体験談(留学・高度) | 最新ニュース

VOL. 81 大学中退→留学→デジタルデザイナー

ハノイ工科大学を中退してFPT短大と日本の専門学校でデザインやアニメーションについて勉強したベトさん。留学後にデジタルデザイナーとして独立し、アイコンのデザインや日本アニメの字幕制作などを受注し、生き生きと働いています。

2023年01月18日
  • Vol. 80 故郷で農園を開業したい

    2022年12月29日
    ロイさんは高校を卒業後、姉に勧められてナムディンの日本語学校で1年半、日本語をとことん学びました。その結果、最初から大学で留学を始めることができ、卒業後は正社員として日本の果樹園で働いています。お金を貯めながら農業技術をたくさん覚え、数年後に故郷で農園を開業するのが夢です。 今回の先輩 ズオン・ティ・ロイさん 2016年 高校卒業 2016年 ナムディン日本語日本文化学院入学(1年半) 2018年 南九州大学入学〈宮崎県〉 2022年 さくら農園就職〈鹿児島県〉 〈1998年生まれ、バクニン省出身〉 ◆このページの内容 • ナムディン学院で日本語漬けの日々 • 校長のすすめで大学に留学 • アルバイト先で日本語上達 • 留学中の節約生活 • 私の家計簿(1カ月の平均) • 日本の果樹園に就職 • 果樹園での仕事 • ベトナムで農園を開くのが夢 ナムディン学院で日本語漬けの日々 高校卒業(右はしが私) 私の姉2人はベトナムの日系企業で働いており、2人とも日本語を話せるので、平均より高い給料をもらっています。上の姉は短大や日本での技能実習(3年間)で日本語を学んだほか、帰国後にナムディン日本語日本文化学院に通って日本語をマスターしました。下の姉は大学を出て就職しましたが、外国語ができる社員の給料が高いのを見て、上の姉と同じように技能実習生として日本で3年間働き、その間に日本語能力試験(JLPT)N3に合格しました。 私はハノイ大学で外国語を勉強したかったのですが、入試の点数が少し足りなかったので、姉が通ったナムディン学院で日本語を学ぶことにしました。 ナムディン学院で過ごした日々(左上が自習の様子) 私は高校卒業直後の2016年10月にナムディン学院に入り、2017年12月にN3に合格しました。ナムディン学院では、午前中は授業(約4時間)、午後は自習(約4時間)、夕食後にまた自習(約3時間)という日課でした。土日も仲間と一緒に約10時間自習しました。しかし、たまに気晴らしのために学校の仲間たちとダラットやフートー省などに旅行に行き、楽しい思い出もたくさんできました。 ナムディンでは安いアパートに住み、月に1度だけバスで4時間かけてバクニン省の実家に帰りました。毎月の授業料は2,000,000 VNDで、大半は上の姉が払ってくれました。 校長のすすめで大学に留学 仲間たちに見送られてハノイから日本へ出発 私の実家は裕福ではないので、留学はできないと思っていました。しかし、進路相談で「卒業後は日系企業で働きたい」と校長先生に相談すると、先生は宮崎県の南九州大学を勧めてくれました。南九州大学では外国人留学生の学費が半額なので、ナムディン学院の先輩たちが技能実習でためたお金や現地でのアルバイトで稼いだお金で通学しているという説明でした。 私は家族と相談し、この大学に行くことにしました。ここでは食品開発や農業などを学べますが、私は花や自然が好きなので農業を学ぶことにしました。そして、ハノイで南九州大学の試験(日本語、面接)を受けて合格し、2018年4月に留学を始めました。 アルバイト先で日本語上達 コミュニケーションが多かった寿司店でのアルバイト 大学での授業料は半額で年58万円でした。私は1年目だけ両親に学費を支援してもらいましたが、2年目からはアルバイトでほとんどまかなえました。アルバイト時間は法律で決められた週28時間以内に収めましたが、宮崎県は住宅費が安いので、節約すれば十分に生活できました。 主なアルバイトは寿司店とコンビニでした。寿司店はスマホのアプリ(日本語)で探し、コンビニは店に「アルバイト募集」という掲示がありました。寿司店では、私の名札を見て「どこの国から来たの?」とか「日本に何年住んでいますか?」などと話しかけてくれるお客さんがたくさんいて、日本語の練習に役立ちました。また、店のアンケートに「外国人の方と話ができてよかった」「これからもがんばってください」などと書いてくれるお客さんもいました。 社長から誕生日にいただいた手紙 社長や店長、従業員がみな仲の良い職場で、仕事が終わってから10人ぐらいで一緒に飲みに行ったり、週末勤務の休憩時間にみんなでランチを食べながらおしゃべりを楽しんだりしました。また、社長は毎年、お祝いと励ましの言葉を書いた手紙をくれました。 雰囲気の良い職場で親切な人たちに囲まれて日本語でたくさんコミュニケーションを重ねたので、寿司店で働くことで日本語がどんどん上達していきました。 留学中の節約生活 左上は留学生交流室。他の2枚は企業の農園。 2年目以降の留学費用をアルバイトだけでほぼまかなえたのは、授業料が半額だったのと、私が次のような工夫をしたからです。 アルバイトがない日は、授業後、大学の留学生交流室(机あり、Wi-Fiあり)で夜10時まで勉強しました。朝もコンビニで働いたので、アパート滞在時間が短く、光熱費が安くすみました。 アルバイト先で年上の同僚女性から古着をよくもらい、自分では服をあまり買いませんでした。 アパートのベランダや大学の実習で作った野菜を自分で食べました。3、4年生のときは、大学が提携している企業の農園(約700㎡)でも留学仲間と一緒に野菜を栽培し、自分たちで食べるほか、一部はFacebookを使って販売しました。 私の家計簿(1カ月の平均) ※大学留学時代の家計簿 ※100円=約17,920 VND(2022年12月22日現在) 収入:100,000円 給料 ¥100,000 ※月によって¥80,000~¥110,000 支出:107,000円 学費 ¥48,000 家賃 ¥33,000 ※水道代とWi-Fi代を含む ※部屋は28㎡ 電気代・ガス代 ¥3,500 食費(主に自炊) ¥15,000 ※アルバイト先のコンビニで、売れ残りの弁当を安く買えることもあった。 携帯電話 ¥2,000 ※就活のため3年生後半から  ※UQモバイル 雑費 ¥5,500 毎月の差額:▲7,000円 ※夏休みなどの長期休暇時に長く働いてお金を貯め、毎月の不足を補いました。 日本の果樹園に就職 果樹園でのバーベキュー 鹿児島県にはナムディン学園理事長で元大学教授の神田嘉延(かんだ・よしのぶ)先生がいます。大学2年生(2019年)の秋、先生がナムディン学院の卒業生約10人を鹿児島県霧島市の「霧島さくらフルーツランド」に連れて行ってくれました。ここには44 haの敷地にたくさんの畑(ブドウ、なし、キーウィ、桃、リンゴなど)や約100棟のビニルハウスがあります。取れたての果物や加工食品などを販売棟で売っており、年間7、8万人が訪れます。 私たちはこの果樹園でバーベキュー料理を楽しみ、園内を見学しました。その後、大学4年の就職活動中に神田先生からこの果樹園で働くことを勧められ、先生の紹介もあって、果樹園の運営会社「さくら農園」で働くことになりました。 果樹園での仕事 「霧島さくらフルーツランド」では約50人が働いており、そのうちベトナム人が13人です。内訳は、技能実習生3人、特定技能外国人6人(ここの技能実習生から昇格)、日本人と結婚した元技能実習生1人(女性)、私を含む就労ビザ3人です。2カ月後に新たに4人の実習生も加わります。 職場では私が通訳をしていますが、実習生たちも日本語を勉強しています。毎週1回、会社の費用負担で日本人講師数人を招き、実習生に日本語を教えてもらっています。そのときに私も一緒に教えますし、ほかの日でも、実習生から質問されたら教えています。 <!-- チャンさん(左はし)と一緒に夫婦で茶道の先生のお宅を訪問 --> 職場では、私が日本人の指導者と技能実習生たちの間に入って農作業のこまかい指示を通訳し、自分もその作業を学んでいます。作業の一例を紹介します。 ブドウの新芽の中で不要な芽(生育の悪い芽など)を取り除く。これによって、残った芽に養分が集中しますし、芽が均等に育ちます。 ブドウのツルを支柱にからみつける。 粒の小さいブドウの房を切り落とす。これによって、残った房に養分が集中し、ブドウの甘みが増します。 瀬戸口さんの農業指導 農園の責任者・瀬戸口光広さんの話 どこの農園も人手不足に悩む中、うちはベトナム人スタッフたちのおかげで必要な作業を十分に行えるので、果物の品質が上がり、観光客からの人気も高まりました。 技能実習生は作業の意味を理解せずにやる傾向がありますが、ロイさんは作業の目的や手順をよく理解し覚えてくれるので、私たちも教えがいがあります。 ロイさんのお陰でベトナム人スタッフに作業の仕方を正確に伝えることができ、作業の間違いが減りました。また、彼らと日本人とのコミュニケーションが深まり、ベトナム人の定着に役立っています。 当園は海外に提携農園を持ち、マンゴーなどを輸入することを検討しています。ロイさんがベトナムに帰国したら、そのお手伝いをして頂ければと期待しています。 ベトナムで農園を開くのが夢 技能実習生たちの寮でパーティー 私は現在、さくら農園の中にある会社の寮に住んでいます。家賃(会社が半額補助)や水道・光熱費、Wi-Fi代を含めて月27,000円で済みます。このため、食費や交通費を引いても毎月10万円以上貯金できます。これ以外に技能実習生と違って年2回のボーナスもあります。日本で数年間働いたら、帰国してベトナムで自分の農園を開くのが夢なので、こうして貯めたお金をその資金にしたいと思います。環境にやさしいオーガニック栽培で果樹や野菜を育てるのが私の目標です。 果樹園の技能実習生と一緒に登山 私はさくら農園の就職面接で「日本で約5年働いたら、ベトナムに帰って自分の農園を開きたい」と打ち明け、さくら農園はそれを認めてくれました。無事に独立してベトナムで開業できた場合、さくら農園 の海外展開のお手伝いもできれば、とてもうれしいです。
  • Vol. 78 起業を目標に新潟で留学

    2022年12月16日
    ハノイの大学在学中にインターンとして日本で1年間働いて会話力をつけ、その後、新潟県の大学院に留学したリンさん。大学院では経営について学び、大学院や地元行政の支援も受けて卒業直後に新潟で起業しました。また、新潟のベトナム人コミュニティの活性化にも尽力しました。 今回の先輩 ファム・フォン・リンさん 2013年ハノイ国家大学日本言語文化学部入学 2017年沖縄でインターン(1年間) 2018年ハノイ国家大学卒業 2018年事業創造大学院大学事入学〈新潟県〉 2020年同大学卒業(修士号取得) 2021年起業〈新潟県〉 〈1995年生まれ、ハノイ市出身〉 ◆このページの内容 • 日本で1年間のインターンシップ • インターンシップ後に留学 • 起業支援が手厚い大学院に留学 • 留学生活の費用と収入 • 私の家計簿(1カ月の平均) • 新潟でのベトナム人仲間 • 卒業してすぐに起業 • これからも越日の架け橋に
  • Vol. 77 日本の大学に就職

