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在留カードはこんなに大切

By KOKORO(毎日新聞社主催、在ベトナム日本国大使館など後援) 日本に3カ月を超えて住む外国人には、原則として「在留カード」が交付されます。在留カードには、あなたの氏名、生年月日、国籍・地域、在留資格、在留期間など、大切な情報が記載されています。日本で安心して生活するためには、在留カードに関するルールを守らなければなりません。この記事では、在留カードについて知っておいてほしい基本的なルールを説明します。 ◆このページの内容◆ ...

2026年08月11日
  • 日本の災害危険情報と避難指示

    2026年07月10日
    近年は気候変動の影響により、大雨による洪水や土砂災害が増えています。そのため、日本では気象情報や避難情報が頻繁(ひんぱん)に発表されます。これらの情報の意味を正しく理解し、早めに適切に行動することが自分や家族の命を守ることにつながります。この記事では、災害危険情報や避難指示について紹介します。※トップの写真はNHKニュース(2026年6月3日)より 〈この記事の内容〉 1.現在の災害情報の概要 2.従来の災害情報との違い 3.「線状降水帯」とは? 4.避難指示はどのように広報されるか 5.近年の日本の主な水害 6.まとめ 1.現在の災害情報の概要 警戒レベル 新しい情報の例 住民の行動 レベル1 早期注意情報 最新情報に注意 レベル2 注意報 避難行動の確認 レベル3 〇〇警報 高齢者等は避難開始 レベル4 〇〇危険警報 全員避難 レベル5 〇〇特別警報 命を守る最善行動 新しい災害危険情報 日本の気象庁は2026年5月、防災気象情報の体系を見直しました。大雨・水害の危険度が分かりやすく伝わるよう、情報の名称や構成が整理されました。 従来の気象庁の警報・注意報は「大雨警報」や「土砂災害警戒情報」など名前がバラバラで、どの段階で避難すべきか分かりにくい面がありました。現在は、発表の名称に警戒レベルが示されています。 災害危険情報と避難情報の違い 災害危険情報は主に気象庁が発表し、避難情報は各市町村長(東京については23区の区長も含む)が発令します。 「危険警報」などをもとに市町村が地域の状況を総合的に判断し、「避難指示」を発令します。以前は「避難勧告」という発令もありましたが、現在は「避難指示」だけになりました。 「避難指示」は強制か? 法律的には「避難指示」に従う義務はありません。つまり、避難しなくても罰金や刑罰はありません。日本の市町村による「避難指示」は、行政による強い避難要請という位置付けです。 ただし、行政はさまざまな情報を分析して避難の必要性を判断しているため、「避難指示」が発令されたら、すぐに避難することが非常に大切です。それが自分たちの身の安全を守ることにつながります。 2.従来の災害情報との違い 「危険警報(レベル4)」を新設 2026年までの災害危険情報(気象庁)は、「注意報」「警報」「特別警報」の3段階でした。2026年5月からは、新たにレベル4の「危険警報」が設けられました。 例: レベル4: 大雨危険警報 レベル4 :土砂災害危険警報 レベル4 :河川氾濫危険警報 これまでの制度では、「土砂災害警戒情報」「氾濫(はんらん)危険情報」「大雨特別警報」など、名称が統一されておらず、「今の情報は避難が必要な段階なのか?」が判断しにくい名称でした。 現在の制度では、すべてが警戒レベル1~5に整理され、「レベル4なら全員避難」といった判断をシンプルに行えるようになっています。 「特別警報(レベル5)」を拡充 「特別警報」これまでは大雨などに対する特別警報が中心でしたが、「河川氾濫(はんらん)特別警報」や「高潮特別警報」などが創設されました。「特別警報」はレベル5に設定されており、これが出た場合は、非常に危険な状況です。 一般住民への避難指示はレベル4の「危険警報」の段階で発令されます。レベル5「特別警報」が出てからでは避難自体が難しい場合が多いです。レベル4「危険警報」にともなって発令される「避難指示」の段階で必ず避難することをお勧めします。 河川氾濫情報の変更 従来の「洪水警報・洪水注意報」の体系が見直されました。特に洪水予報河川では、川ごとの氾濫危険度がより直接的に示されるようになりました。 例: 河川氾濫警報(レベル3) 河川氾濫危険警報(レベル4) 河川氾濫特別警報(レベル5) 3. 「線状降水帯」とは? NHKニュース(2026年6月3日)より 線状降水帯とは 「線状降水帯(せんじょう・こうすいたい)」とは、発達した積乱雲(雷雲)が次々と発生・発達し、同じ場所を通過したり、そこにとどまったりすることで、その線上のエリアに猛烈な雨が何時間も降り続く現象です。 その結果、「1日で数百mmの大雨」や「1日で平年の1カ月分を超える雨」といったことも珍しくありません。これによって、次のような災害が短時間で発生します。 河川の急激な増水・氾濫 土砂災害 市街地の浸水 台風は進路をある程度予測できますが、線状降水帯は発生場所や規模の予測が難しいという特徴があります。このため、最新の気象情報を確認し続けることが重要です。 近年の主な豪雨災害の多くは、この線状降水帯が原因とされています。 線状降水帯に関する予測・警報 気象庁は近年、線状降水帯に関する情報提供を充実させています。 半日前程度からの呼びかけ 大雨災害の危険性が高まると見込まれる場合、「線状降水帯が発生する可能性があります」という情報が、約12時間前から発表されます。 線状降水帯予測情報 危険性がさらに高まると、「〇〇県では線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります」という情報が発表されます。 対象地域も以前より細分化され、県全域ではなく複数市町村程度まで絞って発表されるよう改善されています。 