留学・就活
面接でよく聞かれる質問
就職活動の面接で必ず聞かれる質問や、答える際に心がけるべきことがたくさんあります。面接できちんと答えるには十分な準備が必要です。面接でよく聞かれる質問や、その質問への答え方・準備の仕方について紹介します。
面接の目的を理解する
そもそも、なぜ面接を行うのでしょうか? 日本語力の確認という意味もありますが、会社はあなたのことをもっと知りたいため、直接、話をするのです。同時に、面接はあなた自身がその会社についてもっと知ることができるチャンスでもあります。
面接官はあなたと会話をする中で「企業が求める人物像」とあなたが重なるかどうかを考えます。また、あなたは、その会社があなたの希望(仕事の内容、やりがい、給与や福利厚生などの条件)に合うかどうかを確認します。面接の回数は多くの場合2〜4回です。
それでは、「企業が求める人物像」とはどのようなものでしょうか?
あなたは求人情報を見て「やってみたい」と思う仕事にエントリーすると思います。その後、会社説明会や面接を通じて具体的な仕事内容や給与などの条件、職場の雰囲気、人材育成方針などを理解する中で「やってみたい」から「この会社に入りたい」という気持ちに変わっていきます。
これは企業側も同じです。面接官はあなたを面接し、具体的な話をすることで、あなたの長所・短所への理解を深めながら、あなたが入社して活躍できるかどうかを予想するのです。他の応募者とも比べながら、最も活躍できると判断した人たち、つまり「企業の求める人物像」に合った人たちに採用内定を出します。
面接は何回か行いますが、一つ一つの面接時間は決して長くはありません。限られた時間の中で「この会社に入りたい」「この会社でこのような仕事がしたい!」という気持ち・情熱を明確に伝えることが大事です。
履歴書と面接の関係
企業は応募者(あなた)の履歴書やエントリーシートだけでは、あなたのすべてを知ることはできません。履歴書やエントリーシートはあなたの情報の一部でしかないからです。
こうした一部の情報から「この人に会って話を聞いてみたい」と感じた人にのみ、面接の通知が届きます。そのため、履歴書やエントリーシートは「あなたに会ってみたい」と思わせる内容にする必要があります。
面接に進んだ場合、履歴書やエントリーシートに書いた内容を詳しく聞く質問が多くなります。そこで、履歴書やエントリーシートの内容を面接前にしっかりと再確認し、質問にわかりやすく答える準備をしておかなければなりません。
履歴書からわかる情報で重要なものは次の4つです。
①自己紹介
②志望動機
③長所・短所
④学生時代の経験
面接でこれらの項目に関する質問にどう答えたらよいかを準備しておきましょう。
「自己紹介」
自己紹介では、面接官に「良い第一印象を持ってもらうこと」が重要です。自己紹介の時間は30秒から1分ぐらいです。第一印象は数秒から数十秒で決まると言われています。第一印象は大事なので、自己紹介で話す内容もさることながら、そのときの表情や声についても家で練習しておきましょう。鏡を見ながら練習すると、自分の表情がよくわかります。
面接での自己紹介 | |
時間 | 30秒〜1分 |
必ず伝えるべき内容 | ・氏名 ・出身 ・学校 ・専攻 |
追加内容 (なくても構いません) |
・趣味 ・個人的な情報(学生時代にがんばったことなど) |
その他 | ・名前をゆっくり言う ・はきはきと大きな声で話す |
例文
「◯◯大学◯◯学部◯◯学科◯◯専攻の◯◯と申します。本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます」→「個人的な情報」→「よろしくお願いいたします」
「志望動機」
時間 | 3〜4分間 |
必ず伝えるべき内容 | ・その会社でどのような仕事をしたいか ・その仕事に対して自分はどのように貢献できるのか (自分の経験やエピソードと結びつけて話す) |
似ている質問 | ・なぜ当社に入りたいのですか? ・なぜ当社を選びましたか? ・当社でどのような仕事をしたいですか? ・就職したらやりたい仕事は何ですか? |
これらの質問にきちんと答えるために、履歴書やエントリーシートの志望動機欄に書いた内容を再確認し、もう少しくわしく説明できるように準備してください。次の記事を読んでから志望動機を書くと、面接での答え方の準備にもなります。
「長所・短所」
時間 | 3〜4分間 |
必ず伝えるべき内容 | ・長所・短所を一つか二つに絞って簡潔に伝える ・短所を克服しようと努力していることを伝える |
似ている質問 | ・あなたの強み、弱みを教えてください。 ・あなたの得意なこと、苦手なことはなんですか? |
次の記事を読んでから「長所・短所」を書くと、面接での答え方の準備にもなります。
「学生のときにがんばったこと」
面接官は、あなたが目標を達成したり課題を克服したりするためにどのように努力をできるのかを知りたがっています。「学生時代にがんばったことを教えてください」という質問に対し、「私はどんなことでもがんばります!」と答える人がいます。しかし、この答えは具体性がないので、説得力がありません。
そうではなく、あなたがこれまで努力したことや、困難を乗り換えた経験などを話すと、「これから大変なことがあっても、同じように乗り越えることができる人だ!」と思ってもらいやすいでしょう。
学生時代の経験について次のようなことを聞かれることが多いので、回答を準備し、話す練習をしておきましょう。
・アルバイトで一番大変だった経験は何ですか?そして、それをどうやって乗り越えましたか?