    2022年11月02日
    ハノイの大学で日本語を学び、日本の大学院に国費留学したチャンさんは、そのまま日本で就職し結婚もしました。大学院では毎晩遅くまで研究に打ち込み、苦労もしましたが、名古屋でたくさんの人に出会い、大学を通じてさまざまな経験を重ね、日本で心豊かに暮らしています。 今回の先輩 チャン・トゥー・チャン 2008年ハノイ法科大学経済学部入学 2012年ハノイ法科大学経済学部卒業 2012年TMI法律事務所ハノイ事務所・弁護士アシスタント 2013年名古屋大学大学院修士課程入学 2015年名古屋大学大学院博士課程入学 2018年名古屋大学事務職員 〈1990年生まれ、ハノイ市出身〉 ◆このページの内容 • 日本語と法律を無料で学べる特別コース • 願いがかなって国費留学 • 映画の字幕と音声で日本語学習 • 通訳アルバイト • 日本でのベトナム人仲間 • 大学院をやめて就職 • 私の就職活動と家計簿 • 日本に残った理由 • ボランティア • 名古屋のここが好き 日本語と法律を無料で学べる特別コース 日本法教育センターの先生と同級生たち 私は海外に興味があり、子どものときから留学が夢でしたが、私費留学をする経済力がありませんでした。しかし、ハノイ法科大学に入ると、無料で日本語と日本の法律を学べる「名古屋大学日本法教育研究センター」があったので、応募して合格しました。このセンターで学ぶと、奨学金で日本の大学に行ける可能性があるからです。私はセンターの2期生でした。 名古屋大学日本法教育研究センター ・ハノイ法科大学の学部生(法学部、経済法学部)が対象 ・新入生がセンターに入るには、選抜試験を受ける。 ・応募は毎年150~200人。入試の成績やセンターの選抜試験(ひらがな、カタカナなど)の成績、面接を総合して25~30人を選ぶ。 ・センターでの授業は週6コマ(4年間)。追加の授業料は不要。 ・センターでの単位の一部は大学の卒業単位にカウントされる。 願いがかなって国費留学 大学院の先生とトーク〈修士2年のとき〉 センターの学生は4年生のときに推薦試験に受かれば、名古屋大学大学院で国費留学生として留学できます。私ともう1人が受験しましたが、私は不合格でした。私はどうしてもあきらめられず、卒業後も就職せずにセンターで勉強を続け、1年後に後輩たちと一緒に推薦試験に再トライし、今度は合格しました。最近は、卒業生が日本で留学するための民間の奨学が増えましたが、当時はほとんどありませんでした。 こうして私は2013年10月に名古屋大学大学院に入学し、修士課程の2年間、日本の国費で留学しました。授業料無料で国から生活費ももらいました。博士課程では授業料は払いましたが、文科省の奨励金(毎月20万円)をいただきました。(この奨励金制度は現在はありません。) 映画の字幕と音声で日本語学習 日本の映画でヒアリング練習(イメージ写真) 日本法教育研究センターでは質の高い日本語教育を受けました。ベトナム人教師以外に日本人講師も3人おられ、授業時間外にも会話練習の相手や作文のチェックをしてくださいました。先生方にはとても仲良くしていただき、学外でも交流させていただきました。 私は自宅での自習が苦手です。宿題はやりましたが、それ以上は自習しませんでした。その代わり、日本の映画やドラマ(ベトナム語か英語の字幕付き)を毎晩見て、聞き取れない会話をメモして覚えました。これによって日本語のヒアリングが上達しました。わからない言葉を調べたり、発音をまねたりもしました。JLPT(日本語能力試験)については、直前に問題集を集中的に解き、大学卒業の半年後にN1に合格しました。 通訳アルバイト 私は来日2年目から約1年半(週2回)、法学部の図書館で受付をしました。また、ティーチングアシスタントという指導教官の学部での授業のサポートもしました。授業の資料をコピーしたり、授業で小テストの回答用紙を回収したりする仕事でした。こうした学内アルバイトの情報は大学の留学生向けメーリングリストや大学の掲示板で知りました。 弁護士や警察の通訳以外に日越の経済交流会の通訳も担当 通訳・翻訳のアルバイトもしました。一番多かったのは、弁護士とベトナム人依頼者との間の通訳です。大学の先生の紹介で愛知県弁護士会の面接を受けて通訳として登録しました。民事事件では法律事務所で通訳をし、刑事事件の場合は弁護士と一緒に拘置所などに行って容疑者や被告(ベトナム人)と会いました。通訳アルバイトは一般のアルバイトの5倍以上の時給でしたが、時間を取られて研究に支障があるので、約1年半でやめました。 日本でのベトナム人仲間 私が日本でベトナム人仲間をどうやって作ったかをまとめました。 大学の仲間 ・名古屋大学にはたくさんのベトナム人がいますが、普段は大勢で集まりませんでした。私は文系の大学院のベトナム人仲間数人と仲良くしていました。 ・名古屋大学の大学祭や留学生向けのイベント(留学生歓迎会や旅行)を通じてベトナム人の友だちができました。 ベトナム人団体(VYSA) ・友だちと一緒にVYSA TOKAIのイベントにときどき参加しました。例えば、テト(旧正月)の集まりや紅葉狩りなどです。 同窓の集まり ・センターの同期や後輩が何人か日本に住んでいるので、今も交流しています。 アルバイト仲間 ・通訳アルバイトで通訳仲間(主に先輩たち)とのつながりもできました。 地域のベトナム人仲間とテトの集まり 日本法教育研究センターの後輩と花見 大学院をやめて就職 勤務しているオフィスがある名古屋大学の建物 私は最初の2年間は毎日深夜まで研究室に残り、ときどき徹夜もしました。体調を崩したので、3年目からは夜12時までに研究室を出るようにしました。法律書や判例の文章は難しく、法律用語の意味調べもあるので、日本の学生と比べて内容を理解するのに何倍も時間がかかりました。 2年で帰国して弁護士を目指すことも考えましたが、博士課程の試験に合格したので、3年目以降も日本で研究を続けることにしました。しかし、博士課程に進むときに研究科を変えたことも災いし、研究を進めて博士論文を書き上げることはかなり困難だと感じるようになりました。このため、悩んだ末に就職を目指し、名古屋大学の事務員に内定したので、博士課程3年の途中で大学院をやめました。 私の就職活動と家計簿 名古屋大学 名古屋大学では、事務職に「外国人枠」があり、私が応募したときは毎年1、2名を採用していました。事務職員になるには試験を受けなければなりませんが、外国人枠では試験が免除され、私は適性検査と作文と面接で採用内定をいただきました。 リクナビやマイナビでも採用情報を探しましたが、会社説明会には参加しませんでした。私は大企業に入ってステータスを得るよりも仕事のやりがいを重視していたので、国際化が進んでいる職場やベトナムと関係のある企業を探しました。そして、FPTソフトウェアと名古屋大学に応募し、どちらからも採用内定をいただきました。FPTはベトナムの巨大グループで、入社後はベトナムで働くことになっていましたが、私は日本に残ろうと決断し、名古屋大学を選びました。 私の家計簿(1カ月の平均) ※就職後・結婚前の家計簿 ※100円=16,433 VND(2022年10月8日現在) 収入:250,000円 給料 ¥250,000 ※税金や社会保険料を引いた後の手取り額 ※残業時間によって総額は変動 ※ボーナスを除 支出:208,000円 家賃 ¥60,000 水道・光熱費 ¥15,000 食材費 ¥30,000 生活雑貨 ¥5,000 携帯電話 ¥3,000 美容・衣服 ¥10,000 医療・保険 ¥10,000 交際費(誕生日会など) ¥15,000 教育・教養 ¥10,000 ※資格試験のための教材・通信講座の費用 旅行・交通費 ¥20,000 実家に仕送り ¥30,000 毎月の差額:42,000円 日本に残った理由 修士課程2年のときの発表会(左)と修士課程卒業の日〈大学で〉 私は大学院を途中でやめることについて、奨励金に推薦してくださった教官に大変申し訳ないと思いました。それに、大学のことは好きで、大学には深く感謝していました。そこで、研究には行き詰まりましたが、別の分野で大学に恩返ししたいと思って大学の事務職に応募しました。帰国するか日本に残るかとても悩みましたが、最後は、大学への愛着が勝(まさ)ったのです。 また、日本人の恋人もいたので、そのことも日本に残りたい気持ちを後押ししました。その後、恋人とは結婚し、つい最近(2022年10月)、初めての子どもを出産しました。日本で家族ができましたし、今からベトナムに帰っても仕事のキャリアを一から積まなければならないので、これからも当面は日本で暮らす予定です。 ボランティア 長野県の牧場で「さをり」の作品販売。私もお手伝い。 私は来日前から、「さをりをベトナムへ」というボランティア活動に参加しています。中心メンバーの日本人の1人と大学時代にハノイで出会ったのがきっかけです。ベトナム戦争の枯れ葉剤の影響を受けた障がい者たちに「さをり」という布の織り方を伝え、彼らの織った布や作品を日本で販売して売り上げを彼らの施設に送るという活動です。 私の役割は、日本のメンバーがベトナムの施設とメールなどで打ち合わせる際の翻訳・通訳です。その役割を通じてわかったのは、日本人の計画性や目的を達成するためのプロセスの確かさです。例えば、メンバーがたまにベトナムに行きますが、訪問日程が決まると、何度も打ち合わせをし、訪問中の数日間で障がい者たちや施設スタッフに何をどのように伝えるかなど、細かく検討して準備をします。このようにして、10年以上さをりの織り方についてアドバイスを続けた結果、障がい者たちの技術が向上し、今ではとても高い品質の作品を作ってくれるようになりました。 名古屋のここが好き 私の好きな庄内緑地公園〈名古屋市〉 名古屋で多くの出会いがありました。Facebookで友だちになった経営者の男性からは、①自分のやりたいことをすると人生が楽しい ②自分のやっていることが何か社会の役に立つと人生の意味を感じる――ということを教えていただきました。こうした方々に感化され、私もやりがいのある仕事や、できれば社会貢献もしたいと考えるようになりました。 名古屋は東京ほど大きな都市ではありませんが、それでも十分に大都会ですし、教育環境も就職先も充実しています。ステキな人たちと交流できる機会も十分にあります。こうした環境や出会いを自分の人生に生かすにあたり、名古屋の雰囲気や街のサイズが私には合っていたように思います。名古屋に来られて良かったと、心から思っています。

ピックアップ

  • Vol. 66 留学と就職 / 大阪を選んで正解!

    今回の先輩  チャン・ティ・キュー・チンさん 2009年 高校卒業〈ドンナイ省〉 2009年 ホーチミン市外国語・技術情報大学入学 2013年 ホーチミン市外国語・技術情報大学卒業 2013年 衣料品販売会社入社〈ホーチミン〉 2015年 日系企業入社〈ホーチミン〉 ...

  • Vol. 62 設計エンジニアとして活躍

    今回の先輩  ロ・ヴァン・タインさん 2012年ゲアン省民族寄宿高校卒業 2012年水利大学入学〈ハノイ〉 2018年水利大学卒業 2018年建築設計会社で勤務〈ハノイ〉 ...

  • Vol. 55 ベトナム人初の「ゴールド」

    今回の先輩  グエン・バー・フックさん 2012年  焼肉櫻(さくら)正社員〈ハノイ〉 2012年  短大の調理師学科卒業〈タイグエン県〉 2013年  日本語教室入学〈ハノイ〉 2015年  訪日、日本語学校入学〈北海道〉 ...

  • Vol. 23 様々な活動に参加 / 仲間に囲まれた留学生活

    今回の先輩 Pham Thi Ngoc Diep(ファム・ティ・ゴック・ジェップ)さん 2012年5月Thanh An高校卒業 2012年8月ドンズー日本語学校入学 2013年9月ドンズー日本語学校卒業 2013年10月静岡日本語教育センター入学 2015年3月静岡日本語教育センター卒業 2015年4月公立大学法人宮城大学食産業学部入学 2019年3月公立大学法人宮城大学食産業学部卒業 2019年4月三谷産業入社 〈1994年生まれ、カントー省出身〉 はじめに 宮城県の「やくらいガーデン」で【2018年9月】 日本の大学を卒業し、日本の優良商社で働くジェップさん。大学生のときに後輩留学生たちに2年半に渡って勉強を教えたほか、在日ベトナム学生青年協会...

留学生・技能実習生・エンジニアをサポートするサイト

【在ベトナム日本国大使館後援】

  • Vol. 74 留学後に日本で就職(技能実習の組合)

