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日本料理レシピ_part9:お節料理3品

namasu 00
2022年12月26日

日本のお正月(1月)には、多くの家庭の食卓に四角い重箱に詰めた「お節(せち)料理」が並びます。「今年も1年、元気で過ごせますように」という願いを込めて縁起をかついだ料理が多いのが特徴です。昔はほとんどが家庭で作られていましたが、今は百貨店やスーパー、飲食店やネット通販でも買うこともできます。この記事では、家庭でも作れるお節料理3品を紹介します。

紅白なます

日本で、お正月だけでなく、他のお祝いの場にもよく出される、赤と白の食材を組み合わせた料理です。お祝いの意味を示す紅白の「水引(みずびき)」を、細く切ったニンジンとダイコンで表現したのが「紅白なます」です。なますは、糖分と酢を一緒にとれるため、疲労回復効果を期待できます。

ニンジンにはカリウムとβカロテン(オレンジ色)が含まれています。カリウムは高血圧の予防・改善につながり、βカロテンは免疫力を高める効果があるとされています。また、ダイコンにはオキシターゼやビタミンCが多く含まれ、オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を助けます。

材料(2~3人分)

1. ダイコン:1/4本
2. ニンジン:1/3本

◆調味料

・塩:小さじ1
・砂糖:大さじ2
・酢:大さじ3
※お好みでトウガラシやユズの皮を入れてもいいです。

作り方

  • 1ダイコンやニンジンの皮をむき、写真のようにスライスします。
  • 2千切りにします。

  • 3塩をふって軽くもみ、10分ほどなじませます。
  • 4野菜の水分がにじみ出たら、両手でしぼって水気を切ります。

  • 5ジッパー付き保存袋に上記の調味料(砂糖、酢)を入れます。軽く混ぜてからダイコンとニンジンを入れ、なじませればOKです。お好みの材料もここで入れます。
  • 6冷蔵庫に入れて半日から1日置いたら食べられます。

菊花かぶ

華やかな菊の花に見立てた菊花かぶは、お正月だけでなくお祝いの定番料理です。漬け込む時間はかかりますが作り方は簡単で、シンプルな材料で作れるので、重宝します。

材料(2~3人分)

1. カブ(小さめ 4個

◆調味料

(A)塩漬け
・水:250cc
・塩:大さじ1/2

(B)味付け
・酢:50cc
・砂糖:大さじ2
・塩:小さじ1/2
・鷹の爪輪切り(仕上げ用: 適量

作り方

  • 1カブの葉を切り落とします。
  • 22本のはしをまな板に置いてカブを固定し、カブの3/4ぐらいの深さまで2mm幅で包丁を入れます。

  • 3カブの向きを90度変え、同じように包丁を入れていきます。
  • 4格子状の切り込みが完成します。

  • 5ボウルに(A)の材料を入れて塩を溶かし、切り込みを入れたカブを30歩分ほど漬けます。
  • 6カブをボウルから出して水を切ります。

  • 7ジッパー付き保存袋に(B)の味付け材料を入れて混ぜ、水を切ったカブをいれて空気を抜くようにジッパーを閉めます。冷蔵庫に入れて2時間ほど漬け込みます。
  • 8形を整えて器に盛り付け、鷹の爪(たかのつめ)の輪切りを飾って完成です。

黒豆

お節料理の代表格「黒豆」の「まめ」という言葉には、元気・丈夫・健康などという意味があり、「まめに働く」などの気持ちも込められます。このため、昔からお節料理に欠かせない一品です。簡単なレシピをご紹介しましょう。

材料(3~4人分)

1. 黒豆(乾):200g
2. 水:1200cc
3. 差し水:100~150㏄
4. 砂糖:170g
5. しょうゆ:大さじ2
6. 塩小さじ:1/2
7. 鉄玉あるいはさびくぎ(あれば約10本)

作り方

  • 1ボウルに水と豆を入れてそっと洗います。浮いてきた豆は取り除きましょう。洗った後、ざるにあげます。
  • 2ふた付きの鍋に水と砂糖、しょうゆ、塩、さびくぎ(鉄玉)を入れて火にかけます。

  • 3煮立ったら火からおろし、熱いうちに黒豆を加え、一晩置きます(最低でも10~12時間。
  • 4鍋を強火にかけ、煮立ったらアクを取り除きます。水1/2カップを加え(差し水)、再び煮立ててアクを取ります。これを2~3回繰り返します。

  • 5落としぶた(なくても構いませんと鍋のふたをし、ごく弱火にして3~4時間煮ます。豆が常に煮汁につかっているよう、煮詰まってきたらその都度、湯を足してください。豆が柔らかくなったら、豆全体がぎりぎりひたるぐらいまで煮詰めて火を止めます。
    ※湯ではなく水を足すと煮汁の温度が急に下がり、豆の皮がやぶけやすくなります。
  • 6さびくぎを取り出します。

  • 7常温まで冷まします。
  • 8食べる分だけざるに上げて汁を切り、盛り付けたら完成です。空気にふれると色がより黒々とします。残りは煮汁と一緒にタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存します。