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日本の夏は、災害や熱中症に注意!

夏の注意事項まとめ-P②台風にともなう豪雨で完遂した地域Ⓒ毎日新聞社
2021年07月26日

日本の夏は、猛暑の日が続いたり、台風や豪雨による災害が多発したり、危険がたくさんあります。海や川での水難事故も多発しています。災害や猛暑、水難事故への備えや外国人向け災害情報アプリについて紹介します。

台風・豪雨

豪雨による土砂災害Ⓒ毎日新聞社〈静岡県熱海市で2021年7月〉

2021年7月3日、温泉で有名な静岡県熱海市で豪雨による土砂災害が起きました。山之土砂が大量に流れてたくさんの家が流されました。日本では夏から秋にかけて台風や豪雨による災害が多く発生します。

近年は、地球温暖化の影響で大雨被害の数が増え、台風の規模も大きくなっています。天気予報などで情報を取り、身を守るよう心がけましょう。

◇準備や対策◇
日ごろからテレビやインターネットなどで気象情報をよく確認しましょう。
停電や断水に備え、水のペットボトルや保存食料を蓄えておきましょう。懐中電灯や自家発電できるラジオなども必要です。
雨や風が強くなってきたら外出はひかえましょう。
ベランダに置いている植木ばちなどは、風で飛ばされないよう室内に入れましょう。
雨戸があれば閉めましょう。
市区町村が作成している「ハザードマップ」で危険な場所や避難場所を確認しておきましょう。
大雨や台風の際には、川や海、崖(がけ)にはできるだけ近付かないでください。

外国人向け災害情報アプリ

観光庁が監修する外国人向けの災害情報提供アプリ“Safety tips”は地震・津波・大雨などに関する速報や避難情報をベトナム語など14カ国語で発信しています。無料で利用できます。下記リンクから携帯電話にアプリをダウンロードしてください。

情報を知りたい地域を5カ所まで登録でき、それらの地域の気象情報や地震情報、噴火情報、避難情報、熱中症情報、医療機関情報などを知ることができます。

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熱中症

熱中症は高温・多湿の環境で体内の水分と塩分のバランスが崩れることで起きる病気です。気分が悪くなったり体がふらふらしたり、頭が痛くなったりします。重症化すると危険で、毎年死亡者が出ています。

熱中症の主な症状を紹介します。

①熱失神

皮膚付近にある血管が拡張して血圧が下がり、脳への血流が悪くなることによってめまいが起こります。

②熱けいれん

大量に汗をかいて血液の塩分濃度が低下したときに、足や腕などの筋肉に痛みを伴うけいれんが起こります。

③熱疲労

大量に汗をかいたときに水分を十分に補給しないと、身体が脱水状態になり、倦怠(けんたい)感やはき気、頭痛などが起こります。

④熱射病

体温の上昇が原因で中枢機能に異常が起きた状態です。意識がなくなったり言葉をきちんと話せなくなったりします。

◇予防対策◇
出かけるときは飲み物を持ち歩き、こまめに水分補給をしましょう。のどがかわく前に飲むことが大切です。
野外では帽子や日傘が有効です。
家の中では適度にエアコンをつけ、涼しくしましょう。
気分が悪いときは、日陰や涼しい部屋に移動し、水分や塩分を補給しましょう。
かかりつけのクリニックの電話番号を控えておきましょう。

水難事故

水難事故の捜索現場Ⓒ毎日新聞社

海水浴場以外の海や川で泳ぐのは危険です。各地の海水浴場で泳ぎましょう。また、十分な準備をしないと、思いがけぬ事故につながりますので、気をつけましょう。

◇注意事項◇
海に入る前には必ず準備体操を行いましょう。
衣服を着たまま水に入ると危険です。
お酒を飲んだ後に泳いではいけません。体調が悪いときも泳ぐのはひかえましょう。
台風が近付いていて風が強いときや雨が降っているときは、海に行くのはやめましょう。
川で泳ぐのは危険です。水に流される事故が多発しています。絶対に川で泳がないでください。