけ、ハノイのバスはバス停でも徐行するだけできちんと止まらず、乗客は動いているバスに飛び乗らなければなりませんでした。私も学生のころ、何度もそのような体験をしました。 しかし、最近は、ベトナムのバスの運転マナーもかなり改善されました。車体はきれいになり、急発進や急停車もなく、バス停ではきちんと止まります。クラクションもほとんど鳴らしません。昔のような「アドベンチャーゲーム」のような乗り降りはなくなりました。とはいえ、今でも一部の親はまだバスを恐れており、バスが近付くと子どもを気遣うなど用心深い態度を見せています。 一方、日本のバスの運転は模範的です。安全を最優先してゆっくり走り、2車線の道路でも原則として左側の車線を走ります。 停留所で止まる前には必ず停留所名をアナウンスし、曲がるときには乗客が用心できるように「左に曲がります」などとアナウンスします。乗客もマナーに忠実で、停留所で降りる際は、バスが完全に止まるのを待ってから立ち上がってバスを降ります。 日本のバスで「停車して扉が開くまで席を立たないように」と呼びかける表示(左)と運賃箱(右) 一つ紹介したい経験があります。私が初めて日本でバスに乗ったときのことです。重い荷物を持っていたので、最後に乗車しました。私が最後なので、乗ったらすぐに走り始めると思い、あせって座席を探しました。すると、運転手さんは私が座るまで発車せずに待っていてくれたのです。私は大変驚きました。日本のバスの運転手は乗客の安全を守るのが義務となっていて、ルームミラーなどで客席をいつも見ているのです。 日本のバスの乗り方で皆さんへのアドバイスがあります。バスに乗ったら、素早く座席に座るかつり革を持ってください。運転手さんがスムーズに発車できるようにするためです。また、降りるときは、必ず降車専用ドアから降りてください。空いているからといって乗車専用のドアから降りてはいけません。日本のバスは入口と出口が明確に分けられています。

