*By KOKORO(Báo Mainichi+VAIJ v.v. ; Đơn vị hỗ trợ:Đại sứ quán Nhật Bản tại Việt Nam v.v.)
会社や学校が住宅を用意してくれない場合、日本に行く前の最大の心配事は「どうやってアパートを探すか」ということでしょう。不動産コンサルタントの在日ベトナム人が、留学生やエンジニアなどが日本でアパートを借りる際に必要な知識全般を紹介します。最初にかかる費用、不動産賃貸契約の手順、入居時と退去時の注意点――など、日本での住宅賃貸の全体像を紹介します。
日本でアパートを見つける方法はたくさんあります。学校や会社の寮がない場合、先輩たちは次のような方法で家を探しています。
・ 先に訪日している友だちや先輩、またはその友だちと一緒に住む。
・ 日本に来てしばらくして友だちができたら、一緒に住む。
・ Facebookなどでルームメイトを募集する。
・ 会社、学校、友だち、先輩に不動産会社を紹介してもらう(一緒に探す)。
・ 不動産会社のウェブサイトやFacebookで探す。
・ 不動産店を直接訪ねる。
外国人向けの住宅も検索できる“セーフィティネット住宅”
最近は、日本にもベトナム人が勤務する不動産会社が増えてきました。インターネット上に広告を出しているので、ベトナム語で『住宅 東京 探す』などのキーワードで検索すれば、簡単に見つかります。 ベトナム語で対応してもらえるので安心です。
アパートの家賃相場は立地(住宅の場所)によって大きく変わります。物件の立地と家賃の関係について次のことを知っておきましょう。
オフィス街や繁華街、ショッピングセンターなどの近くでは家賃が高い。
人気路線の沿線では家賃が高い。
〈首都圏〉JR山手線、京王・井の頭線、東急・目黒線、東急・大井町線、りんかい線など
〈関西〉=北大阪急行線、阪急・宝塚線、阪急・北千里線、阪急・神戸線、JR神戸線など
同じ沿線でも都心から離れるほど家賃が安い。ただし、人気住宅地は例外。
駅から遠いほど家賃が安い傾向がある。
同じエリアや沿線でも、各停しか停車しない駅の周辺の家賃相場は、急行停車駅の周辺と比べて安いことが多い。
駅周辺に店が少ない地域の家賃相場は、駅周辺がにぎやかな地域と比べて安いことが多い。
このようなことを頭に入れて時間をかけて探すと、安くてよい物件を見つけられる確率が上がります。
① リストアップ
・不動産会社のウェブサイトで物件資料を見て物件をいくつか選びます。その後、不動産会社に電話やメールなどで連絡し、店を訪問します。
・不動産会社を直接訪ねても物件を紹介してもらえます。店で物件資料を読み、スタッフの話も聞いて、物件を絞り込みます。
② 現地訪問
通常、スタッフが乗用車で現地に連れて行ってくれます。1回で2~5軒の物件を案内してもらうこともできますので、遠慮せずに複数の物件を見比べてください。
③ 契約手続
気に入った物件が見つかれば、契約手続きに進みます。
ベトナムで家を借りる場合の支払いは毎月の家賃だけですが、日本では最初に多くの費用がかかります。
これらの中には、不動産店や物件によっては支払わなくてもよい項目もありますが、すべて合わせると、最初に1カ月の家賃の3~5倍の費用がかかるということになります。
アパートの賃貸借契約には次のような書類が必要です。
① 契約関係書類に記入
不動産業者の店で書類に記入します。個人情報は物件の管理会社や保証会社に送られます。
② 審査
