日本で働く

img detail
2019年06月30日 日本で働く

技能実習制度の本来の趣旨は、母国で従事した仕事の技術を日本で伸ばし、その技術を母国に持ち帰って活かすことです。しかし、この趣旨はあまり守られていないのが現状です。そして、技能実習生と仲介者(ブローカー)との間のトラブル、技能実習生と受入企業との間のトラブルが多数報告されています。多くのケースで実習生が大金を不当に支払わされています。具体例や対策を知り、大金の不要な支払いを避けましょう。


error 職歴偽装に注意

 ベトナムで経験した仕事と同じ種類の仕事を日本で学ぶというのが技能実習制度の前提ですが、実際には、送出機関等が偽の履歴書を作成(=職歴偽装)して技能実習の在留資格(ビザ)を取得し、ベトナムで経験した仕事とは違う分野に送り出す事例が横行しています。この場合、技能実習を終えてベトナムに帰国後、もう一度日本で留学や就労をしようとしても、過去に職歴を偽装して在留資格を取得したことが発覚すると、日本での在留資格を新たに取得できないことがあります

error ブローカーに注意

 技能実習を希望する若者を送出機関に紹介する仲介者(エージェント)には悪質な業者(ブローカー)もたくさんいます。ブローカーは多額の手数料を要求しますが、日本で技能実習をするために先輩の技能実習生たちが支払ったお金は人によって大きく違います。当サイトの「先輩の体験談」を読んだり知人の先輩実習生に聞いたりし、情報を十分に集めてください。

 「手数料をたくさん払っても、日本に行ってから多額の給料をもらえるので、すぐに返済できる。その後、貯金もたくさんできて、ベトナムに帰ったら家を建てられる」などと説明するブローカーがたくさんいます。しかし、「寮費」や「管理費」などの名目で給料から多額のお金を差し引かれたり、残業時間が少なかったりすると、手元に残る給料(手取り給料)が思っていたよりずっと少なくなります。中には、残業代をきちんと支払わない業者もあります。日本の行政も取り締まりを強めていますが、技能実習の勤務先には「当たり外れ」があるというのが現状です

external link 仲介業者(ブローカー)に注意

external link ブローカー被害への注意喚起①

external link ブローカー被害への注意喚起②

トラブルに合わないために

対策1:ブローカーを介さず、送出機関に直接連絡をとろう

 両親の友人・知人などの仲介者を通さず、送出機関に直接コンタクトして申し込めば、仲介者への手数料は発生しません。

対策2:技能実習経験者に実習先を紹介してもらおう

 身近な技能実習経験者(技能実習生の先輩)にその人が勤務した実習先の情報を聞き、良い実習先であることを確認できれば、その実習先に自分を直接紹介してもらうのも一つの方法です。先輩には送出機関に支払った手数料などについても聞き、不当な支出が多い場合は注意しましょう。「先輩実習生」→「先輩の元の実習先」→「送出機関」という順に連絡を取ってもらい、その実習先の面接を送出機関で受けることになります。仲介者への手数料を支払う必要がないのと、悪質な実習先に配属されるのを避けることができます。


error 様々なトラブル事例

日本への就労や留学を希望する若者がトラブルに巻き込まれるのを防ごうと、2018年6月、ベトナム人と日本人の有志の法律家がハノイに相談窓口IEVJ(Information Exchange for Vietnamese Go to Japan)を設置しました。IEVJに寄せられたトラブル相談には、例えば次のようなものがあります。

【在留資格認定証明書を取得できない】
・業者の仲介で日本企業に応募して「合格した」と言われたが、いくら待っても在留資格を得られない。業者に確認しても「待ってください」という返事しかもらえない。

【公的書類の偽造が行われている】
・合意なしで、大学卒業証明書などを勝手に偽造したり、虚偽の情報を各種書類に記入したりして、日本の出入国管理機関に提出している。

・銀行の残高証明や家族の収入証明を偽造している。

【就労ではなく「観光ビザ」(15日間)で日本に派遣された】
・日本での就労を紹介してもらう契約を業者と結んだが、手配されたのは「観光ビザ」だった。訪日してから「だまされた」と気づき、業者に連絡して質問したが、逃げられた。

▼続きを読む

【十分なサービスが受けられず信頼できない】
・手数料を支払ったのに、適切なサービスを受けられない。確認しても、「日本の出入国管理機関で書類を確認しているため待ってください」と言われるばかり。本当に書類を日本に提出したか確認することもできない。

【不適切な手数料を求められる】
・仲介者から、派遣業者への紹介料として11,500USDを求められたが、派遣業者が通常請求する金額は7,000USD~7,500USDだった。
・日本の受入会社がないにもかかわらず技能実習候補者を募集し、1人あたりのデポジットとして3,000USD、日本語学習の学費として20,000,000ドンを支払わせている。

▲閉じる

external link IEVJについて(日本大使館)

トラブルに合わないために

対策1:様々な仕組みをよく知る

当サイトやリンク先の情報に目を通し、技能実習制度や日本で働くための在留資格(ビザ)についてよく知ってください。例えば、「観光ビザ」は観光にしか使うことができません。仕事や留学などで日本に行きたいにも関わらず「観光ビザ」を手渡された場合は、明らかに不自然です。すぐに在ベトナム日本国大使館に連絡してください。

mail 在ベトナム日本国大使館の技能実習に関する通報先

対策2:日本語をよく勉強する

 日本語をしっかり勉強してください。自分で日本語を読んだり話したりすることができれば、自分がこれから働く職場やこれから留学する学校に関する情報を、業者だけに頼らず自分自身で確認できます。

日本語を学ぼう(comig soon)

対策3:被害の具体例についてよく知る

 悪質業者に関する情報は、在ベトナム日本国大使館やIEVJなどが発信しています。こうした情報を読んでおけば、仲介者や送出機関に余分なお金を支払わずにすむ可能性が高くなります。

external link IEVJのHP (メール送信コーナーあり)

external link 技能実習に関する情報発信一覧(日本大使館)


それでもトラブルに巻き込まれたら

まずは、在ベトナム日本国大使館や総領事館、IEVJなどに相談してください。

external link 日本大使館はあなたの味方です

external link IEVJのHP (メール送信コーナーあり)

facebook circled IEVJのFB(メッセンジャーで相談内容を送信できます)