    2022年02月03日

  • ベトナムの常識・日本の非常識_25

    美しい景色を家族や友人と共有するために使う携帯電話のビデオ通話。ベトナムではオンフック通話OKですが、日本ではNGです。また、動画撮影の際に気をつけるべきプライバシーの問題についても知っておきましょう。 ビデオ通話の音にご注意! 日本に住んでいるあなた。秋には赤や黄に色づいた木々を観賞しながら遊歩道をゆっくり歩き、春には風に吹かれる桜を眺めて公園でのんびり過ごします。日本ならではの四季折々の美しさに触れ、家族や友人とその感動を共有したいと思うことでしょう。そんなとき、「ビデオハングアウト」や「フェイスタイム」などの携帯電話アプリでビデオ通話を行い、その美しい景色を相手に見せながら通話することができます。 このとき、ベトナムでは携帯電話のスピーカーをオンフックにして半径2〜3 m以内にいる人たちに聞こえる音量で会話しても問題ありません。あなたと相手の会話が周囲に響き渡っても、だれも気にしないでしょう。 しかし、日本でそれをしてはいけません。イヤフォンを付けて相手の声が周囲に聞こえないようにし、あなたも控えめな声量で話すのがマナーだからです。これは、日本人が聞いても意味が分からないベトナム語であっても同じです。それは国民の意識や感覚の違いなのです。 また、以前、日本に住むベトナム人の友人からこんな話を聞きました。2人で電車に乗って座席に座り、ぺちゃくちゃ話していたら、向かいに座って文庫本を読んでいた初老の男性が口の前に人差し指を立て「しーっ」という仕草をしました。「ちょっとうるさいよ」と注意されたわけで、恥ずかしくて反省したそうです。 日本では、人前で携帯電話で話すときも電車内で友人と話すときも「小声」がマナーです。また、エレベーターの中ではなるべく話しません。郷に入っては郷に従いましょう。 動画撮影とプライバシー 前の章で人混みの中で携帯電話でビデオ通話を行う際の「音」について書きましたが、動画撮影をする際に気をつけることがもう1つあります。 それは、日本では他人に平気でカメラを向けてはいけないということです。これはプライバシーの侵害であり、これを守らないと、あなたは最悪の場合、大きな問題に直面することになります。 2020年秋、ベトナム人の友人と私は福岡市内の素敵な住宅街を訪れました。友人はその日見た風景を録画するために自分の携帯電話を取り出して動画撮影を始めましたが、たまたま通りがかった下校中の女子学生グループ(中学生か高校生)も一緒にビデオに収めてしまいました。 すると、その10分後、その学生たちの学校の教師と警察がやってきて私たちは注意を受けました。動画撮影について学生たちが教師に報告し、教師が警察に連絡して一緒にやって来たのです。教師は友人に「プライバシーの侵害なので女子学生たちの顔が写った動画を削除するように」と求めました。 日本人は無断で撮影された自分の動画や写真がネット上に出回ることをとても嫌がります。子どもや女性が映っている動画については特に敏感です。友人は意図的に撮影したわけではありませんが、このような騒ぎに発展し、大きな教訓になりました。 ハザードランプの意味の違い 2021年8月、私はベトナム人の友人の車で京都から河口湖まで富士山を見に行く小旅行に出かけました。友人はベトナムで自動車の運転手だったので、来日して警察で筆記試験と技能試験を受けて簡単に合格し、日本の運転免許に切り替えています。 電車・バスよりバイクが多用されているベトナムと比べて日本の道路の交通量は少なく、乗用車の運転は比較的簡単です。私たちの旅行はとてもスムーズでした。 ところが、ある交差点で驚くことが起きました。青信号が黄色に変わろうとするときに友人が減速せずに交差点を通過しました。そのとき、彼はベトナムでの習慣でハザードランプを点滅させて横断しました。すると、サイレンを鳴らしたパトカーが私たちの車に突然近づいてきて、車を止めるようにマイクで指示しました。 警察官は「(交差点を通過する時に)なぜハザードランプをつけていたのか」と聞いてきました。何か車両に問題があるのかと心配していたのです。友人は警察に止められたことに戸惑いながら、「習慣でハザードランプを点滅させただけで、車には何も問題はない」と説明しました。 この習慣について説明します。ベトナムでは、交差点を急いで横断したりUターンしたりする際、多くの運転手がハザードランプを点滅させます。これは周囲の運転手に対して「優先的に通過させてくださいね」というお願いメッセージを発していることになります。 一方、日本では、車両に問題が発生するなどして路肩に緊急的に停車するときにハザードランプを点灯させます。車の不調を点検したり調整したりする間、後続車に「止まっていますよ」と注意を促すための合図です。ベトナムとはハザードランプの利用目的が大きく異なるので、日本で運転する場合は気をつけてくださいね。 ベトナムの運転免許を持っていない人が日本で初めて免許を取得する場合は、自動車教習所に通うので、そこで日本のルールを細かく教えてもらえます。ハザードランプについては、車線変更の際に前に入らせてくれた後の車の運転手に「ありがとう」と伝える意味で2、3回点滅させるという使い方もあります。

    2022年01月05日

  • ベトナムの常識・日本の非常識_24:ハグは迷惑 !?

