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日本の災害危険情報と避難指示

近年は気候変動の影響により、大雨による洪水や土砂災害が増えています。そのため、日本では気象情報や避難情報が頻繁(ひんぱん)に発表されます。これらの情報の意味を正しく理解し、早めに適切に行動することが自分や家族の命を守ることにつながります。この記事では、災害危険情報や避難指示について紹介します。※トップの写真はNHKニュース(2026年6月3日)より 〈この記事の内容〉 1.現在の災害情報の概要 2.従来の災害情報との違い ...

2026年07月10日
  • 外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法

    2026年06月04日
    日本は災害が多い国です。地震、台風、大雨などが毎年のように発生しています。災害が起きたときに、その災害に関する知識が少ない場合や備えをしていない場合、避難が遅れたり当面の生活に困ったりします。外国人にとっては、言葉や文化の違いによって必要な情報を正しく理解できず、避難のタイミングが遅れることもあります。この記事では、外国人が災害時にできるだけ安全に行動できるように、防災の基本をまとめました。 〈この記事の内容〉 1.日本で起こりやすい災害 2.大雨や台風のときはどう行動するか 3.地震のときはどう行動するか 4.津波の被害を避けるには 5.火山が噴火したときはどう行動するか 6.災害時の避難 7.災害への備え(備蓄など) 8.災害時の情報収集 9.まとめ 1.日本で起こりやすい災害 日本で起こりやすい災害には次のようなものがあります。地域ごとにハザードマップがあり、災害被害の予測について事前に知ることができます。 台風・大雨 事前に予報が出ますが、雨が長く続くと、川のはんらんや洪水、土砂崩れが起こります。 地震 日本ではどの地域でも地震が起きます。揺れが大きい場合、建物が倒れる、家具が倒れる、窓ガラスが割れる、停電、断水などが同時に起こることがあります。 津波 地震の後に発生し、大きな波が非常に速いスピードで陸地に押し寄せます。第二波や第三波などもありますので、長時間の警戒が必要です。 噴火 火山の近くでは火山灰や噴石の影響があります。大きな火山が噴火すると、遠方にも被害が及びます。 2.大雨や台風のときはどう行動するか 日本では近年、地球温暖化の影響で、各地でしばしば集中豪雨(ゲリラ豪雨)が降ります。また、台風も大型化し、たくさんの雨を伴います。 大雨によって洪水が発生すると、建物が水につかることがあります。また、大雨によって山や斜面が崩れたり、土砂が流れて建物が壊れたり道路がふさがれたりすることがあります。 このような洪水や土砂災害から命を守るために、次のような行動をとってください。 大雨や台風への備え ・普段からハザードマップ(災害の発生するおそれがある場所が書いてある地図)で洪水や土砂災害の危険がある場所を確認しておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト(国土交通省) 大雨や台風のときの行動 ①海や川を見に行かない ・海や川の様子を見に行って、風雨の影響で水中に転落するケースが非常に多く発生しています。絶対に水辺に近づかないでください。 ②早めに避難 ・気象庁の災害情報などをもとに早めに避難しましょう。避難タイミングをのがすと、風雨がひどくなったり道路が通行止めになったりして移動できなくなることがあります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、近くの避難所に必ず避難してください。 3.地震のときはどう行動するか 日本の周辺には、複数のプレートが存在しており、世界有数の地震多発地帯となっています。地震から命を守るために、次のような行動をしてください。 地震への備え 地震が起きた場合に避難する場所を家族と話し合っておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法や避難経路を学んでおいてください。 家具が倒れないように固定しておきます。また、倒れても大丈夫なように、家具の配置にも気をつけます。 地震が起きたときの行動 地震が発生したら、次の点に注意してください。 ① 落下物や転倒物から身を守る ・建物の中にいる場合→落下物から身を守るため、机やテーブルの下に入り、揺れが収まるまで待ちましょう。 ・外出している場合→建物の近くにいると、看板や建物の壁、割れたガラスなどが落ちてくる可能性があるので、カバンなどで頭を守りながら安全な場所に避難してください。 ・車に乗っている場合→車を道路の左はしに停めてエンジンを止め、歩いて安全な場所へ避難してください。 ② 火の始末(火災を防ぐ) ・揺れが収まったら、台所やストーブなどの火を消してください。 ・もし出火した場合は、消火器などでできるだけ消火しましょう。 ・地震の後は、ガス漏れが起きている可能性があるので、火はつけないでください。 ③エレベーターを使わない ・故障して中に閉じ込められる危険性があります。 ④安全な場所に避難 ・揺れが強いと、建物の倒壊や火災の危険があり、山や丘では土砂くずれの危険性もあります。揺れが収まったら、近くの避難場所などへ移動してください。 4.津波の被害を避けるには 海底の下で大きな地震が発生すると、海底が盛り上がったり沈んだりします。これに伴って津波が発生します。 津波への備え 普段からハザードマップなどで危険地域や避難場所への経路などを確認しておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法を学んでおいてください。 津波が起きそうなときの行動 津波が海岸に近づいてくるのを見てから避難を始めても間に合いません。以下のことに気をつけて早急に避難してください。 ①揺れを感じたら避難 ・海や大きな川の近くで強い揺れを感じたときや、弱い揺れでも長い時間ゆっくりした地震を感じたときは、すぐに海や川から離れ、高台や避難ビルなど高い場所に避難してください。 ②警報を聞いたら避難 ・地震を感じなくても、気象庁から津波警報が発表されたときは、すぐに高い場所に避難しましょう。 ③長時間、警戒する ・最初の津波より第二波や第三波の方が大きい場合もあります。地震の揺れが収まってから長時間の警戒が必要です。 5.火山が噴火したときはどう行動するか 日本には多くの火山があります。噴火から命を守るために、以下の行動をしましょう。 噴火への備え 普段からハザードマップで自分の住む地域にどのような災害の危険性があるのか確認しておいてください。 登山をするとき→気象庁のサイトやハザードマップで火山に関する情報を確認▽登山届を提出▽通信機器やヘルメットを準備。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] Compass(登山届けを出すためのサイト) 噴火が起きたときはこうする ①マスクや布で口をおおう ・火山灰を吸い込んではいけません。火山灰には、細かいガラス片や鉱物の破片が含まれており、肺などに悪影響を与えます。 ②避難 ・建物の中に避難し、火山灰や噴石から身を守ります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、すぐに安全な場所に避難してください。 ③登山中に噴火が発生したとき ・すぐに火口から離れ、山小屋やシェルターなどに避難してください。 ・頭を守るためにヘルメットをかぶってください。 6.災害時の避難 避難所の様子(さまざまなタイプの避難所があります) 避難場所 ・災害が発生しそうな場合や発生した場合、早めに安全な場所に避難してください。 ・住んでいる地域の避難場所を普段から確認しておいてください。 ※各市区町村のホームページなどで確認できます。 ・避難場所へ行くことが難しいときは、近くの安全な場所(しっかりした建物など)に逃げましょう。 避難指示 ・災害による被害が発生する可能性が高まった場合、自治体が「避難指示」を発令します。テレビやラジオ、スマートフォンへの緊急速報メールなどで避難指示を知ることになります。「避難指示」が出る場合は命の危険もありますので、近くの避難所などにすぐに避難してください。 避難方法 ・避難をするときには、必ず火を消してから外出してください。また、持ち物をできるだけ少なくして背中に背負うなどし、両手が自由に使えるようにしてください。 7.災害への備え(備蓄など) 災害に備えた備蓄 災害時に当面の生活を続けるために、水・食料や緊急用トイレなどの備蓄が必要です。 基本的な備蓄 飲料水:最低でも1人1日3ℓ×3日分以上備蓄してください。大きな地震などが起きると、水道管が破損して長期間、断水することも多いので、できれば1~2週間分準備しておく方が望ましいです。 生活用水:断水に備えて生活用水の備蓄も必要です。 食料(保存食):缶詰やレトルト食品。大災害が起きたら、店の商品はあっという間になくなり、長期間買えなくなります。道路が寸断されると、品物が長期間入ってきません。数日分の備蓄を推奨する記事も多いですが、できれば2週間分以上の備えがある方が良いでしょう。 災害用トイレ:通常のトイレで水が流れなくなりますので、使い捨てトイレ(または大きなゴミ袋)を多めに用意しておきましょう。 非常用持ち出し袋(防災リュック):懐中電灯やラジオ、電池など災害時に必要なものを詰め込んだ袋です。モバイルバッテリーや現金(災害時は電子決済ができないことがあります)、常備薬なども入れておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 防災リュックを準備しましょう(JP MIRAI) 外国人にとっては身分証関係も重要 ・在留カード、パスポート、在留資格関連書類:本人確認やさまざまな手続きに必要です。 ※コピーだけでも非常持ち出し袋などに入れておきましょう。 避難場所を事前に知っておく ・大きな災害のときには公共施設などが「避難所」として使われます。避難所になる場所はあらかじめ決まっていますので、市区町村のホームページなどで普段から確認しておいてください。 ・災害が起きたら、自治体の情報などを確認して早めに避難してください。 ・避難所では地域住民との共同生活が原則です。日ごろから「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをするなどして、地域住民と良い関係をつくっておきましょう。 連絡方法や集合場所 連絡方法や集合場所を事前に決めておく ・災害が起きた場合に家族や友人と連絡を取り合う方法や集合場所を決めておきましょう。通信障害や停電もありますので、スマートフォンがいつでも使えるとは限りません。 紙に書いた連絡先 ・家族・友人・勤務先・学校の連絡先を書いた紙を持っておくと、災害時にスマートフォンの電波が届きにくい場合や電源が切れた場合に役立ちます。 8.災害時の情報収集 災害が起こりそうなときや災害が起こった場合はどのように情報を収集したらよいでしょうか。 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 災害時に役立つサイトやアプリを紹介します。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語)※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。各自治体の情報(避難情報など)にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語)※さまざまな災害情報を多言語で発信 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 ※アプリは事前にダウンロードしておくことが重要です。 外国人向けの相談窓口 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人在留支援センター(FRESC)※在留資格や生活について相談できる窓口。災害時にも今後の仕事や生活について相談できます。 フェイクニュースに注意 ・災害時にはフェイクニュースが多発します。特にSNSでたくさんのデマが飛び交うこともあります。不確かな情報を信じないでください。 ・公式情報を優先する:自治体や公的機関、報道機関からの情報を確認してください。 9.まとめ 日本は地震や台風、大雨などの自然災害が多い国なので、災害への備えや知識が重要です。 大雨や台風のときは水辺に近づかず、早めに避難します。 地震のときは落下物から身を守ることと火の始末に特に注意してください。 津波のときは一刻も早く高い場所へ逃げることが重要です。 噴火の際には火山灰から身を守るための対策が必要です。 さらに、災害への備えとして、水や食料などの備蓄、在留カードなど重要書類の管理、避難場所の事前確認などが大事です。 災害時には正確な情報を得ることが重要です。SNSの不確かな情報に惑わされず、自治体や公的機関、報道機関の情報を優先してください。多言語対応の情報サイトやアプリも活用しましょう。 日ごろから準備しておくと、実際の災害時に被害を大きく減らし、避難生活にもしっかり対応することができます。できることから防災対策を始めていきましょう。
  • 日本に長く住むあるベトナム人の大みそかとお正月

