日本で暮らす

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2020年09月1日 日本で暮らす

技能実習生やエンジニア、留学生に関係のある日本の社会保険制度と厚生年金保険の脱退一時金制度について分かりやすく説明します。

技能実習生やエンジニアの社会保険

給与所得者(サラリーマン)が加入する日本の社会保険には「厚生年金保険」「健康保険」「労災保険」「雇用保険」などがあります。技能実習生やエンジニアの場合、会社が加入手続きをしてくれます。これ以外に40歳以上の人が対象の「介護保険」もあります。
※「労災保険」「雇用保険」は労働保険とも呼びます。

(1)厚生年金保険

・一定年齢に達した場合や、病気・けがで障害を負った場合に、年金を受け取ることができる保険制度です。本人が亡くなった場合、配偶者に年金が支給されます。
・保険料は会社と従業員が半分ずつ負担します。
・帰国後に還付(脱退一時金)を受ける制度もあります。※詳細は下欄

(2)健康保険

・国の医療保険の一つで、サラリーマンやその家族などが加入します。加入すると、歯医者や病院などで安く受診できます。原則として医療費総額の30%を本人が支払い、70%は保険でカバーされます。保険が適用されない医療サービスもあります。
・保険料は会社と従業員が半分ずつ負担します。

(3)労災保険

・業務または通勤が原因で起こった病気・けが・障害・死亡に関して、国が労働者やその遺族に必要な給付を行う保険制度です。
・保険料の全額を会社が負担します。

(4)雇用保険

・失業した場合に失業給付などを受けられる保険制度です。技能実習生の場合、例えば、実習先が倒産して他の実習先に移るまでの期間に給付を受けられます。
・保険料は会社と従業員の両方が負担しますが、会社の方が多く負担します。

留学生の社会保険

(1)国民年金

サラリーマンの厚生年金保険と同じで、老齢や障害、死亡の場合に年金を生涯にわたり受給できます。住民登録の対象となる20~59歳の外国人留学生も国民年金に加入する義務があります

①加入手続き
・20歳以上で入国した場合…市区町村で住民登録手続きをした後に、その役所や近くの年金事務所で加入手続きをします。
・20歳未満で入国した人…20歳の誕生月の前月に「国民年金被保険者資格取得届書」が届きます。市区町村で加入手続きを行ってください。
・約1カ月後に青色の年金手帳と国民年金保険料納付書が届きます。この年金手帳は、大切に保管してください(将来も日本で就職や居住する場合に必要なので、帰国後も保管してください)。

②学生納付特例制度
・所得が少なく国民年金の保険料を納めることが困難な20歳以上の学生については、在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」があります。日本語学校の場合は、修業年限1年以上の課程に在席している人に限られます。
external link 学生納付特例制度

(2)国民健康保険

留学生も、国民健康保険への加入義務があります。加入していないと、病気になった時に非常に高額の治療費を支払わなければなりません。

①国民健康保険でカバーされる医療費
・加入者は医療機関で受診した際、原則として医療費総額の30%を支払い、70%は保険でカバーされます。ただし、保険が適用されない医療サービスもあります。

②加入方法
・居住地の市区町村の役所の国民健康保険課で加入手続きをします。在留カードやパスポートが必要です。同居する家族がいる場合は、家族も一緒に加入することになります。健康保険証に家族の名前が書き込まれているかどうか確認して下さい。
・住所が変わった場合は、新住所の市区町村の役所で申請し、新しい保険証を受け取ってください。この手続きをしないと、国民健康保険の適用を受けられません。

(3)労災保険

・業務または通勤が原因で起こった病気・けが・障害・死亡に関して、国が労働者やその遺族に必要な保険給付を行う制度です。アルバイトにも適用されます。
・保険料の全額を会社が負担します。

(4)雇用保険

・失業した場合に失業給付などを受けられる保険制度です。1週間の所定労働時間が 20 時間以上で、31日以上の雇用の見込みがある人は、アルバイトも雇用保険に加入できます。
・保険料は会社と従業員の両方が負担しますが、会社の方が多く負担します。

脱退一時金

技能実習生やエンジニアの給与からは厚生年金保険、健康保険、雇用保険が差し引かれます。このうち厚生年金保険については、保険料を6カ月以上納めた人は帰国後、納めた保険料を「脱退一時金」として受け取ることができます。受け取れる上限は、納付した厚生年金保険料の36カ月分です。留学生が国民年金を納めた場合も同様です。

脱退一時金を請求する場合は、勤務先・実習先や監理団体(受入組合)に相談して必要書類をそろえ、帰国後2年以内に着くように日本年金機構に郵送してください(帰国前に日本で書類を提出することもできます)。

外国人労働者や実習生の皆さん、3年間以内の日本滞在中に収めた年金(厚生年金保険や国民年金)の大半は帰国後に還付してもらえますので、安心してくださいね。

external link 日本年金機構の該当ページ

PDF: ベトナム語のパンフレット

社会保険・労働保険、脱退一時金についてもっと知りたい場合

下記リンクからの情報を参照してください。
PDF: 外国人のための「生活・就労ガイドブック」(第7章:年金・福祉)