    多くのベトナム人が相手の人への親愛の情を示すために行うハグは、日本人にはあまり歓迎されません。日本人にとってのハグの受け止め方▽お辞儀の文化▽丁寧(ていねい)な見送り――など、あいさつに関する日本の文化を見ていきましょう。 ハグはあまり歓迎されません こんな場面を想像してみてください。 あなたは旅行に行き、1週間ホームステイをしました。温かく迎え入れてくれたステイ先の家族と触れ合い、おもてなしにとても感動しました。別れのときが来て、あなたは感謝の気持ちを伝えるため何かしなければ、と思いました。 こんなとき、西洋文化の影響を受けているベトナム人はお世話になった家族にごく普通にハグ(抱擁)をします。日ごろのステイ生活でも、家族と夕食を共にしてワインを傾けたりする際には、肩や腕が触れ合うような距離感が一般的です。 しかし、日本では、たとえ親しくなったとしても、ハグをしたり肩を触れ合わせながら食事をしたりするのはまれです。夫婦や恋人、家族などをのぞき、親愛の情を示すアクションとしてハグはあまり使われないのが日本の文化であり、ハグは場合によっては非常識な態度だと思われてしまいます。 中洲エリア こんな話もあります。 福岡市の中洲エリアにある「ハナホステル福岡」というゲストハウス(安い宿泊施設)の更衣室とトイレの両方に英語の看板があります。 In Japan, we don’t hug. We say Thank you (Arigatou gozaimasu). (日本ではハグはしません。『ありがとうございます』と口で言うだけです。) 外国人客が多いこのホステルでは、受付の女性3人が欧米の男性宿泊客たちからのハグを丁寧にお断りしなければならない場面がよくあるそうです。彼らの行動は世界的には珍しくありませんが、日本では、男性が女性に過度に接触すると、非常識だと思われることが多いのです。 日本人のお辞儀文化 「ハグ」に関する日本人の感じ方については、多くのベトナム人が不思議に思うでしょう。「抱きしめずに、日本人はどのようにお別れを告げるのですか?」と聞きたくなりますね。その答えは「彼らはお辞儀をします」です。日本のお辞儀は角度によって意味も変わってきます。 ベトナム人には、会ったときやお酒を飲んだ後に握手する文化があります。日本人も握手をしますが、それよりも頻繁に行われるのがお辞儀です。 日本人はお辞儀の角度によっては使い方を変えています。例えば次のような感じです。 軽いお辞儀(約15度)=一般的なあいさつ 普通のお辞儀(約30度)=丁寧なあいさつ 深いお辞儀(約45度)=深い感謝や敬意を表現 もっと深いお辞儀(45度以上)=さらに深い感謝や敬意を表現 「感謝」「敬意」以外に「謝罪」の意味でお辞儀をする場合もあります。その場合もお辞儀が深いほど、強い気持ちを込めることになります。 これが日本人のあいさつです。 丁寧(ていねい)な見送り 次に、お別れのあいさつについても見ていきましょう。日本でも、日常生活で友人に別れを告げるときは、手を振って「バイバイ」と言って別れます。細かな動きや言葉は多少異なりますが、基本的には日本もベトナムも同じです。 しかし、仕事の場面などでの別れ方は異なります。ベトナムでは「○○さんさようなら」「お先に失礼します」などと言葉に敬意を込めるだけですが、日本人は言葉に加えてお辞儀をします。地位の高い人には、深くお辞儀をします。また、大事な相手が帰る際は、エレベーターや出口まで見送ってお辞儀をします。見送る人はエレベーターの扉が閉まるまでお辞儀を続けます。 見送られる人が出口まで見送ってもらった場合は、そこでお辞儀をして別れを告げ、少し歩くと振り返ってまたお辞儀をし、さらに、交差点などで相手が見えなくなる前にもう一度振り返ってお辞儀をするといった場合がよくあります。逆に、見送る方は相手が見えなくなるまで出口で待ちます。 「バイバイ、ボス!」と言ってすぐに相手に背を向けて帰るような行動は、場合によっては「礼儀知らず」と思われてしまいます。 日本人は会社の中だけでなく、日常生活でも手厚いお別れをします。誰かの家を訪ねて帰るとき、あなたが見えなくなるまで相手が玄関の外に立って見送ってくれても驚かないでください。 “ありがとう”と“すみません”の文化 かつて『来日2週間で体験した日本の文化』というテーマでライブストリーミング動画を配信していた東京在住の米国人ブロガーは、日本ほど「ありがとう」や「ごめんなさい」という言葉が使われる国には住んだことがない、と冗談を言っていました。「日本人はその人生においてあらゆる状況で感謝と謝罪をする」というのです。 日本人がいつもお礼やお詫びの言葉を発することについては、私も少し違和感があります。例えば、あなたがエレベーターに乗り込み、ドアが閉まる直前に日本人が乗ってきたとします。そのとき、その日本人から「すみません」と頭を下げられることがあります。これは、その人が後から入ってきたためドアが閉まるのが少し遅れたことへのお詫びのようです。しかし、かつて私には彼らが何を謝罪しているのか分かりませんでした。 逆に、日本人から「ベトナム人は『ありがとう』や『すみません』をあまり言わない……」と批判されるかもしれません。しかし、これは日本とベトナムの文化の違いです。日本人にもその点は理解して頂けると幸いです。 日本人は感謝や謝罪を伝える際に礼儀正しい言葉を使いますが、ベトナム人の表現は異なります。例えば、子どもが大人からキャンディーをもらった場合、日本人は「ありがとう」と言いますが、ベトナム人の多くは「いただきます」と言います。また、あなたが誤ってだれかの靴を踏んだとします。日本人は「すみません」と謝罪しますが、ベトナム人はストレートに謝らず「わざとじゃないんです」と言うかもしれません。 感謝やお詫びの表現についてベトナム文化と日本文化では少なからず違いがあります。お互いの文化を理解し、「郷に入っては郷に従え」で、その国や地域の習慣に合わせて円滑なコミュニケーションを心がけたいですね。