    2025年09月08日
    私は日本人男性と結婚し、日本に住んで長い年月がたちました。子育てをしていたころは「お正月は日本とベトナムのどちらの国にとっても大事なイベント」と娘に伝えたかったので、毎年年末には日本の伝統的なお正月の準備をして新年を祝ってきました。その習慣は、娘が大きくなった今も続けています。わが家の年末年始の様子を紹介します。〈執筆:日本に長く住むベトナム人女性〉 ※上の写真は日本の「おせち料理」 〈このページの内容〉 ・年末の過ごし方:お正月の準備 ・わが家のお正月 ・お正月のさまざまな過ごし方 年末の過ごし方:お正月の準備 かがみもち 大そうじと正月の飾り わが家では毎年、年末に家族で大そうじをします。みんなで手分けして部屋や押し入れの中を整理し、不要になったものは捨てます。そして、部屋の窓やバルコニーの大きなガラス窓をていねいにふき、日ごろはあまりそうじをしないキッチンの換気扇もきれいにします。家中がきれいになったら、リビングに「かがみもち」を置きます。かがみもちは日本のお正月の風物詩の一つです。 おせち料理作り 年末になると、日本のデパートやスーパーマーケットで、四角い箱(重箱)に詰められた「おせち料理」のサンプルや写真をよく目にしますね。日本では、日持ちする料理を詰め合わせて1月1日~3日(三賀日)に食べる文化があります。これを「おせち料理」と言います。この記事の冒頭の写真がおせち料理です。私は、おせち料理の中で自分で作れるものは自分で作っています。12月30日や31日はその料理作りでも忙しくしています。 ちなみに、日本に住むベトナムの若者たちの中には、日本の正月に、ベトナムの旧正月(テト)のときと同じようにバインチュンや伝統料理を準備して集まり、宴会を楽しむ人も多いようです。 年こしそば 年越しそば 日本では12月31日のことを「大みそか」と呼びます。大みそかの夜、日本ではそばを食べる習慣があります。このそばを「年こしそば」と言います。わが家でも、大みそかの夜は、家族で年こしそばを食べ、NHKの「紅白歌合戦」を観ながら過ごすのが定番。日本では、大みそかの夜をこのようにして過ごす家庭が多いです。 除夜の鐘(じょやのかね) 大みそかの深夜、お寺に行って108回の除夜の鐘を鳴らす行事に参加してから新年を迎え、そのまま初詣をする人もいます。 わが家のお正月 初もうでの風景 元旦の朝 元日の朝は、家族でおせち料理を囲み、おもちを入れた「雑煮」(ぞうに)を食べます。お雑煮は正月用の特別なみそ汁です。その後、子どもたち(自分の子どもや孫、親せき)に「お年玉」を渡します。お年玉は新年の特別なお小づかいです。 初もうで わが家では、元日の午後は、夫の両親の家を訪問して新年のあいさつをします。その後、神社へ行って「初もうで」。お参りの後は、縁起物の「破魔矢(はまや)」を買い、「おみくじ」を引きます。そして、神社の境内にある露店でたこ焼きなどを買って食べるのも楽しみです。 ちなみに、神社の宗教は神道(しんとう)、寺の宗教は仏教(ぶっきょう)ですが、ほとんどの日本人が宗教の違いを気にせず、神社や寺の景観や立地、にぎやかさなどの基準で行き先を決めます。また、同じ人が日ごろから神社にも寺にも行きます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 初詣で人気の高い全国の社寺 三賀日(さんがにち)の過ごし方 わが家では、1月2日以降は、それぞれの予定にしたがって過ごします。私は関東地方の大学同士が長距離のリレー競走をする「箱根駅伝」が好きで、1月2日も3日もテレビにかじりついています。三賀日(1月1日~3日)はこのように、お祝いの料理を食べたり、親せきを訪問したり、初もうでに行ったり、自由時間をゆったり過ごしたりする期間です。 お正月のさまざまな過ごし方 わが家の年末年始を紹介しましたが、お正月の過ごし方は人や家庭によってさまざまです。 家族の再会 お正月は、家族・親族が再会する時期です。故郷を離れて暮らしている人は年末年始に実家に帰省することも多く、親や親せきといっしょに過ごします。 旅行・レジャー 年末年始には、海外や国内に旅行に行く人もたくさんいます。このため、年末年始の公共交通はとても混雑し、ホテルの宿泊費も高くなります。これは日本のゴールデンウィーク(4月末~5月上旬)や盆休み(8月)と同じです。また、たとえば東京に住んでいる人が遠くに行かない代わりに都内の高級ホテルでぜいたくな年末年始を過ごすというケースもあります。 日本に住んでいる私のベトナムの友人にも、日本の正月休みを利用してベトナムに帰省する人が多いです。ベトナムの旧正月(テト)の時期に日本で長期休暇を取るのは難しいケースが多いためです。 もち 日本のお正月の食べ物で欠かせないのは「もち」です。ベトナム人はもちにハムなどをはさんで食べますが、日本人は焼いたもちを雑煮(ぞうに)の中に入れたり、もちにのりを巻いてしょうゆをつけたり、大根おろしとしょうゆをつけたりして食べます。私はチーズをはさんでしょうゆをつけて食べるのが好きです。 年賀状 日本では、新年のあいさつをはがきに書いて郵便で送る「年賀状」という文化が長く続いています。日本郵便は毎年11月1日に年賀はがきを発売します。絵や図柄が裏に印刷されている年賀はがきもあれば無地の年賀はがきもあります。無地の年賀はがきに家族の写真やあいさつ文をパソコンなどで印刷して送る人も多くいます。 年賀はがきの発行枚数は2003年にピークの約44.6億枚を記録しましたが、近年はメールやSNSで年始のあいさつをすませる人が急増し、年賀状文化は急速に衰退しています。年賀はがきの発行枚数は年々減り、2025年用(2024年12月発売)は約10.7億枚でした。
  • 東京で生活・通学・仕事をする外国人の強い味方「東京都多言語相談ナビ」/無料