・今まで、日本で一番困ったことは何ですか?
・日本とベトナムの違いを感じたことがありますか?それはどんな違いですか?
・学校で何を勉強していますか?
・卒業論文のテーマは何ですか?
・学生時代に勉強以外に力を注いだこと(ガクチカ)は何ですか?
単に体験談を話すのではなく、その経験によって学んだことを「仕事でどのように生かすことができるのか」を意識して回答を考えましょう。
将来と会社に関する質問
・5年後・10年後、何をしていると思いますか?
・5年後・10年後、どのような人になりたいですか?
この質問は、あなたが将来についてどう考えているかを聞く質問です。
日本の会社では、入社して1、2年間は、一人だけで仕事をするということはほとんどなく、先輩や上司と一緒に仕事をすることが多いです。仕事について勉強し覚える時間です。その後にやっと一人で仕事をし、どんどんスキルを高めていってほしいと、会社は考えています。
あなたが今、思っていることと会社の求めていることが一致しても、入社して数年後にあなたの希望と会社での現状が違うと分かり、退職することもあります。その場合、会社はせっかく時間をかけてあなたを教育したのに、また新しい人に最初から教えなければなりません。
このため、面接官は、あなたが将来どのようなことをしたいか、どのような自分になりたいと思っているかについても、あらかじめ知っておきたいのです。
留学生の場合、日本でずっと暮らしたい人もいれば、10年ほど仕事の経験を積んだら母国に帰ろうと思っている人もいると思います。どちらが良いとも悪いとも言えません。その希望が会社に合うかどうかが大事です。
会社に悪いイメージを持たれてしまうかもしれないと思い、ウソをつきたくなる気持ちもわかりますが、正直に話すことで、会社があなたと一緒に働くイメージを作りやすくなる場合もあります。
・日本で働きたい理由は何ですか?
・日本の会社をどのようにイメージしていますか? 当社についてどのようにイメージしていますか?
・どのくらい働きたいですか? ずっと日本に住みたいですか、それとも何年かしたら母国に帰りますか?
・当社のベトナムの支社で働きたいですか?