線状降水帯実況情報 実際に線状降水帯が解析されると、「〇〇地方で線状降水帯が発生しました」という実況情報が発表されます。 この段階では、土砂災害や河川氾濫などが発生する危険性が非常に高くなっています。 大雨特別警報 さらに状況が悪化すると、大雨特別警報が発表されます。これは「数十年に一度」程度の大雨ではなく、「これまで経験したことのないような災害」が迫っていることを意味します。非常に危険です。 この段階になってからでは避難が困難な場合も多いので、その前の通常の「警報」によって「避難指示」が出た段階で避難することが非常に大切です。 しかし、もし避難しそびれて、その地域にとどまっている状態で「特別警報」が発令された場合は、命を守るための最善の行動(近くの丈夫な建物の上階への移動や、がけ・河川から離れた安全な場所への移動など)をしてください。 4.避難指示はどのように広報されるか 避難情報はどうやって住民に伝えられるか 避難指示は複数の手段で住民へ周知されます。例えば次のような手段があります。 ・防災行政無線:市町村が設置した屋外スピーカーから「警戒レベル4、避難指示を発令しました。〇〇地区の皆さんは直ちに避難してください」というように放送します。 ・緊急速報メール(エリアメール):対象地域にいる携帯電話へ一斉配信されます。特徴は、登録不要、メールアドレス不要、大きな警報音が鳴ることです。例えば、携帯電話に大きな音が鳴ると同時に「〇〇市 警戒レベル4 避難指示 直ちに危険な場所から避難してください」といった情報が表示されます。住民だけでなく、その地域に滞在している人にも届きます。ただし、情報は日本語で届くことが多いので、基本的な災害用語を日ごろから学んでおいてください。 ・テレビ・ラジオ ・インターネット ・防災アプリ:下記に具体的に紹介しています。 ・SNS:市町村はXやFacebook、LINEなどでも情報発信をします。内容は「避難指示」「避難所開設」「河川情報」「道路冠水」などです。一方でSNSには誤情報(フェイクニュースなど)も流れるため、自治体や公的機関の公式アカウントを確認することが重要です。 ・消防団・消防車、広報車 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語) ※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。市町村の避難情報にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 日ごろの備えと実際の避難 日ごろの備え 「備蓄」や「非常持出袋」など日ごろの備えについては下記の記事を参考にしてください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法|KOKORO 避難所に行くことだけが「避難」ではありません 「避難」とは避難所へ行くことだけではありません。危険な場所から安全な場所へ移動することが避難です。 避難所、親せきや友人の家、高台、ホテル、公民館など、安全な場所へ行くのであれば、どれも「避難」です。日ごろから、災害時にどこに避難するかを考えておいてください。 また、夜間や大雨の中で避難することは困難です。このため、「避難指示」が出る前の段階でも、危険を感じたら自分の判断で早めに避難してください。 5.近年の日本の主な水害 西日本豪雨(2018年7月撮影) 2026年までの10年間に起きた(2015~2024年)主な水害をいくつか紹介します。 ① 2019年 東日本台風(台風19号) 水害被害額:約2兆1,500億円 死者・行方不明者:100人超 堤防決壊:約140か所 被災建物:約8万棟 浸水面積:約2万ha超 千曲川、阿武隈川、多摩川などが氾濫。統計開始以来最大の水害被害額を記録。 ② 2018年 西日本豪雨(平成30年7月豪雨) 水害被害額:約1兆2,000億円規模 死者・行方不明者:250人超 被災自治体:14府県以上 災害廃棄物:約200万トン 岡山県真備町、広島県、愛媛県を中心に壊滅的被害。平成最悪クラスの豪雨災害。 ③ 2024年 能登半島豪雨・台風10号等 水害被害額:約7,700億円 死者・行方不明者:約20人 石川県、山形県で統計開始以来最大被害 能登半島地震からの復旧途上地域を直撃 ④ 2023年 梅雨前線豪雨・秋田豪雨 水害被害額:約7,100億円(そのうち秋田県:約1,590億円、福岡県:約670億円、和歌山県:約560億円) 秋田市中心部で大規模浸水 ⑤ 2020年 令和2年7月豪雨(熊本豪雨) 水害被害額:約6,500億円(そのうち熊本県:約3,170億円) 死者・行方不明者:80人超 37府県で土砂災害961件 球磨(くま)川流域で大規模氾濫。人吉市、球磨村などに甚大な被害。 ⑥ 2016年 台風10号・北海道豪雨 水害被害額:約4,660億円 被災建物:約1万6,000棟 浸水面積:約1万ha 岩手県と北海道で被害の約7割。北海道・東北を襲った歴史的豪雨。 ⑦ 2021年 令和3年豪雨 水害被害額:約3,600億円(佐賀県:約650億円、福岡県:約520億円、広島県:約420億円) 死者・行方不明者:約30人 熱海で土石流発生 6.まとめ NHKニュース(2026年6月3日)より 災害から命を守る3つのポイント 気象情報を毎日確認する。 警戒レベル4で避難を開始する。 避難指示が出たら迷わず安全な場所へ移動する。 日本では災害は特別なできごとではなく、毎年のように発生しています。日ごろから避難場所(公共の避難所や安全な親せき・友人宅など)を探したり、非常時に持ち出せる非常持出袋を用意したりするなど、十分に備えてください。そして、大雨や台風が予想されるときは、気象情報をこまめに確認し、災害のおそれが起きたら、早めに行動してください。 災害時には「まだ大丈夫」と考えず、早めに避難することが命を守る最も重要な行動です。
  • 外国人のための防災の基礎知識と情報収集方法

