生活・ビザ
無料で使える快適空間-日本の図書館
日本にはたくさんの公共図書館があり、たくさんの人が本を読んだり勉強をしたりくつろいだりしています。日本の公共図書館はだれでも無料で使える快適な空間です。外国人留学生も働く外国人も利用できます。日本に住むベトナム人の皆さんも、図書館を活用すれば、日本での生活がより便利で豊かになることでしょう。日本の図書館は“使わなければ損”ですよ。(上の写真=山梨県立図書館)
公共図書館のメリット
各大学に図書館がありますが、その大学の学生以外は自由に使えません。また、専門学校や日本語学校に図書室があることもありますが、週末は使えない場合が多いですね。しかし、公共図書館は週末でも朝から晩まで開いていて、外国人でもその地域に住む人以外でも無料で使えます。
公共図書館とは主に県や市などが運営する図書館のことです。統計によると、日本には公共図書館が3,316館(2021年)あり、全部の図書館の本を集めると約4億6000万冊になります。
無料の学習空間
・自分で持ち込んだ本や資料で勉強や仕事をすることができる図書館もあります。カフェで学習や仕事をする人も多いですが、図書館なら無料です。くわしくは後述します。
・図書館には本を読む人や勉強する人、仕事をする人が集まっているので、自分の集中力やモチベーションも高まります。
・日本の図書館の本は、残念ながらほとんどが日本語ですが、旅行などさまざまな趣味に関する本や写真集などもあります。
本やCDなどを借りられる
・図書館の本を借りて家や電車で読むこともできます。無料です。
・音楽CDや映画のDVDを貸し出している図書館も多いです。これも無料です。
図書館を見つける方法
グーグルマップやアップルマップなどスマートフォンで利用できる地図アプリに「図書館」と入力して検索すると、近くの図書館が表示されます。公共施設なので、通常、電車やバスですぐそばまで行くことができます。都心以外では、駐車場が併設されている図書館も多くあります。
図書館で本を借りるには
私は留学生のときは大学図書館を主に使い、就職してからはたまに公共図書館を使っています。今回は、自宅に近い川口市立中央図書館(埼玉県)で、本を借りるための「利用カード」を作ってみました。
受付で「利用登録はどこでできますか?」と聞くと、登録カウンターの場所を教えてくれました。
川口市の図書館では、次のような人が利用カードを作れます。
・川口市民
・川口市内で働く人
・川口市内の学校に通っている人
他地域の図書館では、通勤・通学の途中にそのエリアを通る人も利用カードを作れる場合があります。
登録カウンターで「図書館利用申込書」をもらい、住所や氏名などを記入してカウンターに提出します。そのときに在留カードなどの身分証を見せます。すると、「図書館利用カード」をその場で発行してもらえました。
上の写真が私の「図書館利用カード」です。川口市には7つか8つの市立図書館があり、このカード1枚でそれらのすべての図書館で本などを借りられます。
図書館の中で本を選び、その本をカウンターに持って行って図書館利用カードと一緒に渡すと、本を借りることができます。
私は歴史書(英語)とゴルフの本(日本語)を借りました。本を借りると「貸出票」を渡されますので、本と一緒に持って帰ります。貸出票には借りた本のタイトルと返却期限(川口市立図書館の場合は、借りた日の2週間後)が記されています。
本は、図書館のサイトで検索し、予約することもできます。図書館利用カードを作ると、本の検索・予約サイトにログインするためのパスワードも発行してもらえます。
本の返し方
本を返すのは借りるときよりもさらに簡単です。返却カウンターで本を渡すだけです。図書館が閉まっている時間帯でも、館外の返却ポストに本を入れれば返却できます。
返却期限になっても読み終わらない場合は「再貸出」ができます。図書館利用カードとその本を持って図書館のカウンターに行き、いったん返却してあらためて借ります。ただし、その本に貸し出しの予約が入っている場合は、返さなければなりません。
本を借りるだけではありません
学習・仕事スペース
「家では集中して勉強できない…」というとき、静かで快適な「学習スペース」や「学習室」が設けられた図書館もあります。ただ、多くの人が勉強する場所なので、グループでおしゃべりしながら勉強することはできません。図書館によっては、受付カウンターで図書館利用カードを見せ、学習スペースの利用券を発行してもらう場合もあります。また、予約が必要な場合もあります。
本を読むだけの勉強なら、一般の読書席やソファーでもOKです。また、一般の読書席で仕事や勉強をすることを許可している図書館もあります。
飲食スペース
食堂やカフェが併設されている図書館もあります。
レファレンスサービス
論文などに必要な資料を探すのを手伝ってくれる図書館もあります。例えば、「ベトナムの歴史についてまとめたいのですが、文化や政治、農業など分野別にくわしく書かれた本を教えてください」と相談すると、本を探して紹介してくれます。また、関連資料や新聞記事、雑誌記事などの探し方も教えてくれます。
まとめ