    2025年02月26日
    東京都で生活や仕事、勉強をしているベトナム人の皆さん、仕事や生活で困ったことがあったとき、「信頼できる相手に相談したい」と思ったことはありませんか? そのようなとき、あなたはベトナム人が運営するSNSで情報を探すことが多いことでしょう。しかし、SNSの情報の中には重大な間違いが含まれることもよくあります。「確かな相手に相談したい」「法律的な知識についても専門家に相談したい」。そんなときは、「東京都多言語相談ナビ」を使ってみてはいかがでしょうか? この記事では、公的機関が提供する電話相談サービス(無料)や地域の日本語教室(低額)を探すためのサイトについて紹介します。 〈このページの内容〉 1. ベトナム語で生活相談 2. 無料の法律相談 3. 無料の在留相談(ビザ・入管関係) 4. 日本語教室を探すサイト 5. まとめ 1. ベトナム語で生活相談 「東京都つながり創生財団」(つながり財団)はフリーダイヤルで外国人からのさまざまな相談に応じています。不要品を回収してもらう方法(粗大ゴミの出し方)や役所でのさまざまな手続き、年金のこと、保育園や学校のこと、医療のこと、交通事故のことなど、あなたの悩みや質問に、つながり財団のベトナム人スタッフが答えます(ベトナム人以外のスタッフがベトナム語通訳と一緒に答える場合もあります)。 相談は無料です。 このサービスの名前は「東京都多言語相談ナビ」です。ベトナム語も含めてさまざまな言葉で相談することができるので「多言語」という名前がついています。もちろん、日本語が得意な場合は、日本語でも相談できます。 東京都多言語相談ナビ 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもOK) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもOK) 【相談できる日】 ・月~金(10:00~16:00) ※日本の祝日をのぞきます。 【電話番号】 0120-142-142 ※電話料金はかかりません。 ※電話にはベトナム人以外の人が出る場合もありますが、あなたが「ベトナム語でお願いします」と言えば、ベトナム人スタッフに代わるかベトナム語通訳を加えます。 【相談料】 ・無料 ※1回の相談時間は60分までです。 どんな相談が多いの? 「東京都多言語相談ナビ」に外国人から寄せられる相談はさまざまで、相談の種類としては次のようなものが多いです。 ・在留資格(広い意味の「ビザ」) ・住宅 ・医療 ・労働関係 ・結婚・離婚 ・出産・育児 ・保育園や幼稚園 ・学校 ・生活一般 ・交通事故 ◆具体的な相談例 生活一般 ・粗大ゴミ(大型ゴミ)の捨て方がわからない(ベッドを捨てたい、スーツケースを捨てたい、など)。・役所から手紙が届いたが、手続きの仕方がわからない。・保育園の探し方や申し込み方を教えてほしい。 医療 ・虫歯の治療をしたい(どこの歯科に行けばよいか、保険は使えるのか、など)。・予防接種を受けたい。 住宅(賃貸住宅) ・電気やガスを止められた。・アパートの契約期間がもうすぐ満了する。更新するにはどうしたらよいか。・アパートの退去の手続きについて教えてほしい。 その他 ・国民年金の納付書が届いたが、どうしたらよいかわからない。 変わった相談もありますか? 「東京都多言語ナビ」にはさまざまな相談があり、めずらしい相談もあります。相談ナビが分からない質問については、ほかに相談できるところを案内します。 ◆相談例 相談例① ・5、6人の警察官が家に押しかけ、尿検査を強要された。ベランダでお灸(きゅう)を使用していたため、薬物使用を疑った近所の人が通報したようだ。 相談例② ・ベランダに置いていた粗大ごみが台風でふき飛ばされ、階下の部屋の窓ガラスと車を破損させてしまった。自然災害によって予期せず加害者となってしまったが、どこまで責任を負うべきか。→この相談には無料の法律相談を紹介しました。 2. 無料の法律相談 もし、あなたがトラブルに巻き込まれた場合や日本の法律が分からなくて困っている場合は、無料で法律相談を受けられます。日本の弁護士が対応し、通訳もつきます。 【無料法律相談】 ・1回60分まで ・予約が必要です。多言語相談ナビに電話して予約してください。 0120-142-142 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもOK) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもOK) 【相談できる日】 ・月・水・金曜日(①13:30~、②14:45~) ※日本の祝日をのぞきます。 ◆相談例 日本語学校 ・高額な入学料と授業料を前納したが、授業に不満なのでやめることにした。授業料を返してほしい。 離婚 ・日本人の配偶者と離婚したいが、財産分与はどうなるか、どの国の法律が適用されるか。・日本人の配偶者と離婚したが、相手が子どもの養育費を払ってくれない。 賃貸住宅 ・家主から退去するように言われたが、従う必要があるのか。・退去にあたって部屋の修繕費を請求されたが、内容に納得できない。 交通事故 ・仕事でレンタカーを使って事故を起こした。勤務先の会社が保険等で対応してくれない。自分はどこまで責任を負うべきか。 交通事故 ・レンタカーで冷蔵庫を運んでいる途中に駐車車両にぶつかったが、相手と連絡が取れないので、立ち去った。その後、警察から連絡がきた。保険は使えるか。→これについては、警察に通報せずに立ち去ったので、保険は適用されません。交通事故を起こしたら、まず警察(電話で110)に連絡し、警察官に現場に来てもらわなければなりません。 3. 無料の在留相談(ビザ・入管関係) 東京都多言語相談ナビは「無料在留相談」も行っています。在留資格(広い意味のビザ)のことや在留期間のことなど、入管手続きで分からないことがあれば、遠慮なく相談してください。 【無料在留相談】 ・1回60分まで ・予約が必要です。多言語相談ナビに電話して予約してください。そのときに在留カードに書いてある内容を聞きますので、在留カードを手もとに用意して電話してください。 0120-142-142 【相談できる人】 ・東京都内に住んでいる人 ・東京都内で働いている人(住所は東京以外でもかまいません) ・東京都内の学校に通っている人(住所は東京以外でもかまいません) 【相談できる日】 ・毎月4番目の火曜日(14:00~16:00) ※日本の祝日をのぞきます。 【相談の場所】 ・つながり財団の事務所(西新宿) ・Zoom(オンライン) 【相談例】 ・特定技能外国人だが、妻を日本に呼べるか。 ・入管から書類が届いたが、内容を理解できない。 ・留学生だが、特定技能ビザや就労ビザに切り替えるにはどうしたらよいか。 4. 日本語教室を探すサイト つながり財団は、東京都内の日本語教室を探すためのウェブサイト「東京日本語教室サイト」も運営しています。 日本で仕事や留学をしているベトナム人の皆さんには、「安い費用で日本語をもっと教えてもらいたいなあ」と思っている人も多いことでしょう。「東京日本語教室サイト」はそういう人たちにボランティア団体などが低額で授業を提供している「日本語教室」を紹介するサイトです。 ※「日本語教室」は「日本語学校」ではありません。地域の日本人たちが低額で日本語を教えてくれる教室です。 そのサイトで紹介されている日本語教室には、先生と会って対面で教えてもらう教室とオンラインで教えてもらう教室の2種類があります。紹介されている教室はすべて東京都内の教室で、たくさんの教室が紹介されています。 もし、その中に興味のある教室が見つかった場合は、教室紹介ページの中にメール送信フォームがありますので、そこから問い合わせや申し込みをすることができます。 5.まとめ この記事では、「東京都多言語相談ナビ」の活動を中心に紹介しました。多言語相談ナビは、外国人が日本で生活や仕事、留学などをする上でのさまざまな悩みや質問について、その外国人の母国語で相談に乗ってくれます。 その中で法律に関する専門知識が必要な相談があれば、弁護士と通訳が対応する無料法律相談も受けられます。 また、入管手続きやビザに関する問題については、特別な相談日を設けて対応しています。 休みの日や仕事が終わった後の夜などに教室やオンラインで日本語の勉強をしたいと思っている人には、地域の人と知り合いになれて、低額で日本語を学ぶことができる日本語教室を探すための「東京日本語教室サイト」も運営しています。 「東京都つながり創生財団」は公的な団体で、営利団体ではありませんので、これらの無料サービスはいずれも安心して使えます。東京都に住むベトナム人の皆さん、あるいは東京都で仕事や留学をしているベトナム人の皆さん、「東京都多言語相談ナビ」のサービスをぜひ使ってみてくださいね。