管理会社や保証会社が、個人情報が正しいかどうかを確認し、家を貸してよいかどうかを審査します。審査のために、これらの会社から申請者に電話がかかってきます。電話は通常は日本語ですが、ベトナム人が勤務する不動産会社に依頼している場合は、ベトナム語でかかってきます。電話では、不動産店で記入した個人情報の内容などを確認されます。
③ 契約
審査が終わり、家主、管理会社、保証会社から承認されると、晴れて契約(契約書に署名)です。
④ 契約期間
通常は2年間です。契約期間が過ぎても同じ場所に住みたい場合、期間延長を申請できます。その場合、更新料(通常、家賃1カ月分)がかかる場合があります。また、火災保険や保証会社への支払いも新たに発生します。
水道・電気・ガスの使用開始方法、支払方法、契約終了方法について紹介します。使用開始については、部屋の賃貸借契約をする時に不動産業者に詳しく聞くとよいでしょう。
① 電気の使用開始日を決める。
② 電力会社にインターネットや電話で申し込む。
③ 電気の使用開始日にブレーカーのスイッチを入れれば、電気を使用できます。ただし、住居の設備によっては、電力会社の人に来てもらう必要があります。
・ 電気料金
基本的には、使った電力の量に応じて金額が決まりますが、「基本料金」といって、電力使用量の多い少ないにかかわらず毎月支払う金額があります。この額と使用料に応じて支払う額の合計が毎月の電気料金です。
※使った電気の量は、毎月1回、電力会社の人が各住居に設置されている電気メーターを点検し、確認しています。これに基づいて、電力会社から「電気ご使用量のお知らせ」が毎月届きます。
・ 電気料金の支払方法
銀行口座からの自動引落し、コンビニエンスストアや銀行での支払い、クレジットカード払いなど。
① 電気の使用終了日を決める。
② 電力会社にインターネットや電話で解約を申し込む。
③ 電気の使用を終了する日に、基本的には 使用者が立ち会う必要はありません。ただし、住居の外から電気メーターの確認ができない場合などには、立ち会ってもらうこともあります。
家庭で利用できるガスには、都市ガスやLPガスなどいくつかの種類があります。自宅で使うガス機器は、ガスの種類に対応したものを選んでください。ガスの種類に対応していないガス機器を使うと、火災や不完全燃焼が起こることがあり、危険です。
① ガスの使用開始日を決める。
② 居住地のガス会社またはLP ガス販売事業者にインターネットや電話で申し込む。
③ 後日、ガス会社の人が来て設備を点検後、ガス供給を開始し、ガス器具の使い方を教えてくれます。
・ ガス料金
電気と同じで「基本料金」があります。基本料金と使用料に応じて支払う金額の合計を毎月支払います。ガス会社が各家庭のガス・メーターを毎月チェックして料金を請求します。
・ ガス料金の支払方法
新たに水道を利用し始めるときには、市区町村の水道担当セクションや水道事業者に水道の使用開始を申し込む必要があります。
・ 水道料金
基本料金と使用料に応じて支払う金額の合計を毎月支払います。水道事業者が各家庭の水道メーターを毎月チェックして料金を請求します。
・ 水道料金の支払方法
日本に来て間もない外国人が日本の文化や生活様式になじむことは簡単ではありません。しかし、日本の文化を理解しなければ、家を借りるのも難しくなってしまいます。日本の不動産関係者によると、来日したばかりの外国人が家を借りづらい大きな理由は「賃貸住宅のルールを守らない人が多いから」だそうです。それでは、どのようなルールがあるのでしょうか?
まず、日本のアパートで外国人によるルール違反にはどのようなものがあるのでしょうか? 代表的な事例を紹介します。
みなさんはこの写真を見てどう思いますか?