日本の公共図書館は、本を借りるだけではなく、勉強や仕事の場所を提供したり、資料探しのサポートをしたりもしてくれます。また、食堂やカフェが建物内に併設されている場合もあります。社会人でも学生でも外国人でも無料で利用できるオープンな施設なので、「使わなければ損」とも言えます。公共図書館はあなたの日本での勉強や仕事の親切なサポーターになってくれます。
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オンライン無料日本語教室
留学生や技能実習生の日本語学習の大きな支えになるのが「ボランティア日本語教室」ですが、それだけでは足りない人、近くに教室がない人はどうしたらいいでしょうか? オンラインの個別レッスンを無料で提供しているNPO法人Lotus Worksを紹介します。 ビデオ電話で個別レッスン オンラインで生徒と話をするボランティアの先生 主婦が立ち上げたボランティア活動 Lotus Works(ロータス・ワークス)は、「日本で働くベトナム人のために何かできることはないか」と東京の主婦が呼びかけてボランティア講師が集まり、ベトナム人の技能実習生やエンジニアにオンライン(ビデオ電話)で日本語の授業を提供しているNPO法人です。2013年から活動しています。 会話・文法・漢字・語彙(ごい)の授業があり、週1、2回(1回45分)です。タブレットなどを使う生徒もいますが、携帯電話で授業を受ける生徒もいます。日本語能力試験(JLPT)対策の指導を中心に、日本での生活や仕事に困らない日本語力を身に付けてもらうのが狙いです。 無料の個別レッスン 授業は、Skypeやメッセンジャーなどを使ったマンツーマン授業です。通常は週2回で、2人の講師が1回ずつ担当します。次の授業までに提出する宿題もあり、授業のない日も勉強するシステムです。 企業が提供する有料のオンライン授業はありますが、Lotus Worksの授業は無料です。 オンラインで宿題(左)を提出すると、先生が採点(右)や指導をしてくれます。 問い合わせ先 オンライン無料授業に申し込みたい人はLotus Works のホームページから問い合わせてください。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] Lotus Works(ベトナム語) ↑↑ページの一番下の「Hòm thư góp ý(問い合わせ)」の欄から受講を申し込むことができます。 Lotus Worksの実績 2024年3月までに計387人の先輩の技能実習生やエンジニアがLotus Worksの授業を受け、日本語能力試験(JLPT)でも多くの先輩が合格してきました N1 N2 N3 N4 受検 合格 受検 合格 受検 合格 受検 合格 2015年 - - - - 11 5 8 4 2016年 - - - - 36 19 9 7 2017年 - - - - 26 12 0 6 2018年 - - - - 17 5 5 5 2019年 - - - - 22 8 17 6 2020年 - - 2 2 15 8 3 2 2021年 1 0 17 4 13 9 3 1 2022年 5 0 21 7 10 8 6 2 2023年 5 2 22 9 10 4 6 5 合計 11 2 62 22 160 78 67 38 Lotus Worksの講師陣 帰国した元生徒たちとハノイ在住の先生たちとの食事会 NPO法人Lotus Worksには2024年1月現在、ボランティア講師が85人(20~76歳)います。ほとんどが日本人で女性も男性もいます。先生たちの居住地はさまざまで、ベトナムなど東南アジアに住んでいる先生も10人います。先生たちが集まって情報交換をしたり、生徒と交流したりすることもあります。 神戸市の技能実習生に教えているボランティア講師(女性) 私の生徒は介護の技能実習生(女性)です。私も介護士として働いているので、一般の日本語以外に介護に必要な言葉も教えています。彼女は週1回の授業を1年間続け、見事、N2に合格しました。これからはN2全体の復習を行います。彼女は日本語力がかなり上がったので、今後は介護福祉士の試験準備に力を入れる予定です。 新潟県の特定技能外国人に教えているボランティア講師(女性) 私は、N3を目指して勉強中のチャムさん(菓子工場で勤務)を担当しています。私と彼女は年齢が近いので、日本語の勉強のほかに女子トークで盛り上がることもよくあります。フリートークでチャムさんの生活の様子や人柄もよくわかり、お互いに信頼関係が築けていると感じます。私自身も外国語を勉強中なので、相手の立場を考えて、さまざまな手法で授業をしています。 Lotus Worksで学んだ先輩たち Lotus Worksの先輩実習生 先輩1(技能実習、女性) ・2017年:技能実習開始・2018年:N3合格・2019年:N2合格 私(=上の写真)は愛知県の工場で技能実習をしました。毎日2時間、土日は4時間以上勉強しました。N3対策には主に「日本語総まとめ」シリーズを、N2対策には「新完全マスター」シリーズなどを使いました。