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  • 仕事で使う日本語

    日本で仕事を始めると、教科書で学んできた言葉とは異なる日本語の使い方があることに気づきます。 私が初めに驚いたのは「あいさつの言葉」でした。ある日、朝からアルバイト先で働いていたときのこと。午後に日本人の同僚がオフィスに入るなり、「おはようございます!」とあいさつをしました。午後なのに「おはよう」? はたして「おはようございます」を使ってもよい場面なのか少し疑問に感じました。日本人が使っているので使えるのだろうとは思うものの、由来や正しい使い方を知りたかったため、恐る恐る周りに聞いてみました。 1. 社内でのあいさつ言葉 午後でも「おはようございます」 ご存知のように「おはようございます」は朝のあいさつの言葉です。しかし、一部の職場では、午後初めて会った相手に「おはようございます」と声をかける場合もあります。特に飲食店や芸能関係など深夜にも働く職場でこのような慣習があります。 また、若者や学生の間でも午後に初めて会った人に「おはよう」と声をかけるケースが広まっています。これは、飲食店などで働く学生がアルバイト先で身に付けたあいさつの慣習を大学や専門学校に持ち込んだのが広まったと言われています。 通常、午後のあいさつでは「こんにちは」と言いますが、親しい相手や毎日会う人に対して「こんにちは」と言うと他人行儀に聞こえるため、使いにくいです。そこで、代わりに使われる一般的な言葉が「お疲れさま」ですが、一部の職場などでは「おはよう(ございます)」も使われています。友だちには「おはよう」でかまいませんが、目上の人やお客さんに対しては「おはようございます」とていねいに言わなければいけません。 ただ、多くの会社では、朝は「おはようございます」で、午後初めて会う場合は「お疲れさまです」を使います。その職場でのあいさつの慣習をよく観察しましょう。 万能のあいさつ「お疲れさまです」 人間関係を円滑にする「お疲れさまです(でした)」という万能の言葉があります。「ありがとうございます」「すみません」などと並び、日本の職場で良い人間関係を作るために大切な言葉の一つです。 職場で先に帰る人にかける言葉は「お疲れさまでした」。自分が先に帰るときは「お疲れさまでした」か「お先に失礼します」と言います。 「お疲れさまです」は、社外から職場に帰ってきた先輩・同僚に対しても使えますし、午後に初めて会った人へのあいさつとしても使えます。自分が午前中は社外で仕事をし、午後に初めて出社した場合、職場の皆さんへのあいさつは「お疲れさまです」。そのときに自分が受ける返事も「お疲れさまです」となります。親しい同僚や後輩には「お疲れさま」と省略しても大丈夫です。 「ご苦労さま」は目上には使わない ある日、仕事を終えて帰宅しようとすると、社長から「ご苦労さまです」と言われました。さて、「ご苦労さまです」と「お疲れさまです」はどう違うのでしょうか? 慣習として「ご苦労さまです」は目上の人には使いません。この言葉は一般的に目上の人(上司)が目下の人(部下)にかける言葉として使われています。上司から言われるのはかまいませんが、あなたから上司に「ご苦労さまでした」とは言わないようにしましょう。 これに対して、「お疲れさまです」は対等な相手にも目上の人にも使えます。目上の人に対しては、「お疲れさまでございます」と言うと、さらにていねいです。 2. 社外でのあいさつの言葉 お世話になっております 「お世話になっております」は取引先に対するあいさつの定番です。仕事を始めるとこの表現をよく聞くと思います。また、「お世話になります」という表現を聞くこともあります。この二つの表現の違いは何でしょうか? 「お世話になっております」は「すでに」取引がある場合など「お世話になる状態が続いている」ことへの感謝の気持ちを表し、「お世話になります」は「これから」の取引や付き合いに対する期待や感謝などを伝える場合に使います。 また、「お世話になっております」や「お世話になります」は、実際に対面したときだけではなく電話やメールなどでもよく使います。 3. 取引先へのメールでよく使う表現 何卒(なにとぞ)よろしくお願いいたします 取引先に電子メールを送る際に、文頭で「いつもお世話になっております」などのあいさつ文を用い、文末では「引き続きよろしくお願いいたします」などの表現を使うことが多くあります。 私はあるとき、取引先からのメールで「何卒よろしくお願い申し上げます」という表現を見ました。 「何卒(なにとぞ)」とは一体どういう意味でしょうか? この言葉は意味を強調するために用いられます。「どうか」という言葉と似た意味ですが、「どうかお願いいたします」より「何卒お願いいたします」の方がビジネス言葉としてしっくりきます。 「よろしくお願いいたします」でも意味は通りますが、強くお願いしたい場合は「何卒」を前に付けます。ちなみに、「よろしくお願いします」より「よろしくお願いいたします」の方がていねいな表現で、「よろしくお願い申し上げます」はもっとていねいです。「申し上げます」とは自分を下に置いた表現(謙譲語)です。 4. 取引先との電話で使う言葉 日本で初めて働くときに最も不安なこと。それは「電話対応」ではないでしょうか。さまざまな敬語を使うのに神経を使い、かかってきた取引先の名前と要件を正確に聞き取れないこともたくさんあります。また、取り次ぐべき電話と営業電話の違いも分からず、混乱はピークに達します。 電話対応における表現の中で、「承知しました」「承知いたしました」「かしこまりました」という表現を用いることがあります。 いずれも先方の説明や要求に対して「わかった」「理解した」と伝えるためのていねいな表現です。しかし、毎回「かしこまりました」「かしこまりました」「かしこまりました」……と同じ言葉を続けるより、「かしこまりました」「承知いたしました」と、ときどき言葉を変えて対応することで、より自然なビジネス日本語へと進化させることができます。 今回は、さまざまな仕事の場面で使うあいさつの言葉を紹介しました。覚えたあいさつ言葉を「だれに対して」「いつ」「どのような場面」で使うことができるのか、周りの日本人の使い方も観察してみてください。