    ベトナムの大学を出て北海道の日本語学校で留学後、技能実習の組合に就職したクインさん。技能実習生の仕事や生活について相談に乗り、ときには彼らの待遇改善について会社と交渉することもあります。なるべく長く日本に住みたいと考えています。 今回の先輩 ドアン・ティ・ゴック・クイン さん 2011年高校卒業〈ニントゥアン省〉 2015年ホーチミン演劇映画大学卒業 2016年日本語学校入学〈北海道〉 2018年星槎道都大学入学〈北海道〉 2018年大学中退、技能実習の組合に就職〈北海道〉 2019年日本語能力試験(JLPT)N1合格 〈1993年生まれ、ニントゥアン省出身〉 このページの内容 • 技能実習生のケアをする仕事 • 日本留学のきっかけ • 留学前に支払った費用 • 留学中の生活と費用 • ベトナム人のいない職場 • 気候は寒いが、人は温かい • 大学をやめて日本で就職 • 日本で長く暮らしたい 技能実習生のケアをする仕事 私が担当している技能実習生たち 私は技能実習生の監理団体(組合)で通訳をしています。実習生たちの悩みや希望を企業に伝えたり、企業が実習生を指導する際に通訳したりします。私の勤務先の組合は新型コロナが流行する前は約600人のベトナム人実習生を北海道各地の80以上の職場に送り込んでいました。多い職種は農業や酪農、建設、パン製造、製本、水産加工などです。 私たち通訳(ベトナム人4人、中国人2人、インドネシア人2人)は手分けして月に1回、すべての実習先を日本人スタッフと一緒に訪問します。私たちも車を運転します。 ・経営者や管理者と面会 ・実習生たちと面会(通訳) ・これ以外に、通訳が月に1回、1人で各社の寮を訪問 ・通訳は訪問時以外にも常時SNSで実習生の相談に対応 技能実習の「技能検定」を受ける実習生たちに同行 実習生たちと面談し、問題がありそうな場合や、実習生と会えなかった場合は、後で電話をしたりその実習生の休みの日に寮を訪問したりします。 ・実習生からの相談で一番多いのは、掃除の分担や洗濯機の使用順、シャワーの順番など実習生同士のトラブルです。 ・病院に行きたい場合、企業に直接言えず私たちに相談する実習生もいます。その場合、私たちが企業に伝え、通訳として病院にも同行します。 ・給料を上げてほしいという相談もあります。組合から会社に賃上げをお願いし、応じてもらったこともあります。 私たちは実習生から「先生」と呼ばれ、いろいろな相談を受けています。「美味しい料理を作ったから一緒に食べませんか」と実習生たちから誘ってもらうこともあります。 日本留学のきっかけ JENESYSプログラムで初めて来日 私は大学で映画や舞台のデザインを勉強しました。大学2年だった2014年3月、「21世紀東アジア青少年大交流計画」(JENESYS Programme)というアジア諸国の青少年を日本に招く日本政府のプログラムでハノイとホーチミンの演劇映画大学から計20名が招待されました。私もメンバーに選ばれて初めて日本に行き、東京と京都に約10日間滞在しました。桜の花を見て感動し、美しい景色や発達した交通、列に並んで順番を待つ習慣など、日本のすべてに感動しました。 私は大学を卒業後、もう一度日本に行きたくて、日本語の勉強を始めました。デザインの仕事をしながら日本語センターで毎晩3時間勉強し、卒業の1年後に日本留学を始めました。 留学前に支払った費用 私のいとこ(女性)は日本で技能実習をして帰国後、もう一度日本に行って北海道の日本語学校で留学しました。私が日本に行こうと思ったとき、いとこは日本人と結婚して北海道に残っていたので、私もいとこと同じ学校に行くことにしました 留学前の6カ月間、日本語センターで毎日3時間の日本語授業を受けました。留学前に支払った費用は表の通りです。 このうち日本語学校の入学金と1年間の授業料はいとこが貸してくれました。アルバイトだけで学費と生活費をまかなうことは無理なので、私は来日後もいとこにお金を借りました。私は日本で就職後、いとこから借りたお金(約110万円)を1年間ですべて返しました。 ◆留学センター *紹介手数料、在留資格の取得手数料など 8,000,000 ₫ ◆ベトナムでの日本語授業料(6カ月) 6,000,000 ₫ ◆飛行機代 9,000,000 ₫ ◆買い物(服、調味料、食品) 4,000,000 ₫ ◆日本語学校の入学金+教材+保険など ¥200,000 ◆日本語学校の1年の授業料 ¥630,000 留学中の生活と費用 日本語学校の仲間と学校の近くで 私は北海道でいとこの隣の部屋に住みました。ベトナムの実家から援助は受けなかったのですが、日本での学費と生活費をアルバイトだけでまかなうことはできません。留学生のアルバイトは週28時間までと決められているからです。 私の知人は28時間を超えてアルバイトをしたため留学の在留資格を更新できず、留学途中で帰国しました。私は週28時間を守り、足りない分はいとこから借りました。 私は毎日、学校で4時間、自宅で3時間、日本語を勉強しました。そして、覚えた日本語を使ってアルバイト先で日本人の先輩とたくさん話をしたので、会話力がぐんぐん伸びました。 こうして日本に来て1年半でJLPT・N2に合格しました。 ◇私の家計簿(1カ月の平均) ※日本語学校に留学時の家計簿 ※100円=17,050 VND(2022年6月30日現在) 収入:90,000 アルバイト1件(病院の台所) ¥90,000 支出:116,200円 授業料 ¥52,500 家賃(水道代込み) ¥27,500 ※ワンルーム。1人暮らし。 ※隣の部屋に住むいとこのWi-Fiを無料で使用 光熱費(電気・ガス) ¥5,000 携帯電話 ¥1,200 食材費 ¥20,000 雑費・外食費 ¥10,000 毎月の差額:-26,200円 ※夏休みは少し長くアルバイト ※足りない分はいとこから借り、就職後に返した ベトナム人のいない職場 職場の人たちと食事会 北海道の気候は寒いですが、人の心は温かいです。私は2年間働いたアルバイト先で先輩の皆さんにとても親切にしてもらいました。病院の厨房(ちゅうぼう)で入院患者の食事を作る仕事です。日本語学校のベトナム人の先輩が紹介してくれました。自宅から1時間かかる場所にありましたが、ベトナム人の少ない職場だったので、ここに決めました。 ここでは、一緒に働く約10人の中でベトナム人は私だけ。最初は皆さんの日本語が聞き取れませんでしたが、やがて皆さんがゆっくり話してくれるようになりました。仕事中に手を動かしながら話をし、休憩時間にも楽しくおしゃべりをします。分からない言葉も親切に教えてもらえるので、日本語がとてもよく身につきました。 気候は寒いが、人は温かい 職場のおばあさんたちからもらったプレゼント このアルバイトで得たものは日本語会話の機会だけではありません。 職場には60~70代のおばあさんが多く、外国人は私1人だったので、皆さんが私を孫のようにかわいがってくれました。 ・職場でいろんな人がお菓子を買ってきて、私に持ち帰らせてくれました。 ・日本に来て最初の冬、おばあさんが「北海道は寒いから」と、私に手袋やタイツ、毛布をくれました。 ・私が同じグループの別の病院に転勤したとき、全員で送別会をしてくれました。 ・2番目の病院でも親切にしてもらいました。 職場で皆さんと一緒に過ごすのがとても楽しく、そこは私にとって家庭のような場所でした。 私は就職後、別の町に住んでいますが、今も札幌に行くときにときどきおばあさんたちと会っています。 左: アルバイト先の社内報で私の料理が紹介されました。  右: JLPTの受験票など 大学をやめて日本で就職 私はもっといろいろなことを勉強したいと思い、日本語学校を卒業後、地元の星槎道都(せいさ・どうと)大学に進学しました。しかし、入学した翌月、ベトナムの祖母が病気になりました。私は小さいころから祖母と姉と3人で暮らしていました。祖母はかけがえのない家族です。私は祖母に少しでも良い医療を受けてもらいたいと思い、大学をやめて働くことにしました。私はベトナムの大学を卒業しているので、日本の大学を出なくても就労ビザを取ることができました。 私は在留ベトナム人向けのFacebookページで求人情報を探し、技能実習生の監理団体(組合)の面接を受け、採用されました。技能実習生の多くは日本語もあまり話せず、組合のベトナム人通訳に仕事や生活の相談をします。私は彼らの力になりたいと思い、この仕事を選びました。 日本で長く暮らしたい 夫と旅行〈北海道函館市で2021年〉 私の職場には外国人通訳が8人いるので、ときどき一緒に食事に出かけます。また、私は就職後、在日ベトナム人の先輩の紹介で中国人男性と知り合い、約2年後に結婚しました。夫も元留学生で永住権を持っています。夫婦の会話は日本語です。休みの日は、2人で旅行したりキャンプをしたりして楽しんでいます。 私は日本が大好きですし、このように日本に根を張って生活していますので、今のところベトナムに帰る予定はありません。できるだけ長く日本に住みたいと思っています。