これは、あるベトナム人留学生が日本で借りたアパートを退去した後の写真です。家主はこの部屋のゴミの撤去に4時間も費やし、費用もかかりました。
このほか、次のような事例も多く報告されています。
✓ 外国人が住宅を退去する際、家主に事前に知らせなかった。
✓ 外国人が電気・ガス・水道の契約を解約せずに退去した。
こうしたことは家主の負担を増やし、今後、外国人が日本で家を借りる際に警戒される要因となります。こうした体験をした家主の中には、外国人への賃貸をやめる人もいます。
賃貸住宅に入居中の外国人が近隣住民に迷惑をかける事例として次のようなものがあります。
✓ 決められた場所にゴミを捨てず、道路に放置する
✓ ゴミの分別をしない
✓ 決められたゴミ回収日以外の日にゴミを出す
✓ 室内で、大音量で音楽をかけたり仲間と大声で騒いだりする
入居中に ルールを守らないと、契約を解除されて家を追い出されたり、違約金を請求されたりする場合があります。退去時にゴミや不要品を放置した場合、家主の負担で片付けをします。家主に迷惑がかかります。
一部の外国人がこのようなルール違反をすると、外国人全体の信用が落ち、他の外国人やこれから日本に来る外国人にも悪影響を及ぼします。例えば、外国人が日本で家を借りる際に嫌がられたり多額の保証金を求められたりするなど、困難な条件を付けられてしまいます。
そこで、日本に来る後輩ベトナム人たちのためにも、日本で家を借りる際には以下のようなことに気をつけましょう。
① ゴミの分別
可燃ごみ、ビン・缶、プラスチックゴミ、資源ゴミなど、ゴミの種類によって分別し、それぞれ決められた日に回収場所に出します。分からない場合は、管理会社などに聞くか、周りの住民をまねましょう。下記のページも参考にしてください。
日本で暮らす Vol. 7「生活ルール・習慣」
② 騒音
仲間と大声で騒いだり、音楽などを大きな音で流したりしないようにしましょう(特に22時以降)。
③ 家賃
家賃は前払いです。期限までに支払いましょう。それができない場合、管理会社か家主に事前に知らせましょう。
① 退去や延長の相談
住宅の賃貸借契約は通常2年間(24カ月間)です。それより長く住みたい場合や、逆にそれより早く退去する場合は、事前に管理会社か家主に相談しましょう。次の入居者を探す手続きに影響するため、契約満了日の2、3カ月前に相談すると、スムーズに話ができます。
② 退去通告
契約通り2年で退去する場合でも、退去の1カ月以上前に管理会社か家主に連絡しましょう。連絡が遅れると、余分に1カ月分の家賃を請求される場合もあります。
③ 部屋に何も残さない
退去時は部屋に何も残してはいけません。大型ゴミや洗濯機、冷蔵庫などの電化製品の処分には費用がかかります。分からなければ、管理会社に相談してください。
※家財の処分が面倒な場合は、最初に レンタル家具・家電 を借りるという方法もあります。その場合は、退去前にレンタル業者が家具や家電引き取りに来てくれます。下記の特集を参考にしてください。
特集:新品・リユース・レンタルの使い分け
④ 管理会社のチェック
管理会社に退去日を事前に連絡し、退去前の部屋をチェックしてもらいます。年月の経過や通常の生活に伴う壁や床などの変色・劣化への対応は家主負担ですが、借主の不注意による破損や汚れに対しては修繕費用を請求されます。通常は、入居時にあずけた敷金からその費用を支払い、残額を返してもらいますが、逆に追加で支払う場合もあります。
⑤ 電気などの解約
退去前に電気・ガス・水道の契約を解除し、最終月の費用を支払ってください。
以上が日本で家を借りる際の注意点です。私たちが意識を高めれば、後から日本に来る後輩たちが家を借りる際に借りやすくなります。
すべて
日本に行こう
日本で暮らす
日本で留学
日本で働く
困ったときは
日本語を学ぶ
わたしの体験
KOKORO BLOG
JASSO(日本学生支援機構)
外国人労働者弁護団
日本で携帯電話を使うには通信会社(キャリア)との契約が必要です。契約が必要かどうか、契約の方法や契約プラン、携帯端末をいつ買うべきか、無料Wi-Fiをつなげる場所などを紹介します。
携帯電話会社との新規契約や乗り換えを考えている人に、通信・通話サービス(SIM)を上手に選んで節約する方法をお伝えします。格安SIMについても詳しく解説します。
無数にあるスマホ・アプリの中から一体どれをダウンロードすれば日本での生活に役立つのでしょうか? 今回は、日本人とのコミュニケーションや日本語学習に役立つアプリを紹介します。
日本の物価を押し上げている大きな要因は、住宅費や携帯電話の通信・通話料、電車・バスの運賃の高さなどです。