職場であまり日本語を使わないので、Lotus Worksの無料授業が大変役に立ちました。先生と話ができるので、会話やヒアリングの練習にもなりました。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] この先輩の技能実習体験談|KOKORO 先輩2(技能実習生、女性) ・2018年:技能実習開始・2020年:N2合格 近くにボランティア日本語教室がなかったので、オンラインで授業を受けられるLotus Worksと出会えて本当に助かりました。職場(養鶏場)では会話があまりないので、Lotus Worksの先生との会話や宿題が日本語とふれ合う貴重な機会になりました。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] この先輩の技能実習体験談|KOKORO まとめ Lotus Worksは、携帯電話やタブレット、パソコンをWi-Fiにつないで受けられる無料日本語教室を提供しています。 代表の清水隆子(りゅうこ)先生の話 日本語を真剣に学びたい技能実習生やエンジニアはたくさんいます。日本語を習得すれば、日本人の先輩や同僚と会話ができます。1人で小旅行もできるようになるでしょう。言葉のわからない日本に来ることを決意したベトナムの若い方々と日本語の勉強を通じて交流することで「日本のお母さん・お父さん・お姉さん」になり、「日本に来て本当によかった」と思ってもらえるように努力します。
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留学で日本語力をつける6つのこつ
日本で日本語学校に通うだけでは、あまり日本語を話せるようになりません。多くの先輩や日本語教師への取材をもとに、留学を成功させるための6つのこつをまとめました。 留学成功のための6つのポイント 1.訪日前にできるだけ勉強 2.ベトナムでよい日本語学校を選ぶ 3.少ない借金で訪日 4.アルバイトを選ぶ 5.留学中は勉強中心、稼ぐのは就職後 6.できるだけ日本人と交流 1.訪日前にできるだけ勉強 日本に行くだけで自動的に日本語力が上がるわけではありません。 ①土台:留学前の準備勉強、留学中の自習 ②留学のメリット:質の高い日本語授業、日本語環境 ①「土台」がないと、②「留学メリット」を生かせません。留学前も留学後も自習が大事です。 本格的な準備勉強をしてから日本に行くと、最低限の勉強だけで留学を始める人と比べ、早く高い確率で日本語が話せるようになります。 JLPT・N3に合格してから留学した先輩(ベトナム語+日本語) 2.ベトナムでよい日本語学校を選ぶ ベトナムには高度な日本語教育を行う日本語学校もあります。例を紹介します。 ◆ドンズー日本語学校(ホーチミン) ・寮生活で1年間勉強 ・厳選した日本語学校に留学 ・多くの卒業生が留学3、4年目に大学に進学 ・進学先の多くは国公立大学 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 留学3年目に公立大学合格 ◆ナムディン日本語日本文化学院 ・寮生活で1年半~2年間勉強 ・JLPT・N3レベルになってから留学 ・技能実習を経て留学するパターンもある ・大学から留学を始めるパターンもある [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] N2取得し、最初から大学に留学 ほかにもよい日本語学校や日本語センターはあります。先輩やインターネットから情報を集め、よい学校やセンターを選びましょう。 N3以上の日本語力を付けてから留学すると、効果がぐっと高まります。授業がよくわかるのと、日本人ともたくさん会話できるからです。そうなると、大学や専門学校に入るまでの年数を短縮し、留学費用を大幅に節約できる可能性があります。 3.少ない借金で訪日 留学希望者はベトナムの日本語学校や日本語センター(留学紹介業者)で留学先を紹介してもらい、事前の日本語教育を受けます。学校やセンターによって下記の内容が違います。 ・授業料 ・授業の質と量(期間) ・日本人教師の有無 ・留学あっせん手数料 学校やセンターが紹介者(ブローカー)に謝礼を支払い、留学生が学校やセンターに支払う手数料に上乗せすることもあります。 こうした費用に加え、留学先の学校の1年分の授業料と入学金を先に支払うことが多く、留学生の家族が多額の借金をすることがあります。 借金が多過ぎる場合や利息が高い場合、留学生はアルバイトでお金を稼いで実家に送金しようとします。しかし、働き過ぎると、疲れて勉強ができません。また、制限時間を超えて働いたために、入管から留学の継続を認めてもらえず、退学に追い込まれた先輩もいます。 こうした事態を避けるためにも、留学経験者やインターネットから情報を集め、適正な費用の日本語学校や日本語センターを選びましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 留学生活の費用と収入 4.