    2026年06月04日
    日本は災害が多い国です。地震、台風、大雨などが毎年のように発生しています。災害が起きたときに、その災害に関する知識が少ない場合や備えをしていない場合、避難が遅れたり当面の生活に困ったりします。外国人にとっては、言葉や文化の違いによって必要な情報を正しく理解できず、避難のタイミングが遅れることもあります。この記事では、外国人が災害時にできるだけ安全に行動できるように、防災の基本をまとめました。 〈この記事の内容〉 1.日本で起こりやすい災害 2.大雨や台風のときはどう行動するか 3.地震のときはどう行動するか 4.津波の被害を避けるには 5.火山が噴火したときはどう行動するか 6.災害時の避難 7.災害への備え(備蓄など) 8.災害時の情報収集 9.まとめ 1.日本で起こりやすい災害 日本で起こりやすい災害には次のようなものがあります。地域ごとにハザードマップがあり、災害被害の予測について事前に知ることができます。 台風・大雨 事前に予報が出ますが、雨が長く続くと、川のはんらんや洪水、土砂崩れが起こります。 地震 日本ではどの地域でも地震が起きます。揺れが大きい場合、建物が倒れる、家具が倒れる、窓ガラスが割れる、停電、断水などが同時に起こることがあります。 津波 地震の後に発生し、大きな波が非常に速いスピードで陸地に押し寄せます。第二波や第三波などもありますので、長時間の警戒が必要です。 噴火 火山の近くでは火山灰や噴石の影響があります。大きな火山が噴火すると、遠方にも被害が及びます。 2.大雨や台風のときはどう行動するか 日本では近年、地球温暖化の影響で、各地でしばしば集中豪雨(ゲリラ豪雨)が降ります。また、台風も大型化し、たくさんの雨を伴います。 大雨によって洪水が発生すると、建物が水につかることがあります。また、大雨によって山や斜面が崩れたり、土砂が流れて建物が壊れたり道路がふさがれたりすることがあります。 このような洪水や土砂災害から命を守るために、次のような行動をとってください。 大雨や台風への備え ・普段からハザードマップ(災害の発生するおそれがある場所が書いてある地図)で洪水や土砂災害の危険がある場所を確認しておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト(国土交通省) 大雨や台風のときの行動 ①海や川を見に行かない ・海や川の様子を見に行って、風雨の影響で水中に転落するケースが非常に多く発生しています。絶対に水辺に近づかないでください。 ②早めに避難 ・気象庁の災害情報などをもとに早めに避難しましょう。避難タイミングをのがすと、風雨がひどくなったり道路が通行止めになったりして移動できなくなることがあります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、近くの避難所に必ず避難してください。 3.地震のときはどう行動するか 日本の周辺には、複数のプレートが存在しており、世界有数の地震多発地帯となっています。地震から命を守るために、次のような行動をしてください。 地震への備え 地震が起きた場合に避難する場所を家族と話し合っておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法や避難経路を学んでおいてください。 家具が倒れないように固定しておきます。また、倒れても大丈夫なように、家具の配置にも気をつけます。 地震が起きたときの行動 地震が発生したら、次の点に注意してください。 ① 落下物や転倒物から身を守る ・建物の中にいる場合→落下物から身を守るため、机やテーブルの下に入り、揺れが収まるまで待ちましょう。 ・外出している場合→建物の近くにいると、看板や建物の壁、割れたガラスなどが落ちてくる可能性があるので、カバンなどで頭を守りながら安全な場所に避難してください。 ・車に乗っている場合→車を道路の左はしに停めてエンジンを止め、歩いて安全な場所へ避難してください。 ② 火の始末(火災を防ぐ) ・揺れが収まったら、台所やストーブなどの火を消してください。 ・もし出火した場合は、消火器などでできるだけ消火しましょう。 ・地震の後は、ガス漏れが起きている可能性があるので、火はつけないでください。 ③エレベーターを使わない ・故障して中に閉じ込められる危険性があります。 ④安全な場所に避難 ・揺れが強いと、建物の倒壊や火災の危険があり、山や丘では土砂くずれの危険性もあります。揺れが収まったら、近くの避難場所などへ移動してください。 4.津波の被害を避けるには 海底の下で大きな地震が発生すると、海底が盛り上がったり沈んだりします。これに伴って津波が発生します。 津波への備え 普段からハザードマップなどで危険地域や避難場所への経路などを確認しておきましょう。 地域の防災訓練に参加し、災害時の避難方法を学んでおいてください。 津波が起きそうなときの行動 津波が海岸に近づいてくるのを見てから避難を始めても間に合いません。以下のことに気をつけて早急に避難してください。 ①揺れを感じたら避難 ・海や大きな川の近くで強い揺れを感じたときや、弱い揺れでも長い時間ゆっくりした地震を感じたときは、すぐに海や川から離れ、高台や避難ビルなど高い場所に避難してください。 ②警報を聞いたら避難 ・地震を感じなくても、気象庁から津波警報が発表されたときは、すぐに高い場所に避難しましょう。 ③長時間、警戒する ・最初の津波より第二波や第三波の方が大きい場合もあります。地震の揺れが収まってから長時間の警戒が必要です。 5.火山が噴火したときはどう行動するか 日本には多くの火山があります。噴火から命を守るために、以下の行動をしましょう。 噴火への備え 普段からハザードマップで自分の住む地域にどのような災害の危険性があるのか確認しておいてください。 登山をするとき→気象庁のサイトやハザードマップで火山に関する情報を確認▽登山届を提出▽通信機器やヘルメットを準備。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] Compass(登山届けを出すためのサイト) 噴火が起きたときはこうする ①マスクや布で口をおおう ・火山灰を吸い込んではいけません。火山灰には、細かいガラス片や鉱物の破片が含まれており、肺などに悪影響を与えます。 ②避難 ・建物の中に避難し、火山灰や噴石から身を守ります。 ・市区町村から「避難指示」が出たときは、すぐに安全な場所に避難してください。 ③登山中に噴火が発生したとき ・すぐに火口から離れ、山小屋やシェルターなどに避難してください。 ・頭を守るためにヘルメットをかぶってください。 6.災害時の避難 避難所の様子(さまざまなタイプの避難所があります) 避難場所 ・災害が発生しそうな場合や発生した場合、早めに安全な場所に避難してください。 ・住んでいる地域の避難場所を普段から確認しておいてください。 ※各市区町村のホームページなどで確認できます。 ・避難場所へ行くことが難しいときは、近くの安全な場所(しっかりした建物など)に逃げましょう。 避難指示 ・災害による被害が発生する可能性が高まった場合、自治体が「避難指示」を発令します。テレビやラジオ、スマートフォンへの緊急速報メールなどで避難指示を知ることになります。「避難指示」が出る場合は命の危険もありますので、近くの避難所などにすぐに避難してください。 避難方法 ・避難をするときには、必ず火を消してから外出してください。また、持ち物をできるだけ少なくして背中に背負うなどし、両手が自由に使えるようにしてください。 7.災害への備え(備蓄など) 災害に備えた備蓄 災害時に当面の生活を続けるために、水・食料や緊急用トイレなどの備蓄が必要です。 基本的な備蓄 飲料水:最低でも1人1日3ℓ×3日分以上備蓄してください。大きな地震などが起きると、水道管が破損して長期間、断水することも多いので、できれば1~2週間分準備しておく方が望ましいです。 生活用水:断水に備えて生活用水の備蓄も必要です。 食料(保存食):缶詰やレトルト食品。大災害が起きたら、店の商品はあっという間になくなり、長期間買えなくなります。道路が寸断されると、品物が長期間入ってきません。数日分の備蓄を推奨する記事も多いですが、できれば2週間分以上の備えがある方が良いでしょう。 災害用トイレ:通常のトイレで水が流れなくなりますので、使い捨てトイレ(または大きなゴミ袋)を多めに用意しておきましょう。 非常用持ち出し袋(防災リュック):懐中電灯やラジオ、電池など災害時に必要なものを詰め込んだ袋です。モバイルバッテリーや現金(災害時は電子決済ができないことがあります)、常備薬なども入れておきましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 防災リュックを準備しましょう(JP MIRAI) 外国人にとっては身分証関係も重要 ・在留カード、パスポート、在留資格関連書類:本人確認やさまざまな手続きに必要です。 ※コピーだけでも非常持ち出し袋などに入れておきましょう。 避難場所を事前に知っておく ・大きな災害のときには公共施設などが「避難所」として使われます。避難所になる場所はあらかじめ決まっていますので、市区町村のホームページなどで普段から確認しておいてください。 ・災害が起きたら、自治体の情報などを確認して早めに避難してください。 ・避難所では地域住民との共同生活が原則です。日ごろから「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをするなどして、地域住民と良い関係をつくっておきましょう。 連絡方法や集合場所 連絡方法や集合場所を事前に決めておく ・災害が起きた場合に家族や友人と連絡を取り合う方法や集合場所を決めておきましょう。通信障害や停電もありますので、スマートフォンがいつでも使えるとは限りません。 紙に書いた連絡先 ・家族・友人・勤務先・学校の連絡先を書いた紙を持っておくと、災害時にスマートフォンの電波が届きにくい場合や電源が切れた場合に役立ちます。 8.災害時の情報収集 災害が起こりそうなときや災害が起こった場合はどのように情報を収集したらよいでしょうか。 災害時の情報収集ツール 災害時の情報収集ツールには、テレビ・ラジオのニュースや行政の公式サイト、スマートフォンで受け取る緊急速報メールやエリアメール(大きな音とともに通知が届く)などがあります。 災害時に役立つサイトやアプリを紹介します。 外国人向けの災害情報サイト [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 国土交通省の防災ポータル(多言語)※さまざまな災害情報にアクセスできるポータルサイト。各自治体の情報(避難情報など)にもここからアクセスできます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 気象庁の災害情報(多言語)※さまざまな災害情報を多言語で発信 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ハザードマップポータルサイト 外国人向けの防災アプリ(スマートフォン用) ・Safety Tips:地震・津波・台風などの災害情報や避難情報を多言語で通知します。 ・NHK WORLD-JAPAN:通常ニュースや災害情報を多言語で配信します。 ※アプリは事前にダウンロードしておくことが重要です。 外国人向けの相談窓口 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人在留支援センター(FRESC)※在留資格や生活について相談できる窓口。災害時にも今後の仕事や生活について相談できます。 フェイクニュースに注意 ・災害時にはフェイクニュースが多発します。特にSNSでたくさんのデマが飛び交うこともあります。不確かな情報を信じないでください。 ・公式情報を優先する:自治体や公的機関、報道機関からの情報を確認してください。 9.まとめ 日本は地震や台風、大雨などの自然災害が多い国なので、災害への備えや知識が重要です。 大雨や台風のときは水辺に近づかず、早めに避難します。 地震のときは落下物から身を守ることと火の始末に特に注意してください。 津波のときは一刻も早く高い場所へ逃げることが重要です。 噴火の際には火山灰から身を守るための対策が必要です。 さらに、災害への備えとして、水や食料などの備蓄、在留カードなど重要書類の管理、避難場所の事前確認などが大事です。 災害時には正確な情報を得ることが重要です。SNSの不確かな情報に惑わされず、自治体や公的機関、報道機関の情報を優先してください。多言語対応の情報サイトやアプリも活用しましょう。 日ごろから準備しておくと、実際の災害時に被害を大きく減らし、避難生活にもしっかり対応することができます。できることから防災対策を始めていきましょう。
  • 日本に長く住むあるベトナム人の大みそかとお正月

