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困りごと相談簿 file 10:年金関係

【相談】技能実習の1年目、寮に突然やって来た
2022年02月15日

相談者はエンジニアとして日本で3年間働き、転職しました。すると、前の会社が彼を厚生年金保険に加入させていなかったことが分かりました。その後、過去3年分の年金保険料の請求が彼の自宅に送られてきました。多額なので、すぐには納められません。どうしたらいいでしょうか?

カテゴリー年金

【相談者】
・エンジニア
・男性
・勤務地:関東

日本年金機構から多額の請求

年金保険料の請求書(特別催告状)のサンプル

彼はエンジニアとして来日し、電気関係の中小企業で3年間働きました。在留資格は「技能・人文知識・国際業務」です。会社が厚生年金に加入していると思っていましたが、転職して新しい会社が社会保険の手続きを行うと、前の会社が自分を厚生年金に入れていなかったことがわかりました。

新しい会社が手続きを行い、会社と本人が年金保険料を毎月納めるようになりました。しかし、年金事務所(日本年金機構)から、過去3年分の年金保険料の支払いを求める通知が送られてきました。請求額は、途中で呼び寄せた寄せた妻の分と合わせて数十万円になり、すぐには納付できません。

過去の保険料を納めない場合は?

入管

年金事務所からの請求を無視して支払いに応じないと、次のような重大な不利益を受ける可能性があります。

・在留期間を更新できない。

・財産(貯金や給料など)を差し押さえられる。

・永住権を取得できない。

・本人が亡くなったときに遺族に支給される年金や障害を負った際に受け取る年金を受け取れない。

永住権を申請すると、税金や年金保険料などの納付実績がチェックされます。申請直前に過去の未納分をまとめて払っても、未納が長く続いたという記録は消えないので、永住権の審査で不利になります。

請求に応じるしかない

日本の社会保険制度の柱として「医療保険(健康保険)」と「年金保険」があります。年金保険は主に次の2つです。

・厚生年金保険:「技術・人文知識・国際業務」の外国人や特定技能外国人、技能実習生など
・国民年金:留学生やその家族など

厚生年金保険は、会社と従業員が年金保険料を半分ずつ負担します。ところが、今回のケースのように、会社が従業員を厚生年金保険に加入させない場合があります。主な理由は会社の保険料負担を免れたいからですが、これは違法です。

相談者は年金について前の会社から何も説明を受けておらず、保険料について知らなかったのですが、その場合でも保険料を納める義務はあります。年金事務所からの請求には、応じるしかありません。

external link 健康保険と年金

分轄納付や免除について

年金事務所(赤い看板が目印)

すぐに払えない場合や収入が少ない場合は、新しい会社や近くの年金事務所に相談しましょう。

・過去の保険料は分轄で納めることもできます。

・収入が少ない場合などに保険料の25%~100%を免除してもらえることがあります。過去約2年分にわたって、後から申請できます。

external link 全国の年金事務所

まとめと対策

会社が従業員を健康保険や厚生年金保険に入れることは法律で決められた義務です。

厚生年金保険の保険料は会社と従業員が半分ずつ支払い、従業員の負担分は毎月の給与明細に記載されます。給与明細に記入されていない場合は、あなたが厚生年金に入っていない可能性があります。そのときは次のように対処してください。

・厚生年金保険への加入を会社に依頼する。

・年金事務所に相談する。(その後、年金事務所が調査し、会社に加入を促します)。

会社が厚生年金保険の手続きをするまでは、留学生や自営業者などが加入する「国民年金」に入って保険料を納めます。そのことも、年金事務所で相談してください。

 

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