    2021年12月09日

  • 国際カップルの出会い_part 1

    日本でベトナム人留学生や技能実習生、正社員が増える中、ベトナム人が日本人と結婚するケースも増えています。そこで、日本人と結婚したベトナム人たちにパートナーとの出会いについて話していただきました。今回は日本で出会って結婚に発展した4つのケースについて紹介します。 技能実習先の同僚日本人と結婚 2016年 食品加工の技能実習開始〈奈良県〉2017年 技能実習先で日本人男性と出会う2019年 結婚、技能実習修了〈1993年生まれ、ハイズオン省出身〉 技能実習をしていたCuc(クック)さんは技能実習先の会社の同僚の日本人男性からデートに誘われるようになり、休日に一緒にドライブなどを楽しみました。そして、実習が終わる2カ月前に彼と結婚し、そのまま日本に残りました。 訪日前は日系企業の工場で働いていたクックさん。技能実習で日本語力を付ければ、帰国後に日系企業で良い給料で働けるかもしれないと思い、日本語の勉強をがんばりました。仕事が終わってから毎晩、寮で2時間勉強し、日本に来て2年後に日本語能力試験(JLPT)のN3に合格しました。 また、毎週日曜は、地元のボランティア日本語教室に通って日本人の先生たちの無料授業を受けました。教室ではバーベキューなどの交流会もあり、楽しく会話の練習ができました。 こうしてクックさんは技能実習の2年目、実習生8人(ベトナム人、中国人)の中で日本語が一番うまくなっていました。そのころ、2歳年上の日本人男性が正社員として入社してきました。彼は今は商品開発などを担当していますが、最初は実習生と同じ仕事も経験しました。そのとき、日本語の上手なクックさんが彼に仕事を教える担当になりました。 クックさんは彼に仕事を教えたり彼から質問されたりするうちに、仕事後も彼とLINEでやり取りするようになりました。「こんばんは。今何しているの?」「今、勉強中です」。こんなやり取りから始まって交際に発展し、一緒に食事やドライブに行くようになりました。 技能実習中に日本人と交際しても帰国すると連絡が途絶える――といった投稿をFacebookでよく見かけます。しかし、クックさんは交際を始めて数カ月後に「実習が終わったら結婚しよう」と彼から言われ、その15カ月後に婚姻届けを出し、記念撮影をしました。 国際結婚についてクックさんの母は最初、「ベトナムに帰ってきてほしい」と言っていましたが、何度か話すうちに承諾してくれました。一緒に暮らして約2年経ちますが、新型コロナウイルスが収束したら、ハイズオンで結婚式を行う予定です。 婚活サイトで選んだ男性と結婚 2014年 東北大学卒業、日本で就職2018年 婚活ウェブサイトで日本人男性と出会う2019年 結婚〈1989年生まれ、ハイズオン省出身〉 留学生だったLan Anh (ラン・アイン)さんは2014年に東北大学を卒業し、日本で就職しました。夫とは2018年に婚活サイトで知り合い、翌年、結婚しました。夫はラン・アインさんにやさしく、娘も生まれて幸せな結婚生活を送っています。 ラン・アインさんはある日、Facebookで偶然見つけた日本語の婚活サイトに登録しました。すると、彼女の写真を見たたくさんの日本人男性からコンタクトがあり、そのうちの1人とサイト上でメッセージ交換をしました。ラン・アインさんはその男性と気が合うと感じ、LINEに切り替えてやり取りを続けました。そして、約2週間後、東京都内の駅で彼と会うことにしました。 彼が一流大学を出て大手企業で勤務していることはサイトからの情報で知っていましたが、LINEや電話でやり取りするうち、とても誠実な人であることも分かってきました。そして、実際に会ってみると、彼はラン・アインさんに敬意を払い、彼女の離婚歴も受け止めてくれました。 交際を始めて2カ月後、彼は実家に帰ってラン・アインさんのことを両親に話してくれました。その後、彼女はビデオ電話で両親に紹介してもらい、3か月後には直接会ってあいさつしました。すると、彼の両親もベトナムに行って彼女の両親に会ってくれました。こうして、2人は初めて会ってから7カ月後に婚姻届を出し、その2カ月後に日本で結婚式も挙げました。 