アルバイトを選ぶ 居酒屋アルバイトの仲間 高い日本語力を身に付けた留学生の多くは、客や同僚の日本人と話す機会が多いアルバイトを経験しています。その場合、仕事をしながら日本語の練習ができますし、学校で習った日本語を実際に使うことができます。 ・居酒屋の接客係(ホール) ・スーパーやコンビニのレジ係 最初はこういう仕事に就けない場合もありますが、しっかり勉強して、早くこのようなアルバイトに移りましょう。 しかし、日本語力があまりに低いと、日本語をまったく話さない仕事にしか採用されません。 ・倉庫での荷物仕分け ・食品工場での弁当の盛り付け こうした仕事には深夜から未明にかけての勤務も多く、眠くて勉強ができません。すると、日本語力が上がらず、いつまでたってもほかの仕事に移れません。 そのような事態を避けるためにも、訪日前の勉強が大切です。 5.留学中は勉強、稼ぐのは就職後 お金を稼ぐのは就職後 実家への仕送りを目的に留学をする人が過去にたくさんいました。しかし、最近は留学生のオーバーワーク(週28時間を超えて働くこと)に対する入管の対応が厳しくなり、このような「出稼ぎ」目的の留学は長く続けられないようになっています。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] アルバイトと入管法_part 2 せっかく留学するなら、将来の目標を立て、その目標に近づくために留学してください。また、アルバイトを控えめにして勉強に力を入れると、次のようなメリットがあります。 ・成績が良いと、奨学金をもらえる可能性がある。 ・成績が良いと、学費を減免してもらえる。 ・高い知識や日本語力を身に付けると、やりがいのある仕事に就ける(収入も長期的に得られる)。 6.できるだけ日本人と交流 日本に行ったら、できるだけ日本人と交流してください。ネイティブスピーカーと話す機会を多く持つことが語学上達の最大のかぎです。 ・学校(専門学校、短大・大学)の同級生 ・学校のサークルの仲間 ・アルバイトの先輩・同僚 ・地域の日本語教室の先生 ベトナム人だけで固まらず、日本人や他国の留学生と日本語で交流する時間をできるだけ多くつくりましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 日本人の友だちを増やし日本語上達
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技能実習で日本語力をつける6つのこつ
せっかく日本に住むので、技能実習の3年間で日本語を話せるようになりましょう。日本語ができると、将来の仕事の幅も広がり、収入アップも期待できます。日本語を話せるようになった先輩たちが何をしたのかを紹介します。 〈このページの内容〉 1.ベトナムでN4レベルを目指そう 2.費用の安い送出機関を選ぼう 3.目標を立てて毎日勉強しよう 4.職場で積極的に会話しよう 5.空き時間を大切に 6.ボランティア日本語教室 1. ベトナムでN4レベルを目指そう 日本に行く前に送出機関の日本語センターで勉強します。技能実習中に日本語が話せるようになった先輩たちは、日本に行く前から勉強をがんばり、良い成績を取りました。例えば、「みんなの日本語」をセンターでは25課までしか習わないのに、自分で50課まで勉強するなど、努力していました。 日本語をある程度話せるようになってから日本に行くと、職場の日本人と早く親しくなって大事にされやすいですし、会話の機会が増えて日本語がどんどん上達します。 ベトナムにいる間に日本語能力試験(JLPT)・N4レベルを目指し、日本ではN3以上を目標にしましょう。 2. 費用の安い送出機関を選ぼう 無借金で日本に来た先輩たち 送出機関によって費用が大きく違います。なるべく安い費用の送出機関を探し、少ない借金で来日すると、心の負担が減り、日本語の勉強にも力が入ります。 借金が少ないと、日本語学習の教材を買えますし、ボランティア日本語教室に通う交通費も出せます。 また、費用の安い送出機関は良心的な場合が多く、日本の良い組合(監理団体)とつながっていることも多いです。良い組合は日本語学習についてもサポートしてくれるケースがあります。そういう組合に出会える可能性を高めるためにも、良い送出機関を探しましょう。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 送出機関の探し方 3. 目標を立てて毎日勉強しよう 夜間や週末はYouTubeやゲームばかりという先輩もいますが、中には、毎晩2時間以上勉強し、週末にはもっと勉強する先輩もいます。 夜間と週末にしっかり勉強して日本語を話せるようになると、将来の仕事の幅が広がり、高い収入も期待できます。 JLPTのN3やN2に合格するなど大きな目標を立てると、毎日勉強を続けていくことができます。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 技能実習中にN2に合格した先輩の体験談 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 目先の金より生涯収入 / 私のN1必勝法 4. 