これらの質問にどう答えるかを考えると同時に、この機会に改めて自己分析を行い、将来どうしたらよいかについて考えてみてくださいね。
・会社に何か質問がありますか。
これは面接の最後によく聞かれる質問です。面接官の話の中で分からなかったこと、例えば会社の理念や職場の雰囲気など、聞きたいことがあれば何でも聞いてください。会社に質問をするということは、あなたがその会社で働くイメージを描こうとしているからであり、質問内容によっては、先方から好印象を持ってもらえます。
まとめ
面接でよく聞かれる質問をリストアップしました。何が評価されるかは、会社によっても面接官によっても違いますが、会社側が一番知りたいのは「あなたがその仕事や会社に合っているかどうか」です。しっかり準備をして面接にのぞみ、あなたらしさやあなたの良さをていねいに伸び伸びと表現してくださいね。
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就職面接に関するマナー
就職活動で面接の連絡を受けた場合、面接での受け答えの練習以外に何に気を付けたらよいでしょうか?「会社とのメールに関するマナー」や「面接での服装・髪型」「オンライン面接での注意点」などについて説明します。 ※「面接でよく聞かれる質問」については下記の記事を読んでください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 面接でよく聞かれる質問 メール返信は24時間以内に 履歴書やエントリーシートに自分のメールアドレスを記入する項目がありますね。就職活動(就活)で会社からの連絡は電子メールで来ることが一般的です。エントリーシートなどの書類選考の結果や面接の案内もたいていは電子メールで送られてきます。 最近は、SNSのメッセージ機能(メッセンジャーなど)を使うことが多く、普段の連絡で電子メールを使う人は少なくなりました。しかし、就活中はメールをこまめにチェックしましょう。そして、メール連絡には、受信から24時間以内に返信をしましょう。 これは日本の就活でのマナーです。24時間といわず、会社から来たメールにはできるだけ早く返信しましょう。 ・大事なメールが届いていないか、こまめにチェックする。 ・そのメールになるべく早く返信する。 これらは、入社してから仕事をする場合の大事なビジネスマナーです。就活でも、これができているかできていないかが評価ポイントの一つになる場合があります。 それでは、面接の案内に対する返信の文例を紹介しますので、参考にしてください。 面接の案内に対する返信の例 株式会社◯◯◯◯ 採用担当・△△様 お世話になっております。 貴社求人に応募致しました○○と申します。 この度は面接日程のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。 ご指定いただいた日時に貴社にお伺いさせていただきます。 4月25日(月)午前10:00 場所:貴社名古屋支社5階・第1会議室 面接の機会をいただきましたことに厚く御礼申し上げます。 当日は何卒よろしくお願い申し上げます。 --------------- 名前 〒000-0000 住所 電話番号 123-4567-8901 メール ◯◯@◯◯.com --------------- オンライン面接での注意点 新型コロナウイルスの影響で、一次面接や説明会はオンラインで行われることが増えました。これにはどのような準備が必要でしょうか? オンライン面接で使われるツール オンラインでの面接にはZOOMやSkype、Microsoft Teamsなどのビデオ会議アプリがよく使われます。多くの留学生は携帯電話で参加しますが、パソコンをお持ちの場合は、パソコンを使うことをお勧めします。パソコンの方がミュートのオン・オフの切り替えもスムーズですし、相手の表情もよく見えます。しかし、もし、携帯電話しかない場合は、100円ショップなどで売られている「スマホスタンド」を使ってください。それで画面を固定できますし、両手が自由になって、良い姿勢で面接を受けることができます。 画面の背景画像 ビデオ会議アプリでは、自分が映る画面の背景を変えることができます。白い壁の前などで面接を受けることができるのなら、背景を変えなくても構いません。しかし、部屋の洗濯物などが背景に入ると、第一印象が悪くなる可能性があります。その場合は、面接にふさわしい背景画像に切り替えましょう。 インターネット接続 面接の途中でインターネット接続の不調が原因で、画像が乱れたり声が途切れたりしてしまうと、あなたの良さを相手に十分に伝えられません。Wi-FiよりLANケーブルを使う方が通信の安定性が高いです。その場合、携帯電話ではなくパソコンを使うことになります。 対面の面接でのマナー 面接に遅刻やギリギリ到着は厳禁! 