技能実習・特定技能
〈記事まとめ〉送出機関を決める前にこれだけは知っておこう!

技能実習生として日本で働くことを検討している皆さんとご家族のために、知らないと損をする情報をまとめました。送出機関によって費用が数千ドルも違います。しかも、送出機関に高い費用を払ったのに、日本での給料が安いという事例がたくさんあります。そこで、皆さんが適正な費用で日本に行き、良い技能実習をするために知っておくべき情報をお伝えします。
Q1. 技能実習で本当はいくら貯金できるの?
そもそも、技能実習で3年間働いて貯められるお金は、本当はいくらぐらいなのでしょうか?
・日本で毎月もらう給料や生活のためにかかる費用はいくらぐらい?
・3年間で日本からベトナムにいくら送金できるの?
こうした疑問への答えを、日本の新聞社がたくさんのベトナム人技能実習生に取材してまとめました。

Q2.親しい人から紹介された送出機関が一番安心!?
・親しい人からの紹介だけに頼らず、自分たちで送出機関を探すことで、送出機関に払う費用を数千ドル節約できることがあります!
・送出機関によって費用や日本語教育の内容、日本に行ってからのケアが大きく異なります。安くても良い送出機関、高いだけで内容の悪い送出機関がたくさんあります!
送出機関を探すにはコツがあります。在ベトナム日本国大使館が後援するKOKOROが送出機関の探し方をまとめました。

Q3.送出機関によって費用がこんなに違う!?
・送出機関によって費用が数千ドル違います。一番安い会社ではいくらぐらいで、一番高い会社ではいくらぐらいでしょうか?
・「送出機関に高い費用を払ったのに日本での給料が安かった」。「逆に、安い費用だったのに日本での給料は平均以上だった」。そのような事例がたくさんあります。
・そもそも、送出機関によって費用がそんなに違うのはなぜ?
このような事実や疑問への答えを紹介する記事はこちらです。

日本の文化
最後に、ベトナムと日本の文化の違いに関する記事を読んで楽しんでください。今回のテーマはこれです。
・レストランではしをふくのは非常識?
・日本人は親にあまり電話をしない?
・日本人は携帯電話の貸し借りを嫌う?

まとめ

・自分たちで送出機関を探すことで、送出機関に払う費用を数千ドルも節約できることがあります。
・送出機関によって費用や日本語教育の内容、日本に行ってからのケアが大きく異なります。
・安くても良い送出機関、高いだけで内容の悪い送出機関がたくさんあります!
・「送出機関に高い費用を払ったのに日本での給料が安かった」。そのような事例がたくさんあります。
今回は、このような情報に関する記事を紹介しました。KOKOROは在ベトナム日本国大使館が後援するサイトです。KOKOROの記事も参考にしながら、送出機関を自分で探してくださいね。
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★基本情報=技能実習の費用と注意点
技能実習の費用についてはベトナム政府の規定があります。実際にはそれより高いケースが多いので、高い費用の背景と対処法を分かりやすく解説します。また、職歴偽装についても知っておきましょう。 〈このページの内容〉 技能実習の費用 高い費用の背景 高い費用を請求されたら 送出機関を自分で探す 職歴偽装に注意 トラブルに巻き込まれたら 訪日前の日本語学習 技能実習の費用 ベトナムの送出機関が技能実習生から受け取る費用については、ベトナムの行政(MOLISA)が決めた上限があります。 ・3年間実習する場合、送出手数料は3,600 USD以下(1年の場合は1,200 USD以下) ・約520時間の日本語教育に対する「事前教育費」は5,900,000 VND以下 また、日本での失踪防止などの目的で「保証金」を預かることも禁止されています。 ところが、多くの場合、実習生がこれらより多くの費用を支払っており、保証金を預けさせられるケースもたくさんあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 技能実習の手数料の上限|在ベトナム日本国大使館 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 日本に行くのにいくら支払いますか?|日本大使館 高い費用の背景 費用が高くなる背景を説明します。 ①組合への謝礼=(求人1件に対し)1,000~1,500 USD 送出機関が日本の監理団体(組合)から技能実習の仕事(求人)を紹介してもらった際に謝礼を支払うケースが横行しています。