    2021年08月03日

  • 日本で働く Vol.9 その他のビザ

    その他の在留資格について紹介します。 留学、家族滞在 「留学」は留学生の在留資格。「家族滞在」は「技能実習」や「特定技能1号」などを除く就労可能な在留資格か留学の在留資格を持つ外国人と同居する配偶者と子ども(20歳未満)が取得できる在留資格です。 ■就労 原則として就労できないが、「資格外活動許可」を出入国在留管理局で取得すれば、アルバイトはできる。 ※単純作業も可能。パチンコ店、スナック、性風俗店などでは働けない。 ※留学生のアルバイトは週28時間以内(長期休暇時は1日8時間以内)。アルバイト時間が超過して在留資格が更新できなくなり、学校を中退して帰国するケースもある。 就職活動/アルバイトの探し方(coming soon) 特定活動(本邦大学卒業者)  2019年から、従来は認められなかった、飲食店での業務全般(サービング業務を含む)や工場での管理業務全般(製造作業を含む)、ホテル業務全般(清掃・ベッドメーキングを含む)などが可能になりました。ただし、日本語能力を生かした業務(日本語を用いた円滑な意思疎通を要する業務)が職務内容に含まれていることが条件で、それ以外の場合は、従来通り「技術・人文知識・国際業務」を取得する必要があります。 ■要件 ・日本の4年制大学卒または大学院卒(短大卒・専門学校卒・外国の大学卒は対象外) ・JLPTのN1合格者、またはBJTビジネス日本語能力テスト480点以上、または日本の大学・大学院で「日本語」を専攻して修了・卒業 ・フルタイムの職員として雇用され、日本人従業員と同等額以上の給与 ※派遣社員・パートタイム・アルバイトは対象外 ■在留資格=特定活動(本邦大学卒業者) ■在留期間=最大5年、更新可 ■家族(配偶者・子)の帯同=可能 介護 ・介護施設で働く介護福祉士のための在留資格(2018年4月に新設) ※原則として日本の介護福祉士養成学校を卒業して介護福祉士試験に合格した外国人が対象(ただし、2021年までは経過措置として合格していなくてもOK) ■家族(配偶者・子)の帯同=可能 ■転職=可能 ■永住=日本に10年間在住(就労期間が5年以上)などの条件を満たすと「永住者」への変更申請も可能 技能 ・外国料理の調理師など、熟練技能を要する仕事に従事する場合に取得できる在留資格 ※例えば調理師の場合、母国で10年間以上の調理師としての経歴などが求められる。なお、「10年の経歴」を偽造するケースが後を絶たないことから、審査は非常に厳格。 ■家族(配偶者・子)の帯同=可能 ■転職=可能 ■永住=日本に10年間在住(就労期間が5年以上)などの条件を満たすと「永住者」への変更申請も可能 経営・管理 ・日本で事業を経営・管理する外国人、または日本で事業を行っている者に代わってその事業を経営・管理する外国人のための在留資格 ※例=(経営者)代表取締役、取締役など ※経営者の場合、500万円以上の出資や経営の経歴など、厳しい要件が求められる ■家族(配偶者・子)の帯同=可能 ■転職=可能 ■永住=日本に10年間在住(就労期間が5年以上)などの条件を満たすと「永住者」への変更申請も可能 企業内転勤 ・日本企業の海外子会社の幹部などが日本の親会社に赴任する場合や、外国法人が日本での子会社・支店・駐在員事務所に社員を赴任させる場合の在留資格 ※非専門的・非技術的分野(=単純労働分野)に従事することはできない ※可能な業務は「技術・人文知識・国際業務」がカバーする業務範囲と同じ ■家族(配偶者・子)の帯同=可能 ■永住=日本に10年間在住(就労期間が5年以上)などの条件を満たすと「永住者」への変更申請も可能 短期滞在 ・「短期滞在」の在留資格は、来日目的によって、商用ビザ、旅行(観光)ビザ、医療ビザ、親族訪問ビザなどと呼ばれることもある。 ■種類=シングルビザ(1回だけ訪日可能)、マルチビザ(1~5年間、何度でも訪日可能) ※シングルでもマルチでも、15日、30日、90日の短期間しか日本に滞在できない※原則、更新不可 ■就労=不可。アルバイトを含めて就労(=報酬・対価を受け取って日本国内でおこなう活動)は一切できない。