    2025年09月08日
    私は日本人男性と結婚し、日本に住んで長い年月がたちました。子育てをしていたころは「お正月は日本とベトナムのどちらの国にとっても大事なイベント」と娘に伝えたかったので、毎年年末には日本の伝統的なお正月の準備をして新年を祝ってきました。その習慣は、娘が大きくなった今も続けています。わが家の年末年始の様子を紹介します。〈執筆:日本に長く住むベトナム人女性〉 ※上の写真は日本の「おせち料理」 〈このページの内容〉 ・年末の過ごし方:お正月の準備 ・わが家のお正月 ・お正月のさまざまな過ごし方 年末の過ごし方:お正月の準備 かがみもち 大そうじと正月の飾り わが家では毎年、年末に家族で大そうじをします。みんなで手分けして部屋や押し入れの中を整理し、不要になったものは捨てます。そして、部屋の窓やバルコニーの大きなガラス窓をていねいにふき、日ごろはあまりそうじをしないキッチンの換気扇もきれいにします。家中がきれいになったら、リビングに「かがみもち」を置きます。かがみもちは日本のお正月の風物詩の一つです。 おせち料理作り 年末になると、日本のデパートやスーパーマーケットで、四角い箱(重箱)に詰められた「おせち料理」のサンプルや写真をよく目にしますね。日本では、日持ちする料理を詰め合わせて1月1日~3日(三賀日)に食べる文化があります。これを「おせち料理」と言います。この記事の冒頭の写真がおせち料理です。私は、おせち料理の中で自分で作れるものは自分で作っています。12月30日や31日はその料理作りでも忙しくしています。 ちなみに、日本に住むベトナムの若者たちの中には、日本の正月に、ベトナムの旧正月(テト)のときと同じようにバインチュンや伝統料理を準備して集まり、宴会を楽しむ人も多いようです。 年こしそば 年越しそば 日本では12月31日のことを「大みそか」と呼びます。大みそかの夜、日本ではそばを食べる習慣があります。このそばを「年こしそば」と言います。わが家でも、大みそかの夜は、家族で年こしそばを食べ、NHKの「紅白歌合戦」を観ながら過ごすのが定番。日本では、大みそかの夜をこのようにして過ごす家庭が多いです。 除夜の鐘(じょやのかね) 大みそかの深夜、お寺に行って108回の除夜の鐘を鳴らす行事に参加してから新年を迎え、そのまま初詣をする人もいます。 わが家のお正月 初もうでの風景 元旦の朝 元日の朝は、家族でおせち料理を囲み、おもちを入れた「雑煮」(ぞうに)を食べます。お雑煮は正月用の特別なみそ汁です。その後、子どもたち(自分の子どもや孫、親せき)に「お年玉」を渡します。お年玉は新年の特別なお小づかいです。 初もうで わが家では、元日の午後は、夫の両親の家を訪問して新年のあいさつをします。その後、神社へ行って「初もうで」。お参りの後は、縁起物の「破魔矢(はまや)」を買い、「おみくじ」を引きます。そして、神社の境内にある露店でたこ焼きなどを買って食べるのも楽しみです。 ちなみに、神社の宗教は神道(しんとう)、寺の宗教は仏教(ぶっきょう)ですが、ほとんどの日本人が宗教の違いを気にせず、神社や寺の景観や立地、にぎやかさなどの基準で行き先を決めます。また、同じ人が日ごろから神社にも寺にも行きます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 初詣で人気の高い全国の社寺 三賀日(さんがにち)の過ごし方 わが家では、1月2日以降は、それぞれの予定にしたがって過ごします。私は関東地方の大学同士が長距離のリレー競走をする「箱根駅伝」が好きで、1月2日も3日もテレビにかじりついています。三賀日(1月1日~3日)はこのように、お祝いの料理を食べたり、親せきを訪問したり、初もうでに行ったり、自由時間をゆったり過ごしたりする期間です。 お正月のさまざまな過ごし方 わが家の年末年始を紹介しましたが、お正月の過ごし方は人や家庭によってさまざまです。 家族の再会 お正月は、家族・親族が再会する時期です。故郷を離れて暮らしている人は年末年始に実家に帰省することも多く、親や親せきといっしょに過ごします。 旅行・レジャー 年末年始には、海外や国内に旅行に行く人もたくさんいます。このため、年末年始の公共交通はとても混雑し、ホテルの宿泊費も高くなります。これは日本のゴールデンウィーク(4月末~5月上旬)や盆休み(8月)と同じです。また、たとえば東京に住んでいる人が遠くに行かない代わりに都内の高級ホテルでぜいたくな年末年始を過ごすというケースもあります。 日本に住んでいる私のベトナムの友人にも、日本の正月休みを利用してベトナムに帰省する人が多いです。ベトナムの旧正月(テト)の時期に日本で長期休暇を取るのは難しいケースが多いためです。 もち 日本のお正月の食べ物で欠かせないのは「もち」です。ベトナム人はもちにハムなどをはさんで食べますが、日本人は焼いたもちを雑煮(ぞうに)の中に入れたり、もちにのりを巻いてしょうゆをつけたり、大根おろしとしょうゆをつけたりして食べます。私はチーズをはさんでしょうゆをつけて食べるのが好きです。 年賀状 日本では、新年のあいさつをはがきに書いて郵便で送る「年賀状」という文化が長く続いています。日本郵便は毎年11月1日に年賀はがきを発売します。絵や図柄が裏に印刷されている年賀はがきもあれば無地の年賀はがきもあります。無地の年賀はがきに家族の写真やあいさつ文をパソコンなどで印刷して送る人も多くいます。 年賀はがきの発行枚数は2003年にピークの約44.6億枚を記録しましたが、近年はメールやSNSで年始のあいさつをすませる人が急増し、年賀状文化は急速に衰退しています。年賀はがきの発行枚数は年々減り、2025年用(2024年12月発売)は約10.7億枚でした。