    2022年07月06日

  • Vol.72 親切な先輩たちと快適な地方生活

    ティエンさんとアインさんはベトナムの大学で建築を学んだ後、約1年間日本語を勉強し、エンジニアとして日本に行きました。先輩たちは仕事をていねいに教えてくれますし、プライベートでも食事や観光に連れて行ってくれます。大都会ではありませんが、ショッピングも便利で山も海も近い高知は住みやすい町です。やさしい人たちに囲まれて2人は楽しく暮らしています。 今回の先輩 Nguyễn Thị Kiều Tiên(グエン・ティ・キエウ・ティエン)さん 2019年 9月ミエンタイ建設大学卒業〈ビンロン省〉 2019年 10月日本語センター〈ホーチミン市〉 2020年 12月エンジニアとして訪日〈高知県〉 〈1996年生、ヴィンロン省出身〉 Lê Thị Loan Anh(レ・ティ・ロアン・アインさん) 2019年 9月ミエンタイ建設大学卒業〈ビンロン省〉 2019年 10月日本語センター〈ホーチミン市〉 2020年 12月エンジニアとして訪日〈高知県〉 〈1996年生、ドンタップ省出身〉 このページの内容 •仕事の内容 •職場の先輩たちとの交流 •来日前の日本語学習 •日本に来た理由 •高知での暮らし •来日後の日本語学習 •社長インタビュー 仕事の内容 ――どのような仕事をしていますか? ● ティエン、アイン 橋を点検し、修繕が必要な部分を図面で描く仕事をしています。ベトナムの大学で建築を学び、そのときにCADの使い方も勉強したので、今の仕事で役立っています。 事務所で図面を描く仕事が7割、現場で橋の点検をする仕事が3割ぐらいです。車でいろいろな地域に連れて行ってもらうので、気分転換にもなります。 ※CAD:Computer Aided Designの略。コンピュータに手伝ってもらいながら設計図を作るソフト。 先輩と一緒に後ろの橋を点検 金づちで橋をたたいてコンクリートの劣化を調査 職場の先輩たちとの交流 ――職場の日本人との交流はありますか? 会社主催の食事会と二次会〈2021年〉 ● ティエン、アイン ベトナム人は私たち2人だけですが、先輩の皆さんがよく話し相手になってくれます。橋の点検に向かう車の中や休憩のときに先輩たちと話しますし、事務所でもよく話をします。皆さん、冗談をたくさん言ってくれるので、毎日楽しいですよ。 会社が主催する食事会もあります。お店でやることもあれば、会社のガレージでバーベキューをすることもあります。 休日に先輩たちとお出かけ〈高知市内〉 先輩たちは仕事をていねいに教えてくれますし、ゴミの分類の仕方や電車の乗り方など生活で分からないことも親切に教えてくれます。 先輩たちが私たちを夕食に連れて行ってくれたり、休みの日に車で観光に連れて行ってくれたりすることもあります。先輩たちからごちそうになることも多いので、私たちもときどき先輩たちに贈り物をしています。 先輩とお出かけ〈どちらも高知市〉 来日前の日本語学習 ――来日前にどれぐらい日本語を勉強しましたか? 「つばき」の外国語センターで ⚫ティエン、アイン ホーチミン市の「つばき人材育成有限会社」の外国語センターで13カ月間、朝から晩まで勉強しました。この期間は寮に住みました。新型コロナの影響で予定より5カ月長くセンターにいました。 ・1日に90分の授業4回と自習4時間(計10時間) ・自習は教室で行い、質問に答えるために先生が付き添います。 「つばき」に支払ったのは全部で50万円分(約86,800,000 VND)です。ここに授業料、寮費、飛行機代、在留資格取得費がすべて含まれています。 つばき人材育成有限会社 日本に来た理由 ――なぜ日本に来ようと思ったのですか? 「つばき」の仲間たち ⚫ティエン 卒業論文を書いているときに大学の先生から「日本の会社が外国人社員を募集している」と聞き、「つばき」を紹介してもらいました。つばきの経営者の女性に会ってみると、親切で明るい人だったので、この会社にお願いしようと思いました 「つばき」を紹介される前にベトナムの会社への就職が内定していましたが、日本は発展した国なので、日本で働くことは貴重な経験になると思い、日本を選びました。日本で働けば、大学生の妹に学費を十分に支援することもできます。 大学を卒業 ⚫アイン 大学の先生から「つばきは日本でのサポートがよい」と説明されました。実際、「つばき」は日本にも事務所があり、責任者がときどき会いに来てくれます。また、責任者の奥さんは頼りになるベトナム人で、困ったことがあったらLINEや電話で相談できます。 私の実家は貧しい農家です。日本で働けば、ベトナムで働くよりたくさんお金を稼げるので、両親を助けることができます。私たちの大学には日本で働きたい人がたくさんいます。 高知での暮らし ――高知での暮らしは好きですか? 休日に2人でカフェへ ⚫ ティエン ・高知は日本の中では小さな都市ですが、それなりに発展していて、お店も充実しています。 ・自宅からAEONや他のショッピングモールまで近く、とても便利です。 ・会社の先輩たちとの交流もあり、楽しく生活しています。 ⚫ アイン ・徒歩や自転車で行ける場所に複数のスーパーやマクドナルドがあります。 ・高知は天気の良い日が多いですし、海も近く、ステキな町です。 ・やさしい人が多いです。 高知市 高知市内の市場 私たちの家計簿(1カ月の平均) ※100円=約17,360 VND(2022年6月17日現在) 収入: ¥185,000 手取り給与 ¥185,000 *税金、社会保険を引いたあとの金額 支出: ¥70,500 寮費(1人の負担額) ¥12,500 *2ベッドルームに2人暮らし *会社が家賃の半額を補助し、残りを2人で折半 水道・ガス・電気・Wi-Fi ¥10,000 食材費 ¥30,000 外食費・雑費 ¥18,000 差額: ¥114,500 *約7割をベトナムの実家に送金 来日後の日本語学習 ――来日後は日本語をどれくらい勉強していますか? KIAの先生や仲間と花見〈2022年〉 ● ティエン 先輩たちともっとコミュケーションを深めたいので、日本に来てからも毎晩1~3時間、日本語の勉強をしています。2022年7月にJLPT(日本語能力試験)のN2を受験します。勉強で覚えた言葉を職場で使うので、頭に残ります。使い方が間違っていると、先輩たちがやさしく教えてくれます。 ● アイン 毎晩、家で2時間勉強する以外に毎週2回、KIA(高知県国際交流協会)の日本語クラス(無料)で勉強しています。水曜は教室で授業を受け、木曜はオンライン授業です。KIAにはベトナム人やミャンマー人、フィリピン人などの生徒もいて、友だちになりました。お互い日本語で話しています。 社長インタビュー 坂元社長(左)と私たち ティエンさんとアインさんが働くインフラマネジメント社の坂元陽祐(さかもと・ようすけ)社長にインタビューしました。 ――ティエンさんとアインさんの働きぶりを教えてください。 社長 2人とも大学で建築学やCADの使い方を学んでいるので、すぐに会社の戦力になりました。地方都市にはCADを使える新入社員はあまりいないので、大変助かりました。 ――外国人を雇用したきっかけは何ですか? 社長 経営者仲間で技能実習生を雇っている人たちから「外国人はまじめによく働いてくれる」と聞いていました。当社の場合、なるべく長く働いてくれる人材が欲しかったので、技能実習生ではなく外国人エンジニアを採用してみました。 インフラマネジメント社 ――ティエンさんとアインさんのコミュニケーション力はどうですか? 社長 2人は新型コロナの影響で来日が5カ月遅れました。その分、ベトナムで日本語をしっかり勉強してきてくれたので、最初から日本語が少し話せました。そのため、仕事を教えやすかったですし、先輩たちともすぐに仲良くなれました。 ――ティエンさんとアインさんが職場に与えた影響は? 社長 2人ともまじめで明るくて礼儀正しいので、みんなからかわいがられています。おかげで社内が明るくなりました。私はこれからも外国人社員を増やそうと思っています。 ティエンさんとアインさんはベトナムの大学で建築を学んだ後、約1年間日本語を勉強し、エンジニアとして日本に行きました。先輩たちは仕事をていねいに教えてくれますし、プライベートでも食事や観光に連れて行ってくれます。大都会ではありませんが、ショッピングも便利で山も海も近い高知は住みやすい町です。やさしい人たちに囲まれて2人は楽しく暮らしています。 今回の先輩 Nguyễn Thị Kiều Tiên(グエン・ティ・キエウ・ティエン)さん 2019年 9月ミエンタイ建設大学卒業〈ビンロン省〉 2019年 10月日本語センター〈ホーチミン市〉 2020年 12月エンジニアとして訪日〈高知県〉 〈1996年生、ヴィンロン省出身〉 Lê Thị Loan Anh(レ・ティ・ロアン・アインさん) 2019年 9月ミエンタイ建設大学卒業〈ビンロン省〉 2019年 10月日本語センター〈ホーチミン市〉 2020年 12月エンジニアとして訪日〈高知県〉 〈1996年生、ドンタップ省出身〉 このページの内容 •仕事の内容 •職場の先輩たちとの交流 •来日前の日本語学習 •日本に来た理由 •高知での暮らし •来日後の日本語学習 •社長インタビュー 仕事の内容 ――どのような仕事をしていますか? ● ティエン、アイン 橋を点検し、修繕が必要な部分を図面で描く仕事をしています。ベトナムの大学で建築を学び、そのときにCADの使い方も勉強したので、今の仕事で役立っています。 事務所で図面を描く仕事が7割、現場で橋の点検をする仕事が3割ぐらいです。車でいろいろな地域に連れて行ってもらうので、気分転換にもなります。 ※CAD:Computer Aided Designの略。コンピュータに手伝ってもらいながら設計図を作るソフト。 先輩と一緒に後ろの橋を点検 金づちで橋をたたいてコンクリートの劣化を調査 職場の先輩たちとの交流 ――職場の日本人との交流はありますか? ● ティエン、アイン ベトナム人は私たち2人だけですが、先輩の皆さんがよく話し相手になってくれます。橋の点検に向かう車の中や休憩のときに先輩たちと話しますし、事務所でもよく話をします。皆さん、冗談をたくさん言ってくれるので、毎日楽しいですよ。 会社が主催する食事会もあります。お店でやることもあれば、会社のガレージでバーベキューをすることもあります。 会社主催の食事会と二次会〈2021年〉 先輩たちは仕事をていねいに教えてくれますし、ゴミの分類の仕方や電車の乗り方など生活で分からないことも親切に教えてくれます。 先輩たちが私たちを夕食に連れて行ってくれたり、休みの日に車で観光に連れて行ってくれたりすることもあります。先輩たちからごちそうになることも多いので、私たちもときどき先輩たちに贈り物をしています。 休日に先輩たちとお出かけ〈高知市内〉 先輩とお出かけ〈どちらも高知市〉 来日前の日本語学習 ――来日前にどれぐらい日本語を勉強しましたか? ⚫ティエン、アイン ホーチミン市の「つばき人材育成有限会社」の外国語センターで13カ月間、朝から晩まで勉強しました。この期間は寮に住みました。新型コロナの影響で予定より5カ月長くセンターにいました。 ・1日に90分の授業4回と自習4時間(計10時間) ・自習は教室で行い、質問に答えるために先生が付き添います。 「つばき」に支払ったのは全部で50万円分(約86,800,000 VND)です。ここに授業料、寮費、飛行機代、在留資格取得費がすべて含まれています。 つばき人材育成有限会社 「つばき」の外国語センターで 日本に来た理由 ――なぜ日本に来ようと思ったのですか? ⚫ティエン 卒業論文を書いているときに大学の先生から「日本の会社が外国人社員を募集している」と聞き、「つばき」を紹介してもらいました。つばきの経営者の女性に会ってみると、親切で明るい人だったので、この会社にお願いしようと思いました 「つばき」を紹介される前にベトナムの会社への就職が内定していましたが、日本は発展した国なので、日本で働くことは貴重な経験になると思い、日本を選びました。日本で働けば、大学生の妹に学費を十分に支援することもできます。 「つばき」の仲間たち ⚫アイン 大学の先生から「つばきは日本でのサポートがよい」と説明されました。実際、「つばき」は日本にも事務所があり、責任者がときどき会いに来てくれます。また、責任者の奥さんは頼りになるベトナム人で、困ったことがあったらLINEや電話で相談できます。 私の実家は貧しい農家です。日本で働けば、ベトナムで働くよりたくさんお金を稼げるので、両親を助けることができます。私たちの大学には日本で働きたい人がたくさんいます。 大学を卒業 高知での暮らし ――高知での暮らしは好きですか? ⚫ ティエン ・高知は日本の中では小さな都市ですが、それなりに発展していて、お店も充実しています。 ・自宅からAEONや他のショッピングモールまで近く、とても便利です。 ・会社の先輩たちとの交流もあり、楽しく生活しています。 ⚫ アイン ・徒歩や自転車で行ける場所に複数のスーパーやマクドナルドがあります。 ・高知は天気の良い日が多いですし、海も近く、ステキな町です。 ・やさしい人が多いです。 休日に2人でカフェへ 高知市 高知市内の市場 私たちの家計簿(1カ月の平均) ※100円=約17,360 VND(2022年6月17日現在) 収入: ¥185,000 手取り給与 ¥185,000 *税金、社会保険を引いたあとの金額 支出: ¥70,500 寮費(1人の負担額) ¥12,500 *2ベッドルームに2人暮らし *会社が家賃の半額を補助し、残りを2人で折半 水道・ガス・電気・Wi-Fi ¥10,000 食材費 ¥30,000 外食費・雑費 ¥18,000 差額: ¥114,500 *約7割をベトナムの実家に送金 来日後の日本語学習 ――来日後は日本語をどれくらい勉強していますか? ● ティエン 先輩たちともっとコミュケーションを深めたいので、日本に来てからも毎晩1~3時間、日本語の勉強をしています。2022年7月にJLPT(日本語能力試験)のN2を受験します。勉強で覚えた言葉を職場で使うので、頭に残ります。使い方が間違っていると、先輩たちがやさしく教えてくれます。 ● アイン 毎晩、家で2時間勉強する以外に毎週2回、KIA(高知県国際交流協会)の日本語クラス(無料)で勉強しています。水曜は教室で授業を受け、木曜はオンライン授業です。KIAにはベトナム人やミャンマー人、フィリピン人などの生徒もいて、友だちになりました。お互い日本語で話しています。 KIAの先生や仲間と花見〈2022年〉 社長インタビュー ティエンさんとアインさんが働くインフラマネジメント社の坂元陽祐(さかもと・ようすけ)社長にインタビューしました。 ――ティエンさんとアインさんの働きぶりを教えてください。 社長 2人とも大学で建築学やCADの使い方を学んでいるので、すぐに会社の戦力になりました。地方都市にはCADを使える新入社員はあまりいないので、大変助かりました。 ――外国人を雇用したきっかけは何ですか? 社長 経営者仲間で技能実習生を雇っている人たちから「外国人はまじめによく働いてくれる」と聞いていました。当社の場合、なるべく長く働いてくれる人材が欲しかったので、技能実習生ではなく外国人エンジニアを採用してみました。 坂元社長(左)と私たち ――ティエンさんとアインさんのコミュニケーション力はどうですか? 社長 2人は新型コロナの影響で来日が5カ月遅れました。その分、ベトナムで日本語をしっかり勉強してきてくれたので、最初から日本語が少し話せました。そのため、仕事を教えやすかったですし、先輩たちともすぐに仲良くなれました。 ――ティエンさんとアインさんが職場に与えた影響は? 社長 2人ともまじめで明るくて礼儀正しいので、みんなからかわいがられています。おかげで社内が明るくなりました。私はこれからも外国人社員を増やそうと思っています。 インフラマネジメント社

