日本語学習
Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。
先輩1(N1、技能実習、女性)
先輩2(N1、留学、女性)
公共図書館を利用
先輩3(N2、留学、女性)
・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。
先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性)
・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。
・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。
先輩5(N1、技能実習、男性)
・先々まで予習…訪日前に日本語センターで使った「みんなの日本語」は1~25課がN5向け、26~50課がN4向けで、授業で35課まで習いました。私は自分で50課まで勉強してから日本に行きました。成績は約200人の中で最後は一番でした。先に自習したことを授業で復習するので、よく覚えられたのだと思います。
・仕事の合間などに勉強…機械にワイヤーを設置した後、ワイヤーが加工されて機械から出てくるのを待つ時間が長いので、その間にも日本語を勉強しました。
・残業を断って勉強…残業はなるべく入れないように会社にお願いし、夜の勉強時間を確保しました。「技能実習3年分の残業代」と「日本語を身につけた後に何年にもわたって稼げるお金」を比較し、「目先のお金」より「将来の仕事と生活」を選んだのです。
・公共施設を利用…週末は、アパートか県立図書館で勉強しました。図書館はエアコンが効いていて快適ですし、静かなので、勉強に最適でした。
・ボランティア日本語教室…地元の大学でボランティアの日本人が無料の日本語教室(日曜日に2時間)を開いており、いろんな国の人と一緒に勉強しました。
・留学感覚で技能実習…同僚は休日は遅くまで眠るかスマートフォンで遊び、だれも日本語の勉強をしていませんでした。私は「生活費を稼ぎながら日本に留学(自習留学)」という感覚で、できるだけ学習に時間を取りました。勉強に集中するため最初の2年間はFacebookもやめたほどでした。
先輩6(N2、技能実習、男性)
先輩7(N2、技能実習、男性)
先輩8(一流通訳、留学、女性)
・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。
・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。
・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。
先輩9 (N2、技能実習、女性)
先輩10(N2、技能実習、男性)
・早寝早起きで勉強時間確保…実習先の寮は4人部屋だったので、集中できるように仲間が眠っている時間に勉強しました。夜11時に寝て朝4時に起き、6時まで勉強です。
・休憩時間にも勉強…昼休みにも30分間、勉強しました。
・職場で日本人と会話…帰国後の仕事を考えた結果、お金を稼ぐだけではなく日本語学習をがんばろうと思いました。そして、机上の学習に加え、できるだけ会話の機会を作りました。職場では、日本人に積極的に話しかけ、休日もいろいろな人と交流しました。
・ボランティア日本語教室…日曜日に2時間、日本人ボランティアによる日本語授業を受けました。様々な国の生徒がおり、ここでの共通言語は日本語で、休日も日本語を使う機会ができました。
先輩11(N1、留学、女性)
・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。
・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。
先輩12(N2、留学、女性)
アルバイトが終わり、日本人の先輩・後輩とおしゃべりタイム
いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。
Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。
先輩3(N2、留学、女性)
・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。
先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性)
・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。
・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。
先輩5(N1、技能実習、男性)
先輩8(一流通訳、留学、女性)
・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。
・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。
・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。
先輩9 (N2、技能実習、女性)
先輩11(N1、留学、女性)
・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。
・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。
いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。