    2019年06月30日

  • Vol. 29 特集:N1・N2合格者たちの学習の秘訣

    Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。 先輩1(N1、技能実習、女性) ・寮で勉強…夕食後、だれもいなくなった寮の食堂でYou Tube動画やテキスト、CDで1人で勉強しました。 ・職場で日本人と会話…日本人と話す機会の多い職場でした。このことが私の日本語力の向上に役立ちました。仕事のことで分からないことがあったら、すぐに日本人をつかまえて話しかけました。日本人の先輩たちは皆さんとても親切に対応してくれました。 この先輩の体験談 先輩2(N1、留学、女性) 公共図書館を利用 ・訪日前にみっちり勉強…ドンズー日本語学校で1年間寮生活。日本語はゼロからのスタートでしたが、1年でJLPTのN3程度のレベルになりました。夜や休日も自習で忙しく、ホーチミンからブンタウ省まで帰省する時間もないほどでした。 ・図書館で勉強…大学の図書館をよく利用しています。静かで冷暖房もあり、ほかにも勉強している人がたくさんいます。大学の図書館が休みのときなどは、公共図書館も利用しています。 ・国際交流センター…地元の国際交流協会が運営する「国際交流センター」では、外国人向けの学習情報や交流イベントの情報が手に入るほか、生活や学習の相談にも乗ってもらえます。日本語学習の資料もたくさんあります。 この先輩の体験談 先輩3(N2、留学、女性) ・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。 この先輩の体験談 先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性) ・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。 ・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。 この先輩の体験談 先輩5(N1、技能実習、男性) ・先々まで予習…訪日前に日本語センターで使った「みんなの日本語」は1~25課がN5向け、26~50課がN4向けで、授業で35課まで習いました。私は自分で50課まで勉強してから日本に行きました。成績は約200人の中で最後は一番でした。先に自習したことを授業で復習するので、よく覚えられたのだと思います。 ・仕事の合間などに勉強…機械にワイヤーを設置した後、ワイヤーが加工されて機械から出てくるのを待つ時間が長いので、その間にも日本語を勉強しました。 ・残業を断って勉強…残業はなるべく入れないように会社にお願いし、夜の勉強時間を確保しました。「技能実習3年分の残業代」と「日本語を身につけた後に何年にもわたって稼げるお金」を比較し、「目先のお金」より「将来の仕事と生活」を選んだのです。 ・公共施設を利用…週末は、アパートか県立図書館で勉強しました。図書館はエアコンが効いていて快適ですし、静かなので、勉強に最適でした。 ・ボランティア日本語教室…地元の大学でボランティアの日本人が無料の日本語教室(日曜日に2時間)を開いており、いろんな国の人と一緒に勉強しました。 ・留学感覚で技能実習…同僚は休日は遅くまで眠るかスマートフォンで遊び、だれも日本語の勉強をしていませんでした。私は「生活費を稼ぎながら日本に留学(自習留学)」という感覚で、できるだけ学習に時間を取りました。勉強に集中するため最初の2年間はFacebookもやめたほどでした。 この先輩の体験談 先輩6(N2、技能実習、男性) ・訪日前に猛勉強…送出機関で半年間勉強しました。クラス36人の中で1、2番の成績でした。そのためには、自習もがんばりました。7時~11時と19時~22時に自分で勉強しました。1日のうち授業が4時間、自習が7時間でした。さらに、試験前には朝2時~5時にも自習をしました。ほかにも同じように努力している人が何人かいました。 ・少し話せる状態で日本に行こう…ほとんど話せない状態で日本に行く人もいますが、その場合は、行ってから苦労します。そして、基礎的な日本語力や学習の習慣がついていないので、日本に3年間住んでも日本語はあまり上達しません。 この先輩の体験談 先輩7(N2、技能実習、男性) ・毎日勉強…日本に行ってからも毎日勉強し、訪日2年目に日本語能力試験(JLPT)のN2に合格しました。土曜・日曜も4時間ぐらい勉強しました。 ・休憩時間や移動時間にも勉強…単語や文法はFacebookの学習ページを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間や移動の車内で覚えました。 この先輩の体験談 先輩8(一流通訳、留学、女性) ・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。 ・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。 ・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。 この先輩の体験談 先輩9 (N2、技能実習、女性) ・職場の日本人と交流…職場の日本人たちは親切でした。仕事もていねいに教えてくれ、週末に雪や雨で自転車に乗りにくいときは、車で買い物に連れて行ってくれました。食事や観光にもよく連れて行ってくれました。先輩たちとは、遊びでも仕事の休憩時間でもよく一緒におしゃべりをしました。楽しかったですし、日本語の会話力もつきました。技能実習は、給料だけではなく職場環境も大事だと思いました。 ・残業少なく勉強時間確保…残業が少なかった分、仕事が終わってから毎晩2時間、日本語の勉強ができました。また、よい送出機関を選んだので、借金なしで訪日できました。 ・ボランティア日本語教室…毎週末、日本人のボランティアによる無料の日本語教室(2時間)に通いました。 ・日本語で日記…1年間、日本語で日記を書き、それを職場のリーダーに時々添削していただきました。 この先輩の体験談 先輩10(N2、技能実習、男性) ・早寝早起きで勉強時間確保…実習先の寮は4人部屋だったので、集中できるように仲間が眠っている時間に勉強しました。夜11時に寝て朝4時に起き、6時まで勉強です。 ・休憩時間にも勉強…昼休みにも30分間、勉強しました。 ・職場で日本人と会話…帰国後の仕事を考えた結果、お金を稼ぐだけではなく日本語学習をがんばろうと思いました。そして、机上の学習に加え、できるだけ会話の機会を作りました。職場では、日本人に積極的に話しかけ、休日もいろいろな人と交流しました。 ・ボランティア日本語教室…日曜日に2時間、日本人ボランティアによる日本語授業を受けました。様々な国の生徒がおり、ここでの共通言語は日本語で、休日も日本語を使う機会ができました。 この先輩の体験談 先輩11(N1、留学、女性) ・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。 ・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。 この先輩の体験談 先輩12(N2、留学、女性) アルバイトが終わり、日本人の先輩・後輩とおしゃべりタイム ・半年間の集中学習…日本語がほとんど分からない状態で訪日しましたが、半年間はアルバイトに行かず、授業も自由時間も日本語の勉強に専念しました。その結果、半年間でJLPTのN3のレベルになりました。 ・アルバイトで日本語…大学の紹介で食品工場でアルバイトをしましたが、会話力がついたので居酒屋に採用され、3年半働きました。お客さんから注文を聞いたほか、休憩時間や終了後に日本人のアルバイト仲間とたくさん会話をし、日本語が上達しました。 ・新しく覚えた言葉を実際に会話で使う…勉強で工夫した点は、漢字やフレーズを紙に書き、声を出して覚える▽新しく覚えた単語や文法を実際の会話ですぐに使う▽使い方や意味が分からなければ日本人に聞く▽mazziなどのアプリも活用する――といったことでした。 この先輩の体験談 いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。 留学で日本語を身に付ける7つのこつ 技能実習で日本語を身に付ける7つのこつ Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。 先輩1(N1、技能実習、女性) ・寮で勉強…夕食後、だれもいなくなった寮の食堂でYou Tube動画やテキスト、CDで1人で勉強しました。 ・職場で日本人と会話…日本人と話す機会の多い職場でした。このことが私の日本語力の向上に役立ちました。仕事のことで分からないことがあったら、すぐに日本人をつかまえて話しかけました。日本人の先輩たちは皆さんとても親切に対応してくれました。 この先輩の体験談 ベトナム人がたくさん務める商社に就職 ・訪日前にみっちり勉強…ドンズー日本語学校で1年間寮生活。日本語はゼロからのスタートでしたが、1年でJLPTのN3程度のレベルになりました。夜や休日も自習で忙しく、ホーチミンからブンタウ省まで帰省する時間もないほどでした。 ・図書館で勉強…大学の図書館をよく利用しています。静かで冷暖房もあり、ほかにも勉強している人がたくさんいます。大学の図書館が休みのときなどは、公共図書館も利用しています。 ・国際交流センター…地元の国際交流協会が運営する「国際交流センター」では、外国人向けの学習情報や交流イベントの情報が手に入るほか、生活や学習の相談にも乗ってもらえます。日本語学習の資料もたくさんあります。 公共図書館を利用 この先輩の体験談 先輩3(N2、留学、女性) ・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。 この先輩の体験談 先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性) ・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。 ・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。 この先輩の体験談 先輩5(N1、技能実習、男性) ・先々まで予習…訪日前に日本語センターで使った「みんなの日本語」は1~25課がN5向け、26~50課がN4向けで、授業で35課まで習いました。私は自分で50課まで勉強してから日本に行きました。成績は約200人の中で最後は一番でした。先に自習したことを授業で復習するので、よく覚えられたのだと思います。 ・仕事の合間などに勉強…機械にワイヤーを設置した後、ワイヤーが加工されて機械から出てくるのを待つ時間が長いので、その間にも日本語を勉強しました。 ・残業を断って勉強…残業はなるべく入れないように会社にお願いし、夜の勉強時間を確保しました。「技能実習3年分の残業代」と「日本語を身につけた後に何年にもわたって稼げるお金」を比較し、「目先のお金」より「将来の仕事と生活」を選んだのです。 ・公共施設を利用…週末は、アパートか県立図書館で勉強しました。図書館はエアコンが効いていて快適ですし、静かなので、勉強に最適でした。 ・ボランティア日本語教室…地元の大学でボランティアの日本人が無料の日本語教室(日曜日に2時間)を開いており、いろんな国の人と一緒に勉強しました。 ・留学感覚で技能実習…同僚は休日は遅くまで眠るかスマートフォンで遊び、だれも日本語の勉強をしていませんでした。私は「生活費を稼ぎながら日本に留学(自習留学)」という感覚で、できるだけ学習に時間を取りました。勉強に集中するため最初の2年間はFacebookもやめたほどでした。 この先輩の体験談 先輩6(N2、技能実習、男性) ・訪日前に猛勉強…送出機関で半年間勉強しました。クラス36人の中で1、2番の成績でした。そのためには、自習もがんばりました。7時~11時と19時~22時に自分で勉強しました。1日のうち授業が4時間、自習が7時間でした。さらに、試験前には朝2時~5時にも自習をしました。ほかにも同じように努力している人が何人かいました。 ・少し話せる状態で日本に行こう…ほとんど話せない状態で日本に行く人もいますが、その場合は、行ってから苦労します。そして、基礎的な日本語力や学習の習慣がついていないので、日本に3年間住んでも日本語はあまり上達しません。 この先輩の体験談 先輩7(N2、技能実習、男性) ・毎日勉強…日本に行ってからも毎日勉強し、訪日2年目に日本語能力試験(JLPT)のN2に合格しました。土曜・日曜も4時間ぐらい勉強しました。 ・休憩時間や移動時間にも勉強…単語や文法はFacebookの学習ページを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間や移動の車内で覚えました。 この先輩の体験談 先輩8(一流通訳、留学、女性) ・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。 ・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。 ・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。 この先輩の体験談 先輩9 (N2、技能実習、女性) ・職場の日本人と交流…職場の日本人たちは親切でした。仕事もていねいに教えてくれ、週末に雪や雨で自転車に乗りにくいときは、車で買い物に連れて行ってくれました。食事や観光にもよく連れて行ってくれました。先輩たちとは、遊びでも仕事の休憩時間でもよく一緒におしゃべりをしました。楽しかったですし、日本語の会話力もつきました。技能実習は、給料だけではなく職場環境も大事だと思いました。 ・残業少なく勉強時間確保…残業が少なかった分、仕事が終わってから毎晩2時間、日本語の勉強ができました。また、よい送出機関を選んだので、借金なしで訪日できました。 ・ボランティア日本語教室…毎週末、日本人のボランティアによる無料の日本語教室(2時間)に通いました。 ・日本語で日記…1年間、日本語で日記を書き、それを職場のリーダーに時々添削していただきました。 この先輩の体験談 先輩10(N2、技能実習、男性) ・早寝早起きで勉強時間確保…実習先の寮は4人部屋だったので、集中できるように仲間が眠っている時間に勉強しました。夜11時に寝て朝4時に起き、6時まで勉強です。 ・休憩時間にも勉強…昼休みにも30分間、勉強しました。 ・職場で日本人と会話…帰国後の仕事を考えた結果、お金を稼ぐだけではなく日本語学習をがんばろうと思いました。そして、机上の学習に加え、できるだけ会話の機会を作りました。職場では、日本人に積極的に話しかけ、休日もいろいろな人と交流しました。 ・ボランティア日本語教室…日曜日に2時間、日本人ボランティアによる日本語授業を受けました。様々な国の生徒がおり、ここでの共通言語は日本語で、休日も日本語を使う機会ができました。 この先輩の体験談 先輩11(N1、留学、女性) ・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。 ・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。 この先輩の体験談 先輩12(N2、留学、女性) ・半年間の集中学習…日本語がほとんど分からない状態で訪日しましたが、半年間はアルバイトに行かず、授業も自由時間も日本語の勉強に専念しました。その結果、半年間でJLPTのN3のレベルになりました。 ・アルバイトで日本語…大学の紹介で食品工場でアルバイトをしましたが、会話力がついたので居酒屋に採用され、3年半働きました。お客さんから注文を聞いたほか、休憩時間や終了後に日本人のアルバイト仲間とたくさん会話をし、日本語が上達しました。 ・新しく覚えた言葉を実際に会話で使う…勉強で工夫した点は、漢字やフレーズを紙に書き、声を出して覚える▽新しく覚えた単語や文法を実際の会話ですぐに使う▽使い方や意味が分からなければ日本人に聞く▽mazziなどのアプリも活用する――といったことでした。 アルバイトが終わり、日本人の先輩・後輩とおしゃべりタイム この先輩の体験談 いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。 留学で日本語を身に付ける7つのこつ 技能実習で日本語を身に付ける7つのこつ