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【在ベトナム日本国大使館後援】

  • 原爆の日と終戦記念日

    原爆ドーム©毎日新聞社〈2019年〉 1945年8月6日、この建築の真上で原爆が爆発した      日本では8月になると、戦争に関する新聞報道やテレビ番組が急に多くなります。それは、第二次世界大戦末期の1945年8月6日に広島で、9日に長崎で原子力爆弾が投下され、15日に日本の降伏が公表されたからです。戦後、日本は連合国軍に占領され、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を特色とする日本国憲法が1947年に施行されました。 8月6日:広島原爆の日      1945年8月6日午前8時15分、米軍が広島市で原爆を投下しました。世界で初めて都市で核兵器が使われた瞬間です。この原爆によって約14万人がその年のうちに死亡したとされます(正確な数は分かっていません)。また、原爆の放射性物質を浴びて後遺症に苦しんだ人や後で死亡した人もたくさんおり、広島市の原爆死没者名簿には31万人以上の名前が記されています。原爆犠牲者を追悼し平和への誓いを新たにするため、毎年8月6日に広島市で平和記念式典が開かれます。 平和への思いを込めた灯ろう流し ©毎日新聞社〈広島市で2019年8月6日〉 平和への思いを込めた灯ろう流し ©毎日新聞社〈広島市で2019年8月6日〉 8月9日:長崎原爆の日 長崎の平和祈念式典 ©毎日新聞社〈2019年8月9日〉      広島原爆の3日後の8月9日午前11時2分、米軍は長崎市でも原爆を投下しました。これによって約74,000人が死亡したとされます。また、長崎市の原爆死没者名簿には18万人以上の名前が記載されています。長崎市では毎年8月9日、平和祈記念式典が行われます。 8月15日:終戦記念日      広島・長崎原爆の直後の1945年8月14日、日本政府は連合国の各国に降伏を伝え、翌15日、天皇がラジオ放送で国民に日本の降伏を公表しました。8月15日は日本で「終戦記念日」とされています。      日本では8月前半、戦争に関する特集が新聞やテレビで数多く報道されます。戦争の悲惨さをテーマにしたアニメ映画も放送されます。これらには、戦争の過ちを振り返り、悲惨な戦争をくり返さないことを誓う目的があります。 「過ちは繰り返しませぬから」 と刻まれた広島の原爆慰霊碑 ©毎日新聞社 「過ちは繰り返しませぬから」 と刻まれた広島の原爆慰霊碑 ©毎日新聞社

    2020年08月04日

  • お盆-亡くなった家族と会える機会-

    8月になると、日本に住んでいる皆さんは“お盆”という言葉を耳にすることが多いと思いま す。日本人はお盆に連休を取るので、交通渋滞や列車の混雑、航空券が入手しにくい(値段 も高い)という状況が起こります。しかし、お盆の意味をじっくり調べてみると、何とも心 穏やかな気分になれます。お盆とは一体何なのでしょうか?この機会に見ていきましょう! 2018年に行われた渋谷盆踊りに集まった大勢の人たち Ⓒ毎日新聞社 お盆とは正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、日本では1400年以上前からある風習です。お盆には、霊魂が人間界(地上)に戻ってくると言われています。この次期、家族でご先祖様の魂を迎えるために“精励迎え”という儀礼をします。 時期 3~4日間にわたって行われますが、始まる時期によってその名前も異なります。 ▪ 八月盆(または旧盆):8月13日~16日で全国的に行われる。 ▪ 七月盆(または新盆):7月13日~16日で、東京を中心とした一部の地域で行われます。 ;他にも沖縄県などでは“旧暦盆”という陰暦の7月15日に行われるお盆もあり、地域やお寺によっては、独自の暦で行われるお盆もあります。 その昔、日本の暦は太陰暦で数えられ、お盆は陰暦の7月に行われていました。明治時代に太陽暦に代わると、7月のお盆の時期が農民(当時日本人の約8割を占めた)の繁忙期と重なったため、人々がゆっくりご先祖様を迎えられるようお盆は8月に移ったのです。 お盆に行うこと ▪ 13日夕方~:火を焚いて霊魂をお迎えするー迎え盆・迎え火 この日は、ご先祖様をお迎えします(精霊迎え)。 多くの家庭ではオガラ(麻の皮を剥いだ後残る芯の部分)を焚いてご先祖様をお迎えし、この世とあの世を行き来できるよう、キュウリやナスで動物を模した置物を用意します。キュウリで作ったが精霊馬(しょうりょううま)で、「足の速い馬に乗って、早く帰ってきて」という意味があります。ナスで作られたのは精霊牛(しょうりょうし)で、歩みが遅い象徴です。別れがたさから「子孫と一緒の時間が長くなるように」という願いが込められています。家庭によっては、祖父母の案内にと自宅の玄関からお墓までの道に提灯を灯すこともあります。浴衣を着て、お墓でオガラを焚いて祖先を迎える地域もあります。 ▪ 13日~15日 ご先祖様への感謝や尊敬の気持ちを表したり、祖父母が思い出を振り返れるようなお供え物(お線香、お花、灯燭、水、食べ物など)を供えます。 ▪ 15日(16日)の夜:火を焚いて魂を送ります(送り盆・送り火) この日は、祖先、祖父母を送る“精霊送り”を行います。川のある地域では舟や灯ろうを流す“精霊流し”を行い、長崎県では大きな船を使ったお祭りも行われます。 『京都五山送り火』のように山に火で巨大な文字を浮かび上がらせる行事もあります。毎年8月16日に開催され、5つの山に文字や絵が浮かび上がります。『大』、『妙』、『法』の漢字のほか、船や鳥居の形を模した送り火が次々点火されます。 和歌山県で行われている精霊流しで送り出される灯ろう Ⓒ毎日新聞 “盆踊り”を踊る地域もあります。(諸説ありますが)元々陰暦7月の満月の夜に先祖の魂を送り返すために始まった儀式と言われ、無事にお盆の終わりを迎えたことを喜び、踊ります。 ご紹介したように、地域によって様々な風習がありますが、共通するのは火や提灯などが使われること。日本では、炎や灯りが祖先や祖父母の魂を導くと信じられているのです。今年は新型コロナウイルスの影響で、行事が中止されたり縮小されるそうです。 “お盆”と“お彼岸”の違い “お盆”と“お彼岸”はよく間違えられます。共通点と相違点をご紹介します。 いずれもご先祖さまや祖父母のお墓にお参りにいくところは同じです。異なるのは時期と目的で、お盆は8月(もしくは7月)の13日~16日に霊魂を迎える行事ですが、お彼岸はベトナムのThanh minh(タイン ミン)と同じように年2回、3月(春分)と9月(秋分)にお墓参りに行きます。 日本人がお盆を行う意味 日本人にとってお盆は、ご先祖様を迎える大事な行事であると同時に、待ち遠しい機会なのです。若者が実家に帰って家族と過ごしたり、仕事を忘れゆっくりする時期でもあります。 私の義母は「義父の祖先に恥じぬよう一生懸命子育てをした」といい、お盆にはお仏壇を掃除してお供え物をします。義父は、ビールを飲みながらお仏壇の前でこの1年のことをご先祖様に報告するのを楽しみにしています。 終わりに 日本に住んでいると、日本人は仕事第一で家族は二の次と感じる時があります。でも、義理の両親から「故人に恥じることない人生を送ろう」と努めている日々についての話を聞くと、家族や祖先への深く優しい愛情を感じられます。それは、充実した日々を過ごし、精一杯生き、祖先からもらった命を大切にする日本人のことをよく知ると分かります。 ご先祖様を思うと、今年もお盆の時期が待ち遠しくなるのです。