ラン・アインさんの話 「結婚の翌年、娘(現在8カ月)も生まれました。夫は結婚後も私を大事にし、週末には掃除や買い物、料理を手伝ってくれます。私はやさしい夫に恵まれ、日本で安定した生活を送れることに幸せを感じています。日本人男性は責任感が強く家庭を大事にする人が多いようです。ベトナム人男性によくあるように毎日のようにだらだら飲酒することもありません。私は日本が大好きで日本で住み続けたいと思っています。日越のカップルがますます増えるといいですね」。 無料日本語教室での出会い 2010年 建築の技能実習〈岡山県〉2011年 JLPT・N3合格、日本語教室で日本人女性と出会う2013年 JLPT・N2合格、ベトナムに帰国2015年 南九州大学入学〈宮崎県〉2016年 日本人女性と再会・交際開始2019年 南九州大学卒業、結婚、日本で就職〈1990年生まれ、ナムディン省出身〉 カインさんは3年間の技能実習で貯金をし、そのお金の一部で日本の大学に留学しました。妻と出会ったのは技能実習の2年目で、出会いの場は岡山県のボランティア日本語教室でした。 カインさんの技能実習は留学の準備(貯金と日本語学習)が目的でした。カインさんは仕事が終わってから毎晩、寮で2、3時間、日本語の勉強をしました。そして、日本語会話の練習のため、火曜の夜と日曜に電車で無料日本語教室(2カ所)にも通いました。日本語教室に通うには電車賃も時間もかかりましたが、将来の可能性を広げるために努力しました。 このうち一つの教室には、担任の年輩の先生以外に、カインさんと年の近い女性教師もいました。この女性は職場の同僚ベトナム人が日本語を話せず困っている姿を見て、外国人に日本語を教えるボランティアに参加したいと思ったそうです。 女性はその後、仕事をやめてホーチミンに渡り、送出機関で2年間、日本語を教えました。同じ時期にナムディンに戻っていたカインさんはこの女性からベトナム生活についてさまざまな相談をSNS(メッセンジャー)で受けるようになりました。 カインさんは2015年、再び訪日して宮崎県の大学で留学を始めました。女性も日本に戻って岡山で働き、2016年春に宮崎に遊びに来てくれました。カインさんと約3年ぶりの再会です。女性は「宮崎の土地柄や気候が気に入った」と言って半年後に宮崎に引っ越し、この女性とカインさんの交際が始まりました。3年後の2019年、2人はナムディンで約500人を招いて結婚式を挙げ、2021年5月には子どもが生まれる予定です。 大学で酒造に関する研究をし、今も日本の酒造会社で働くカインさん。将来はナムディンに焼酎醸造所を作るのが夢です。奥さんは外国暮らしをいとわず、そのときは家族でナムディンに住む予定です。 留学先の大学院での出会い 2001年 東京の大学院で日本人男性と出会う2003年 卒業、帰国、復職2005年 結婚・退職、再訪日〈1970年代生まれ、ハノイ出身〉 Tú(トウー)さんは東京の国立大学大学院の修士課程で留学していた2001年、同級生の日本人男性と交際するようになりました。2003年に卒業して帰国し、留学前に働いていた日本の独立行政法人に復帰しました。彼は東京で博士課程に進学し、2人はメールなどで連絡を取り合ったり、学期が終わるたびに彼がハノイまでトゥーさんに会いに来たりして交際を続けていました。 こうして2人は2005年に結婚し、トゥーさんは退職して訪日しました。トゥーさんは職場で将来を嘱望されていましたが、仕事の成果と結婚生活を両立させられるかどうか分からず、結婚退職を選びました。 その後3年間で2児を出産し、4年間は専業主婦でした。結婚当初、夫はまだ大学院生でどこに就職できるか分からず、不安があったのと、トゥーさんも子育てや専業主婦に不慣れなため、夫婦げんかも絶えませんでした。 しかし、夫は2007年に大学院を卒業して就職しホーチミン駐在となり、家族で1年間、ホーチミンに住みました。トゥーさんは2008年に日本に戻った後、翻訳・通訳関係の仕事を始めました。現在は子どもが3人で、夫は海外出張も多ですが、日本にいるときは子育てにも積極的に参加してくれ、5人で仲良く暮らしています。夫の両親のサポートもあり、トゥーさんは日本で幸せな生活を送っています。