謝礼の相場は求人1件ごとに1,000~1,500 USDです。 ②組合や受入会社の接待=(求人1件に対し)数百 USD 面接などで日本からベトナムにやって来た組合や受入会社の幹部に送出機関が食事や二次会などを提供します。 ③紹介者(ブローカー)への支払い=(紹介1人に対し)500~1,500 USD 送出機関が実習候補者を紹介してくれた人に謝礼を支払います。紹介手数料をもらう人を「ブローカー」と呼びます。 ★多くの場合、①②③の費用が、送出機関が実習生から集める費用に上乗せされます。このため、費用が高くなります。 ★このような費用を最小限にとどめ、実習生の負担に上乗せしない送出機関もあります。下記の「送出機関を自分で探す」に参考記事へのリンクがあります。 高い費用を請求されたら 高い費用を請求されたとき ①すぐには支払わず、内容をよく確認しましょう。 ②支払ったら、必ず領収証をもらいましょう。後日、だまされたと分かった場合、お金を取り戻すために必要です。 ③費用に納得できなかったら、ほかの送出機関を探しましょう。 保証金を請求されたとき 送出機関や監理団体(組合)が保証金を取ることや違約金を取る契約をすることは日本でもベトナムでも認められていません。保証金や違約金付きの契約を求められた場合は、お金を払わず、ベトナムの海外労働管理局(DOLAB)や在ベトナム日本国大使館に通報してください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 保証金などについて|日本大使館 送出機関を自分で探す ・納得できない費用を請求された。 ・保証金を強要された。 ↓ そんなときは、DOLABなどに通報すると同時に、その送出機関と契約するのをやめ、新しい送出機関を自分で探してみてください。 ベトナムでは、親せきや知人に紹介してもらった送出機関を使う人が多いですが、最近は、自分で送出機関を探して費用を数千ドル(USD)節約する人もいます。 送出機関の探し方については、専門家が書いたくわしく分かりやすい特集があります。ほかのサイトにはない必読の内容です。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 送出機関の探し方_01|KOKORO [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 送出機関の探し方_02|KOKORO 職歴偽装に注意 母国で経験したのと同じ種類の仕事を日本で学ぶのが技能実習です。しかし、実際には、送出機関が偽の履歴書を作成して技能実習の在留資格を取得するケースが大半です。これを「職歴偽装」といいます。 技能実習を終えて帰国した後、もう一度日本で留学や就職をしようとする場合、過去の職歴偽装が明らかになると、新しい在留資格を得ることが難しくなります。そこで、入管に出す書類をすべて見せてくれる送出機関を選びましょう。また、書類はコピーして保管しておきましょう。 トラブルに巻き込まれたら 訪日前に送出機関やブローカーとトラブルになった場合は、日本大使館に相談するかIEVJなどの支援団体に相談してください。訪日後のトラブルについては、「★基本情報=技能実習のトラブル解決」で説明します。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 日本大使館は皆さんの味方です|日本大使館 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 越日希望の轍被害救済支援センター(IEVJ):Facebook 訪日前の日本語学習 技能実習生は日本に行くまでに日本語センターなどで日本語を勉強します。せっかく日本で長く暮らすのですから、日本語の準備をしっかりやりましょう。授業の予習・復習が大事です。そうすれば、日本に行ってからの日本語の上達の早さが全然違います。 ある程度日本語力をつけると、日本で周囲と上手にコミュニケーションができ、職場で大事にされやすい傾向があります。また、ベトナム帰国後に日本語を生かした仕事をできるケースもあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 実習後、ベトナム現地法人の社長に|KOKORO [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 技能実習の3年間でN1に合格|KOKORO