職場で積極的に会話しよう 休憩時間に仲良くなった職場の日本人と休日にお出かけ 自分で勉強した日本語を実際の会話で使ってこそ、本当の語学力が身につきます。技能実習生にとって、日本語力(特に聞き取りの力)を高めるための一番の近道は、職場の日本人と積極的に話すことです。 最初は、日本人の言葉が聞き取れなかったり、何かを聞かれても十分に答えられなかったりすることもあるでしょう。しかし、めげずに毎日会話を続ければ、いつかきっと相手の言うことがわかるようになり、あなたの言いたいことも伝わるようになります。 まずは、職場の人に笑顔ではきはきとあいさつする習慣を身につけましょう。「おはようございます」「お疲れさま」「お先に失礼します」などのあいさつは、皆さんが職場の日本人と親しくなるための大切な第一歩です。 5. 空き時間を大切に 先輩が休憩時間に読んだ漢字カード 技能実習中に日本語を話せるようになった先輩たちは、休憩時間も大事に使っていました。 ・自分で作った単語帳やノートを読む ・携帯電話に保存した単語リストを見る ・できるだけ日本人と話す ・寮で勉強してわからなかったことを日本人に聞く などの工夫をしていました。建設現場では、休憩時間が2時間ある場合もあり、その時間を毎日どう使うかで大きな差ができます。工場や農作業の休憩時間も、日本人と話すチャンスです。 休憩時間や通勤時間(電車通勤の場合)を有効に使いましょう。 6. ボランティア日本語教室 ボランティア日本語教室(静岡県) 寮や図書館で自分で勉強する以外に、地域のボランティア日本語教室に参加しましょう。また、SkypeやZOOMを利用したオンライン日本語教室もあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] ボランティア日本語教室 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] オンライン無料日本語教室
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Vol. 29 特集:N1・N2合格者たちの学習の秘訣
Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。 先輩1(N1、技能実習、女性) ・寮で勉強…夕食後、だれもいなくなった寮の食堂でYou Tube動画やテキスト、CDで1人で勉強しました。 ・職場で日本人と会話…日本人と話す機会の多い職場でした。このことが私の日本語力の向上に役立ちました。仕事のことで分からないことがあったら、すぐに日本人をつかまえて話しかけました。日本人の先輩たちは皆さんとても親切に対応してくれました。 この先輩の体験談 先輩2(N1、留学、女性) 公共図書館を利用 ・訪日前にみっちり勉強…ドンズー日本語学校で1年間寮生活。日本語はゼロからのスタートでしたが、1年でJLPTのN3程度のレベルになりました。夜や休日も自習で忙しく、ホーチミンからブンタウ省まで帰省する時間もないほどでした。 ・図書館で勉強…大学の図書館をよく利用しています。静かで冷暖房もあり、ほかにも勉強している人がたくさんいます。大学の図書館が休みのときなどは、公共図書館も利用しています。 ・国際交流センター…地元の国際交流協会が運営する「国際交流センター」では、外国人向けの学習情報や交流イベントの情報が手に入るほか、生活や学習の相談にも乗ってもらえます。日本語学習の資料もたくさんあります。 この先輩の体験談 先輩3(N2、留学、女性) ・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。 この先輩の体験談 先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性) ・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。 ・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。 この先輩の体験談 先輩5(N1、技能実習、男性) ・先々まで予習…訪日前に日本語センターで使った「みんなの日本語」は1~25課がN5向け、26~50課がN4向けで、授業で35課まで習いました。私は自分で50課まで勉強してから日本に行きました。成績は約200人の中で最後は一番でした。先に自習したことを授業で復習するので、よく覚えられたのだと思います。 ・仕事の合間などに勉強…機械にワイヤーを設置した後、ワイヤーが加工されて機械から出てくるのを待つ時間が長いので、その間にも日本語を勉強しました。 ・残業を断って勉強…残業はなるべく入れないように会社にお願いし、夜の勉強時間を確保しました。「技能実習3年分の残業代」と「日本語を身につけた後に何年にもわたって稼げるお金」を比較し、「目先のお金」より「将来の仕事と生活」を選んだのです。 ・公共施設を利用…週末は、アパートか県立図書館で勉強しました。