新型コロナウイルスの関係でオンライン面接が増えましたが、入社するまでに少なくとも1回は対面で面接が行われることがほとんどです。対面の面接には、どのような準備が必要でしょうか? 会場へのルートを調べる 面接の案内メールには面接会場の場所が書かれています。自宅から会場へ行くルートや所要時間をまず調べましょう。そして、電車が事故などで遅れることも想定し、早めに会場付近の駅に着くように電車を選びましょう。 また、駅から会場へのルートについては、Googleマップやストリートビューなどで下調べをしておくと、当日、道に迷う可能性が低くなります。 10分以上前に着く 相手を待たせると相手の時間を無駄にすることになり、相手を軽視していると見られてしまいます。とはいえ、早く到着しすぎると、相手の予定に支障をきたす可能性があります。面接会場では、指定時刻の約5分前に受付をするのがちょうどよいでしょう。 ・早めに会場の最寄り駅に着く。 ・道に迷う可能性も考慮して10分以上前に面接会場に着く。 ・会場を確認したら、周辺でしばらく待ち、指定時刻の約5分前に受付をする。 服装と髪型 相手に良い第一印象を持ってもらうため、身だしなみを整えましょう。特に服装と髪型に気を付けましょう。以下のチェックリストを参考に、家を出る前に身だしなみを2回以上確認してくださいね。 男性 ▢ 髪:フケが目立たないか ▢ 顔:無精ひげが伸びていないか。ひげのそり残しがないか。 ▢ スーツ:上着にしわがないか ▢ スーツ:上着の肩の部分にフケがついていないか ▢ スーツ:ズボンの折り目はしっかりしているか ▢ スーツ:上着やズボンのポケットがふくらんでいないか 女性 ▢ 髪:前髪が長すぎないか ▢ 髪:色が明るすぎないか ▢ 髪:長い髪は束ねているか ▢ スーツ:規定通りに着ているか ▢ スーツ:色は派手過ぎないか ▢ スーツ:スカートが短すぎないか ▢ スーツ:サンダルやミュールをはいていないか 持ち物 メモ帳と筆記用具、スケジュール帳を忘れないようにしてください。また、念のため、予備の履歴書(写真付き)を1部カバンに入れておきましょう。 まとめ 就職面接では、きちんと受け答えをできるように回答を準備し練習することが最も大事です。しかし、面接前に第一印象を悪くしてしまっては、面接の総合判断に大きく影響します。今回は、そうならないために、「メールのやり取りに関する基本マナー」や「面接会場に余裕を持って着くための準備」「面接での服装・髪型」「オンライン面接での注意点」などを紹介しました。
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履歴書を書く前に知っておこう!
皆さん、こんにちは! 就職活動(就活)において履歴書はとても重要です。履歴書などによる書類選考に合格しなければ、面接に呼んでもらえません。面接に呼んでもらうにためにはどのような履歴書を書けばよいのか、履歴書を書く前に知っておくべき大事なポイントを紹介します! 履歴書とエントリーシート 日本の就活では「履歴書」以外に「エントリーシート」を提出させる企業があります(特に大手企業)。エントリーシートには企業が設定したさまざまな記入項目がありますが、中心は「自己PR」と「志望動機」です。この2項目が履歴書にもエントリーシートにもある場合は、履歴書の自己PR欄や志望動機欄には要点を書き、エントリーシートに詳しい内容を書きましょう。 「自己PR」などの書き方 就活の履歴書で「自己PR」は重要項目です。この欄には自分の長所や売り込みたいポイントなどを2点以上盛り込み、なるべく具体的に書いてください。その際、勉強や部活動、社会活動(ボランティアなど)、アルバイト、インターンシップなど自分の体験やエピソードと結びつけて書くと、内容が具体的になります。それによって選考担当者の印象に残りやすくなりますし、実際の面接でも相手の質問のきっかけになります。 「自己PR」と「自己紹介」の違い 自己PR欄では自分が誇りにできることをアピールします。単なる「自己紹介」になってしまわないように気をつけましょう。また、指定された履歴書フォーマットに自己PR欄がない場合でも、面接では必ずと言っていいほど自己PRを求められます。そこで、「趣味」「長所・短所」「学校で学んだ事」といった欄に記入する際も、自己PRにつながる書き方を意識しましょう。履歴書によって選考担当者にどのような印象を残せるかが、面接に進めるかどうかのカギになります。 長所・短所 長所・短所を書く際も、なるべく体験やエピソードと結びつけて具体的に書くように心がけましょう。自分の長所・短所がよくわからない人は次のような視点で自分を分析するのも一つの方法です。 短所と長所は見方によって変わります。例えば、おしゃべりな人は、悪く言うと「うるさい人」「口が軽い人」ですが、よく言うと「積極的な人」「外交的な人」です。このように、自分の短所を長所に置き換えてPRするのも一つの手法です。 