    2022年06月23日

  • Vol.71 留学で好きになった香川で就職

    今回の先輩 チャン・レ・クイン・ニさん 2017年9月 フエ外国語大学入学 2017年9月日本語センターで勉強(6カ月) 2018年1月 フエ外国語大学中退 2018年4月 日本語学校入学〈香川県〉 2020年4月 専門学校入学〈香川県〉 2022年4月 就職予定〈香川県〉 〈1999年生、フエ市出身〉 フエ出身のクイン・ニさんは4年間留学した香川県が大好きになり、就職も同県の会社を選びました。同じ専門学校の留学仲間もほとんどが香川での就職を選び、これからも支え合って暮らしていきます。ニさんが地方都市での留学の魅力をお伝えします。 〈このページの内容〉 • 大学を中退して日本に留学 • 留学にかかった費用 • うちの学校のここが好き • 香川県のここが好き • 日本のここが好き • 日本語学習 • アルバイトと「私の家計簿」 • 日本で就職活動 • まとめ 大学を中退して日本に留学 私は子どものころから、日本のアニメ番組や漫画(ドラえもんやコナンなど)が好きで、そこに出てくる日本の景色や文化に強くひかれていました。しかし、高校で英語を教えていた母の勧めもあって外国語大学の英語学部に入りました。しかし、やはり英語にはあまり興味を持てず、大学の日本文化部で日本語や茶道、華道に接するうち、日本への興味がさらに強くなりました。 そこで、両親と相談して地元の日本語センターで勉強を始め、大学は退学しました。こうして、私は大学入学の半年後、香川県高松市の日本語学校で留学を始めました。 留学にかかった費用 私が留学するときに最初にかかった費用を表にまとめました。費用は両親が貯金から払い、留学2年目の授業料も両親が全部払ってくれました。その後、私が日本語能力試験(JLPT)N2に合格したので、3年目(専門学校)の授業料は少し安くなりました。また、学校での成績が良かったので、学校が紹介してくれた奨学金(月35,000円×1年)を受給でき、3年目は両親の援助なしで学費と生活費をまかなうことができました。 ◆ 留学センター *紹介手数料、在留資格の取得手数料など 60,000,000 ₫ ◆ フエの日本語センター(6カ月) 3,000,000 ₫ ◆ 飛行機代 12,000,000 ₫ ◆ 日本語学校の入学金 13,600,000 ₫(70,000円) ◆ 日本語学校の1年の授業料 127,000,000 ₫(650,000円) ※2022年3月12日の為替レートで換算 うちの学校のここが好き 日本語学校のクラスのクリスマス会〈2019年〉 私の学校は香川県で一番留学生が多い「穴吹(あなぶき)ビジネスカレッジ」です。最初の2年間は日本語学科、次の2年間は国際ビジネス学科で学びました。ここを選んだのは、フエの留学センターから推薦されたのと、同校の先輩留学生から「生活や就職活動のサポートが手厚い」「奨学金も充実している」と聞いたからです。私が実際に体験した事例を紹介します。 ・新型コロナでアルバイトが減った留学生を支援するため、学校が企業などに呼びかけて米や野菜を集め、生徒に毎月支給。 ・私の首にしこりができて1日だけ入院したとき、担任の先生が見舞いに来て4時間ぐらいそばにいてくれた。途中で私が眠っても、目覚めたらまだ先生がいた。 ・留学生の大半が学校から紹介された会社に就職 external link 穴吹ビジネスカレッジ 香川県のここが好き 留学仲間と自転車で海へ 香川県で暮らしてみて、私も同級生の多くもここが大好きになりました。香川の魅力を紹介します。 ・物価が安い ・雨が少なく晴れた日が多い ・自転車でどこへでも行ける ・安くておいしいうどん屋さんが多い 香川県はうどんで有名で、別名「うどん県」とも呼ばれています。私と友人たちも毎朝一緒に店でうどんを食べています。東京や大阪にも遊びに行き、楽しく過ごしましたが、住むには人が多すぎるように感じました。ゆったり暮らすには地方都市の方が適しているように思います。 高松市の大きな商店街   香川県のうどん 日本のここが好き 学校のイベントで桜の花見 日本のスーパーで店員がお客さんから何かを聞かれて自分が分からない場合、「私は分かりませんので、担当者をお呼びします。少しお待ちください」と答えます。これは、専門学校の授業で学ぶことですが、実際に日本の店ではそのように対応しています。ベトナムなら「わかりません」ですまされることも多いですが、日本では親切で責任感のある店員が多いです。 日本人はお礼やおわびをていねいに言うことでも有名です。スーパーのレジ担当はどの客に対しても「いらっしゃいませ」と声をかけます。また、私が居酒屋でアルバイトをしたときは、お客様が帰るときに相手が見えなくなるまでおじぎするように指導されました。 それから、桜の花見や夏の花火大会、秋の紅葉などの場面がアニメや漫画によく出てきますが、実際に日本で体験すると、本当にステキで感激しました。 日本語学習 JLPT合格者の写真と名前を学校内で掲示 私は日本に来て毎日、学校で5時間、家で3時間、勉強しました。しかし、1年目に受けたJLPT・N3は不合格でした。そこで、毎日の勉強に加え、学校の仲間5人で日曜日に一緒に勉強しました。そのときは、N1の先輩留学生が私たちを指導してくれました。 こうして、留学2年目にN3とN2に合格しました。N2になったため、3年目(専門学校)の授業料は少し割り引いてもらえました。 ◆私が使った教材 語彙(ごい) 「耳から覚える」シリーズ 「総まとめ」シリーズ 文法 「耳から覚える」シリーズ 「新完全マスター」シリーズ 読解 「新完全マスター」シリーズ 漢字 「漢字マスター」シリーズ 試験直前 「日本語パワードリル」シリーズ オンライン external link News Web Easy(NHK) アルバイトと「私の家計簿」 アルバイト先の居酒屋で 私はコンビニやスーパー、飲食店などでアルバイトをしました。飲食店では、店長やアルバイト仲間との会話が多く、お客さんも「ベトナム人ですか?」などとよく話しかけてくださいました。このため、日本語会話の練習になりました。 留学4年目は遠方の食品工場で働きました。コンビニの弁当を盛り付ける仕事です。ここにはベトナム人技能実習生もいますし、約100人の外国人アルバイトもいます。そのうち約60人(ベトナム人約40人とネパール人、中国人)が工場で交代で働いています。私は働き始めて1週間後に会社から指名されてこの60人のリーダーになり、作業以外に外国人アルバイトの監督や通訳も担当しました。 仕事は深夜0時~朝6時で、週4回です。20~40人が高松から会社のバスに乗り、約80分かけて工場に行きます。監督役を務めたことを就職活動の応募先で話すと、幹部の方が興味を持ってくださり、その会社から内定をもらうことができました。 私の家計簿(1カ月の平均) ※100円=18,663 VND(2022年4月1日現在) 収入:100,000~140,000円 アルバイト2件(食品工場、スーパー) ¥100,000~¥140,000 支出:120,000円 家賃(2人でシェア、水道代込み) ¥22,000 授業料(割引後) ¥50,000 電気・ガス ¥3,000 携帯電話(ソフトバンク) ¥2,800 Wi-Fi ¥4,000 食材費 ¥28,000 雑費・外食費 ¥10,000 毎月の差額:10,000円 日本で就職活動 私は家族の意向で留学後に帰国する予定でしたが、その問題が解決したので、最終学年の途中であわてて就職活動(就活)を始めました。日本では、就活サイトを利用してエントリーシートや履歴書を会社に提出し、書類審査にパスしたら面接を受ける方法が主流です。わが校でも県外に就職したい人はその方法が中心ですが、香川県で就職したい場合は、学校からの紹介が中心です。 ① 学校が紹介した企業をグループで訪問 ② その企業に入りたい場合は、履歴書を提出 ③ 書類審査にパスしたら面接 私は、家族の意向で最初は履歴書を出しませんでしたが、8月から本格的に就活を始めました。そして、学校の紹介で10月に面接を受けた会社から11月に内定をいただきました。同社は金属製品メーカーで、私は技能実習生の管理やサポートを担当します。私の就活については下記のブログをお読みください。 external link 留学生の就活体験記_02(2022年卒業) まとめ 同郷の友人を訪ねて京都へ旅行 私は充実した留学生活を送ることができ、学校のサポートで就活でもあまり苦労せずに内定をいただくことができました。落ち着いたいなか暮らしが好きな私にとって香川県はぴったりの留学先でした。そして、同級生たちも皆この町が好きになり、日本で就職する同級生26人のうち24人が香川県の会社から内定をいただきました。卒業してからも仲間とときどき会えるので、みんなで喜んでいます。 近所の公園でピクニック   高松市内で 今回の先輩 チャン・レ・クイン・ニさん 2017年9月フエ外国語大学入学 2017年9月日本語センターで勉強(6カ月) 2018年1月 フエ外国語大学中退 2018年4月 日本語学校入学〈香川県〉 2020年4月 専門学校入学〈香川県〉 2022年4月 職予定〈香川県〉 〈1999年生、フエ市出身〉 フエ出身のクイン・ニさんは4年間留学した香川県が大好きになり、就職も同県の会社を選びました。同じ専門学校の留学仲間もほとんどが香川での就職を選び、これからも支え合って暮らしていきます。ニさんが地方都市での留学の魅力をお伝えします。 〈このページの内容〉 • 大学を中退して日本に留学 • 留学にかかった費用 • うちの学校のここが好き • 香川県のここが好き • 日本のここが好き • 日本語学習 • アルバイトと「私の家計簿」 • 日本で就職活動 • まとめ 大学を中退して日本に留学 私は子どものころから、日本のアニメ番組や漫画(ドラえもんやコナンなど)が好きで、そこに出てくる日本の景色や文化に強くひかれていました。しかし、高校で英語を教えていた母の勧めもあって外国語大学の英語学部に入りました。しかし、やはり英語にはあまり興味を持てず、大学の日本文化部で日本語や茶道、華道に接するうち、日本への興味がさらに強くなりました。 そこで、両親と相談して地元の日本語センターで勉強を始め、大学は退学しました。こうして、私は大学入学の半年後、香川県高松市の日本語学校で留学を始めました。 留学にかかった費用 私が留学するときに最初にかかった費用を表にまとめました。費用は両親が貯金から払い、留学2年目の授業料も両親が全部払ってくれました。その後、私が日本語能力試験(JLPT)N2に合格したので、3年目(専門学校)の授業料は少し安くなりました。また、学校での成績が良かったので、学校が紹介してくれた奨学金(月35,000円×1年)を受給でき、3年目は両親の援助なしで学費と生活費をまかなうことができました。 ◆ 留学センター *紹介手数料、在留資格の取得手数料など 60,000,000 ₫ ◆ フエの日本語センター(6カ月) 3,000,000 ₫ ◆ 飛行機代 12,000,000 ₫ ◆ 日本語学校の入学金 13,600,000 ₫(70,000円) ◆ 日本語学校の1年の授業料 127,000,000 ₫(650,000円) ※2022年3月12日の為替レートで換算 うちの学校のここが好き 私の学校は香川県で一番留学生が多い「穴吹(あなぶき)ビジネスカレッジ」です。最初の2年間は日本語学科、次の2年間は国際ビジネス学科で学びました。ここを選んだのは、フエの留学センターから推薦されたのと、同校の先輩留学生から「生活や就職活動のサポートが手厚い」「奨学金も充実している」と聞いたからです。私が実際に体験した事例を紹介します。 ・新型コロナでアルバイトが減った留学生を支援するため、学校が企業などに呼びかけて米や野菜を集め、生徒に毎月支給。 ・私の首にしこりができて1日だけ入院したとき、担任の先生が見舞いに来て4時間ぐらいそばにいてくれた。途中で私が眠っても、目覚めたらまだ先生がいた。 ・留学生の大半が学校から紹介された会社に就職 external link 穴吹ビジネスカレッジ 日本語学校のクラスのクリスマス会〈2019年〉 香川県のここが好き 香川県で暮らしてみて、私も同級生の多くもここが大好きになりました。香川の魅力を紹介します。 ・物価が安い ・雨が少なく晴れた日が多い ・自転車でどこへでも行ける ・安くておいしいうどん屋さんが多い 香川県はうどんで有名で、別名「うどん県」とも呼ばれています。私と友人たちも毎朝一緒に店でうどんを食べています。東京や大阪にも遊びに行き、楽しく過ごしましたが、住むには人が多すぎるように感じました。ゆったり暮らすには地方都市の方が適しているように思います。 留学仲間と自転車で海へ 高松市の大きな商店街   香川県のうどん 日本のここが好き 日本のスーパーで店員がお客さんから何かを聞かれて自分が分からない場合、「私は分かりませんので、担当者をお呼びします。少しお待ちください」と答えます。これは、専門学校の授業で学ぶことですが、実際に日本の店ではそのように対応しています。ベトナムなら「わかりません」ですまされることも多いですが、日本では親切で責任感のある店員が多いです。 日本人はお礼やおわびをていねいに言うことでも有名です。スーパーのレジ担当はどの客に対しても「いらっしゃいませ」と声をかけます。また、私が居酒屋でアルバイトをしたときは、お客様が帰るときに相手が見えなくなるまでおじぎするように指導されました。 それから、桜の花見や夏の花火大会、秋の紅葉などの場面がアニメや漫画によく出てきますが、実際に日本で体験すると、本当にステキで感激しました。 学校のイベントで桜の花見 日本語学習 私は日本に来て毎日、学校で5時間、家で3時間、勉強しました。しかし、1年目に受けたJLPT・N3は不合格でした。そこで、毎日の勉強に加え、学校の仲間5人で日曜日に一緒に勉強しました。そのときは、N1の先輩留学生が私たちを指導してくれました。 こうして、留学2年目にN3とN2に合格しました。N2になったため、3年目(専門学校)の授業料は少し割り引いてもらえました。 JLPT合格者の写真と名前を学校内で掲示 ◆私が使った教材 語彙(ごい) 「耳から覚える」シリーズ 「総まとめ」シリーズ 文法 「耳から覚える」シリーズ 「新完全マスター」シリーズ 読解 「新完全マスター」シリーズ 漢字 「漢字マスター」シリーズ 試験直前 「日本語パワードリル」シリーズ オンライン external link News Web Easy(NHK) アルバイトと「私の家計簿」 私はコンビニやスーパー、飲食店などでアルバイトをしました。飲食店では、店長やアルバイト仲間との会話が多く、お客さんも「ベトナム人ですか?」などとよく話しかけてくださいました。このため、日本語会話の練習になりました。 留学4年目は遠方の食品工場で働きました。コンビニの弁当を盛り付ける仕事です。ここにはベトナム人技能実習生もいますし、約100人の外国人アルバイトもいます。そのうち約60人(ベトナム人約40人とネパール人、中国人)が工場で交代で働いています。私は働き始めて1週間後に会社から指名されてこの60人のリーダーになり、作業以外に外国人アルバイトの監督や通訳も担当しました。 仕事は深夜0時~朝6時で、週4回です。20~40人が高松から会社のバスに乗り、約80分かけて工場に行きます。監督役を務めたことを就職活動の応募先で話すと、幹部の方が興味を持ってくださり、その会社から内定をもらうことができました。 アルバイト先の居酒屋で 私の家計簿(1カ月の平均) ※100円=18,663 VND(2022年4月1日現在) 収入:100,000~140,000円 アルバイト2件(食品工場、スーパー) ¥100,000~¥140,000 支出:120,000円 家賃(2人でシェア、水道代込み) ¥22,000 授業料(割引後) ¥50,000 電気・ガス ¥3,000 携帯電話(ソフトバンク) ¥2,800 Wi-Fi ¥4,000 食材費 ¥28,000 雑費・外食費 ¥10,000 毎月の差額:10,000円 日本で就職活動 私は家族の意向で留学後に帰国する予定でしたが、その問題が解決したので、最終学年の途中であわてて就職活動(就活)を始めました。日本では、就活サイトを利用してエントリーシートや履歴書を会社に提出し、書類審査にパスしたら面接を受ける方法が主流です。わが校でも県外に就職したい人はその方法が中心ですが、香川県で就職したい場合は、学校からの紹介が中心です。 ① 学校が紹介した企業をグループで訪問 ② その企業に入りたい場合は、履歴書を提出 ③ 書類審査にパスしたら面接 私は、家族の意向で最初は履歴書を出しませんでしたが、8月から本格的に就活を始めました。そして、学校の紹介で10月に面接を受けた会社から11月に内定をいただきました。同社は金属製品メーカーで、私は技能実習生の管理やサポートを担当します。私の就活については下記のブログをお読みください。 external link 留学生の就活体験記_02(2022年卒業) まとめ 私は充実した留学生活を送ることができ、学校のサポートで就活でもあまり苦労せずに内定をいただくことができました。落ち着いたいなか暮らしが好きな私にとって香川県はぴったりの留学先でした。そして、同級生たちも皆この町が好きになり、日本で就職する同級生26人のうち24人が香川県の会社から内定をいただきました。卒業してからも仲間とときどき会えるので、みんなで喜んでいます。 同郷の友人を訪ねて京都へ旅行 近所の公園でピクニック  高松市内で

