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詐欺サイトの9つの特徴とは

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2022年12月08日

最近は、外国人も日本でクレジットカードを作り安くなったので、Amazonや楽天市場などのショッピングサイト(ECサイト)でオンラインショッピングを楽しむ人も多いと思います。しかし、目当ての商品を検索で安く探し当てたと思ったら、お金を振り込んでも商品が届かないということがよく起きています。これを「詐欺サイト」と言います。詐欺サイトには、本物の販売サイトをコピーしたものも多く、手口が巧妙です。それでは、詐欺サイトを見分けるには何に気をつけたらよいでしょうか?

external link 外国人のクレジットカードの作り方

詐欺サイトによる被害とは?

「インターネットのショッピングサイトで商品を購入し、代金を振り込んだのに商品が届かない」「商品が送られてきたが、偽物だった」といった相談が日本の警察にたくさん寄せられています。このようなサイトを「詐欺サイト」「フィッシングサイト」と言います。

詐欺サイトは、検索エンジンで商品を探したときに上位に表示されるように工夫されていますし、本物のショッピングサイトをコピーしているため、つい正規のサイトだと信じてしまいます。

また、詐欺サイトには、オンラインバンキングや大手企業のサイト、有名なECサイトに似せたものもあります。このような詐欺サイトでユーザーIDやパスワード、クレジットカード番号などを入力すると、詐欺サイトの運営者がそれらの個人情報で本物のサイトにログインし、送金や商品購入を行うケースもあります。

詐欺サイトの種類

詐欺サイトの代表的なものを紹介します。

ネット通販詐欺

「ネット通販詐欺サイト」は本物のブランドのサイトや大手ECサイト(Amazonや楽天市場など)に似せて作られたサイトで、次のような被害があります。

・送金しても商品が届かない。または、偽の商品が届く。
・クレジットカード番号などの個人情報が盗まれ、悪用される。

チケット転売詐欺

「転売詐欺サイト」は人気アーティストのコンサートチケットなど入手困難なプレミアムチケットを転売するとうたい、代金を振り込むと、利用できない偽造チケットが送られてきます。SNSなどからサイトに誘導されることが多いです。

オンラインバンキング詐欺

銀行などのオンラインバンキングサイトを装った詐欺サイトがあります。ログインIDやパスワードなどを入力させて盗み取り、悪用します。ワンタイムパスワードも盗み取って口座から不正にお金を送金させるケースもあります。

ワンクリック詐欺

「ワンクリック詐欺」とは、Webサイト上のボタンを1回クリックするだけで、「契約成立」と宣言され、法外な金額を請求されるケースです。アダルトサイトなどで昔からよくある手口ですが、今も被害はあります。ワンクリック詐欺の相談窓口を装った詐欺サイトもありますので注意しましょう。

詐欺サイトの見分け方

飛び抜けて安いサイトでの買い物は慎重に!

それでは、詐欺サイトを見分けるには何に気をつけたらよいでしょうか? 詐欺サイトの特徴をまとめました。

1 値段が飛び抜けて安い

詐欺サイトはどこよりも安い値段で商品が買えるように思い込ませることで消費者を誘います。他の多くの販売サイトと比べてあまりにも値段が安い場合は、すぐに飛びつかず、詐欺を疑ってください。

2 入手困難な品物でも、どれも「在庫あり」となっている

3 不自然な所在地の会社はよくチェックしましょう。

運営会社の所在地や連絡先が不自然

販売会社の名前や所在地、電話番号が書かれていないか、内容がおかしい場合、詐欺サイトの可能性が高いです。

・会社名を検索エンジンで調べ、実在するかどうかチェックしましょう。
・会社の所在地もGoogleマップなどで調べ、本当の地名かどうか、山の中など不自然な場所にないかチェックしましょう。
・「会社のメールアドレスがフリーアドレス」「会社の電話番号が携帯電話番号」といった場合も警戒が必要です。

4 誤字・脱字が多い。日本語が不自然。

詐欺サイトは外国人グループが制作することも多いので、日本語が不自然な場合がよくあります。文章がおかしい場合や、中国でしか使わない漢字が混じっている場合、日本語に合わないフォントが使われていて見た目に違和感を感じる場合などは、詐欺サイトの可能性を疑ってください。

5 クレジットカードで決済できない

支払い方法が銀行振込しか選べない場合は要注意です。

ECサイトがクレジットカード決済を導入するには、カード会社の厳しい審査をパスしなければなりません。クレジットカード決済ができるということは、サイトの信頼性の指標の一つになります。