図書館はエアコンが効いていて快適ですし、静かなので、勉強に最適でした。 ・ボランティア日本語教室…地元の大学でボランティアの日本人が無料の日本語教室(日曜日に2時間)を開いており、いろんな国の人と一緒に勉強しました。 ・留学感覚で技能実習…同僚は休日は遅くまで眠るかスマートフォンで遊び、だれも日本語の勉強をしていませんでした。私は「生活費を稼ぎながら日本に留学(自習留学)」という感覚で、できるだけ学習に時間を取りました。勉強に集中するため最初の2年間はFacebookもやめたほどでした。 この先輩の体験談 先輩6(N2、技能実習、男性) ・訪日前に猛勉強…送出機関で半年間勉強しました。クラス36人の中で1、2番の成績でした。そのためには、自習もがんばりました。7時~11時と19時~22時に自分で勉強しました。1日のうち授業が4時間、自習が7時間でした。さらに、試験前には朝2時~5時にも自習をしました。ほかにも同じように努力している人が何人かいました。 ・少し話せる状態で日本に行こう…ほとんど話せない状態で日本に行く人もいますが、その場合は、行ってから苦労します。そして、基礎的な日本語力や学習の習慣がついていないので、日本に3年間住んでも日本語はあまり上達しません。 この先輩の体験談 先輩7(N2、技能実習、男性) ・毎日勉強…日本に行ってからも毎日勉強し、訪日2年目に日本語能力試験(JLPT)のN2に合格しました。土曜・日曜も4時間ぐらい勉強しました。 ・休憩時間や移動時間にも勉強…単語や文法はFacebookの学習ページを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間や移動の車内で覚えました。 この先輩の体験談 先輩8(一流通訳、留学、女性) ・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。 ・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。 ・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。 この先輩の体験談 先輩9 (N2、技能実習、女性) ・職場の日本人と交流…職場の日本人たちは親切でした。仕事もていねいに教えてくれ、週末に雪や雨で自転車に乗りにくいときは、車で買い物に連れて行ってくれました。食事や観光にもよく連れて行ってくれました。先輩たちとは、遊びでも仕事の休憩時間でもよく一緒におしゃべりをしました。楽しかったですし、日本語の会話力もつきました。技能実習は、給料だけではなく職場環境も大事だと思いました。 ・残業少なく勉強時間確保…残業が少なかった分、仕事が終わってから毎晩2時間、日本語の勉強ができました。また、よい送出機関を選んだので、借金なしで訪日できました。 ・ボランティア日本語教室…毎週末、日本人のボランティアによる無料の日本語教室(2時間)に通いました。 ・日本語で日記…1年間、日本語で日記を書き、それを職場のリーダーに時々添削していただきました。 この先輩の体験談 先輩10(N2、技能実習、男性) ・早寝早起きで勉強時間確保…実習先の寮は4人部屋だったので、集中できるように仲間が眠っている時間に勉強しました。夜11時に寝て朝4時に起き、6時まで勉強です。 ・休憩時間にも勉強…昼休みにも30分間、勉強しました。 ・職場で日本人と会話…帰国後の仕事を考えた結果、お金を稼ぐだけではなく日本語学習をがんばろうと思いました。そして、机上の学習に加え、できるだけ会話の機会を作りました。職場では、日本人に積極的に話しかけ、休日もいろいろな人と交流しました。 ・ボランティア日本語教室…日曜日に2時間、日本人ボランティアによる日本語授業を受けました。様々な国の生徒がおり、ここでの共通言語は日本語で、休日も日本語を使う機会ができました。 この先輩の体験談 先輩11(N1、留学、女性) ・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。 ・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。 この先輩の体験談 先輩12(N2、留学、女性) アルバイトが終わり、日本人の先輩・後輩とおしゃべりタイム ・半年間の集中学習…日本語がほとんど分からない状態で訪日しましたが、半年間はアルバイトに行かず、授業も自由時間も日本語の勉強に専念しました。その結果、半年間でJLPTのN3のレベルになりました。 ・アルバイトで日本語…大学の紹介で食品工場でアルバイトをしましたが、会話力がついたので居酒屋に採用され、3年半働きました。お客さんから注文を聞いたほか、休憩時間や終了後に日本人のアルバイト仲間とたくさん会話をし、日本語が上達しました。 ・新しく覚えた言葉を実際に会話で使う…勉強で工夫した点は、漢字やフレーズを紙に書き、声を出して覚える▽新しく覚えた単語や文法を実際の会話ですぐに使う▽使い方や意味が分からなければ日本人に聞く▽mazziなどのアプリも活用する――といったことでした。 