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2020年07月6日 ブログ

外国人が日本で家を借りるのは難しい

     みなさんは、外国人が日本で家を借りるには、①ある程度の日本語能力 ②安定した仕事 ③日本での就業経験――などの条件がないと難しい…と思ったことはありませんか?

     日本は秩序のある国で、日本人は日常生活や公共の場で規律やルールを守ることを重んじています。道路もきれいで、ゴミも落ちていません。駅などの公共の場で大声でしゃべる人もあまりいません。こうした日本の文化は、大声で話したりにぎやかに食事をしたりするベトナムの文化とは大きく異なります。

     日本に来て間もない外国人が日本の文化や生活様式になじむことは簡単ではありません。しかし、日本の文化を理解しなければ、家を借りるのも難しくなってしまいます。日本の不動産関係者によると、来日したばかりの外国人が家を借りづらい大きな理由は「住まいに関するルールを理解してもらうのが困難で、居住中や退去時のルールを守らない人が多い」からだそうです。それでは、どのようなルールがあるのか紹介させていただきます。

外国人が家を借りたときの実状とは?

     では、外国人が家を借りたときの実状はどうなのでしょうか。みなさんはこの写真を見てどう思いますか?

     これは、ベトナム人留学生が日本で借りた家を退去した後の写真です。退去前に片づけをしなかったため、家主はこれらのゴミの「撤去」に4時間も費やしました。これは、意識の低い外国人がやってしまうルール違反のほんの一例です。

     最近、ベトナムのウェブサイトやFacebookページ、日本のウェブサイトに、このような実例が多く紹介されています。留学生が借家を退去する際、家主に事前に知らせなかったり、ゴミや不要品を放置したりする事例です。冷蔵庫や洗濯機などを放置していくケースや、電気・ガス・水道の契約を解約せずに退去するケースもあります。

     また、入居中の外国人が近隣住民に迷惑をかける事例として下記のようなものがあります。

  • •   決められた場所にゴミを捨てず、道路に放置する。
  • •   ゴミの分別をしない。
  • •   決められたゴミ回収日以外の日にゴミを出す。
  • •   室内で、大音量で音楽をかけたり仲間と大声で騒いだりする。

ルール違反がもたらす結果とは…?

  • ◇   ゴミ出しや騒音などのルール違反: ルールを守らないと、契約を解除されて家を追 い出されたり、違約金を請求されたりする場合があります。
  • ◇   ゴミや不要品を放置した場合:管理会社や家主が代わりに片付けや撤去を行います。その場合、時間・労力・費用が発生します。

     一部の外国人がこのようなルール違反をすると、外国人全体の信用が落ち、まじめにルールを守っている他の外国人やこれから日本に来る外国人にも悪影響を及ぼします。例えば、他の外国人が日本で家を借りる際に、
     1. 日本人の保証人を求められる、
     2. 多額の保証金を求められるなど、困難な条件を付けられてしまいます。

どのようにすれば外国人借主の評判が改善されるのでしょうか?

     日本に来たばかりのときは、日本語もよくわからず、家を借りる際のルールをしっかり把握することもできません。そこで、外国人のための不動産会社を利用すると便利です。外国人の家探しをサポートし生活ルールも細かく説明します。また、すでに日本に住んでいる外国人は、外国人の借主の評判を改善するため、規範意識を高めましょう。日本で家を借りるときの注意点を下記にまとめました。

    【入居中】

  • ◇   ゴミの分別:可燃ごみ、ビン・缶、プラスチックゴミ、資源ゴミなど、ゴミの種類によって分別し、それぞれ決められた日に回収場所に出す。分からない場合は、管理会社などに聞くか、周りの住民をまねる。
  • Link: 日本で暮らす Vol. 7「生活ルール・習慣」
  • ◇   仲間と大声で騒いだり、音楽などを大音量で流したりしない(特に夜10時以降)。
  • ◇   家賃を期限までに支払う。それができない場合、管理会社か家主に必ず事前に知らせる。

    【退去時】

  • ◇   賃貸借契約は通常2年間(24カ月間)です。24カ月を超えて住みたい場合や24カ月より早く退去する場合は、事前に管理会社か家主に相談してください。次の入居者を探す手続きに影響するため、早く退去する場合は退去予定日の2、3カ月前、入居を延長したい場合は契約満了日の2、3カ月前に相談してください。
  • ◇   契約通り2年で退去する場合でも、退去の1カ月以上前に管理会社か家主に連絡する必要があります。この連絡が遅れると、1カ月分余分に家賃を請求される場合もあります。
  • ◇   退去時は部屋に何も残してはいけません。大型ゴミや洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどの電化製品の処分には費用がかかります。分からなければ、管理会社に相談してください。
  • •   処分が面倒な場合は、最初にレンタル家具を借りるという方法もあります。その場合は、レンタル業者が引き取りに来てくれます。
  • ◇   管理会社に事前に連絡し、家財を処分したあとの部屋をチェックしてもらいます。年月の経過や通常の生活に伴う壁や床などの変色・劣化には責任がありませんが、借主の不注意による破損や汚れに対しては元の状態に戻すための費用を請求されます。通常は、入居時にあずけた敷金から支払い、残額を返金してもらいます。
  • ◇   退去前に電気・ガス・水道、インターネット通信の契約を解除し、最終月の費用を支払ってください。

     以上が日本で家を借りる時の注意点です。みなさんが実際に家を借りる際に役立てていただければと思います。私たちが意識を高めれば、将来、後から日本に来るベトナム人たちが家を借りる際に困難な条件を求められることもなくなっていくでしょう。