    2022年08月08日

  • 中秋節

    中秋節は古くから続く秋の伝統行事で、アジア各国で旧暦の8月15日に行われるお月見の習慣です。ベトナムと日本の中秋節について紹介します。 中秋節の由来と伝説 中秋節は紀元前に中国で始まったと言われています。中国や日本、ベトナムで旧暦の8月は稲の収穫時期にあたり、収穫後の“一休み”として農家がゆっくり過ごす習慣が生まれたとされています。 中秋節が佳節(めでたい日)となったのは、「月」に関する神話や伝説に由来します。最も有名な伝説は「嫦娥(じょうが)、月に奔(はし)る」で、弓の名手・后羿(こうげい)の妻嫦娥が悪者に薬を飲まされて天に昇り、月で暮らすことになったという話です。后羿が悲嘆にくれて妻を思い、庭にテーブルを置いて妻が好きだった果物を供えたことが始まりとされています。 月を神様として崇めているベトナムには「クオイの伝説」があります。クオイはある日、その葉を口にするとどんな傷でも治るという不思議な木を手に入れます。しかし、この木には清い水しか与えてはいけないのに、妻が汚い水を与えてしまった途端、木が一気に伸び始めました。クオイは押さえようと木につかまりましたが、どんどん伸びて月まで運ばれてしまいました。こうしてクオイは月に住むことになったというお話です。ベトナムでは今でも、月に見える陰をクオイさんが木の根本に座っている姿に見立てています。 日本の中秋節は奈良時代(710~794年)に中国から伝わったと言われています。「十五夜」もしくは「中秋の名月」と呼び、やはり月見の習慣があります。この習慣は近年、月を見ながら宴会を行う習慣に変化しており、「月見の宴」と言われることもあります。また、ベトナム人が月の陰を見てクオイを連想するのに対し、日本人は「ウサギの餅つき」を思い浮かべます。 中秋節の行事 ベトナムの中秋節では中秋灯と呼ばれる灯ろうを持って村や町を歩き回ります。これは、月に行ってしまったクオイが地上に戻ってこられるよう道しるべを示していると言われています。また、中秋節には子どものお祭りの要素もあります。子どもたちは中秋灯を持って近所を巡り、月の光の下でさまざまな遊びをし、両親や学校などが用意してくれたお菓子や食べ物を食べます。 中秋節のイベントに欠かせない麒麟踊り 中秋節は、お世話になっている方々に感謝を伝えるため月餅(げっぺい)やお茶、お酒などを振る舞う機会でもあります。また、町中で楽しい麒麟(きりん)踊りを見かけます。 麒麟が家を訪ねてくると幸運が舞い込んでくると言われ、皆こぞって麒麟を誘います。 一方、日本の「お月見」は秋の収穫に感謝する行事です。一般的には旧暦の8月15日(2021年は9月21日)の「十五夜」のことをいいます。 中秋節の食べ物 ベトナムの月餅(左)と日本の月見団子(右) ベトナムの中秋節の食べ物は「バインヌオン」(月餅)と「バインゼオ」(甘い餅ケーキ)が定番です。日本では、月餅は町中で売られていますが、月見の際に食べる習慣はありません。日本の月見では「月見団子」を食べます。月見団子は満月に見立てて丸い形になっており、月がよく見える場所に台を置き、大きな皿などに十数個の団子を高く盛るのが伝統的な供え方です。すすきも一緒に供えます。 在日ベトナム人の中秋節 故郷から離れて暮らす在日ベトナム人の皆さんは中秋節をどう過ごしますか?できれば、集まって仲間と一緒に過ごしたいですね。留学生や技能実習生の一部は故郷の中秋節の日、中華街で中秋節の雰囲気や食べ物を楽しんだり、月餅や料理を用意して仲間と一緒にパーティーをしたりしています。留学生のために中秋節のパーティーを開く日本語学校もあり、それが近隣の在日ベトナム人と出会う機会になる場合もあります。また、最近は新型コロナの影響で見送られていますが、通常は、日本各地のベトナム人ゆかりの寺院でも中秋節の行事が行われています。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ベトナム人ゆかりの寺院(東日本) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ベトナム人ゆかりの寺院(西日本)

