旅行・グルメ

京都の夏のスイーツ

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2022年07月14日

夏休みに京都に旅行する留学生や技能実習生も多いと思います。京都には、抹茶を使ったスイーツや日本の伝統的なスイーツの最高品質の店がいくつかあり、遠くから食べに来る日本人もたくさんいます。関西に長く住むベトナム人2人とシンガポール人が、自分たちの舌で確かめた選(よ)りすぐりの「京都の夏のスイーツ」を紹介します!

「月ケ瀬」のみつ豆

クリーム白玉みつ豆(税込1100円)

最初に紹介したいのは「みつ豆」です。和風の甘味で、日本発祥のデザートです!

「みつ」=シロップ
「豆」=赤えんどう豆

「みつ豆」は日本の伝統的な夏のデザートで、赤えんどう豆、寒天、フルーツに蜜(みつ)をかけたものです。白玉団子(しろたま・だんご)が入っている場合もあります。みつ豆にあんこを載せたものを「あんみつ」と言います。

「みつ豆」を見ると、ベトナムの「チェー」を思い出しますね。チェーは氷を入れて食べますが、みつ豆はすでに冷やしてあり、氷なしで食べます。

「月ヶ瀬(つきがせ)」のみつ豆は、大阪に住む日本人の友人が20年以上前から京都まで毎年1、2回食べに行っているそうです。私も食べましたが、蜜(みつ)に混ぜた黒糖の味わいや寒天の舌ざわりが特別でした!

お店はマンションの1階にあるので、ちょっと探しにくかったですが、店内はおしゃれな雰囲気で、とてもよかったです。

月ヶ瀬(堺町店)
京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町675
地下鉄・烏丸御池駅から350 m
阪急・京都河原町駅から850 m
12:00〜18:00
定休日:水・木曜
クリーム白玉みつ豆:1100円
クリーム白玉あんみつ:1100円
抹茶クリームパフェ:1100円
公式HPメニューリスト

「鍵善良房」のくずきり

くずきり(税込1200円)

この写真の食べ物は「くずきり」と言います。くず粉から作られたもので、食べ方も面白くて、白蜜(普通のシロップ)か黒蜜(黒糖入りのシロップ)につけて食べます。老舗の「鍵善良房(かぎぜん・よしふさ)」が発祥とされており、この店のくずきりを食べるために遠くから来る人もたくさんいるようです。

八坂神社に行くときにいつも前を通るのですが、「くずきり」の看板が気になっていました。思い切って初めて店に入り、注文したところ、ベトナムの「バイン・ジョ」(bánh gio)の味を思い出しました。歴史のあるお店で、和風の店内はとても落ち着きました。13時に入ったときはまだ空席がありましたが、14時ごろに出るときには、表に行列ができていました。〈ブイ・リン〉

鍵善良房(四条本店)
京都市東山区祇園町北側264
祇園四条駅から250m
京都河原町駅から550m
10:00〜18:00
定休日:月曜(祝祭日の場合は翌日)
くずきり(黒蜜):1200円(税込)
わらび餅:900円
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「永楽屋」のアイス

アイスクリーム2種盛り(税込850円)

京都に行ったら抹茶のお菓子が食べたくなりますよね? 定番はアイスクリームやソフトクリームですが、「永楽屋」のアイスは絶品です。

上の写真は抹茶とバニラの2種盛りです。舌が甘みに慣れたときに味覚をリセットするために、塩からい「せんべい」が付いています。

アイス以外にパフェやかき氷もあります。店内では佃煮や和菓子が売られ、昔ながらの京都らしい内装になっているので、目で見て楽しむこともできます!

永楽屋
京都市中京区河原町四条上る東側
京都河原町駅から140m
祇園四条駅から290m
10:00〜19:00
年中無休
アイスクリーム2種盛り:850円(税込)
楽・抹茶パフェ:1200円
公式HPメニューリスト

「京ばあむ」のソフトクリーム

こちらはバウムクーヘンが付いているソフトクリームです。抹茶のソフトクリームも抹茶のバウムクーヘンも食べたいなら、「京ばあむ」で決まり! この店は京都に3店あります。持ち歩きもできますので、京都の街並みを眺めながら食べることもできます。

京ばあむ(祇園北店)

京ばあむ(祇園北店)
京都市東山区祇園町北側248
祇園四条駅から290m
京都河原町駅から550m
11:00~17:00
定休日:月によって異なる(HP参照)
京ばあむソフト:580円
京ばあむ(厚さ 3.5cm):1296円
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「ぎをん小森」のパフェ

抹茶ババロアパフェ

「ぎをん小森」の周辺には伝統的な町家(まちや:店と民家が一緒になった古い建物)がたくさん残っており、昔ながらの街並みです。菓子や茶の材料に最高品質のものを使い、おもてなしの心を大事にしているお店です。