    2021年05月06日

  • 国際カップルの出会い_part 2

    日本人と結婚したベトナム人たち。前回はカップルが日本で出会った4つのケースを紹介しました。今回はベトナムで出会った4つのケースについて紹介します。 日系企業の上司と結婚 チョウさん(1980年代生まれ)はベトナムの外国語大学で日本語を専攻し、2005年に日系企業に就職しました。そして、その会社の日本人上司(男性)にいつも電子メールなどで業務連絡や報告をしていましたが、たまに仕事と関係ない雑談も送信してみました。すると、上司がある日、チョウさんをコーヒーに誘ってくれました。こうして2人は時々社外で会うようになり、交際が始まりました。 上司はベトナム語を話せるので、2人の会話は日本語とベトナム語の両方でした。交際を始めて数カ月後、チョウさんは彼を実家に連れて行きました。ベトナムでは交際相手を実家に招待するのはよくあることで、深い意味はありませんが、日本では、恋人を実家に連れて行くのは主に結婚前提の場合なのだそうです。上司はそのつもりでチョウさんの実家を訪問し、両親とすぐに仲良くなりました。 2人は間もなく婚約し、彼の親もベトナムに来てくれました。そして、出会った翌年の2006年に結婚し、夫のベトナム勤務が終わった2009年に夫婦と子どもの3人で訪日しました。その後、もう1人子どもが生まれ、今は4人で幸せに暮らしています。近所や幼稚園のママ友(日本人)、Facebookを通じてできたベトナム人の友だちなど、日本での友だちも増えました。 短期滞在の同僚と結婚 トゥイさん(ハノイ出身)はベトナムの大学で教員をしていた2000年ごろ、日本の公的なプロジェクトで教員として大学に派遣されてきた日本人男性と同僚として知り合いました。トゥイさんは大学で日本語を勉強し、日本語を話すことができました。 その後、男性は帰国しましたが、2001年に今度はトゥイさんが仕事で日本に行くことになり、半年間の滞在中にその男性がよく会いに来ました。そして、一緒に食事をしたり観光地に遊びに行ったりするうちに交際が始まりました。 トゥイさんは出張を終えてベトナムに帰国しますが、彼も同じ飛行機に乗ってトゥイさんをベトナムまで送りました。そして、一緒にハノイに着いたその夜に、彼はトゥイさんにプロポーズしました。2人は2002年にベトナムで結婚式を挙げ、夫の家族や友だちもベトナムに来て参列してくれました。その数カ月後に日本で披露宴をし、トゥイさんはそれ以来、日本に住んでいます。 トゥイさんの両親はいずれも海外留学経験者で、仕事でも外国人と接する機会が多かったので、2人の結婚に反対しませんでした。結婚後は、2人が育った文化が違うので、お互いの価値観を尊重し合い、意見の違いがある場合はていねいに話し合うようにしています。 トゥイさんにはその後、娘が生まれ、今は3人で暮らしています。娘さんはベトナム語を少し話すことができますが、話す機会が少ないので、トゥイさんは娘さんと一緒にベトナム人の友だちと会ったり一緒にベトナムに帰省したりして、ベトナム語と触れる時間を増やすように工夫しています。娘さんもチャンスがあれば積極的にベトナム語を話すようにがんばっています。 国際結婚した親友の義弟と結婚 バオ・ギさん(1977年生まれ、バーリア市出身)の親友は日本に留学して日本人男性と知り合い、結婚しました。その後、2人はベトナムで会社を設立し、夫のいとこ(親友の義弟)もその会社を手伝うためにベトナムに来ました。バオ・ギさんは親友に会うためによくその会社に行っていたので、親友の義弟とも知り合いになりました(2010年)。 しかし、彼はベトナム語がわからず1人でどこにも行けないので、親友夫婦に頼まれてバオ・ギさんが彼の通訳兼案内役としてあちこちに同行するようになりました。例えば、週末に彼がバイクで出かけるときや会社の社員旅行に参加するときなど、いつも彼女がサポートしました。