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2020年09月15日 ブログ

     今回、紹介する在日ベトナム人コミュニティはBETOAJI(ベトアジ)です。BETOAJI仙台のボランティア・スタッフを2016年から続けているファム・ゴック・ジェップさんがリポートします。

BETOAJIとは

BETOAJIという名称は“ベトナムの味”を略したものからきています。BETOAJIは2012年に発足しました。2020年8月現在、BETOAJIには、仙台、新潟、長岡、東京、名古屋、神戸-大阪、広島の計7つの支部があります。


BETOAJI仙台の設立記念会(2015年6月)

各支部とも下記のような目的で活動を行っています。
・ベトナムの料理や文化を世界の人たちに紹介する
・ベトナムの貧しい子どもたちを支援する
・在日ベトナム人の若者たちを含む参加者間の交流の場を作る

活動を開始してから7年あまり経ち、BETOAJIはさらなる活動の展開を目指して2020年7月に一般社団法人となりました。それでは、BETOAJIの活動を紹介していきます。

チャリティー料理教室

各支部が毎月、ベトナム料理教室を開催しています。支部ごとにボランティア・スタッフがいて、料理の先生役や会場予約、レシピの作成・翻訳、材料買い出し、調理アシスタント兼通訳などの役割を分担しています。


第9回BETOAJI名古屋・料理教室(2019年3月)

     料理教室の参加者(スタッフの間では“お客さん”と呼ばれています)の年齢・職業は多様で、大学生もいれば主婦や会社員もいます。また、日本人だけではなくさまざまな国籍の留学生や若いベトナム人も参加しています。各回のスタッフは5~10人、参加者は20~30人ですが、テト(ベトナムの正月)やクリスマスなどのイベント時には50~60人の申し込みがあります。


第7回BETOAJI広島・料理教室(2017年8月)

     料理教室の参加費は1人1,000~1,500円。各支部はそこから材料費や会場費などを引いた残額をBETOAJI本部(東京)に送金します。本部は各支部から集まったお金をベトナムに送り、山岳地域の貧困で学校に行けない子どもたちを支援するための基金に充てます。BETOAJIのスタッフは文化交流と子どもたちの支援のために無償で活動しています。


第48回BETOAJI東京・料理教室(2018年8月)


第12回BETOAJI新潟・料理教室(2019年11月)

チャリティー販売

各支部は料理教室でベトナムの土産物も販売しています。また、テトにバインチュン(ベトナム風ちまき)、中秋の名月に季節の菓子バインチュントゥーを作って販売するなどし、その収益も子どもたちを支援する基金に充てています。


ベトナムの土産物の数々(BETOAJI東京の会場で2017年9月)

     今年は新型コロナウィルスの影響でこうした活動が長期間、中断しています。そこで、日本語の子ども向け絵本や教育絵本などをベトナム語に翻訳し販売するプロジェクトを立ち上げ、奨学金の基金確保に努めています。

ベトナムの貧しい子どもたちへの奨学金

7年あまりの活動の中で、BETOAJIは貧しくても学校に行って勉強したいという子どもたちの願いをかなえるため、ベトナム・ダクラック省エアスップ県とトゥアティエン・フエ省で“BETOAJI奨学金”という制度を作りました(現在はエアスップ県のみで運営)。奨学金を受け取る子どもたち(奨学生)が学校に通い始めてから大学を卒業するまで支援を続ける取り組みで、BETOAJIの奨学生は“con đỡ đầu(里子)”と呼ばれています。


エアスップ県での2017⁻2018年奨学金授与式(2017年9月)

     2019年11月までの奨学生は通算40名(うち33名は中学・高校生、6名は大学生、1人は大学卒業)。大学生たちはタイグエン大学、ニャチャン大学、ホーチミン市内の大学に通い、別の1名はダナン医科大学を卒業後、エアスップ県に戻って医療に従事し、BETOAJI奨学金制度の運営も手伝ってくれています。BETOAJIにはこれまで、彼らから多くの手紙が寄せられました。そこには、学校での学習状況や将来の夢、日本とベトナムの“恩人”たちへの感謝の気持ちなどがつづられています。


エアスップ県での2019⁻2020年奨学金授与式(2019年11月)

・ プロジェクトの詳細:
https://www.facebook.com/452203378161625/posts/3401827346532532/

日越文化交流

各支部は料理教室以外のイベントも開催しています。テトや中秋の名月、クリスマスなどの季節イベントやベトナム料理文化フェスティバル、企業との交流会などです。これらのイベントでは、ベトナム料理の紹介に加え、スタッフが伝統衣装を紹介したり、ベトナムの歌や踊りを披露したり、ベトナムの祝日について解説したりします。その様子は各支部の地元メディアでも数多く紹介されてきました。BETOAJIはこうした活動を通じて、ベトナム文化・料理の普及や参加者間の交流促進に貢献しています。


BETOAJI仙台のクリスマス会(2017年12月24日)


BETOAJI東京のテトを祝うイベント(2018年1月)


BETOAJI新潟&長岡と地元企業との交流会(2018年2月)


BETOAJI神戸‐大阪の中秋の名月を祝うイベント(2019年8月)


BETOAJI神戸‐大阪のテトを祝うイベント(2020年2月)

YouTubeチャンネル

2020年3月以降、新型コロナの影響でBETOAJI料理教室は全国で休止しています。そんな中、各地のスタッフがネット上で協議・連携してYouTubeチャンネルを立ち上げました。チャンネル名は“#CookingWithBetoaji”で、料理教室の代わりに日本人や在日ベトナム人に向けてベトナム料理の作り方を教える内容です。料理の手順以外に、日本でも買えるベトナム料理用の食材や調味料も紹介しており、日本語とベトナム語の字幕も入っています。7月3日に最初の動画を配信し、9月1日までに7本掲載しました。スタッフたちはこの活動を通じて、これまで応援してくださった料理教室参加者への感謝を伝え、絆を維持したいと願っています。コロナ禍が一日も早く過ぎ去って料理教室が再開され、子どもたちへの支援を継続できるようになることを心より願っています。

 
Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=DaQ3FNdqUT4&t=127s


Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=pEFd7CEu1_w&t=20s

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