    2022年04月06日

  • Vol.69 京都で暮らした1年間

    今回の先輩 グエン・ティ・オアインさん 2017年 高校卒業 2017年ハノイ国家大学・外国語大学・日本言語文化学部入学 2019年 明治大学の交流プログラムに参加〈東京、3週間〉 2020年 京都大学留学〈1年間〉 2021年 帰国 2022年 大学卒業(3月) 〈1997年生まれ、ハノイ出身〉 オアインさんは大学で初めて日本語を勉強し、成績が良かったので、国費で京都大学に1年間留学しました。彼女の学習方法や留学プログラムの内容、京都のお勧めの観光名所を紹介します。 〈このページの内容〉 • 日本語学習:私の工夫 • ハノイで日本人学生と交流 • 短期交流で初めて日本へ • 日本入国と留学生寮 • 新型コロナ禍での大学のプログラム • 地域のベトナム人との交流 • 私の好きな京都のスポット • まとめ 日本語学習:私の工夫 日本語力を生かして日本語センターで講師のアルバイト 私は日本のアニメやドラマが好きで、そこに出てくる日本の文化や景色にひかれました。そのため、大学で日本語や日本について勉強しようと思いました。大学で初めて日本語を学び、2年のときに日本語能力試験(JLPT)N3に合格、3年のときにN2に合格しました。 授業以外では、毎日2、3時間、自習(宿題と授業の復習)をしました。また、Netflixで日本のアニメやドラマを見てリスニングの練習をしました。 ・友だち4人とNetflixの費用をシェア ・特に好きなのは「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「5→9~私に恋したお坊さん~」など ・1回目はベトナム語の字幕付きで見て、2回目以降は日本語の字幕付きで見る ベトナムで日本人学生と交流 日本の大学生たちをニンビン省チャンアンに案内〈2019年〉 ハノイ国家大学には日本の大学生向けの短期交流プログラムがたくさんあります。私は大学2、3年のとき、多くのプログラムにボランティアで協力し、日本人学生とたくさん交流しました。 ・各プログラムの期間は1、2週間 ・日本各地の大学や外国語専門学校の学生が参加(大学ごとにプログラム) ・内容は簡単なベトナム語会話や文化交流など ・観光もあり、私たちボランティアが日本人学生たちをエスコート プログラムで友だちになった学生のうち数人とは、私が日本に留学したときに再会しました。中には、東京から京都に会いに来てくれた友人もいました。 短期交流で初めて日本へ 明治大学の学生たちと東京観光 私は大学2年生が終わった2019年6月に3週間、明治大学の短期交流プログラムに参加するために初めて来日しました。 ・この年は、私の学部から7人、ハノイ大学から3人が参加(成績優秀者) ・日本への飛行機代のみ自己負担 ・3週間の宿泊費と授業料は明治大学が負担 ・JASSOから1人80,000円の奨学金 このプログラムでは、明治大学の学生たちが私たちと一緒に研究をし、東京の案内もしてくれました。また、富山県の観光地に外国人観光客を誘致するための動画を制作したり、三味線(しゃみせん=日本の伝統楽器)を体験したり、神社で巫女(みこ)の服装や神楽舞(かぐらまい)を体験したりしました。 私たちが制作したFacebookページと動画 日本入国と留学生寮 寮の私の部屋 大学で私の成績は同学年約200人の中で2番でした。そのため、大学から国費留学の推薦をもらってハノイの日本国大使館で試験を受け、2020年9月から1年間、京都大学に留学させてもらえました。 新型コロナ対策で、日本入国後、成田空港近くのホテルで15日間隔離されました。その後、京都大学や大学院に留学するベトナム人3人と一緒に夜行バスで京都に行き、留学が始まりました。国費留学なので授業料は無料です。日本政府から十分な奨学金ももらっているので、アルバイトはしませんでした。 ・住居は大学の留学生寮:同じ棟に同級生11人(中国人5人、ベトナム人2人、ロシア・イギリス・インド・ルーマニア各1人) ・寮での共通言語は日本語 ・大学へは地下鉄とバスで通学(約30分)。春と秋は自転車だけで通学。 新型コロナ禍での大学のプログラム 京都大学の授業で書道の練習 大学では、新型コロナ対策でオンライン授業の方が多かったのですが、感染拡大が落ち着いている時期には対面授業もあり、週4回以上大学に行きました。授業はすべて日本語で、「日本の政治と法律」「現代日本の社会問題」「日本語概論」などがありました。留学生向けの特別授業が大半ですが、日本人と一緒に受ける授業も少しありました。 楽しみだったのは「日本文化研修プログラム」で、書道や和菓子作りなどを体験しました。日本の高校生ともオンラインで交流しましたが、通常なら学校を訪問するはずだったので、残念でした。観光名所への研修旅行も、本来は1泊2日のはずが、コロナの影響で日帰りになりました。 京都大学 しかし、先生や留学生仲間とは授業でたくさん交流しました。アカデミック・プレゼンテーションの授業では、研究結果をプレゼン資料にまとめて発表します。私は日本の家族関係に関する問題やベトナムの大気汚染の問題などを研究しました。この授業では同級生(留学生)と日本語でたくさん議論をし、日本語の文献を調べ、日本語の資料を作成します。そして、寮で発表の練習(日本語)もします。 また、日本人学生で留学生サポートをする人もいるので、その人たちともよく会話をしました。このように、日本語を使う機会はたくさんありました。 地域のベトナム人との交流 VYSA京都の仲間と三室戸寺を観光〈2020年11月〉 大学以外ではVYSA京都の活動に参加しました。京都・大阪や周辺のベトナム人大学生や大学院生、社会人が参加しています。新型コロナの影響で多くのイベントが中止になりましたが、コロナが少し落ち着いていた2020年11月に20人あまりで京都府の三室戸寺(みむろとじ)と平等院に行きました。 VYSAの活動で知り合った友だちと電車を乗り継いで奈良県の長谷寺(はせでら)に行ったこともあります。不便な場所にありますが、とてもステキなお寺でした! 在日ベトナム学生青年協会 私の家計簿(1カ月の平均) ※100円=19,900 VND(2022年3月10日現在) 収入:120,000円 日本政府の奨学金 ¥120,000 支出:110,000円 家賃(留学生寮) ¥13,000 授業料(無料) ¥0 電気・ガス・水道 ¥6,000 携帯電話(SIM使わず) ¥0 Wi-Fi ¥1,000 食材費・外食費 ¥40,000 教材費、交通費、雑費 ¥50,000 差額:10,000円 ※旅行などに利用 私の好きな京都のスポット 蹴上げインクライン 私は留学中、祇園や清水寺、八坂神社、平安神宮、鴨川など、京都市内のさまざまな観光名所に自転車で行きました。また、寮に近い南禅寺や蹴上(けあげ)インクライン、平安神宮などには、よく歩いて行きました。これらの名所を私なりにランキングすると次の通りです。 ① 鴨川:特に桜の咲く季節は本当にきれいです。川を眺めているだけで気持ちが落ち着きます。 ② 平安神宮と岡崎公園:巨大な鳥居と疎水(水路)沿いの散歩道を楽しめます。桜もたくさんあります。 ③ 南禅寺と蹴上インクライン:蹴上は超有名インスタスポット。南禅寺は四季を通じて趣があります。 ④ 祇園エリアと八坂神社 ⑤ 清水寺 鴨川 平安神宮 まとめ 奈良県の長谷寺 新型コロナの影響で留学プログラムの多くが制限または中止され、旅行にもほとんど行けませんでした。しかし、日本のトップ大学の一つで留学し、京都という素晴らしい町に住めたことは、かけがえのない経験になりました。 私は帰国して半年後の2022年3月に大学を卒業し、ハノイのIT企業で働いています。将来は、大学で日本語を教えることが夢です。これからも日本や日本語と関わっていきたいと思います。 今回の先輩 グエン・ティ・オアインさん 2017年高校卒業 2017年ハノイ国家大学・外国語大学・日本言語文化学部入学 2019年 明治大学の交流プログラムに参加〈東京、3週間〉 2020年 京都大学留学〈1年間〉 2021年 帰国 2022年 大学卒業(3月) 〈1997年生まれ、ハノイ出身〉 オアインさんは大学で初めて日本語を勉強し、成績が良かったので、国費で京都大学に1年間留学しました。彼女の学習方法や留学プログラムの内容、京都のお勧めの観光名所を紹介します。 〈このページの内容〉 • 日本語学習:私の工夫 • ハノイで日本人学生と交流 • 短期交流で初めて日本へ • 日本入国と留学生寮 • 新型コロナ禍での大学のプログラム • 地域のベトナム人との交流 • 私の好きな京都のスポット • まとめ 日本語学習:私の工夫 私は日本のアニメやドラマが好きで、そこに出てくる日本の文化や景色にひかれました。そのため、大学で日本語や日本について勉強しようと思いました。大学で初めて日本語を学び、2年のときに日本語能力試験(JLPT)N3に合格、3年のときにN2に合格しました。 授業以外では、毎日2、3時間、自習(宿題と授業の復習)をしました。また、Netflixで日本のアニメやドラマを見てリスニングの練習をしました。 ・友だち4人とNetflixの費用をシェア ・特に好きなのは「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「5→9~私に恋したお坊さん~」など ・1回目はベトナム語の字幕付きで見て、2回目以降は日本語の字幕付きで見る 日本語力を生かして日本語センターで講師のアルバイト ベトナムで日本人学生と交流 ハノイ国家大学には日本の大学生向けの短期交流プログラムがたくさんあります。私は大学2、3年のとき、多くのプログラムにボランティアで協力し、日本人学生とたくさん交流しました。 ・各プログラムの期間は1、2週間 ・日本各地の大学や外国語専門学校の学生が参加(大学ごとにプログラム) ・内容は簡単なベトナム語会話や文化交流など ・観光もあり、私たちボランティアが日本人学生たちをエスコート プログラムで友だちになった学生のうち数人とは、私が日本に留学したときに再会しました。中には、東京から京都に会いに来てくれた友人もいました。 日本の大学生たちをニンビン省チャンアンに案内〈2019年〉 短期交流で初めて日本へ 私は大学2年生が終わった2019年6月に3週間、明治大学の短期交流プログラムに参加するために初めて来日しました。 ・この年は、私の学部から7人、ハノイ大学から3人が参加(成績優秀者) ・日本への飛行機代のみ自己負担 ・3週間の宿泊費と授業料は明治大学が負担 ・JASSOから1人80,000円の奨学金 このプログラムでは、明治大学の学生たちが私たちと一緒に研究をし、東京の案内もしてくれました。また、富山県の観光地に外国人観光客を誘致するための動画を制作したり、三味線(しゃみせん=日本の伝統楽器)を体験したり、神社で巫女(みこ)の服装や神楽舞(かぐらまい)を体験したりしました。 私たちが制作したFacebookページと動画 明治大学の学生たちと東京観光 日本入国と留学生寮 大学で私の成績は同学年約200人の中で2番でした。そのため、大学から国費留学の推薦をもらってハノイの日本国大使館で試験を受け、2020年9月から1年間、京都大学に留学させてもらえました。 新型コロナ対策で、日本入国後、成田空港近くのホテルで15日間隔離されました。その後、京都大学や大学院に留学するベトナム人3人と一緒に夜行バスで京都に行き、留学が始まりました。国費留学なので授業料は無料です。日本政府から十分な奨学金ももらっているので、アルバイトはしませんでした。 ・住居は大学の留学生寮:同じ棟に同級生11人(中国人5人、ベトナム人2人、ロシア・イギリス・インド・ルーマニア各1人) ・寮での共通言語は日本語 ・大学へは地下鉄とバスで通学(約30分)。春と秋は自転車だけで通学。 寮の私の部屋 新型コロナ禍での大学のプログラム 大学では、新型コロナ対策でオンライン授業の方が多かったのですが、感染拡大が落ち着いている時期には対面授業もあり、週4回以上大学に行きました。授業はすべて日本語で、「日本の政治と法律」「現代日本の社会問題」「日本語概論」などがありました。留学生向けの特別授業が大半ですが、日本人と一緒に受ける授業も少しありました。 楽しみだったのは「日本文化研修プログラム」で、書道や和菓子作りなどを体験しました。日本の高校生ともオンラインで交流しましたが、通常なら学校を訪問するはずだったので、残念でした。観光名所への研修旅行も、本来は1泊2日のはずが、コロナの影響で日帰りになりました。 京都大学の授業で書道の練習 しかし、先生や留学生仲間とは授業でたくさん交流しました。アカデミック・プレゼンテーションの授業では、研究結果をプレゼン資料にまとめて発表します。私は日本の家族関係に関する問題やベトナムの大気汚染の問題などを研究しました。この授業では同級生(留学生)と日本語でたくさん議論をし、日本語の文献を調べ、日本語の資料を作成します。そして、寮で発表の練習(日本語)もします。 また、日本人学生で留学生サポートをする人もいるので、その人たちともよく会話をしました。このように、日本語を使う機会はたくさんありました。 京都大学 地域のベトナム人との交流 大学以外ではVYSA京都の活動に参加しました。京都・大阪や周辺のベトナム人大学生や大学院生、社会人が参加しています。新型コロナの影響で多くのイベントが中止になりましたが、コロナが少し落ち着いていた2020年11月に20人あまりで京都府の三室戸寺(みむろとじ)と平等院に行きました。 VYSAの活動で知り合った友だちと電車を乗り継いで奈良県の長谷寺(はせでら)に行ったこともあります。不便な場所にありますが、とてもステキなお寺でした! 在日ベトナム学生青年協会 VYSA京都の仲間と三室戸寺を観光〈2020年11月〉 私の家計簿(1カ月の平均) ※100円=19,900 VND(2022年3月10日現在) 収入:120,000円 日本政府の奨学金 ¥120,000 支出:110,000円 家賃(留学生寮) ¥13,000 授業料(無料) ¥0 電気・ガス・水道 ¥6,000 携帯電話(SIM使わず) ¥0 Wi-Fi ¥1,000 食材費・外食費 ¥40,000 教材費、交通費、雑費 ¥50,000 差額:10,000円 ※旅行などに利用 私の好きな京都のスポット 私は留学中、祇園や清水寺、八坂神社、平安神宮、鴨川など、京都市内のさまざまな観光名所に自転車で行きました。また、寮に近い南禅寺や蹴上(けあげ)インクライン、平安神宮などには、よく歩いて行きました。これらの名所を私なりにランキングすると次の通りです。 ① 鴨川:特に桜の咲く季節は本当にきれいです。川を眺めているだけで気持ちが落ち着きます。 ② 平安神宮と岡崎公園:巨大な鳥居と疎水(水路)沿いの散歩道を楽しめます。桜もたくさんあります。 ③ 南禅寺と蹴上インクライン:蹴上は超有名インスタスポット。南禅寺は四季を通じて趣があります。 ④ 祇園エリアと八坂神社 ⑤ 清水寺 蹴上げインクライン 鴨川 平安神宮 まとめ 新型コロナの影響で留学プログラムの多くが制限または中止され、旅行にもほとんど行けませんでした。しかし、日本のトップ大学の一つで留学し、京都という素晴らしい町に住めたことは、かけがえのない経験になりました。 私は帰国して半年後の2022年3月に大学を卒業し、ハノイのIT企業で働いています。将来は、大学で日本語を教えることが夢です。これからも日本や日本語と関わっていきたいと思います。 奈良県の長谷寺