バオ・ギさんは大学で日本の政治・経済や日本語を学び、日本語も話せたからです。 やがて2人で食事をしたり遊びに行ったりする機会が増え、互いにひかれ合って交際が始まりました。訪越1年後の2011年7月、彼は会社を辞めて日本に帰りましたが、2人は毎日Skypeでやり取りをし、交際を続けました。そして、彼は同年11月、バオ・ギさんに会うためにベトナムに来て、プロポーズ。バオ・ギさんはそれを受け入れました。 バオ・ギさんの両親は「日本語ができても、親せきがいない海外で暮らすのは大変だ」などと強く反対しました。また、長年勤めた会社を辞めることにも抵抗がありました。しかし、バオ・ギさんはさまざまなハードルを乗り越えて彼と結婚し、2012年8月に訪日しました。バオ・ギさんは翌年には日本で就職し、今もその会社で働いています。そして、今は夫と5歳の娘と3人で幸せに暮らしています。 日本語学校の級友の紹介 フオンさん (1972年生まれ、ハノイ出身)はハノイで就職後、夜間の日本語教室に通いました。2000年ごろ、その教室の同級生が勤める日系企業の日本人数人と仲良くなり、一緒に食事をしたり旅行に行ったりするようになりました。 グループには、ODA関係の長期プロジェクトの担当としてベトナムに来ている日本人男性もいました。フオンさんはこの男性と結婚することになりますが、当初は別の人と付き合っていたため、交際に至りませんでした。しかし、グループでの交流が重なるうち、仲間たちから「2人はなかなかお似合いですね」などと冗談を言われ、互いにメールで連絡し合うようになりました。そして、何度もメールでやり取りをするうち、交際が始まりました。 彼は長期出張が終わってからも出張や旅行で何度かベトナムにやって来てフオンさんと会いました。そして、2004年ごろに転職し、その会社のホーチミン駐在になりました。海外で経営を体験したかったのと、恋人のフオンさんのいるベトナムで生活したかったからです。 2人はホーチミンとハノイで遠距離恋愛をします。そして、彼は2005年に別の大手日系企業に転職してハノイに戻り、この年に2人は結婚しました。その後、フオンさんはハノイ貿易大学のMBAコースに2008年まで3年間通いました。夫は2007年に先に帰国し、フオンさんもMBA修了後に日本で合流。2009年に息子が生まれました。 フオンさんは日本語があまりできないので夫婦間の会話は英語でしたが、息子が3歳のころ、言葉が遅れていることに気付き、家族間ではなるべく日本語で話すようにしました。日本に来てからは専業主婦で、今は地域のボランティア日本語教室に通い、園芸や手芸などの趣味も楽しんでいます。 まとめ 2回に渡って計8組の越日カップルの出会いを紹介しました。簡単にまとめましょう。 ◆ 出会った場所・場面(日本編) 【技能実習先の職場】 技能実習先の同僚と結婚。実習生の中で日本語が一番話せたのがきっかけになった。 【婚活サイト】 日本の婚活サイトで知り合った。学歴が高く性格も良さそうな人を選んで交際を始めた。 【日本語教室】 ボランティア日本語教室の生徒と教師として出会った。 【留学先の大学院】 日本の大学院の同級生と結婚。ベトナムに帰国後は越日で遠距離恋愛。 ◆ 出会った場所・場面(ベトナム編) 【日系企業の職場】 勤務先の上司と結婚。仕事以外の話題もメールすると、相手がコーヒーに誘ってくれた。 【勤務先の大学】 プロジェクトで同じ大学に派遣された同僚教師と結婚。相手が帰国後、自分が日本に長期出張し、交際が始まる。 【親友の紹介】 親友が先に日本人男性と結婚。その男性の弟のサポート役を頼まれ、交際に発展。 【日本語教室の級友の紹介】 日本語教室の級友から日本人駐在員を紹介され、遊び仲間に。その後、交際。 さまざまな出会いを紹介しましたが、いかがでしたか? 運命はわかりません。あなたも留学や技能実習、日本語学習がきっかけで、いつか日本人パートナーと出会うかも知れませんね。