ただ、その長所が職場でどのように生きるのか、仕事と結びつけて書く工夫をしないと、選考のプラスになりにくい場合があります。その長所が仕事での貢献に直接結びつかない場合は、長所を生かしてだれかをサポートした経験や長所を伸ばすために行った努力などを書くとよいでしょう。そうすれば、努力する姿勢などあなたの人間性をアピールできます。また、短所を書く際には、その短所を改善するためにどのように努力したかを書くと、これも自分をPRする材料になります。 「志望動機」の書き方 履歴書の「志望動機」は非常に重要です。面接でも必ず質問されます。その会社で働きたい理由を書く欄ですが、その理由を適切に書くためには、その会社が「現在何をしているのか」「これから何をしようとしているのか」「どのような人を必要としているのか」を理解していることが必要となります。 そのためには、インターネットでその会社の情報を集めてよく読みましょう。「事業概要」や「事業の内容」「企業理念」「企業ビジョン」「経営計画」などの項目をよく読んでください。また、機会があればインターンシップや会社説明会に参加し、できればその会社で働いている先輩も訪問しましょう。 このようにして会社の事業内容や理念、強み、雰囲気、仕事内容などを具体的に把握したうえで、その会社でどのような仕事をしたいか、その仕事に対して自分はどのように貢献できるのかを書き込むと、すぐれた履歴書になります。その際、自分の経験やエピソードと結びつけて具体的に書くことが大切です。 それ以外の欄の書き方 大学・専門学校での専攻など 授業名だけではなく具体的に何を学んだかを書いてください。ここは専門知識を見る項目なので、特に理系の場合は具体的な専攻内容も詳しく書きましょう。また、文系・理系にかかわらず、学習面でどのように努力したかなどを書くのもよいでしょう。例えば次のような書き方もあります。 【記入例】 「私は大学で英語の授業を受けました。それまでは、外国語学習は日本語が中心で、英語にあまり時間をかけていなかったので、大学での英語学習は最初は大変でした。しかし、将来の可能性を広げたいと思い、英語にも積極的に取り組むことにしました。授業の予習・復習はもちろん、その日覚えた単語を使って1日のできごとを短い文章で表し、それを何度も声に出して読む、というような工夫をしました。これを1年間続けたところ、大学の定期試験は前・後期とも100点満点中90点台でした。そこで、英語の必単位取得後も独自に勉強を続け、大学3年時にはTOEICで 700点を取りました。入社後も引き続き英語学習を続け、英語を使う仕事を担当させていただけることになった場合は、その力を生かしたいと思います」 学校以外で経験したこと この項目では、留学生はアルバイトの経験をよく書きます。選考担当者が知りたいのは、あなたがアルバイト経験から何を学び何を身につけたのかです。単なるアルバイトの内容紹介で終わらないように気をつけましょう。 履歴書作成の注意点 履歴書はいつごろ書けばよいでしょうか? 早ければ早いほどよいですが、目安としては最終学年になる前の2月末までに書いてください。3月以降、会社説明会が本格化するためです。 大事な文書は書き始めるまでに時間がかかりますね。なかなか書き出せない人はWA.SA.Bi.サイトの履歴書作成支援ツールを使ってみるのもいいですよ。 ※WA.SA.Bi.の公式サイトで会員登録をしたら、「MyPage」から履歴書作成ツールを利用することができます。 写真は第一印象として大切! 就活用の写真には、男女ともスーツ姿で真面目な表情の写真を用意しましょう。かすかに微笑んでいるのは構いませんが、歯を見せて笑っている写真は就活用には適していません。また、茶色などに染めた髪の写真より、実際の就活面接の際と同じように黒っぽい髪で撮影した写真を使う方が無難です。 必ず日本人にチェックしてもらおう! しっかり準備をして自分なりに一生懸命記入したら、今度は、サポートしてくれる日本人に内容をチェックしてもらいましょう。そして、その人のアドバイスに従って内容を書き直したり、その人に日本語を修正してもらったりしましょう。 それでは、だれにチェックしてもらえばよいでしょうか? 大学や専門学校の就職支援担当者 キャリアセンターなど学校の就職支援担当セクションには必ず相談しましょう。それをした上で、大学の指導教官などにも助言を求めるとよいでしょう。 WA.SA.Bi. 留学生支援団体WA.SA.Bi.は留学生の履歴書作成を無料でサポートしています。母国語で相談できます。WA.SA.Bi.の事務所は大阪市内ですが、オンラインで全国の留学生の就活相談に応じています。 相談はまず WA.SA.Bi. のLINEアカウントで受け付けます。
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魅力的な「志望動機」を書こう!