    2022年03月23日

  • Vol.67 N2合格→無試験で大学合格

    今回の先輩 ト・ティ・タイン・ヴァンさん 2018年 高校卒業〈ホーチミン〉 2019年 日本語学校入学〈北海道〉 2020年 日本語能力試験N2合格 2021年 札幌学院大学入学〈北海道〉 〈2000年生まれ、ホーチミン市出身〉 ベトナムで14カ月間、日本語をしっかり勉強してから日本に留学したヴァンさん。来日して2年目でJLPT・N2に合格したため、大学に面接だけで入学できました。ヴァンさんの留学生活を紹介します。 〈このページの内容〉 • 留学前の日本語学習 • 来日後の日本語学習 • 親切な人たちに囲まれてアルバイト • N2合格→無試験で大学入学 • 留学の費用と家計簿 • ベトナム人コミュニティ • 北海道での暮らし • 落とした財布が戻ってきた! • トピックス <!-- --> 留学前の日本語学習 日本に向けて旅立つ前、空港で家族とお別れ〈2019年〉 日本語センターで14カ月間勉強 母の勧めで留学を決め、高校3年のときから14カ月間、ホーチミンの日本語センターで日本語能力試験(JLPT)N4レベルまで勉強しました。毎日、学校で7時間、自宅で3時間勉強しました。 北海道に決めた理由 東京の日本語学校に入ろうとしましたが、在留許可を取れなかったので、半年後に、北海道の日本語学校に入る前提で再トライしました。すると、在留資格を取れました。私と同じように東京の学校がだめだったので地方に変更するという人はたくさんいます。 来日後の日本語学習 自宅で漢字の勉強 私の来日後の日本語学習について紹介します。 ・来日(2019年4月)→N3合格(2020年12月)→N2合格(2021年12月) ・使った教材:みんなの日本語、「新完全マスター」シリーズ、「総まとめ」シリーズ、「耳から覚える」シリーズなど ・日本語学校でも大学でもなるべく日本語で会話(友人や先生と) ・新型コロナで登校する機会が減ったときは、YouTubeの日本語ニュースや日本語のアニメやドラマ(ベトナム語字幕付き)でも勉強 親切な人たちに囲まれてアルバイト カニ料理店 ・最初のアルバイト(1年間)。皿洗い。 ・学校からの紹介 ・時給は高いが、とても忙しかった。あまり日本語を話さない。 ・その後、居酒屋でも働いたが、帰宅が夜遅いので、2カ月で退職 スーパーマーケット ・おかずをパックに入れる仕事(1年間) ・先輩留学生からの紹介 ・平日は13:00~17:00、土日は7:00~16:00 ・会話が多く、日本語が上達した。 ・余ったおかずをもらえることもあった。 スーパーでは、若者は自分だけで、おじいさんやおばあさんの先輩の皆さんがとても親切にしてくれました。昼休みや休憩のときにご飯やお菓子を食べながらたくさん話をしました。私の誕生日にはケーキを買ってくれ、お祝いの歌も歌ってくれました。大学進学後は、自宅から遠くなったので退職しましたが、今でもおばあさん3、4人とLINEで連絡を取り合っています。 大学に入ってからは、食品工場で深夜勤務(週3回、21:00~6:00)をしました。時給は高かったのですが、勉強に支障があるのですぐにやめました。今はバインミー店で働いています。 N2合格→無試験で大学入学 大学の留学生仲間とキャンパス(右) 私が通っている札幌学院大学では日本留学試験(EJU)の日本語(400点満点)の得点が 200点以上かJLPT・N2なら、筆記の入学試験を免除されます。私はEJU194点でしたが、N2だったので、面接だけで大学に入れました。 日本語学校が開いたオンラインの大学説明会に地元の約10大学が参加しました。その中で、この大学は成績優秀者への授業料割引(奨学金)が充実していました。GPA2以上なら授業料30%引き、3以上なら75%引きです。 大学の授業はすべて日本語です。毎週課題があり、パソコンでレポートを作ります。漢字を選ぶのが難しく、辞書アプリで調べながらがんばっています。 external link 日本語の辞書アプリはどれがいい? 留学の費用と家計簿 日本語学校で 留学の最初にかかった費用 ・日本語学校の1年目の授業料や飛行機代など(約1,000,000円) ・日本語センターへの手数料(240,000,000 VND) ・両親が貯金から払った。 日本での授業料など ・日本語学校(年間):¥760,000 ・大学(年間):¥1,104,000-¥340,000=¥764,000(私の成績に応じて減額) ・今は節約生活。就職したら旅行をしたい。 私の家計簿(1カ月の平均) ※大学1年のときの家計簿 ※100円=約19,800 VND(2022年3月4日現在) 収入:¥80,000~¥90,000 アルバイト1件(飲食店) ¥80,000 支出:¥136,000 家賃(ワンルーム) ¥18,000 授業料(割引後) ¥67,000 電気・ガス・水道 ¥13,000 携帯電話(LINEモバイル) ¥3,000 Wi-Fi ¥4,000 健康保険 ¥4,000 食材費 ¥12,000 外食費・交通費・雑費 ¥15,000 毎月の差額:▲¥46,000~¥56,000 ※仕送りと夏休みなどに長く働いて補てん ベトナム人コミュニティ ベトナム人との交流は日本語学校の同級生が中心ですが、VYSA北海道の活動にも参加しています。最初は、2019年10月に札幌市内の公園で開かれた「ベトナムフェスティバルin 札幌」=写真=で、アオザイを着て踊ったりベトナム料理を売ったりしました。VYSAのFacebookを見て友人と一緒に申し込みました。準備や練習のために何度も集まり、打ち上げ会にも参加しました。 これをきっかけにVYSAのイベントによく参加しています。ベトナム人の友だちが増えますし、先輩留学生にいろいろなことを教えてもらえます。イベントのとき以外にも飲み会があります。 external link 在日ベトナム人学生青年協会(VYSA) 北海道での暮らし ときどき大雪の日があります スクーター 日本でスクーターの運転免許を取って乗っている友だちが東京や大阪に3、4人います。私もスクーター購入を検討しましたが、北海道では冬に路面が凍ってバイクに乗れないので、あきらめました。 留学生に自転車プレゼント 札幌市は留学生に自転車をプレゼントしてくれます。学校を通じて申請します。ただし、かぎはかけましょう。来日して1年目、自転車にかぎをかけずにアパートの前に置いていたら、夜に盗まれました。日本は安全な国ですが、最低限の注意は必要です! 落とした財布が戻ってきた! ある日、買い物帰りに地下鉄の駅で財布を落としました。帰宅して気付き、駅に戻って駅員さんに言うと、次の日に地下鉄から「財布が見つかりました」と電話がありました。駅で受け取り、中に入っていた現金20,000円や在留カードは無事でした! 日本で初めて一人暮らしを体験し、最初は苦労もありましたが、バイト先でおばあさんたちにやさしくしてもらったり、財布を落としても見つかったりして、日本が大好きになりました。日本人はやさしいですし、仕事にまじめにとりくみ、規則も守ります。卒業後もできるだけ長く日本で働きたいと思っています。 トピックス ハオハオ大好き 日本に来るときにインスタントラーメンのハオハオ60袋をスーツケースに入れて持ってきました。日本の税関で、「これは何に使うのですか」と英語で聞かれ、「自分で食べます」と答えました。どきどきしましたが、大丈夫でした。今は日本にベトナム食材店が増え、ハオハオも手に入りやすくなりました。 苦手な料理をがんばる 来日して初めて料理をするようになりました。よく作るのはチャーハンとインスタントラーメンです。そんな私に母はベトナムの調味料をよく送ってくれます(10㌔の箱=送料約2,000,000 VND)。まだ料理は苦手ですが、引き続きがんばります。 今回の先輩 ト・ティ・タイン・ヴァンさん 2018年 高校卒業〈ホーチミン〉 2019年 日本語学校入学〈北海道〉 2020年 日本語能力試験N2合格 2021年 札幌学院大学入学〈北海道〉 〈2000年生まれ、ホーチミン市出身〉 ベトナムで14カ月間、日本語をしっかり勉強してから日本に留学したヴァンさん。来日して2年目でJLPT・N2に合格したため、大学に面接だけで入学できました。ヴァンさんの留学生活を紹介します。 <!-- --> 〈このページの内容〉 • 留学前の日本語学習 • 来日後の日本語学習 • 親切な人たちに囲まれてアルバイト • N2合格→無試験で大学入学 • 留学の費用と家計簿 • ベトナム人コミュニティ • 北海道での暮らし • 落とした財布が戻ってきた! • トピックス 留学前の日本語学習 日本語センターで14カ月間勉強 母の勧めで留学を決め、高校3年のときから14カ月間、ホーチミンの日本語センターで日本語能力試験(JLPT)N4レベルまで勉強しました。毎日、学校で7時間、自宅で3時間勉強しました。 北海道に決めた理由 東京の日本語学校に入ろうとしましたが、在留許可を取れなかったので、半年後に、北海道の日本語学校に入る前提で再トライしました。すると、在留資格を取れました。私と同じように東京の学校がだめだったので地方に変更するという人はたくさんいます。 日本に向けて旅立つ前、空港で家族とお別れ〈2019年〉 来日後の日本語学習 私の来日後の日本語学習について紹介します。 ・来日(2019年4月)→N3合格(2020年12月)→N2合格(2021年12月) ・使った教材:みんなの日本語、「新完全マスター」シリーズ、「総まとめ」シリーズ、「耳から覚える」シリーズなど ・日本語学校でも大学でもなるべく日本語で会話(友人や先生と) ・新型コロナで登校する機会が減ったときは、YouTubeの日本語ニュースや日本語のアニメやドラマ(ベトナム語字幕付き)でも勉強 自宅で漢字の勉強 親切な人たちに囲まれてアルバイト カニ料理店 ・最初のアルバイト(1年間)。皿洗い。 ・学校からの紹介 ・時給は高いが、とても忙しかった。あまり日本語を話さない。 ・その後、居酒屋でも働いたが、帰宅が夜遅いので、2カ月で退職 スーパーマーケット ・おかずをパックに入れる仕事(1年間) ・先輩留学生からの紹介 ・平日は13:00~17:00、土日は7:00~16:00 ・会話が多く、日本語が上達した。 ・余ったおかずをもらえることもあった。 スーパーでは、若者は自分だけで、おじいさんやおばあさんの先輩の皆さんがとても親切にしてくれました。昼休みや休憩のときにご飯やお菓子を食べながらたくさん話をしました。私の誕生日にはケーキを買ってくれ、お祝いの歌も歌ってくれました。大学進学後は、自宅から遠くなったので退職しましたが、今でもおばあさん3、4人とLINEで連絡を取り合っています。 大学に入ってからは、食品工場で深夜勤務(週3回、21:00~6:00)をしました。時給は高かったのですが、勉強に支障があるのですぐにやめました。今はバインミー店で働いています。 N2合格→無試験で大学入学 私が通っている札幌学院大学は日本留学試験(EJU) 200点以上かJLPT・N2なら、筆記の入学試験を免除されます。私はEJU194点でしたが、N2だったので、面接だけで大学に入れました。 日本語学校が開いたオンラインの大学説明会に地元の約10大学が参加しました。その中で、この大学は成績優秀者への授業料割引(奨学金)が充実していました。GPA2以上なら授業料30%引き、3以上なら75%引きです。 大学の授業はすべて日本語です。毎週課題があり、パソコンでレポートを作ります。漢字を選ぶのが難しく、辞書アプリで調べながらがんばっています。 external link 日本語の辞書アプリはどれがいい? 大学の留学生仲間とキャンパス(右) 留学の費用と家計簿 留学の最初にかかった費用 ・日本語学校の1年目の授業料や飛行機代など(約1,000,000円) ・日本語センターへの手数料(240,000,000 VND) ・両親が貯金から払った。 日本での授業料など ・日本語学校(年間):¥760,000 ・大学(年間):¥1,104,000-¥340,000=¥764,000(私の成績に応じて減額) ・今は節約生活。就職したら旅行をしたい。 日本語学校で 私の家計簿(1カ月の平均) ※大学1年のときの家計簿 ※100円=約19,800 VND(2022年3月4日現在) 収入:¥80,000~¥90,000 アルバイト1件(飲食店) ¥80,000 支出:¥136,000 家賃(ワンルーム) ¥18,000 授業料(割引後) ¥67,000 電気・ガス・水道 ¥13,000 携帯電話(LINEモバイル) ¥3,000 Wi-Fi ¥4,000 健康保険 ¥4,000 食材費 ¥12,000 外食費・交通費・雑費 ¥15,000 毎月の差額:▲¥46,000~¥56,000 ※仕送りと夏休みなどに長く働いて補てん ベトナム人コミュニティ ベトナム人との交流は日本語学校の同級生が中心ですが、VYSA北海道の活動にも参加しています。最初は、2019年10月に札幌市内の公園で開かれた「ベトナムフェスティバルin 札幌」=写真=で、アオザイを着て踊ったりベトナム料理を売ったりしました。VYSAのFacebookを見て友人と一緒に申し込みました。準備や練習のために何度も集まり、打ち上げ会にも参加しました。 これをきっかけにVYSAのイベントによく参加しています。ベトナム人の友だちが増えますし、先輩留学生にいろいろなことを教えてもらえます。イベントのとき以外にも飲み会があります。 external link 在日ベトナム人学生青年協会(VYSA) 北海道での暮らし スクーター 日本でスクーターの運転免許を取って乗っている友だちが東京や大阪に3、4人います。私もスクーター購入を検討しましたが、北海道では冬に路面が凍ってバイクに乗れないので、あきらめました。 留学生に自転車プレゼント 札幌市は留学生に自転車をプレゼントしてくれます。学校を通じて申請します。ただし、かぎはかけましょう。来日して1年目、自転車にかぎをかけずにアパートの前に置いていたら、夜に盗まれました。日本は安全な国ですが、最低限の注意は必要です! ときどき大雪の日があります 落とした財布が戻ってきた! ある日、買い物帰りに地下鉄の駅で財布を落としました。帰宅して気付き、駅に戻って駅員さんに言うと、次の日に地下鉄から「財布が見つかりました」と電話がありました。駅で受け取り、中に入っていた現金20,000円や在留カードは無事でした! 日本で初めて一人暮らしを体験し、最初は苦労もありましたが、バイト先でおばあさんたちにやさしくしてもらったり、財布を落としても見つかったりして、日本が大好きになりました。日本人はやさしいですし、仕事にまじめにとりくみ、規則も守ります。卒業後もできるだけ長く日本で働きたいと思っています。 トピックス ハオハオ大好き 日本に来るときにインスタントラーメンのハオハオ60袋をスーツケースに入れて持ってきました。日本の税関で、「これは何に使うのですか」と英語で聞かれ、「自分で食べます」と答えました。どきどきしましたが、大丈夫でした。今は日本にベトナム食材店が増え、ハオハオも手に入りやすくなりました。 苦手な料理をがんばる 来日して初めて料理をするようになりました。よく作るのはチャーハンとインスタントラーメンです。そんな私に母はベトナムの調味料をよく送ってくれます(10㌔の箱=送料約2,000,000 VND)。まだ料理は苦手ですが、引き続きがんばります。