    2020年04月30日

  • 意外と知らない「在留カード」

    在留カードを貸したり借りたりしてはいけません。偽造・変造された在留カードも買ってはいけません。違反すると、強制帰国の対象になる場合もあります。〈弁護士法人Global HR Strategy弁護士・杉田昌平〉 在留カードの携帯義務 在留カードを交付される人 3カ月以内の滞在者などを除き、日本で働いたり留学したりする外国人には在留カードが交付されます。入管法の決まりで、在留カードは常に持ち歩かなければなりません。そして、警察官から在留カードを見せるように求められたら、見せなければなりません。 ◎在留カードの不携帯→罰金(20万円以下) ◎警察官などから求められても在留カードを見せなかった場合→懲役(1年以内)か罰金(20万円以下) 在留カードをなくしたとき 在留カードをなくしたら、それに気付いた日から14日以内に近くの入管で再交付を申請してください。 住所が変わったとき 住所などが変わった場合は、新しい住所の市区町村の窓口に14日以内に届出を行い、その際に在留カードも持参してください。 在留カードを貸してはいけません 有効な在留カードを持っていない人から「仕事の面接や病院に行くために在留カードを貸してほしい」とお願いされることがあるかもしれません。しかし、在留カードを貸すことは入管法で禁止されています。人助けのためにと思っても、在留カードを貸すと、犯罪になってしまいます。 ◎自分の在留カードを他人に貸す→懲役(1年以下の懲役)か罰金(20万円以下) ◆在留カード悪用の実例 ・不法残留の外国人が日本で働き続けるために知人の在留カードのコピーを職場に提出→本人も在留カードを貸した人も逮捕 ・他人の在留カードのコピーを病院に提出して手術を受け、費用を払わずに連絡を絶つ→同様の事例が多数報告されています。この場合、カードを貸した人も罪になります。 在留カードを借りてはいけません 他人の在留カードを借りることも法律違反(犯罪)になります。貸してくれた人にも迷惑をかけてしまいます。 ◎何かに使うために他人の在留カードを持つ、使う→懲役(1年以下)か罰金(20万円以下)に加え、強制的に帰国させられる原因にもなります。 偽造・変造された在留カード 技能実習で受け入れ先の会社から逃げ出した場合や、留学の在留期間が終わっても日本に残っている場合などは、有効な在留カードを持てないことがあります。その場合、仕事もできず、病院にも行けないので、偽造在留カードが売られている情報をSNSなどで見ると、買いたくなるかもしれません。しかし、それは犯罪になります。 ◎偽造・変造された在留カードを何かに使うために持つ→重い罪:懲役(5年以下)か罰金(50万円以下)に加え、強制的に帰国させられる原因にもなります。 ◎偽造・変造された在留カードを使う→非常に重い罪:懲役(1年以上10年以下)に加え、強制的に帰国させられる原因にもなります。 行き詰まる前に相談を 在留カードを偽造・変造することや、そのような在留カードを持つことは犯罪です。偽造・変造された在留カードを買わないでください。そのような在留カードを買わずに済むように、失踪したり在留期間が満了したりする前に、行政や弁護士会などに相談しましょう。 技能実習生の場合は、困ったことがあれば、まず監理団体(組合)に相談してください。それでも解決しない場合は、外国人技能実習機構(OTIT)にメッセージを送りましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] OTITの母国語相談サイト 一度の相談で解決しなくても、あきらめたり失踪したりせず、違う団体に相談してください。 日越ともいき支援会(E-mail) n.tomoiki@gmail.com ※働く人も留学生もOK [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人実習生SNS相談室(Facebook) まとめ 在留カードにはたくさんの決まりがあり、罰則もあります。悪質ではない場合には、「次から注意してください」と注意を受けるだけで済むこともあります。しかし、その場合でも、その後に在留資格を変更する際や在留期間を更新する際に不利になる可能性があります。在留カードに関するルールを重く考えてください。