この店での私のお勧めはパフェ。わらびもちパフェ(税込1700円)や抹茶ババロアパフェ(1600円)、あずきババロアパフェ(1600円)、抹茶プリンパフェ(1600円)、白玉パフェ(1600円)があります。

京都に住む日本人の知り合いがこの店に連れて行ってくれました。店の隣に小さな川が流れています。また、店内から眺める中庭もステキでした!〈ブイ・リン〉

ぎをん小森
京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町61
京阪・祇園四条駅から400m
阪急・京都河原町駅から700m
11:00〜18:00
定休日:水曜(祝日の場合は営業)
抹茶ババロアパフェ:1600円(税込)
白玉あんみつ:1150円
ところてん:900円
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「茶寮都路里」のかき氷

都路里氷(税込1320円)

真夏になると、どこに行っても暑いですよね? 暑くて何もしたくなくなったときには、冷たいものを食べましょう!京都にもおいしい「かき氷」の店があります。

祇園(ぎおん)エリアの「茶寮都路里(さりょう・つじり)」はお茶の葉を売る「祇園辻利(ぎおん・つじり)」の喫茶コーナーです。いつも満席で、店に入るために1時間半も待つこともあるそうです。

祇園辻利・茶寮都路里

「茶寮都路利」には抹茶を使ったデザートが盛りだくさん。「都路里氷」(税込1320円)は、上質の抹茶を使ったかき氷やアイスを楽しめます。ボリュームもたっぷりです。

茶寮都路里(祇園辻利本店)
京都市東山区四条通祇園町南側 573-3
京阪・祇園四条駅から230m
阪急・京都河原町駅から550m
10:00~21:00
不定休
都路里氷:1320円(税込)
冷やしぜんざい:1353円
特選都路里パフェ:1441円
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「茶寮翠泉」の雪氷と抹茶ラテ3Dアート

抹茶あわ雪氷(1500円)

次は「茶寮翠泉(さりょう・すいせん)」の「雪氷(ゆきごおり)」を紹介します。「雪氷」はかき氷の一種です。氷の粒が細かくてふわふわした食感があり、まるで雪のようなんです。白玉や抹茶ソフト、わらびもちも入っていて、とても豪華です!

ただ、人気店なので、店に入るのに長く待たなければならないこともあります。私も暑い中で長時間待ち、やっと入店して「雪氷」をひと口食べると、「生き返った〜!」と思いました。

この店では、抹茶ラテもおすすめです。抹茶ラテの上に動物の形のクリームがのっています。クマ、イヌ、ネコ、ウサギなどがあって、好きな動物をオーダーできます。

「茶寮翠泉」は日本人には割と有名なお店だそうですが、外国人はあまり知らないと思います。

茶寮翠泉(烏丸御池店)
京都市中京区両替町通押小路上ル金吹町461
烏丸御池駅から280m
10:30~18:00
不定休
抹茶あわ雪氷:1500円(税込み)
抹茶ラテ3Dアート:720円
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「抹茶ハウス」のティラミスとわらびもち

ほうじ茶ティラミス

ティラミスといえば、コーヒー味のイメージがあるかもしれませんが、「抹茶ハウス」では、抹茶やほうじ茶のティラミスを味わうことができます!

抹茶やほうじ茶のほんのりとした苦味とクリームの上品な甘さがちょうどよいバランスで、とてもおいしいです。

わらびもち

この写真はベトナムにはない「わらびもち」です。みなさん食べたことがありますか?

「きな粉」や抹茶の粉が付いています。名前の中に「もち」があるように、もちもちした食感です。冷たく冷やして食べる日本の夏の和菓子で、抹茶などの日本茶とよく合います!

「抹茶ハウス」は在日外国人にも有名で、私の留学生仲間も何人か知っていました。私がこの店に行ったときは、入店待ちの行列ができていました。内装はモノトーンで落ち着いた雰囲気。いすは木で、日本らしくとてもおしゃれなお店です。〈ゴック・アイン〉

抹茶ハウス
京都市中京区河原町通四条上ル米屋町382-2
京都河原町駅から190
祇園四条駅350m
月〜木・日・祝日 10:00~21:00
金・土・祝前日 10:00~22:00
不定休
ほうじ茶ティラミス:550円(税込)
アイス抹茶(和菓子付き):500円

まとめ

この記事では、夏の京都でぜひ食べてほしい冷たいスイーツの数々を紹介しました。みなさん、ますます京都に行きたくなってきたのではないでしょうか?

紹介した中には、初めて名前を聞いたスイーツもあると思います。そのスイーツがどんな味がするのか、ドキドキしながら食べてみてくださいね。