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日本のビジネス文化_02:職場に私物を届けない
ベトナムでは、ネットショップで買った商品を職場に届けてもらうのはよくあることですが、日本ではNGです。また、日本人は長期休暇が終わった次の日から「仕事モード全開」の状態に戻ります。私はベトナムで9年間働いた経験があり、3度の日本留学を経て日本で正社員として働いています。ベトナムと日本のビジネス文化の違いをお伝えしていきます。〈Vân Hoàng〉 「オン」「オフ」の切り替え ハノイで働いていたとき、日系企業はベトナムの会社より祝日が多いのでうらやましいと、ずっと思っていました。2021年10月に東京の会社に入社すると、正月休み以外にも毎月のように3連休がありました。 すごくうれしいのですが、私にとって大変なこともあります。それは仕事とプライベートの「オン」「オフ」を切り替えることです。連休後にいかに早く気分を切り替えられるかが課題ですが、周りの日本人の同僚たちはプロで、連休明けでも朝からしっかり「仕事モード全開」の状態です。 日本では年末年始に約1週間の休みがあり、1月の初出社の日に社長が社員に新年のあいさつを述べます。それが終わった途端、同僚たちは皆、1週間の休暇がうそのように、完全に通常の仕事モードに入っていました。 ベトナムでは「1月は遊びの月だ」という言葉があります。ベトナムの正月休み(旧正月=テト)の期間はもちろん、その前後を含めて約1カ月は遊びモードで過ごすという意味です。連休前はテトの準備や買い物、連休の過ごし方を考えることでそわそわ過ごし、連休後は新年会や初詣、春の旅といったさまざまなイベントで頭がいっぱいです。 それに比べて日本人の「オン」「オフ」の切り替え方には感心させられるものがあり、日本が大きな経済成果をあげてきた背景の一つだと、一緒に働いてみて感じました。 公私の区別もしっかり このように「仕事の時間」と「プライベートの時間」をしっかり切り替える日本人は、時間以外の点でも公私をしっかり区別します。例えば、私の同僚たちは勤務時間中は仕事に集中し、雑談や家庭の話はほとんどしません。 また、日本では従業員の私物が会社に配達されることもありません。ベトナムでは、ネットショップで買い物する場合、会社に届けてもらう人もたくさんいます。私もそうでした。しかし、日本の会社ではそのような人はいません。私も今は、ネットショッピングで買った商品は週末に自宅で受け取っています。 昼休みは休んではいかが? このようにしっかり働く日本人ですが、それが行き過ぎるのか、「オフの時間を大事にするのは少しへたかも」と思う場面があります。それは毎日の昼休みです。 日本の会社に入って一番驚いたことは日本人の昼休みの過ごし方です。以前、ハノイの大学で日本語を教えていたとき、同僚の日本人(法律の授業を担当する弁護士)が、「日本ではランチを5分で済ませる人も多い」と話していました。私はそれを聞いて「大げさだ」と思っていました。 しかし、日本の会社で働いてみると、それはまったく誇張ではなかったことが分かりました。当社には、昼休みを短縮する人もいますし、ランチを食べずにずっと仕事をする人もいます。また、ベトナムではあり得ないことですが、会議に出席しながらランチを食べることもあります。 ベトナムでは「天罰ですら食事の時間は避ける」ということわざがあります。食事の時間を大切にしようという意味です。日本の正社員なら、多くの場合、労働契約書に昼休みは1時間と書かれていますね? その時間をどのように過ごすかは自由ですが、自分のための時間をもう少し大切にしたほうが良いのではないかと思うこともあります。 休憩を取った方が仕事の能率向上にもつながると思います。また、会社の人と一緒にゆっくりランチを食べながら、いろいろな話をするのも有意義です。ベトナム人なら、休憩時間に同僚とプライベートな話題も含めて何でもおしゃべりします。それが良い人間関係やお互いの理解につながっています。 まとめ 私は日本の会社に入って日本人の働き方や仕事の文化を学び、見習うべき点が多いと感じています。ベトナムでの働き方とかなり違います。それは文化の違いであり、どちらが優れどちらが劣っていると評価する種類のものではないと思いますが、採り入れることで自分の仕事を改善できるのであれば、それも一つの方法です。 今回は、日本の職場の良い点として「オン・オフの切り替え」と「公私の区別」を紹介し、残念に感じる点として「昼休みの使い方」をお伝えしました。お互いのビジネス文化を理解し、仲良く働いていきたいですね。