2022年度の就職活動(就活)がそろそろ始まります。就活でまず準備するのは履歴書やエントリーシートですが、その中でも特に大事な「志望動機」の書き方について説明します。例文の紹介と解説もします。 「どこでもよいから入社したい」はNG 卒業が近づいてくると、在留期間が切れそうになることもあって、「どこでもよいから入社したい」と考える留学生もいます。しかし、「どこでもよいから入社したい」と考える人は「どこにも入れない」のが現実です。 ①「入りたい会社に入る」。そのためには、「なぜそこに入りたいのか」をまず自分の頭の中で明確にします。 ②次に、あなたがその会社にどのように貢献できるのか(=会社があなたを採用することによるメリット)を考えてください。 ①と②の内容を文章にして「志望動機」欄に書くことになります。➀と②について考えるには、ネットやインターンシップ、先輩訪問などでその会社の情報を調べなければなりません。 【会社情報のチェックポイント】 事業内容、仕事の内容 業績 企業理念、社風 事業エリア 転勤システム 休暇制度 キャリアモデル 魅力的な「志望動機」とは 気になる会社の情報を徹底的に調べたら、次は、自分の希望(仕事のやりがい、収入、ライフスタイルなど)がその会社でかなえられるのかどうかチェックします。 その会社で自分の希望がどのようにかなえられるかがわかったら、それらをすべて(文章でなくてもよいので)紙に書き出します。すると、それが「志望動機」のたたき台になります。 これをもとに文章を作りますが、その際に次のようなポイントを盛り込みましょう。 ・なぜ、まざまな企業の中からその会社を選んだのか(どこに魅力を感じているのか) ・その会社でどのような仕事をしたいか ・その仕事に自分がどのように貢献できるか(=長所や経験と結びつけて書く) それでは、例文を見ながら一緒に考えていきましょう。例文は、編集部が少しだけ手直しをしています。 「志望動機」の例文➀ 応募職種:総合職(営業) ・ベトナム人 ・大学生 ・日本語能力試験(JLPT)・N1 私には「人と関わりながら仕事をやっていく」という軸があり、さらに、日本とベトナムに関連する仕事をしたいという希望があります。貴社の会社説明動画とHPを拝見し、70カ国にまたがるグローバルな事業展開に魅力を感じました。そして、その事業に関連する外国人材のサポートや管理に関わりたいと思い、応募させて頂きました。 私は日本語学校で通訳者として約一年間勤務し、通訳の仕事に加え、入管に提出する書類の作成や生徒の生活指導なども担当しました。貴社での仕事でその経験を生かし、さらに磨きをかけ、新たに来日する外国人材やすでに日本に住んでいる外国人材に対し様々なサポートを提供したいと考えております。それによって、貴社で働く外国人材のパフォーマンスを高め、事業発展に貢献できればと思います。 【編集部コメント】 ・良い点:自分の希望を書くだけではなく、自分がこの会社にどのように貢献できるかをアピールしています(=黄色い部分)。どう貢献できるかについては、もう少し長く書いてもいいです。 ・足りない点:日本語学校での仕事でどのような努力・工夫をし、生徒をどのように助けたのか、具体的なエピソードがあると、仕事ぶりや人柄がもっと伝わります。 「志望動機」の例文② 応募職種:翻訳・通訳 ・ベトナム人 ・日本語学校生(母国の大学卒) ・JLPT N2 私は職場でコミュニケーションをしっかりとり、人間関係がうまくいくように気をつけています。大学生の時もいろいろな人にインタビューして貴重な情報を得ることができ、記事が何度も新聞に掲載されたことがあります。現在、外国人技能実習生向けの研修センターで生活指導員として働いています。日本語や生活のルール、職場でのマナーを教えるのはもちろん、実習生たちと会話の機会をたくさん持つように心がけています。それによって彼らの不安や困りごとを把握し、いち早く解決してきました。 私のもう一つの強みは、協調性があり責任感が強いことです。実習生のサポートや指導をするに当たり、上司から指示されたことだけではなく、入国後講習のカリキュラム作りに工夫を重ねています。実習生たちが1カ月の講習後に職場などで最低限の日本語を話せるよう、また、日本の生活に早く慣れるよう、講習の内容を考え、常に更新しています。その際、同僚の意見にもしっかり耳を傾けています。実習生支援という目的をしっかり果たせるように、責任感と協調性を持って取り組んでいます。 こうした経験を生かし、自分がより大きく成長するために、貴社の仕事に挑戦し、新たな知識を習得し経験も積みたいと思います。 【編集部コメント】 ・良い点:今の仕事への取り組み方を具体的に書くことで「協調性」や「責任感」という長所が十分に説明できています(=黄色い部分)。 ・足りない点:新しい会社のどこに魅力を感じたのか、その会社でどのように活躍したいのかが書かれていません。 ・足りない点:新聞に記事が何度も載ったと書いていますが、どのような立場や状況でどのような取材をしたのか、どのような新聞に載ったのかがわかりません。説明力が足りないという印象を受けます。 まとめ 履歴書の「長所・短所」などはどの会社へも同じ内容で提出できますが、「志望動機」の内容は提出先によって変わります。自分で努力して書いた後は、先輩や学校の先生にも見てもらい、アドバイスを受けましょう。 留学生支援チーム・WA.SA.Bi.も留学生の履歴書作成を無料でサポートしています。オンラインで全国の留学生の就活相談に母国語で応じています。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] WA.SA.Bi.:留学生の相談送信ページ 履歴書の書き方に関するほかの記事もあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 「長所・短所」を効果的に書こう! [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート1 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート2 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート3
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「長所・短所」を効果的に書こう!