また、クレジットカード決済の場合は、品物が届かない場合、カード会社に連絡して支払いを止めることもできます。詐欺サイトでは、早くお金を回収するためにもカード決済を避けることが多いです。

クレジットカードが使えると表示されていても、実際にはカードで決済できない詐欺サイトもあるので注意してください。例えば、カード決済を選んだのに、注文後に送られてくるメールで銀行振込が指定されることもあります。

6 振込先口座が個人名義

法人ではなく個人が振込先になっている場合は、販売業者が会社ではない可能性が高いです。

7 ドメインに特徴がある

※長野県警のサイトを参照

サイトのURLのトップレベルドメイン(TLD)が見慣れないものである場合は注意が必要です。下記のようなTDLのサイトで詐欺被害が多く報告されています。
.xyz
.online
.top
.com
.icu
.shop
.site
.club

8 通信が暗号化されていない

「https://」で始まるURLは、ブラウザーとサーバーの間の通信がSSL暗号化通信という技術で暗号化されていることを示しています。こうしたサイトは比較的安心です(ただし、全部が安全なわけではありません)。

しかし、「http://」で始まるURLのサイトや「http://保護されていない通信」と表示されるサイトには注意が必要です。詐欺サイトの場合も多いので特に気をつけてください。

9 口コミが不自然

良い口コミしかない、あるいは口コミがほとんどない、といった場合は詐欺サイトの可能性を疑いましょう。

良い口コミしかない場合は、偽造の可能性があります。

また、長く続いているショッピングサイトであれば、ショップ名などで検索したときにたくさんの口コミが見つかるのが普通です。しかし、詐欺サイトは短期間で人をだましては閉鎖し、また新しいドメインとサイト名で新しいサイトを開設するので、口コミが多く集まりません。口コミがほとんどないサイトには注意が必要です。

詐欺サイトから身を守るには

大手ECサイト「楽天市場」

詐欺サイトから身を守るには、前の章で紹介した詐欺サイトの特徴に気をつけることが大事です。また、それ以外にもいくつかの対策があります。

大手のECサイトを使う

「楽天」「Amazon」「Yahoo!」などの大手ショッピングサイト(ECサイト)で商品を販売するには、販売業者はそのサイトに登録をしなければなりません。その際に身分証明書などの審査があります。

また、大手販売サイトには詐欺サイトをチェックする調査スタッフがおり、毎日たくさんのサイトをスタッフとAIがチェックし、発見した詐欺サイトへのリンクを自分たちのECサイトに掲載しないようにしています。

不審なメールやメッセージの中のリンクを開かない

危険なメールの例

メール(スパムメール)やSNSのメッセージから詐欺サイトに誘導するケースがよくあります。メッセージ内に詐欺サイトへのURLを貼り、そのリンクをクリックするよう誘います。身に覚えがないメールやメッセージに載っているリンクをクリックしないことが大切です。(クリックすることでコンピュータウイルスに感染する危険もあります)。

詐欺サイトチェッカー

詐欺サイトチェッカーという信頼できるサイトがあります。

ここに販売サイトのURLをはりつけて「チェック」と書かれた黄色いボタンをクリックすると・・・

安全な可能性が高いサイトの場合、このような表示が出ます。

詐欺被害にあってしまったら・・・

しかし、いくら注意していても、詐欺の被害にあってしまうことはあります。その場合、警察に届けることで、被害を回復できる場合もあります。

被害を警察に届けると、代金を振り込んだ口座を警察が凍結し、代金が戻ってくる場合があります。

クレジットカード決済の場合、警察に届けた後に、カード会社から代金が返金されたケースもあります。

警察に届けることで、そのサイトによる次の被害が防げます。

まとめ

この記事では詐欺サイトの特徴と被害防止の対策をまとめました。年末など個人消費の増える季節になると、詐欺サイトの数や被害も急増します。個人情報を盗み取られることによって、その情報を使ってユーザーに電話し、「こちらはAmazonです。あなたのアカウントが不正に操作されました。対策をするので、生年月日と暗証番号を言ってください」などと話してさらに個人情報を盗み取るケースもあります。

詐欺サイト(フィッシングサイト)の9つの特徴に注意して、詐欺被害から身を守ってください。

  • 値段が飛び抜けて安い
  • 入手困難な品物でも、どれも「在庫あり」となっている
  • 運営会社の所在地や連絡先が不自然
  • 誤字・脱字が多い。日本語が不自然。
  • クレジットカードで決済できない
  • 振込先口座が個人名義
  • ドメインに特徴がある
  • 通信が暗号化されていない
  • 口コミが不自然