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会社がしてはいけないこと
外国人も日本人も安全・安心な環境で働く権利があります。職場での暴力を会社が放置したり、社長や上司がひどい言葉を使うことは許されていません。また、会社などが働く人のパスポートや通帳などをあずかることも禁止です。日本の職場のルールについて紹介します。 職場での暴力は違法 社長や上司が従業員に対して次のようなことをすることは、さまざまな法律で禁止されています。また、社内でそのようなことが起きているのに会社が黙認することも許されません。例を書きます。 ・暴力をふるう。 ・ひどい言葉を投げかける。 ・いじめる。 ・性的ないやがらせをする。 ・作業時間中にトイレで席を離れると、罰金を取る。 会社などがこれらに違反したとき、技能実習生の場合は、まず組合(監理団体)に相談しましょう。それでも改善されない場合は、次のような窓口に相談しましょう。OTIT以外は「技術・人文知識・国際業務」や特定技能などの外国人の相談も受けます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人技能実習機構(OTIT) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 外国人労働者向け相談ダイヤルなど(多言語)|厚生労働省 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 全国の労働基準監督署 パスポートや通帳を取り上げるのは違法 技能実習生が逃げ出すのを防ぐために、受け入れ会社がパスポートや在留カードを取り上げることが過去にありました。 しかし、外国人を雇っている会社が在留カードなどをあずかることは、外国人の移動の自由を制限することになり、違法です。外国人からお願いした場合でも、あずかってはいけません。通帳をあずかるのもいけません。 このようなことが起きた場合も、組合やOTITに相談してください。 働く環境について 日本の会社などは働く人に安全で清けつな職場環境を提供しなければなりません。 働く環境について 会社などは、従業員が働く環境について次のような点をチェックし、必要があれば改善しなければなりません。 ・空気:ほこりや体に悪い物質が作業場の空気に含まれていないか。 ・温度・湿度:寒すぎたり暑すぎたりしないか。外で作業する場合は、寒さや暑さをやわらげるための対策がとられているか。 ・明るさ:暗すぎたり明るすぎたりしないか。 ・音:騒音がないか。 ・広さ:せますぎないか。通路が確保されているか。 作業について 会社などは、働く人の健康や安全が守られるような作業方法を指示しなければなりません。具体的には、作業の適切な内容・時間・方法などについてマニュアルを作ったりチェックしたりします。 働く人の健康について 会社などは働く人の健康をチェックしなければなりません。 ・1年に1回以上、健康診断を行う。 ・休憩室やシャワー室を設け、清潔な状態に保つ。 ・健康に関する相談窓口を設ける(なるべく外部の相談窓口)。 こうしたことが守られておらず、みなさんが困っている場合も、上記の窓口に相談してください。 寮の費用や設備について 技能実習生の場合は、受け入れ会社が寮(アパートなど)を用意します。そして、毎月の給料から寮費(家賃)や水道・ガス・電気の料金が引かれます。 ここで注意点があります。寮については、次のような決まりがあります。 ・会社は、実際にかかる費用を超えた家賃や水道・ガス・電気代を実習生からもらってはいけない。 ・寝る場所は1人につき4.5㎡以上 ・かぎをかけられる収納スペースを1人ずつに提供する。 ・適度な大きさの窓がある。 ・暖房設備がある。 ・日勤、夜勤の技能実習生がいる場合は、活動時間が違うため、寝室を別にする。 家賃については、例えば、会社が¥80,000 / 月の部屋を借り、そこに実習生4人を住ませた場合、1人あたりの家賃は最高で¥20,000しか取れません(¥80,000÷4人=¥20,000円)。水道・ガス・電気代・Wi-Fiの費用についても同じです。家賃や電気代などの一部を会社が負担してくれるケースもたくさんあります。 これらの決まりを会社が守っていない場合、まず組合(監理団体)に相談し、それでも改善されなければ、OTITに相談してください。 まとめ 在留資格にかかわりなく、職場で暴力や暴言などを受けた場合は、公的な相談窓口に相談してください。また、技能実習生の場合は、パスポートや通帳を取り上げられた場合や寮費が高すぎる場合などは、組合やOTITなどに相談しましょう。