    2021年05月12日

  • 国際結婚

    2020年6月の入管の統計によると、42万人以上のベトナム人が日本で生活・仕事・留学をしており、その数は在日中国、韓国人に次いで3番目(日本に住む外国人全体の14・6%)です。在日ベトナム人の多くは技能実習生や留学生、高度人材(高度専門職)ですが、日本人と結婚して「日本人の配偶者等」という在留資格で暮らすベトナム人も4,758人います。 http://www.moj.go.jp/isa/content/930006222.pdf KOKORO編集部は、日本人と結婚して日本に住んでいるベトナム人女性14人に国際結婚のメリットとデメリットについて聞いてみました(14人のうち8人が40代、3人が30代です)。 結婚前の悩み 日本人と結婚するまでに多くのハードルがあります。回答の中で多かったのは次のような項目です。 ✔ 両親の反対 ✔ 故郷を離れ、住み慣れない国(日本)に行かなければならない ✔ 今の仕事を辞めなければならない ✔ 結婚に関する手続きが非常に複雑 「故郷を離れなければならない」を挙げた人が半数を占め、遠い外国で長く暮らしていくことが、日本人と結婚しようと決意する人たちに共通する悩みのようです。次に、「結婚後の悩みごと」についても聞いてみました。彼女たちの苦労や悩みをさらに詳しく見ていきましょう 結婚後の悩み ✔ 友だちが少ない ✔ 言葉の壁 ✔ 日本人との考え方の違い ✔ 文化、習慣、食事の違い ✔ 子育ての違い 最も多かったのは「友だちが少ない」でした。日本社会には近所の外国人とよく交流するという習慣があまりありません。そのため、日本人と顔見知りになろうとおしゃべりしたり、遊んだりといった交流が非常に難しいのです。「文化・習慣の違い」や「言葉の壁」に悩む人も多く、「友だちが少ない」問題の背景になっていると思われます。 日本人と結婚して良かったこと 悩ましいこともある一方、日本で生活することには多くのメリットもあり、外国人花嫁が桜の国・日本に住み続けたいと思わせてくれる要素もたくさんあります。100組の日越国際カップルを対象とした別のアンケートでは、半数以上が「環境の整った日本での暮らし」や「日本の食事」(日本の食材は衛生的で安心して食べられる)を挙げていました。また「個人の自由を尊重する習慣」や「他人に気兼ねする必要がない」を気に入っているベトナム人も多く、こういったメリットが日本人との結婚を後押しする要因になっているようです。 結婚後の日本での生活を良くしていくには それでは、日本での結婚生活をよくしていくにはどうしたらよいのでしょうか。今回の調査で多くの人が次のような回答をしています。 ✔ 日本語をもっと勉強する ✔ 日本の習慣や文化を理解するため、日本人の友だちを作る ✔ 何でも話せるベトナム人の友だちをつくる ✔ インターネットや本で情報を収集する ✔ 地元の団体に所属したり活動に参加したりする ✔ 配偶者とよく話をし、率直に意見を交換し合う 私が国際結婚のカップルを見ていて思うのは、一番のかぎはやはり日本語能力です。言葉を知らなければ相手が何を言っているのか理解できませんし、自分の考えも伝えることができません。そこで、日本語のニュース番組を毎日見て勉強したり、日本人の友だちを作って交流したりして、日本語能力や日本社会への理解を高めていくことが大事です。 最近は、日本に関する豊富な情報をインターネットでベトナム語で入手できますし、日本で活動するベトナム人コミュニティやグループのSNSもたくさんありますので、それらも活用しましょう。 夫の家族と良好な関係を築くには 最近の日本では、両親が子ども夫婦の暮らしに干渉することはあまりありません。 私の場合は、結婚してすぐ、夫の両親に「日本に長年住み、今も文化や習慣を理解しようと頑張っていますが、まだまだわからないことも多くあります。いろいろ教えてください」とお願いしました。そのため、義理の母が伝統行事で必要なものをいつも教えてくれます。例えば5月5日は日本では子どもの日ですが、子どもの健康や幸せを願ってショウブの葉をお風呂に入れてつかる習慣や、真夏に暑気払いにウナギを食べることなどです。 また、子どもが小さいころ、遠方に通勤する私の代わりに夫の両親が子どもを幼稚園まで連れて行ってくれるなど、何かとサポートしてくれました。 最後に、私が考える「日本人家族と仲良くなる秘訣」をご紹介します ✔ 義理の両親を自分の両親と思って接する ✔ 知らないことやわからないことがあれば、すぐにたずねる ✔ 相手がなぜその行動に出たのか、常に相手の立場に立ち考える ✔ 何かうしろめたい気持ちがあれば、自分からまず先に謝る ✔ 礼儀正しく、時間を守り、大声を出さない ✔ その場にふさわしい服装を心掛ける ✔ お金についてはいつも明確にしておく このブログが、後輩の国際カップルの結婚生活のお役に立てれば幸いです。 ※巻末に日本で家族生活を送る上で参考になる「関連記事」を紹介していますので、そちらも参考にしてください。 グエン ヴィエト ハー

    2021年01月25日

主催者

Nhà tài trợ Bạch Kim

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.