    2021年09月16日

  • ハロウィン – 日本でハロウィンを楽しもう !!! –

    VAIJ NGUYEN NGOC LINH 皆さん、花火や夏祭りと海は満喫できましたか?気が付いたらもう秋ですね。 次はハロウィンの季節ですよ!!! あれ?日本ではハロウィンも何かやるのですか?と思っていませんか。 盛り上がっています。ハロウィンは10月31日。日本でも10月になると街に飾り物が飾られたり、仮装パーティーなどのイベントが行われたりしています。特に10月25~31日の間は、各地で様々なイベントが開催されます。(私は毎年渋谷のコスプレ祭りに参加しますよ^^) ハロウィンに参加するために、思い思いの仮装を探すのは楽しみの1つですね。今日、皆さんにハロウィン仮装ときどんな衣装が良いのかを紹介します。 1.何に仮装するのかを決める フランケンシュタインやドラキュラ、魔女、悪魔のようなコスチュームから、アメコミやディズニーのキャラクターをモチーフにしたコスチュームまで候補はたくさんあります。 ぜひお気に入りの衣装を見つけて周りを驚かせましょう! 2.仮装道具を手に入れる 仮装は早めに用意しておくのがいいです。 ・100円ショップ 100円ショップやドンキホーテでも置いてあり、安く手に入ります。 ・インターネット通販 こだわった仮装にしたいのでしたら、珍しい物が手に入るインターネット通販がおすすめです。 好きな衣装セットをクリックするだけで購入できますが、自宅に届くまで時間がかかります。人気のものはすぐに売り切れになってしまうので、遅くとも10月10日くらいまでには注文するようにしましょう。 私のおすすめは楽天か、Amazonです。 ・ショップ デパートや若者が集まる町のお店、コスプレ専門店などでも仮装キットを販売します。サンプルを置いたり、試着もできますので、選ぶのが楽しいです。 3.友達を誘って、当日を楽しもう おすすめは渋谷の交差点周辺です。 毎年多くの若者が集まり混雑しています。他には日本最大級のハロウィンイベントで川崎市にある「ラ チッタデッラ」で開かれる「カワサキハロウィン」や東京ディズニーランド、二子玉川ハロウィンパーティー、サンリオピューロランド、池袋コスプレフェスなどです。(別な記事でこちらのイベントを紹介します) *ポイント ・お化粧は一日しか使わないので、なるべく安い物を使いましょう。おすすめは100円ショップかドラッグストアです。 ・敏感肌の方はあまり濃いメイクをしない方がいいですね。ちょっと可愛いいコスプレがおすすめです。 ・近くでお店を探すには、次のキーワード「ハロウィン」+「仮装」+「ショップ」+「地名や駅名」で検索すると見つかります。 ・友達と一緒に行った方が楽しいです。ただし、人込みがすごいので、バラバラになって迷子にならないよう気を付けましょう。 是非、友達と一緒にハロウィンパーティーで盛り上がりましょう!!!

    2019年10月23日

  • 日本のクリスマス

     ハロウィンと同様にクリスマスは西洋からやってきたお祭りの一つですが、日本では非常に人気があり、盛大にお祝いをします。12月になると街の顔がクリスマス色に変わります。渋谷、銀座、六本木などの通りは、街路樹などがイルミネーションで彩られます、ショッピングモールには大きなクリスマスツリーが飾られ、楽しいクリスマスソングが流れます。  西洋文化のクリスマスですが、日本人はそれに独自の文化を盛り込んで楽しんでいます。アメリカは、クリスマスパーティーにファーストフードを買ってくるのは失礼なこととされていますが、日本ではフライドチキンやローストチキンをデリバリーする家族がとても多いのです。クリスマスケーキもパーティーには欠かせないものですが、自分で作る人もいますが、コンビニやケーキ屋で買って用意する人もいます。  「メリークリスマス」と言葉を交わし、子供たちがサンタさんにプレゼントをお願いするのは世界共通です。 日本のクリスマスは宗教的なものではないので、家族と一緒ご飯を食べる機会であったり、友達と遊びに行ったり、プレゼントを交換したりする場です。また、カップルにとってクリスマスは告白の場となることもあり、お互いの愛を確かめるイベントでもあります。

    2019年12月15日

  • 日本の大晦日(おおみそか) – 12月31日のことです –

    藤田裕伸  日本は西暦で新年を迎えますので、大晦日は12月31日です。最近では日本人の生活が多様化し、過ごし方は様々ですが、伝統的な一般家庭の大晦日を紹介します。  大晦日は、新年の前日ですから、新年の準備は大体完了していることが多いです。準備とは、お正月に友人や知人に新年の挨拶をするはがき、年賀状の執筆と発送▽新年に食べるおせち料理の調理や調達(作る人も買ってくる人もいます)▽お持ちを重ねてミカンを乗せる「鏡餅」(かがみもち)の用意▽玄関に飾るわらでできた「しめ縄」の用意――などです。  それでは、日本人が伝統的に大晦日にすることは… ・大掃除=30日までに済ませる人も多いですが、新年の元日(1月1日)を気持ちよく迎えるため、カレンダーを新年のものに掛け替えたり家の中を掃除したり、しめ縄や鏡餅を飾ったりします。 ・年越しそば=大晦日の日本の代表的文化です。そばは、うどんやラーメン、パスタなどほかの麺類より切れやすいことから、「今年1年の災厄を断ち切る」という意味があります。大晦日の夜、年越し前に食べることから「年越しそば」と言われますが、地域によっては「大晦日そば」「年切りそば」「運そば」などの呼び方があります。 ・NHK紅白歌合戦=大晦日の夜、NHKの地上波1で放送される人気の歌番組で、1951年から始まった長寿番組です。女性アーティストを紅組(あかぐみ)、男性アーティストを白組(しろぐみ)とし、紅白のアーティストが順番に歌ったり演奏したりします。日本を代表する人気歌手らが出演するため、高い視聴率を獲得していて、「1年の締めくくり」の役割を果たしています。 ・除夜の鐘=日本の仏教で年末から年始にかけて行われるお寺の仏事です。除夜(大晦日の夜のこと)の深夜0時をはさむ時間帯に、多くのお寺では鐘を108回つきます。お寺の鐘は住職や僧侶(お坊さん)がつくのですが、一般の参列者が鐘をつくことができるお寺もありますので、参加してみるのも貴重な体験になると思いますよ。

    2019年12月29日

主催者

Nhà tài trợ Bạch Kim

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.