生活・ビザ

日本のトイレのボタンの意味

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2022年06月14日

ご存知のように、日本は街がとてもきれいな国の一つです。公共のトイレもよく手入れされており、世界のどの国よりも清潔と言っていいでしょう。ただし、日本に不慣れな人はトイレの使い方に戸惑うことも多いでしょう。日本に長く住んでいる私も当初は例外ではありませんでした。水を流すボタンの選び方や和式トイレの座り方など、日本でトイレの使い方に悩まずにすむよう、たくさんの写真で説明します。

1. 日本独特のトイレ

現在の日本のトイレの多くはベトナムと同じく洋式トイレです。しかし、古いビルや古い家の一部には、昔ながらの日本のトイレが残っています。それは上の写真のような「和式トイレ」です。ベトナム人にはなじみのない便器ですね。

さて、この便器はどのように使ったらよいのでしょうか?

多くのベトナム人が座る方向を間違える可能性があります。私も来日当初は反対向きに座りました。なぜなら、洋式トイレでは、水が貯まっている部分にお尻を近付けて座るので、同じように座るのが正しいと思ったからです。

しかし、和式トイレの正しい座り方は下のイラストのようになっています。

2. 使用後の流し方

日本語がまだあまり分からないベトナム人がトイレを使うとき、戸惑うことがあります。どのボタンを押せば水が流れるのか分からないからです。

そこで、日本のトイレについているボタンなどの意味について写真で説明します。

水を流すためのボタンには「流す」「FLUSH」「大」「小」などと書かれています。

また、水タンクにレバーやボタンが付いている場合は、それを使い、水道管にレバーが付いている場合は、それを押し下げると、水が流れます。

それでは、水を流すボタンやレバーについて写真で見ていきましょう。

Q 1:このトイレの水を流すには?

A:下の写真をご覧ください。緑色の線で囲んだ部分のレバーを下に押すと、水が流れます。この問題は簡単でしたね?

Q 2:このトイレの水を流すには?

A:「流す」「FLUSH」と書かれたボタンを押します。

Q 3:このトイレの水を流すには?

A:「流す」「FLUSH」と書かれたボタンを押します。左側の「大」は大便、右側の「小」は小便のことです。

Q 4:このトイレの水を流すには?

A:緑の線で囲んだボタンを押します。

上から見ると「流す」と書かれています。

Q 5:このトイレの水を流すには?

A:「大」または「小」と書かれたボタンを押します。

Q 6:このトイレの水を流すには?

A:「流す」「FLUSH」と書かれたボタンを押します。

Q 7:このトイレの水を流すには?

A:緑の線で囲んだ部分のレバーを押します。

拡大するとこんな感じです。

あなたは何問、分かりましたか?これらの写真を眺めて頭に入れておき、実際のトイレであわてずに探してくださいね。

3. センサー式のトイレ

このトイレには水を流すボタンやレバーの代わりにセンサーが付いています。センサーが反応すると、水が流れます。さて、センサーはどこにあるでしょうか?

A:このトイレには、センサーが2カ所に付いています。

センサーの写真を大きくしてみましょう。

この写真の左のセンサーには「手をかざすと便器洗浄します」と書かれています。

右のセンサーには「便器から離れると洗浄します」と書かれています。この場合、便器から離れると、センサーが感知して自動的に水が流れます。

左の写真のセンサーに手をかざしても水が流れますが、便器から離れるだけでも水が流れます。

下の写真は別のトイレのセンサーです。黒い部分に手をかざすタイプです。

4. 押してはいけないボタン

この写真のトイレでは、左はしの「流す」「FLUSH」のボタンを押すと、便器に水が流れます。

しかし、右はしの「SOS」と書かれたオレンジ色のボタンは押さないでください。これは、トイレ内で体調が悪くなった場合にスタッフを呼ぶためのボタンです。

この写真のオレンジ色のボタンも同じです。

写真を拡大すると、ボタンに「呼出」と書かれています。これはスタッフを呼び出すという意味です。

5. そのほかのボタンや装置の機能

水洗ボタン以外のボタンの意味を説明します。

❶:おしりを水で洗うためのボタンです。
❷:ソフトな水流でおしりを洗いたいときのボタンです。
❸:女性用のボタンです。
❹:❶~❸の水を止めるためのボタンです。
❺:❶~❸の水流の強さを調節するボタンです。左側の「弱」を押すと水流が弱くなり、右側の「強」を押すと水流が強くなります。
❻:❶~❸の洗浄の位置を調節するボタンです。

❶:おしりを水で洗うためのボタン
❷:女性用のボタン
❸:❶❷の水を止めるボタン
❹:音を出すボタンです。日本の女性には、排せつの音を周囲の人に聞かれたくない人が多いため、水を流しながら用を足す人がたくさんいました。そこで、水を節約するため、音を出す装置が生まれました。

シートクリーナー

ボタンを押すと除菌液が出ますので、トイレットペーパーに液をしみこませます。そのペーパーで使用前に便座をふくと、便座を除菌することができます。

6. 多機能トイレ

日本の大きな駅や大きな公共施設には上の写真のような大きな個室トイレが設けられていることがあります。これは「多機能トイレ」と呼ばれています。

多機能トイレの特徴

・妊婦や身体障がい者、お年寄り、乳幼児を連れた人が優先的に使えるトイレで、さまざまな補助ツールが付いています。

・一般の人も利用できます。

・男性でも女性でも利用できます(男女別に分かれていません)。

・部屋が広く、おむつ替え用の台もあるので、旅行で移動中の場合など、荷物が多いときにも助かります。

・一つの場所に一つしかないことが多いので、長く使い過ぎないように気を付けましょう。

多機能トイレの入退室

多機能トイレの扉はスライド式です。自動扉の場合、大きなボタン(上下の写真のオレンジ色で囲んだ部分)を押して中に入ります。

①「開」または「open」と書かれたボタンを押すと、扉が開きます。

②室内にも同じようなボタンがあります。「閉」または「close」と書かれたボタンを押すと、扉が閉まります。一度閉まると、自動的にロックされ、外からは開けられませんので、安心してください。

③用がすんだら、トイレの中から「開」「open」のボタンを押して扉を開けます。

④外に出たら、「閉」「close」のボタンを押して扉を閉めます。

おむつ交換台

多目的トイレには「おむつ交換台」があります。写真で説明します。

上の写真は赤ちゃんのおむつを替えるための台です。

これもそうです。

引っ張って開くと、おむつを替えるための台になります。ここに荷物を置く人もいます。

7. まとめ

和式トイレの座り方や日本のトイレで水を流すためのさまざまなボタンやレバー、センサーについて写真で紹介しました。また、おしりを洗うためのボタンや多機能トイレの使い方についても説明しました。

日本に慣れてきたあなたにも、知らないことがあったかも知れませんね。日本に来たばかりの人にこの記事を読んでもらえば、ショッピングセンターや駅などでトイレを快適に使うことができます。仲間の方々にこの記事を教えてあげてください。