皆さん、こんにちは! 日本で就職活動をする中では不安なことがたくさんあると思います。 「履歴書には何を書いたらよいのだろう・・・」「面接で何を聞かれるだろう・・・」 と悩むこともあると思いますが、履歴書に書く内容や面接で聞かれる質問には一定のルールがあります。このルールを事前に知って対策をすることで、企業から「あなたを採用したい!」と思ってもらえるようにしていきましょう。 ブログ「履歴書を書く前に知っておこう!」では、「長所・短所」の書き方の概要を説明しました。今回と次回は、先輩留学生が書いた実例も紹介しながらもっと具体的に説明します。 自分のことは自分が一番知っている?? あなたの「長所・短所」を判断するのはだれか ・長所とは「あなたの良いところ」 (“あなた自身が”良いと思っているところ) ・短所とは「あなたの良くないところ」 (“あなた自身が”良くないと思っているところ) 『自分のことは自分が一番よく知っている』――皆さんはそう信じていると思いますが、必ずしもそうとは限りません。自分でも気付いていない自分の良さや、反対に、自分でも気付いていない自分の良くないところがあります。就活では、自分の長所・短所を相手にどう判断してもらえるかが大事です。 就職活動であなたの「長所・短所」を判断するのは「企業の採用担当者」です。そこで、まずは、自分の長所・短所を履歴書や面接で適切に伝えることができなければ、採用担当者に適切に判断をしてもらうことはできません。 履歴書の注意点(全般) 採用担当者にあなたの長所・短所を説明する際、履歴書では文章で伝え、面接では口頭で伝えますが、母国語と違って日本語で上手に表現することは難しい場合もあります。また、言葉の問題以上に大事なポイントがあります。それは具体性や story です。 留学生が書く履歴書では、「私は真面目です」「私は努力家です」「私は思いやりがあります」などと抽象的にしか表現されていないことが多く、あなたの本当の良さが具体的に伝わらないことがよくあります。 また、「クラスで一番になった」「難しい試験に合格した」などの事実しか書かれておらず、そこに至るプロセスやそれによって学んだことなどの story(物語)が書かれていなければ、「私ってすごいでしょ」という自慢にとどまってしまう恐れがあります。 *Story(物語)については、「履歴書の文例と解説:パート1」を参照してください。 「あなたの良さ」とは? それでは、履歴書や面接で「あなたの長所(良さ)」をどのように伝えたらよいでしょうか。 ここでのポイントは『あなたを採用しようとしている企業の目線で考える』ということです。 企業はどのような人を採用したいのか。それは、「入社して活躍してくれる人」です。つまり、「長所」を書く際には、「入社してから、その長所を生かして仕事で活躍することができる」と思ってもらえるような材料を盛り込み、story(物語)を作らなければなりません。 そのためにも、「自分の長所を志望企業でどのように活かすことができるか」という視点で自己分析を行っていく必要があります。「あなたも気付いていないあなたの長所」についても、企業に入社してその長所をどのように活かすことができるかということを想像しながら見つけていくといいですね。 短所は長所よりも大切 「私は真面目すぎます」「私は同時にいくつものことができません」「私は人とコミュニケーションをとるのが苦手です」 だれにでも「良くないところ(短所)」はあります。しかし、履歴書にそのまま「短所」だけを書いてはいけません。 企業が知りたいのは、あなたがその「短所」をどのように克服してきたか(克服しようとしてきたか)という努力の姿勢やプロセスです。 「短所の克服」は、あなたが就職して社会人となったときにも直面する課題です。就職してすぐにすべてを完璧にこなせる人はいないということは企業も分かっています。 つまり、社会人になってから「あなたができないこと」はたくさん出てきます。その「できないこと」が出てきたときにそれを克服していく姿勢や力があるかどうか、ということを企業は知りたいのです。 この「短所を克服する姿勢や力」があるかどうかは、「学生時代やこれまでの人生であなたが直面した課題に対し、あなたがたどのように対処してきたか」を履歴書に書き、面接でも説明することで、採用担当者に判断してもらうことになります。 