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★基本情報=給与、残業代、有給休暇
日本で働く外国人の平均給料はいくらぐらいでしょうか?また、残業代や有給休暇の仕組みはどのようになっているのでしょう?残業代をもらえないときはどうしたらいいでしょうか? 外国人の賃金水準 給与(給料)から残業代などを引いた外国人の賃金について、厚労省が2021年に発表したデータを紹介します。 ◆在留資格別の賃金 在留資格 (ビザ) 賃金 (Yen) 賃金 (VND) 「技術・人文知識・国際業務」など ¥302,200 59,523,000 ₫ 特定技能 ¥174,600 34,390,000 ₫ 技能実習 ¥161,700 31,849,000 ₫ ※100円=19,697 VND(2022年2月4日現在) ※100円=19,697 VND(2022年2月4日現在) ここから次のようなものを足したり引いたりしたものが、「手取り給料」です。足したり引いたりする内容は職場や勤務状況によって違いがあります。 ここに追加されるもの(例) 時間外手当(残業代) 深夜手当 休日出勤手当 通勤交通費 ここから引かれるもの(例) 社会保険料 (厚生年金保険、健康保険、雇用保険など) 所得税 住民税(来日2年目以降) 特定技能外国人や技能実習生は多くの場合、ここからさらに「寮費」「水道・光熱費」などを引かれます。技能実習生数十人への取材では、寮費なども引いた後の「受け取り額」は毎月10~15万円で、3年間で200万円~300万円をベトナムに送った人が多かったです。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 技能実習で本当はいくら貯金できるの? 技能実習の賃金水準 ・技能実習生の賃金は多くの場合、法律で決められた「最低賃金」と同じかそれより少し多いだけです。最低賃金とは、都道府県別の時給の最低額です。特定の産業に適用される最低賃金もあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 各地の最低賃金 特定技能や技人国などの賃金水準 ・特定技能や技術・人文知識・国際業務の外国人は、同じ会社で働く日本人(同じような職種)と同じかそれ以上の給料をもらえます。 ・日本語力が低いことなどを理由に日本人より給料を低くすることはできません。 割増賃金 残業などを行った場合は、通常の賃金より高い「割増賃金」が支払われます。割増賃金には次のようなものがあります。 ・時間外勤務手当(残業代):1日8時間、1週間40時間を超えて働く「時間外労働」に対し、通常の賃金の1.25倍以上の賃金が支払われます。 ・深夜勤務手当:22:00~5:00に働く場合は通常の1.25倍以上 ・休日出勤手当:休日に働く場合は通常の1.35倍以上 割増賃金は労働基準法で定められています。もし、入国前にこれより安い賃金で労働契約を結んでも、それは法律に違反しているため無効です 有給休暇 会社と交渉して有給休暇を取りました! 働き始めて半年たつと、10日間の年次有給休暇を取る権利をもらえます。これをその日から1年以内に使いますが、使い切れない場合は、さらに1年だけ有効です。また、勤務開始から1年半で新たに11日間の有給休暇をもらえます。 勤務年数 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5 有給休暇の日数 10 11 12 14 16 有給休暇の日程は、原則として働く人が指定できます。どうしても業務に支障が出る場合だけ、会社が代わりの日を提案することができます。農業などで「雨が降ったらその日を突然、有給休暇にする」というような運営は認められません。 残業代をもらえない、有給休暇を取れないなどの場合は、労働基準監督署や外国人技能実習機構(OTIT)などに相談してください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ベトナム人向け相談窓口
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