この先輩の体験談 いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。 留学で日本語を身に付ける7つのこつ 技能実習で日本語を身に付ける7つのこつ Vol. 28では、日本に行って3年以内に日本語能力試験(JLPT)のN1かN2に合格した先輩たちが使っていた学習ツールを紹介しました。今回は、先輩たちが後輩の留学生や技能実習生に向けて語った耳寄りな勉強のこつをご紹介します。 先輩1(N1、技能実習、女性) ・寮で勉強…夕食後、だれもいなくなった寮の食堂でYou Tube動画やテキスト、CDで1人で勉強しました。 ・職場で日本人と会話…日本人と話す機会の多い職場でした。このことが私の日本語力の向上に役立ちました。仕事のことで分からないことがあったら、すぐに日本人をつかまえて話しかけました。日本人の先輩たちは皆さんとても親切に対応してくれました。 この先輩の体験談 ベトナム人がたくさん務める商社に就職 ・訪日前にみっちり勉強…ドンズー日本語学校で1年間寮生活。日本語はゼロからのスタートでしたが、1年でJLPTのN3程度のレベルになりました。夜や休日も自習で忙しく、ホーチミンからブンタウ省まで帰省する時間もないほどでした。 ・図書館で勉強…大学の図書館をよく利用しています。静かで冷暖房もあり、ほかにも勉強している人がたくさんいます。大学の図書館が休みのときなどは、公共図書館も利用しています。 ・国際交流センター…地元の国際交流協会が運営する「国際交流センター」では、外国人向けの学習情報や交流イベントの情報が手に入るほか、生活や学習の相談にも乗ってもらえます。日本語学習の資料もたくさんあります。 公共図書館を利用 この先輩の体験談 先輩3(N2、留学、女性) ・訪日前に安い日本語学校利用…私はハノイ国家大学時代、民間の日本語教室で勉強し、JLPTのN4を取得してから訪日しました。ハノイでは、授業料が安いSOFLという教室に週2、3回通いました。授業料は4カ月で400万ドンでした。 この先輩の体験談 先輩4(訪日10カ月でN3、技能実習、男性) ・ビデオ電話で授業…送出機関では、授業にも宿題にも真面目に取り組み、You Tubeでも勉強して、約300人の中で一番の成績でした。送出機関の先生(N2)には、今でもメッセンジャーのビデオ電話で文法などを教えてもらっています。1回1時間で、月に10回です。 ・休憩時間に勉強…Facebookで紹介されている単語や模擬試験の問題などを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間に覚えています。分からない問題は、周りの日本人に聞くと、皆さん親切に教えてくれます。 この先輩の体験談 先輩5(N1、技能実習、男性) ・先々まで予習…訪日前に日本語センターで使った「みんなの日本語」は1~25課がN5向け、26~50課がN4向けで、授業で35課まで習いました。私は自分で50課まで勉強してから日本に行きました。成績は約200人の中で最後は一番でした。先に自習したことを授業で復習するので、よく覚えられたのだと思います。 ・仕事の合間などに勉強…機械にワイヤーを設置した後、ワイヤーが加工されて機械から出てくるのを待つ時間が長いので、その間にも日本語を勉強しました。 ・残業を断って勉強…残業はなるべく入れないように会社にお願いし、夜の勉強時間を確保しました。「技能実習3年分の残業代」と「日本語を身につけた後に何年にもわたって稼げるお金」を比較し、「目先のお金」より「将来の仕事と生活」を選んだのです。 ・公共施設を利用…週末は、アパートか県立図書館で勉強しました。図書館はエアコンが効いていて快適ですし、静かなので、勉強に最適でした。 ・ボランティア日本語教室…地元の大学でボランティアの日本人が無料の日本語教室(日曜日に2時間)を開いており、いろんな国の人と一緒に勉強しました。 ・留学感覚で技能実習…同僚は休日は遅くまで眠るかスマートフォンで遊び、だれも日本語の勉強をしていませんでした。私は「生活費を稼ぎながら日本に留学(自習留学)」という感覚で、できるだけ学習に時間を取りました。勉強に集中するため最初の2年間はFacebookもやめたほどでした。 この先輩の体験談 先輩6(N2、技能実習、男性) ・訪日前に猛勉強…送出機関で半年間勉強しました。クラス36人の中で1、2番の成績でした。そのためには、自習もがんばりました。7時~11時と19時~22時に自分で勉強しました。1日のうち授業が4時間、自習が7時間でした。さらに、試験前には朝2時~5時にも自習をしました。ほかにも同じように努力している人が何人かいました。 ・少し話せる状態で日本に行こう…ほとんど話せない状態で日本に行く人もいますが、その場合は、行ってから苦労します。そして、基礎的な日本語力や学習の習慣がついていないので、日本に3年間住んでも日本語はあまり上達しません。 この先輩の体験談 先輩7(N2、技能実習、男性) ・毎日勉強…日本に行ってからも毎日勉強し、訪日2年目に日本語能力試験(JLPT)のN2に合格しました。