    2022年01月06日

  • Vol. 28 特集:N1・N2合格者たちが使った教材

    KOKOROで体験談を紹介した先輩の留学生や技能実習生の中で訪日3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちはどんな学習ツールを使っていたのでしょうか? 編集部が先輩たちへの取材をもとに、N1、N2合格のための教材についてまとめました。 訪日前 ベトナムのある名門日本語学校では、生徒らは寮生活で1年間勉強し、訪日前のN3合格を目指します。また、ある優良送出機関では、訪日前に最低8カ月間勉強してから日本に行きます。訪日後3年以内にN1かN2に合格するためには、訪日後1年以内にまずN3に合格したいものです。そのためにも、訪日前にN4レベルの日本語力を身に付けておきましょう。 多くの日本語学校や日本語センターで使われている「みんなの日本語」(スリ―エーネットワーク)を、訪日前に第50課(N4レベル)まで勉強しましょう。学校で50課まで教えない場合は、自分で勉強しましょう。 日本でのテキスト・問題集 N1、N2に合格した先輩たちから最も多くの推薦があったのはこの二つの教材でした。 「新完全マスター 日本語能力試験」シリーズ 出版社:スリーエーネットワーク ・「日本語レベルの高い先輩や仲間から紹介された中で特によかった教材の一つ」(N1、留学生) ・「多くの教材をこなしたが、このシリーズが一番役に立った。ある程度勉強した人にお勧め」(N1、実習生) 「耳から覚える日本語能力試験」シリーズ  出版社:アルク ・「この教材が一番よかった。語彙トレーニングと聴解トレーニングが特に役だった」(N1、留学生)・「語彙トレーニングの付属CDをアイフォンに取り込み、実習中にイヤホンで聴いた。ヒアリング力アップに役立った」(N1、実習生) 【上記以外の先輩の推薦教材】 「日本語能力試験問題集 スピードマスター」シリーズ 出版社:Jリサーチ出版 「日本語総まとめ」シリーズ 出版社:アスク出版 「パターン別 徹底ドリル 日本語能力試験」シリーズ 出版社:アルク ・JLPTの直前に模擬試験代わりに使った(N1、実習生) KANJI LOOK AND LEARN 出版社:ジャパンタイムズ出版 ・N3の漢字対策で使った(N2、実習生) YouTube、Facebook 今や、You Tubeの学習チャンネルやFacebookの学習ページも留学生や実習生の定番の勉強ツールになっていますね。 【YouTube】 先輩たちは、書籍の教材での学習を補う意味でYou Tubeチャンネルを利用していました。多くの先輩が勧めるYou Tubeの日本語学習チャンネルを紹介します。 NIHONGONOMORI Riki nihongo Chữ Hán Đơn Giản ・漢字を覚える Facebook Facebookはイディオムや単語をスクリーンショットで携帯電話に保管し、通勤・通学時間や休憩時間など短い時間での学習に利用する先輩が多かったです。たくさんの種類があるので、検索したり先輩・友人から情報を集めたりして自分に合ったページを探しましょう。 Facebookページから保存 YouTubeやFacebookは、新しい番組やページが次々に生まれますので、JLPTの試験対策情報を交換し合うFacebookグループに参加するなどして、情報更新に努めてください。KOKOROサイトやKOKORO・FBでも随時、情報を発信していきます。 ウェブサイト、アプリ 先輩たちが使ったウェブサイトやアプリも紹介します。 NHKの“News Web Easy” ・やさしい日本語で書かれたニュースサイト。音声も聞けて、ヒアリングの練習にもなる。 NHKの“SAKURA TV” ・日本語の最新ニュースを24時間配信。アナウンサーのきれいな発音でヒアリング練習。 mazii ・辞書サイト。ふりがな付きのニュース記事も読め、音声も出ます。サイトからアプリもダウンロードできます。 AnkiMobile ・知る人ぞ知る単語暗記アプリ(有料。アンドロイド携帯からは無料) ・「単語力増強にとても役立った。このアプリに助けられた」(N1、実習生) 編集部のおすすめサイト Minato ・Japan Foundation が提供する本格的な無料イーラーニングサイトです。 BIKae.net ・JLPT向けの学習情報のほか、食事やショッピングなどの生活情報も掲載。 テレビ番組 日本のテレビ番組を活用してヒアリング力や会話力を高めた先輩も何人かいました。皆さん、大変上手な日本語を話していました。 ・「ヒアリングの練習に『名探偵コナン』をよく見た。子どものときからベトナム語で繰り返し見てストーリーは何となく頭に入っているので、動画を楽しみながら日本語の発音やアクセントを学んだ。娯楽と勉強がセットになっていて、続けやすい学習方法だと思う」(N1、留学生) ・「公園で小さな子どもが日本語を話すのを見て、『大人は考えすぎるから言葉が上達しないのでは』と思い、テレビでドラマやお笑い番組を見るようにした。勉強中にもテレビをつけ、常に日本語が聞こえている状態にした。いい台詞があれば、翌日のバイト中に思い出して覚えた。半年間続けると、聞くのも話すのもかなり上達した」(昔の留学生、日本語力は通訳並み) ・「ニュースやドラマを見た。最初はあまり理解できなかったが、だんだん分かるようになった」(N2、実習生) 日本語の勉強については、KOKOROサイトの下記ページも参考にしてください。 日本語を学ぶ

    2020年04月29日

  • 日本語-始めやすい漫画学習法-

    みなさんこんにちは。 今日は「日本語勉強コーナー」です。 日本語を学ぶのは退屈だと思いませんか?日本語は毎日集中して勉強することが大事ですが、人によってはなかなか難しいかもしれませんね。今回は始めやすい日本語学習方法を紹介します。それは、「漫画(マンガ)で日本語を学ぶ」方法です。 ◆ なぜ漫画なのか: 1.簡単に始められる ・漫画のコンテンツは絵と文字で構成されていて、日本語が分からなくても絵を見て内容を推測できます。 ・コミックに出てくる日本語は主に会話で、日常生活で使うものが多いです。ただし、どんな漫画を選ぶのかが大事で、小学生向けの漫画がオススメです。 ・漫画で使用される日本語の文法は、主に日常会話です。 ・マンガには「オノマトペ」がたくさん出てきます。日本語学習ではオノマトペの理解や暗記が非常に難しいですね。漫画で学ぶと、辞書や教科書で読むより想像しやすいでしょう。 ・小学生漫画には漢字のふりがなが付いているので、漢字に慣れるのに役立ちます。 ・漫画には、単語と文法がランダムに繰り返されるので、覚えやすい。 2.日本文化をより学ぶのに役立つ知識がたくさん ・漫画自体が文化的な出版物なので、生活や科学、常識に関する豊富な知識が得られます。 ・この知識はテレビでも新聞でも学ぶことができますが、漫画の特徴はゆっくり読みながら、楽しんで学習できることです ・漫画は娯楽性が高いため、効果的に学習できる内容の作品を慎重に選択する必要があります。 3.日本人とのコミュニティに役立つ ・漫画とアニメは日本を代表する文化で、子供の大人も読んでいます。漫画の話題で日本人と雑談できるとコミュニケーションが取れやすいです。 ・前述のように、オノマトペなどをふんだんに使った日常会話が多いので、日本人により近いコミュニケーションが図れる。 ◆学習方法: ① 漫画を手に入れる方法は三つ ・週刊漫画雑誌:全国のコンビニで販売しています ・単行本・文庫本コミック:本屋さん・中古の書店・インターネット通販 ・電子コミック:スマホまたはコンピューターで読む電子データの漫画。一般的には有料ですが、LINEマンガなど、一部無料で公開している漫画があります。 ※今回紹介する学習方法には、紙媒体の漫画が必要です。 ② 準備 ・漫画選び : 学習目的(日常会話、専門用語学習、仕事用のコミュニケーション、ビジネス日本語など)にマッチする内容の漫画を選びましょう。内容(ストーリー)はインターネットで確認できます。新連載漫画でも、日本語に加え英語で紹介されています。少し古い漫画なら、ベトナム語の紹介文も見つけられますよ。日本語または英語の紹介文を読めなければ、Google翻訳でストーリーを確認してください。 ・漫画の購入 : 週刊誌の場合は、コンビニで約300円で購入できます。単行本・文庫本は古本屋やインターネット(ジモティ、メルカリ、ヤフーオークションなど)で探せます。 ・文房具(100円ショップなどで):ノートブック1冊、ペン1本、付箋紙1セット(5cm x 1cmタイプ) ・可能であれば、中古の書店などで日本の国語辞典を購入してください。無理ならグーグル翻訳やオンライン辞書でも大丈夫です。 ・はじめは1週間1話ペースのスケジュールで読みましょう。慣れてきたら、スピードアップするか、複数のストーリーを並行して読んでも良いです。 ③学習を始めましょう: ・ステップ1:まずはざっと見て、理解できない単語や文章に付箋を貼り付けましょう ・ステップ2:すべて付箋貼り付けできたら、最初に戻り、辞書、日本語の教科書、インターネットで意味や文法を調べて付箋にベトナム語の解説を入れましょう。(慣れれば解説も日本語で書きましょう) ・ステップ3:調べた後、再び読んでストーリーを理解しながら調べた単語の意味や文法を復習しましょう。(その後、できれば簡単に内容をベトナム語でまとめましょう。) ・ステップ4:調べた単語と文法をノートにメモしましょう(できれば付箋を見ないで)。書くときは、どんな場面で使われたかを解説文に入れてください。これは、脳にインプットした後にアウトプットする際、単語と文法の学習にとても役立ちます。 ・ステップ5:上記のステップを完了したら、その話で発見できた日本の文化や専門知識を簡単にまとめましょう。そうするとより長いストーリーの内容を覚えられるようになります。場合によってFBやブログ専用サイトに投稿したり、Youtubeチャンネルで紹介したりすることもできると思います。アウトプットもできるし、一緒に学習したい人が出てくるかもしれませんね。そうなればもっと楽しくなりますよ。 上記は、私が日本語を簡単に学び始めるために習得した方法です。小さいころから日本の漫画が好きでしたし、恥ずかしいですが教科書の勉強はあまり得意ではありませんでした。また、日本語能力試験の取得ではなく、もっと日本人とコミュニケーションを取るために何か良い方法がないかと考えて見つけた方法です。 他の学習と同様に、成功するには毎日続けること、振り返ること、学んだことを整理することが大切です。ポイントはどんな漫画を選ぶかですが、これはかなり長い内容になるので、次回紹介します。

    2020年03月26日

主催者

Nhà tài trợ Bạch Kim

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.