    2022年03月18日

  • Vol. 66 留学と就職 / 大阪を選んで正解!

    今回の先輩  チャン・ティ・キュー・チンさん 2009年 高校卒業〈ドンナイ省〉 2009年 ホーチミン市外国語・技術情報大学入学 2013年 ホーチミン市外国語・技術情報大学卒業 2013年 衣料品販売会社入社〈ホーチミン〉 2015年 日系企業入社〈ホーチミン〉 2017年 アークアカデミー日本語学校入学(7月)〈大阪〉 2019年 エール学園入学(4月) 2019年 アカカベ入社(10月)〈大阪〉 〈1991年生まれ、ドンナイ省出身〉 チンさんは「東京より物価が安く、人情のある町で住みやすい」と聞いた大阪を留学先に選んで大正解だったと感じている。また、アルバイト先の人情豊かなおばさんたちから日本語を教えてもらい、日本語力がぐんぐん伸びた。チンさんの留学&就活体験記を紹介する。 〈このページの内容〉 • 会社をやめて留学の夢を実現 • 大阪を選んだ理由 • 日本語学校の選び方 • アルバイトで会話力向上 • 就職に強い「エール学園」 • 学園の就活プログラムを活用 • アカカベでの仕事 • 日本での生活 • ベトナムと日本を行き来したい 会社をやめて留学の夢を実現 勤務先の日系企業で〈2017年〉 私はいつか留学したいと思っていましたが、大学時代は資金もなく、就職してからは、交際していた彼(今の夫)が同意してくれなかったので、留学を実行に移せませんでした。そんな中、衣料品メーカーに2年間勤務後、日系企業(ミシンとプリンターのメーカー)に転職しました。日本語は片言だったので、私が同社で使う言葉は英語でした。大学の講義がすべて英語だったので、英語は得意だったのです。仕事内容はオンラインマーケティングや顧客管理などでした。そして、日本人社長が尊敬できる人だったこともあり、留学するなら日本に行きたいと思い始めていたころ、彼も留学に同意してくれたので、ついに留学を実行することになりました!そのころには、留学の資金もたまっていました。 大阪を選んだ理由 ハロウィンの夜〈大阪で2017年〉 留学センター(留学あっせん会社)は、先輩留学生(大学での友人)から「留学生の間で評判が高い」と紹介された「Yoko 日本語センター」を選びました。私は日本語は別の学校で学んだので、ここに支払ったのは留学手続きの費用だけで、合計8,775,000 VND(約42,300円)でした。センターでは約150校の日本語学校のリストを見せられました。私は東京にするか大阪にするか悩んでいましたが、スタッフの人が「東京は人が多すぎるし、物価も高い」として、大阪を勧めてくれました。勤務先の社長からも「大阪はホーチミンと雰囲気が似ていて住みやすい」と聞いていました。 その後、私は大阪に4年以上住んでいますが、大都会で公共交通が便利ですし、コンビニもスーパーもどこにでもあり、アルバイトもたくさんあります。また、大阪にはフレンドリーな人が多く、例えば、通行人に携帯電話の画面を見せて「ここに行きたいのですが」と尋ねると、たいていはとても親切に教えてくれます。一番大きな都市の方がいいと思って東京を選ぶ人も多いですが、大阪の住みやすさや人情は外国人にとって大変ありがたく、東京を選んだ友だちで「大阪にすればよかった」と悔やんでいる人が結構たくさんいます。 external link Yoko 日本語センター(ベトナム語) 日本語学校の選び方 アークのクラスメートたち〈2018年〉 日本語センターで「なるべくベトナム人が少ない日本語学校を紹介してください」とお願いし、「アークアカデミー日本語学校」を紹介されました。私は2017年7月に来日し、アークに入学しました。アークでは1クラス10~15人で、どのクラスにもベトナム人は1、2人だけでした。クラスメートの国籍はノルウェー、スペイン、韓国、インドネシア、台湾などで、授業以外でも日本語で会話するしかありません。当時の仲間とは今もLINE(日本語)で連絡を取り合っています。 アークの学校行事で日本文化体験〈2018年〉 初年度にアークに支払ったのは合計820,000円(約170,000,000 VND)で、内訳は選考料30,000円、入学金70,000円、授業料(1年)720,000円でした。アークでは欧米人の生徒が多く、彼らは要望を学校や教師にしっかり伝えるので、先生方の教え方や対応がとてもていねいでした。授業の中で特に良かったのはシャドーイングでした。 なお、来日前の7カ月間、仕事をしながら夜間に「ドンズー日本語学校」に通いました。週3回(1回1時間半)で7カ月間の授業料は6,000,000 VND(約28,900円)で、日本語能力試験(JLPT)のN5コースを終え、N4コースの途中まで学んでから来日しました。 external link アークアカデミー日本語学校・大阪校(日本語) アルバイトで会話力向上 ホテルで一緒に働いたおばさんや同僚たち〈2019年〉 私は初年度の留学費用はベトナムで貯めたお金で払い、2年目(日本語学校半年、専門学校半年)は、もともとの貯金と日本でのアルバイト収入で支払いました。アルバイトはホテルのレストランでの仕事で、勤務時間は主に6:00から12:00か13:00までで、たまに夜も働きました。一緒に働いた年配の女性たちがとても親切で、私が学校で習った言葉を職場で使って「今の使い方で合っていますか?」と聞くと、違っていれば細かく教えてくれました。授業で分からなかったことや生活で使う言葉も、彼女たちがいつも親切に教えてくれました。こうして、学校で習った日本語を実際の会話で使い、修正もしてもらえるので、日本語力がぐんぐん上がりました。 また、漢字の試験の直前には洗い場の担当をさせてもらい、自分で書いた漢字のメモを見ながら洗いものをしました。こうして、来日して1年半でJLPT・N2に合格しました。これから留学する皆さんも日本語を使えるアルバイトをぜひ見つけてくださいね! 就職に強い「エール学園」 エール学園での就活イベントの一例〈2019年〉 私は日本語学校を1年半で卒業し、アルバイト仲間から紹介された「エール学園」のデュアルビジネスコースに進みました。このコースは1年間だけで、就職にめっぽう強いのが特色です。私は日本語力に関する入試と面接に合格し、このコースに入ることができました。私は就職が早く決まってエール学園を半年で退学したので、学園に払ったのは入学金70,000円と半年の学費420,000円だけでした。 external link エール学園デュアルビジネスコース  学園の就活プログラムを活用 就活イベントに一緒に参加した同級生たち〈エール学園で2019年5月〉 入学の翌月の2019年5月、学園内で生徒16人と地元企業約20社が集うイベントがあり、私も参加しました。まず私たちが日本語で1分ずつ自己紹介をします。その後、企業の方々と名詞を交換し、その会社の事業や仕事内容をお聞きしたり、相手の質問に答えたりします。その中でドラッグストアを経営する株式会社アカカベの前田さんが私を気にかけてくださいました。そして、私は7月に3週間、アカカベでインターンシップをすることになりました。 インターンシップは1日6時間で週3回あり、エール学園の単位に組み込まれます。私はアカカベの店で商品を並べたり、レジを担当したり、外国人観光客向けの英語のポップを作ったりしました。そして、前田さんと会って食事をしたり会社の様子を聞いたりし、「当社はこれから海外事業を拡大するので、一緒に働いてほしい」と誘っていただきました。私は前田さんのお人柄とアカカベの海外事業の可能性に引かれ、ここでお世話になることに決めました。 アカカベでの仕事 アカカベのドラッグストア 私はエール学園を半年で出てアカカベに入社しました。当社は大阪府にドラッグストアと調剤薬局を計約90店展開しています。日本のドラッグストアは大型で、ベトナムの薬局と違って医薬品以外に化粧品や生活用品、飲食料品なども販売しています。私は当初は店での仕事が中心でしたが、入社半年後ぐらいから海外事業が中心になりました。入社直後の2019年10月、社長や前田さんと一緒にベトナムのダナンに出張し、現地企業と交流するイベントに参加しました。 その後、新型コロナの感染が始まり、2020年春に日本でマスクが極端に品薄になりました。当社はダナンで交流した会社と交渉し、同社からマスクを大量に購入しました。その際、私はマスクの仕様や契約内容などについて先方と交渉しました。

    2021年09月27日

主催者

Nhà tài trợ Bạch Kim

後援

  • 在ベトナム日本国大使館
  • 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター
  • JNTOハノイ事務所
  • 関西経済連合会
  • 一般社団法人 国際人流振興協会
  • 公益社団法人 ベトナム協会
  • NPO法人 日越ともいき支援会

協力

JASSO(日本学生支援機構)

外国人労働者弁護団

WA.SA.Bi.