土曜・日曜も4時間ぐらい勉強しました。 ・休憩時間や移動時間にも勉強…単語や文法はFacebookの学習ページを携帯電話に保存し、仕事の休憩時間や移動の車内で覚えました。 この先輩の体験談 先輩8(一流通訳、留学、女性) ・アルバイトで日本語…最初のアルバイトは日本語学校からの紹介で、スーパーでの仕事でしたが、日本人との会話が少なかったので、半年間でやめました。当時は留学生のアルバイト先が少なく、求人雑誌を見て電話しても面接にこぎつけるが困難でした。そこで、ハローワークに行って、担当者から「仕事を探しているベトナム人留学生がいますが、どうですか」と電話してもらい、面接を受けて合格しました。居酒屋で、お客さんの注文を聞いたり料理を運んだりしました。店長や店員との会話も多く、日本語の練習になりました。 ・授業態度と図書館…日本語学校では、アルバイトで疲れて授業中に眠る人も多くみかけましたが、なんとしても日本語を身につける覚悟で留学したので、眠らないようにがんばりました。また、週末は、近くの公共図書館に行って勉強しました。 ・ボランティア日本語教室…日本人のボランティア数名が毎週水曜に1時間半ぐらい外国人と会話する日本語サークルを開いていました。私はこの日はバイトを入れず、毎週ここに行きました。日本人教師1人、外国人4、5人の少人数教室でした。これ以外に、ボランティアによる無料の料理教室にも参加しました。これらの教室やアルバイト先での会話が日本語力の向上に大きく役立ちました。 この先輩の体験談 先輩9 (N2、技能実習、女性) ・職場の日本人と交流…職場の日本人たちは親切でした。仕事もていねいに教えてくれ、週末に雪や雨で自転車に乗りにくいときは、車で買い物に連れて行ってくれました。食事や観光にもよく連れて行ってくれました。先輩たちとは、遊びでも仕事の休憩時間でもよく一緒におしゃべりをしました。楽しかったですし、日本語の会話力もつきました。技能実習は、給料だけではなく職場環境も大事だと思いました。 ・残業少なく勉強時間確保…残業が少なかった分、仕事が終わってから毎晩2時間、日本語の勉強ができました。また、よい送出機関を選んだので、借金なしで訪日できました。 ・ボランティア日本語教室…毎週末、日本人のボランティアによる無料の日本語教室(2時間)に通いました。 ・日本語で日記…1年間、日本語で日記を書き、それを職場のリーダーに時々添削していただきました。 この先輩の体験談 先輩10(N2、技能実習、男性) ・早寝早起きで勉強時間確保…実習先の寮は4人部屋だったので、集中できるように仲間が眠っている時間に勉強しました。夜11時に寝て朝4時に起き、6時まで勉強です。 ・休憩時間にも勉強…昼休みにも30分間、勉強しました。 ・職場で日本人と会話…帰国後の仕事を考えた結果、お金を稼ぐだけではなく日本語学習をがんばろうと思いました。そして、机上の学習に加え、できるだけ会話の機会を作りました。職場では、日本人に積極的に話しかけ、休日もいろいろな人と交流しました。 ・ボランティア日本語教室…日曜日に2時間、日本人ボランティアによる日本語授業を受けました。様々な国の生徒がおり、ここでの共通言語は日本語で、休日も日本語を使う機会ができました。 この先輩の体験談 先輩11(N1、留学、女性) ・日本語で日記…日本語学校時代、先生に積極的に日本語で質問し、授業後も図書室で3時間勉強しました。また、日本語で日記を毎日書き、学校の先生に時々添削してもらいました。 ・アルバイト先で日本人と会話…日本人とたくさん話すように心がけました。アルバイトは居酒屋が中心で、勤務中にたくさん会話できました。 この先輩の体験談 先輩12(N2、留学、女性) ・半年間の集中学習…日本語がほとんど分からない状態で訪日しましたが、半年間はアルバイトに行かず、授業も自由時間も日本語の勉強に専念しました。その結果、半年間でJLPTのN3のレベルになりました。 ・アルバイトで日本語…大学の紹介で食品工場でアルバイトをしましたが、会話力がついたので居酒屋に採用され、3年半働きました。お客さんから注文を聞いたほか、休憩時間や終了後に日本人のアルバイト仲間とたくさん会話をし、日本語が上達しました。 ・新しく覚えた言葉を実際に会話で使う…勉強で工夫した点は、漢字やフレーズを紙に書き、声を出して覚える▽新しく覚えた単語や文法を実際の会話ですぐに使う▽使い方や意味が分からなければ日本人に聞く▽mazziなどのアプリも活用する――といったことでした。 アルバイトが終わり、日本人の先輩・後輩とおしゃべりタイム この先輩の体験談 いかがでしたか? せっかく日本に滞在するので、成功した先輩たちの経験やアドバイスを生かし、あなたの留学や技能実習を実り多いものにしてくださいね。日本語学習の秘けつについては、下記のページにも詳しくまとめられていますので、参照してください。 留学で日本語を身に付ける7つのこつ 技能実習で日本語を身に付ける7つのこつ
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