「短所」の欄に何を書くかは「長所」の欄に何を書くかよりも重要だと考えてもよいでしょう。「課題や短所を解決する姿勢や力」を持った人を企業は求めているのです。 短所を長所に変える魔法 短所を克服する力が大事なことはわかりましたね? それでは、次に大事なことは「短所を克服した story を履歴書で正しく伝えること」です。 これは、「短所を長所に変えていくプロセス」とも言えます。 例えば、「真面目すぎる」「同時にいくつもできない」ということは、「何事にも真剣に取り組むことができる」ということですね。そのように、意味が反対の言葉(対義語)も書き加えると、短所を「短所であり長所であるポイント」として表現することができます。 さらに、表現を変えるだけではなく、「同時にいくつもできない」という短所を克服するために時間管理を行ったり、何かの活動で仲間と役割を決めて一緒に取り組んだりした、というような具体的な努力のプロセスや結果などを story として表現すると、「あなたが課題や短所を克服する姿勢や力」が採用担当者に具体的に伝わります。 このような工夫をすることで、「短所」だと思っていたことが「長所」の側面を持つことになり、さらにその「短所」を克服した story を書くことで、結果的にはあなたの「長所(短所を克服する力)」を伝えることになります。まるで、魔法のような手法ですね。 長所と短所の見つけ方 さて、「長所・短所」の書き方についてのポイントが分かれば、あとは実行するだけです。 ただ、、、「どれだけ考えても自分の長所・短所が分からない・・・」「Storyで書くことが大切なのは分かったけど、どうやって書けばよいのか分からない・・・」という相談を本当にたくさん受けます。 そこで、2つのポイントをお伝えします。 Point ①:過去を振り返ってノートに書き出そう あなたの今の性格や知識、経験を作ったのはすべてあなたの「過去」です。 両親や兄弟姉妹、友人、恋人、学校の先生、サークルやアルバイトの上司・先輩・同僚などたくさんの人たちと出会い、良い思い出もそうでない思い出もできたはずです。 その一つ一つの経験が今のあなたをつくっています。そこで、まず、今までの自分の体験や経験、出会った人たちのことを、時間をかけて思い出してみてください。 「成功したこと」や「失敗したこと」、もしかすると「思い出したくないような大失敗」もあったかもしれません。 そのようなことを一つ一つ思い出し、子どものころから順番に書き出してみてください。細かく思い出せなくても、記憶の範囲で書き出していけば大丈夫です。 「もうこれ以上思いつかない・・・」というところまで書き出したら、それを何度か読み返しましょう。あなたが書き出したあなたの歴史の中からあなたの長所・短所が見えてくることでしょう。 Point②:周りの人に教えてもらおう 「もうこれ以上思いつかない・・・」ところまで書き出せた人。もう一つやることがあります。それは、あなたの身の回りの人たちにあなたの長所や短所を教えてもらうことです。 冒頭で伝えたように、就活であなたのことを最終的に評価するのはあなたではなく企業の採用担当者です。他人から見えるあなたの姿(長所・短所)を知り、自己分析に加えることで、履歴書に書く「長所・短所」の内容もより深まり、適切になります。 Point①で挙げたあなたの身の回りの人たちにあなたのことを聞いてください。1人ではなく何人かに聞く方がよいでしょう。そして、周りの人たちに教えてもらったあなたの「長所・短所」は、面接で採用担当者があなたと話して感じるであろうあなたの「長所・短所」と少なからず重なるものです。 他人から見たあなたの長所・短所が履歴書の記載に反映されていれば、採用担当者があなたを「適切な自己分析が出来る人」「正直で信頼のできる人」とみなす確率が高まります。そこに加えてあなたが短所を克服してきた story が書かれていれば、さらに評価がアップします。 今回は、「長所・短所」の把握の仕方や書き方について説明しました。次回は先輩の書いた実例も紹介しながら、さらに具体的に説明します。
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